配合論

競馬配合論『アンディープキャット』って何?

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今回はディープインパクトの後継種牡馬、リアルインパクトとキズナの配合について考察します。

2020年の3歳世代は現時点(2020.5.11現在 [NHKマイルカップ終了時点])でまだダービー馬は決まっていませんが、コントレイルが最優秀2歳牡馬に選出された勢いそのままに無敗の皐月賞馬になっています。
(※⇒その後ダービー、皐月賞を制して無敗の3冠を達成

したがって血統配合的にはこのコントレイルこそが2020年の王道であったと言えるでしょう。

コントレイルはデビュー前に血統注目馬として取り上げたのですが、その血統背景は父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)×母父Uubridled’s Song (Unbridled ~Mr.Prospector~ネイティヴダンサー系)の組み合わせです。

以下の血統表をご覧ください。

母父にあるUnbridledとの組み合わせは父のニックス配合の1つで、朝日杯フューチュリティステークス(G1)を制したダノンプラチナがいます。
また、母系にあるStorm Catとの相性はそれ以上で日本ダービー馬キズナを始め、G1馬多数のスーパーニックスです。
このようにコントレイルは血統的に父との相性が良い血を2つも持っていることがわかります。

次に先日のNHKマイルカップを制したラウダシオンを見てみましょう。
父はディープインパクト産駒のリアルインパクトです。
母父Songandaprayer(Unbridled’s Song~Unbridled~Mr.Prospector~ネイティヴダンサー系)との組み合わせです。

それではラウダシオンの血統表をご覧ください。

先ほどのコントレイル同様、UnbridledとStorm Catの血があることがわかります。
このことから父ディープインパクトの子供もまた、父と相性の良かった血と好相性ということが見えてきます。
リアルインパクトは母系が傍流血統でクロスもなく主流血統が入っていないことで配合的に邪魔になるものが無いので配合的には素直で、父とのニックスがそのまま使いやすい状況にあるのかもしれません。

それでは同じく今年が初年度産駒となるキズナの場合はどうでしょうか?
キズナは先述した通り、父ディープインパクト×母父Storm Catのスーパーニックス配合です。
よって母系に1本Unbridledを入れれば理論的には上記2頭と同じになると言えます。
そこで、そのような配合馬がいるか調べてみました。

すると・・・

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いました!函館2歳ステークス(G3)を制したビアンフェが!
血統表をご覧ください。

こちらも綺麗に「Unbridled」「ディープインパクト」「Storm Cat」が入っているのがわかります。
キズナもリアルインパクトも初年度産駒で共に重賞馬をこの組み合わせで出しているのですから好相性であると言っても良いでしょう。
この3つの血を持つ馬がいたらPOGや馬券で積極的に狙ってみてはいかがでしょうか。

アン(ブライドルド)+ディープ(インパクト)+(ストーム)キャットということで、
アンディープキャット】と覚えましょう!

アンディープキャット馬を見つけたら要チェックですよ~!

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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