右と呼ばれた男です。
ついに今年も「キーン先生の冠レース」と我々YRA競馬アカデミーが自称しているキーンランドカップがやって参りました!
昨今色々と権利関係にうるさい世の中になりましたが、「国技」を名乗っている相撲も法的根拠はありませんし、三国志時代に袁術が「皇帝」を僭称したり、ジャコバイトがジェームズ3世に廃位された王位を継承させたことに比べたら可愛いもんだと笑っていただけたらと思います。
ちなみににキーンランドとは先生の庭である宮崎の繁華街のことではなくアメリカはケンタッキー州にある競馬場でして、どちらかというとレースよりセリ市が有名だったりします。
コントレイルの母であるロードクロサイトはキーンランドのセールで落札されていたりします。三冠馬の母を輩出したセールだけあり日本競馬とはなかなか深い関わりがあると言えるでしょう。
さて、本題のキーンランドカップですが、今年は例年よりメンバーが集まった感がありますね。
本番のスプリンターズSに出走しても人気を集めそうなメンバーの出走により「サマースプリントシリーズの終盤戦」というよりは「スプリンターズSの前哨戦」という位置付けになり、例年の「力関係より馬場、枠、斤量」みたいな傾向からどれだけ変化するか。それを見極める必要がありそうです。
目次
キーンランドカップ
天気が最後の最後までどうなるかわからない感じで非常に困るのですが、わかる部分で言えば極端なハイペースにはならない+札幌は良馬場でもタフな馬場ということで、経験上こういう時は地力が上の馬を中心に考えるのが一番あたりに近づけると考えています。
14.ナムラクレア
はい。結局こうなります。休み明けや叩きでの成績も安定していて不良馬場の高松宮記念でも良馬場のシルクロードSでも洋芝の函館SSでも好走しているオールマイティプレイヤー。
前々からX等でも言及していますが、本当に強い馬というのは条件問わず着順をまとめてくる馬のことだと思っていて、まさにナムラクレアはそういう馬ですよね。
枠にも恵まれましたし、別定で55キロ。激流に巻き込まれたり、浜中騎手がたまにやるどん詰まりのリスクも少ない枠でもあり、いくらメンバーが揃ったとはいえここで飛んでしまうようならスプリンターズSの予想がカオスになるだけですし、ここは最低限馬券内には入ってほしいところです。
(14:20追記)想定以上の大雨が突然降ってきてカオスになりました。
相手は大外枠16.シュバルツカイザー、先行できる9.ジュビリーヘッド、未知数ながらこういう馬場こそベテランの経験を買って10.ゾンニッヒ。
このあたりと内枠ですが重馬場巧者の2.ナランフレグ、抑え候補で4.キミワクイーンと8.シナモンスティック。
この中からパドックや馬場を見て絞るしかなさそうです。
平場推奨
新潟9R 17.ニシノライコウ
前々走ものすごい末脚でシルトホルンやコンクシェルといった面々を差し切ったようにこの馬は素質が高い馬で、前走はこの馬がこのメンバーに負けてはいけないというレースだったんですが勝負どころでどん詰まりよもやの馬券外。
今回はメンバーが揃ったんですが、幸い?大外枠ということ詰まる心配はないですし、ペースも流れて展開も向きそう。
13.ジュンブロッサムが強敵で、こことの馬連ワイドを中心に有力どころとの3連複なんかも考えてます。
新潟12R 15.サルトルーヴィル
前走は東京芝マイルで偶然現地で見てたんですが、先行し直線思いっきり詰まり、この馬自身も最後は少し甘くなったという内容。
今回は大外枠で芝部分が長く走れることである程度の位置が取れ、再度の短縮で末が甘くなることはなさそうということで。
勝ち上がった未勝利も外に出して内に入れてまた外に出して最後差し切りと着差より強い競馬でしたし、その勝ち上がった新潟1200m+外枠得意の木幡巧騎手ならチャンスはあると思います。