血統調査員のＹＲＡです。
「血統表は競走馬の設計図！」ということで。
今回は血統講座第２弾です！
それではYRA的血統表の見方
『血統の「っ」』スタートです。
前回、１つの血統表の中に同じ馬がいることを『インブリード』と言いますといったところまで説明しました。
まだ読んでいない方はこちら⇒血統表の「け」
よく色々なコラムで「クロス」という言葉を使っていますが、これはインブリードがあるということです。
それでは再びコントレイルの血統表に戻りましょう。
前回インブリードの説明で登場した赤字の「Fappiano」ですが、今回はこの「Fappiano」がいる場所に注目して下さい。
この場所によって「〇×〇のクロス」という表現をします。
それではここで問題！
《この「Fappiano」はどういう表現になるでしょうか？》
・・・・・・・・・
・・・・・・・・？
・・・・・・・・・
正解は、
４代前と５代前にいるので、《Fappianoの４ｘ５クロス》でした！
何代前にあるかを見るだけなので簡単ではないですか？
知ってしまえばこんなものです。
ではこの勢いで「血量」までいってみましょうか。
「血量」とは読んで字の如く「血の量」です。
競馬をやっている方なら「奇跡の血量＝１８．７５％」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか？
（え？ないよ？って方はごめんなさい・・気にせんで）
この「血量」について説明する前に、まずはこちらをご覧ください。
１代前（父・母）のところに５０％、２代前のところに２５％・・・・と表記してあるのがわかると思います。
これが血の量を表しているわけです。
例えば１代前の場合、単純にお父さんとお母さんの血を半分ずつ継いでいるので５０％ということです。
これはコントレイルの構成する血の量を示しているので必ず足すと１００％になります。
１代前は５０％＋５０％＝１００％、
２代前は２５％＋２５％＋２５％＋２５％＝１００％
といった具合です。
ここで「クロス」に戻ります。
「Fappianoの４ｘ５のクロス」ということはそれぞれ、６．２５％（４代前）と３．１２５％（５代前）の血量があるということになります。
よってこれを足して、Fappiano（６．２５％＋３．１２５％＝）９．３７５％の血量を持つということになるのです。
仮に４代前にしかこの血がない場合、６．２５％だけです。
クロスがあるのでこの血が９．３７５％に増強されているということが分かります。
それでは先述した「奇跡の血量、１８．７５％」とはどういうことでしょうか？
今説明した要領で血統表から探してみて下さい。
それではいってらっしゃーい・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・わかりましたか？
そう、「３ｘ４」ですね。
３代前１２．５％と４代前６．２５％を足すと１８．７５％となります。
この１８．７５％で過去多くの名馬が誕生したことから、
３ｘ４のクロスは「奇跡の血量だ！」と言われるようになったのです。
近年で有名なのはドリームジャーニー・オルフェーヴル兄弟の「ノーザンテーストの４ｘ３クロス」です。
他にも探してみたら色々見つけることができるので、興味がある方は探してみて下さい。
如何だったでしょうか。
今回は【クロス】と【血量】について説明でした！
もし、ついて来れなかったところがあったらTwitterなどで質問下さいね。
ということで、今回の『血統の「っ」』はここまで！
気をつけ、礼！
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
それではまた次回～(@^^)/~~~
