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【全頭調教診断】セントライト記念(GⅡ)、ローズs(GⅡ)2025【競馬の専門学校】

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キーン校長
今週はセントライト記念とローズsの解説をしました。

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セントライト記念全頭調教解説

🐴エーオーキング
ラジオNIKKEI賞 13着からの中10週。中山2200mの水仙賞を勝利しているが、2分16秒5と遅い時計での決着だった。母父にタイキシャトルが入っており、重たい馬場は得意だろうがスピード競馬がどうか。調教はしっかりされており、久保田調教師がほとんどの調教をつけている。プールを挟みながらだが、併せ馬も出来ている。馬体は良く、フォームも良い。当日の馬場傾向がスピード競馬寄りなら分が悪いが、もし渋っていたらワンチャンスあって面白いかもしれない。

🐴サクラファレル(VTRなし)
藻岩山特別(札幌2000m/2勝クラス) 1着からの中4週。タイムと調教の経緯は良いと思うが、VTRがないので何ともコメントし辛い。

🐴ジーティーアダマン
皐月賞14着からの中20週とかなり間隔が空いた。ルーラーシップに母父マンハッタンカフェという血統からは、良くなるのはもう少し先な気もする。1週前に岩田Jが乗り、CWで一杯追い切りをしている。仕上がり自体は良いように思うが、何となく後脚がハの字になっているように見え、推進力が鈍る原因になっているのでは。動きは力強くて良いが、あとは久々がどうか。

🐴ピックデムッシュ
鹿戸厩舎、NF、吉田勝己氏の馬で、先週の紫苑Sで2着だったジョスランと同じ組み合わせ。町田特別(東京2400m/2勝クラス)2着からの参戦。中山では山吹賞(2200m/1勝クラス)で勝ち鞍がある。中11週だが調教は4本。鹿戸厩舎は派手な調教をやらない厩舎なので、これだけ出来ていれば問題ないか。この馬なりに順調そう。恐らくどこかNFの外厩で仕上げているが、そこでどの程度出来ているかにかかっているだろう。
※診断会の翌日(9月12日)に、坂路での馬なり調教が行われていました。

🐴ビーオンザカバー
ラジオNIKKEI賞 4着からの中10週。中山では山藤賞(2000m/1勝クラス)での勝ち鞍がある。1週前は田辺Jが鞍上で調教し、最終追いでは横山武Jが鞍上。仕上がりは良いが、どちらかといえば併せている内側の新馬(スリーコーズ)が喰らいついて来ている様が目立ち、そちらに目が行く。特筆するような感じはないが、この馬自身も大丈夫だろう。

🐴ファイアンクランツ
ダービー 9着(クロワデュノールに0.9秒差)からの中14週。青葉賞はエネルジコに0.1秒差の2着。調教ではモレイラJが騎乗しているが、外の併せ馬に乗っている助手が「なぜ付いて来ないんだろう」とでも言うように、後ろを気にする素振りを見せている。これがさ今週だけではなく、先週にも見られている。今ひとつピリッとしていないのが非常に気になる。1週前追い切りも時計はそれなりだが、終わりは他の併せた馬と比べるとあまり良くは見えない。寸前でもう1本くらい追い切りを行い、ピリッとさせるかもしれない。意外な内容だった。

🐴フィーリウス
手塚厩舎、キタサンブラック産駒。稍重で行われた阿寒湖特別(札幌2600m/2勝クラス) 3着からの中3週。青葉賞はエネルジコに0.8秒差の10着。最終追い切りは今回鞍上の丹内Jが騎乗し、ゴール前だけしっかりと気合いを付けられて走っている。函館からすぐ帰厩し、外厩へは出さずにここに備えた感じだが、もう一本くらい欲しいように思う。一杯追い切りが出来ているのは良いが、まだ重たくは感じる。

🐴ブルータス
リオンディーズ産駒。1勝クラス(福島ダ1700m) 1着からの中7週。雨が残ったり渋っていれば何かしらは出来るかもしれないが、開幕から2週目の良い馬場ではスピード負けしてしまうのではないか。最終追いではゴール前にしっかり仕掛けているにも関わらず、5F追いで37.9-12.1秒と言うのは遅い時計。外の馬に追走同入してはいるが、併走馬は扱いているとは言え割と抑えており、物足りない。中7週ならもう少しピリッとしても良いが、と思う。

🐴ミュージアムマイル
ダービー 6着からの中14週。皐月賞馬であり、ここはまだ仕上げ途上。8割程度でどこまで出来るかと言う感じだろう。フォトパドックで馬体を見てもまだ太いように感じるが、ダービー以来なので成長分もあるか。GⅠ馬がこの辺りのGⅡでオタオタは出来ない。8月20日から時計を出し始め、1週前の9月4日の調教では戸崎Jが騎乗してしっかりコンタクトを取っているが、活気もあり元気いっぱいで、良いリフレッシュが出来たように見えた。最終追い切りも高いレベルでそれなりに出来ており、疲れは取れて体制は整ったかと見ている。

🐴ヤマニンブークリエ
青葉賞はエネルジコに0.5秒差の8着。前走町田特別(東京2400m/2勝クラス) 1着からの中11週。2賞クラスをきっちり勝っているのは好感が持てる。中間は宇治田原優駿ステーブルで過ごしており、8月24日から時計を出している。1週前はフォトパドックを見ても太めが残っている感じがあったが、典さんが騎乗した最終追い切りを見ると割と絞れている。反応も良く、先行する併せ馬に追いついて交わしている。その後は追っていないが、最終的に感覚さえ掴めば良いと思っているのかもしれない。良い調教の部類に入ると思う。

🐴リギーロ
稍重で行われた函館2600mの1勝クラスを勝ち、中9週。外の併せ馬で少し馬体が見えないところはあるが、一息入り、まだ重めが残っているか。最終追い切りでは今回鞍上の三浦Jが騎乗しているが、ゴール板を過ぎてからも気合を付けている感じがある。汗もかいており、若干まだ太めが抜けていない様子。ノースヒルズの馬なので抜かりはなさそうだが、もう少しピリッとして欲しいと思う。

🐴レッドバンデ
青葉賞はエネルジコに0.1秒差の4着と惜しい競馬だった。前走は稲城特別(東京2400m/1勝クラス) で1着。ダービーの翌週だが、2分24秒3はダービー5着と同タイム。ただ2着と0.8秒差と大差をつけているとなると、追えばもう少し時計は出た可能性もあり、そう言う点でも面白い一頭。今回、中間は山元トレセンで過ごしている。調教では1週前に嶋田Jが乗り、6F 77.6秒にも関わらず、その後も48.9-35.4-11.4秒と一杯追い切りで非常に早い時計を出している。これを1週前にしっかりと行い、最終追い切りは佐々木Jが騎乗し、感覚を確かめる馬なり調教をしている。この後にもう一回一杯追い切りをしてくるならまだ太め残りかと思うが、仕上がりは良好で、万全の体制が整っているのではないか。
※診断会の翌日(9月12日)に、坂路での馬なり調教が行われていました。

調教ベスト3
ミュージアムマイル
ヤマニンブークリエ
レッドバンデ

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ローズs全頭調教解説

🐴ルージュソリテール
スイートピーS(東京1800m/L) 1着からの中18週。藤原厩舎の久々だが、最終追い切りを芝で行っている点を見るとある程度は本気だろう。ただ、スイートピーSの分があるため、ここで賞金加算をしなくとも本番の秋華賞へは出走可能か。ボーダー辺りかもしれないが、藤原先生としたら大丈夫と思っているのでは。動きは良い。松山Jや高杉J、西塚Jと毎週騎手を乗せて調教しているため、動きを見ると良く感じるものの、藤原厩舎の久々という点は引っかかる。悪くはない。

🐴ミッキーマドンナ
堀厩舎、鞍上はモレイラJ。中山1800m(1勝クラス) 1着からの中20週。フラワーC 5着や、またセントポーリア賞では新潟記念で2着となったエネルジコと0.2秒差の2着とそこそこ走れており、弱い訳はない馬。ただ、調教では普通に遅れてしまっている。そんなに扱いてはおらず、併せ馬に交わされた後に手綱を引いている点が、「なぜそのまま行かなかったのか?」と気になるところ。ここは陣営もモレイラマジックに期待しているか。

🐴ダンツエラン
前走は古馬混合のしらさぎS 。51kgと恵まれた斤量だったが8着と、まだ力が足りなかったか。中11週。調教では、鞍上の右手は添えているだけなのに対し、左手は一生懸命に引っ張っている。かなり口向きが悪く、内側(右)に行きたがって斜めにモタれているので、真っ直ぐに向くよう方向修正を行っているもの。癖なのか、少し疲れがあるのかは分からないが、あまり良い調教とは言えない。ロードカナロア産駒だが、距離は伸びて良いとは思えない。

🐴フェアリーライク
札幌2000mの1勝クラス 1着からの中5週。ピッチ走法で、小回りや直線の短いコースに適性がありそう。今回、ワンターンで直線の長い阪神1800mのようなコースがこの馬に合うかどうか。馬場が悪いと良いだろうが、母父ヘニーヒューズということもあり、時計を求められるとどうか。父は有馬記念馬のゴールドアクターと珍しい血統なので、面白さはある。

🐴パラディレーヌ
オークス4着からの中15週。2走前は川田J鞍上でフラワーC 2着。中間は外厩のノルマンディ小野で過ごし、ほとんどを休養に当てただろうが、帰厩したのが8月24日。そこから調教量はしっかりと問題なく積んでいるが、馬体がギスギスと見え、何か急仕上げのように思える。思ったよりもふっくらしていなかったためにここまで帰厩が遅れたのではないか、という見方も出来るか。

🐴ヴーレヴー
NF生産馬、サトノクラウン産駒。NHKマイル 15着からの中17週。桜花賞は8着、その前にエルフィンSを勝っている。当然、1800mがどうかが課題になってくるだろう。サトノクラウンに母父マンハッタンカフェであれば走っても良さそうだが、手が出しづらい成績。NFしがらきにてどう言う調整をされたかは分からないが、最終坂路、中間はCWで6F追い切りというのはずっと変わっていないパターン。この馬なりに順調か。

🐴ミッキージュエリー
北海ハンデ(函館1800m/2勝クラス) を楽勝の1着だった。中8週。じわっと発汗している様子はあるが、落ち着いている。最終は4Fの追い切りなので、調整程度のものだろう。北海道からチャンピオンヒルズへ行き、外厩調整を経ての参戦。1週前の9月4日も4F追いだったが、その内容が何と言っても素晴らしいものだった。手足がしっかり開いていてトビが大きく、こう言った馬はワンターンの直線が長い阪神1800mで競馬をするのにぴったり合っているのではないか。今回出走馬の中では、一番良く見えた。

🐴チェルビアット
NHKマイルC 3着からの中17週。この舞台でも好績のあるロードカナロア産駒で、1800mへの距離延長は問題ないだろう。ルメールが鞍上というのも期待の表れか。最終追い切りでは少しヨレるところはあったが、偶発的なもので気にすることはないだろう。特筆すべきはルメールJが騎乗した9月3日の1週前追い切り。高野厩舎なのでいつも通りの坂路2本連続調教だが、2本目が末強め程度で51.4–24.0-12.0秒と、高野厩舎の坂路調教としては非常に早い時計だった。それだけこの馬にパワーがあることの表れだろう。今週はさておき、先週の調教が抜群に良かった。

🐴タガノアビー
前走長久手特別(中京2000m/2勝クラス) 2着からの中3週。矢車賞(京都2200m/1勝クラス) 1着の後にオークス3着となったが、正直展開が向いたというのもあるだろう。アニマルキングダム産駒で母父アイルハヴアナザーということもあってか、牡馬のような馬体をしており、パワーがあるように見える。かなり順調に、しっかりと乗り込みは出来ていると思う。フットワークが良く、気持ちよくスムーズに動けており、折り合いもしっかりついていた。特筆するタイムではないが、動きが良い。1回使っての中3週で、面白いと思う。

🐴テレサ
柳川特別(小倉1800m/2勝クラス) 1着からの中10週。その際にミッキーゴールドに勝っている。阪神1800mで行われたアルメリア賞の勝ち馬でもあり、コース適性はある。1週前に松山Jが騎乗した際には、追走した側なので最後にクビ差遅れたのは仕方ないとして、タイムは非常に良かった。最終の坂路追い切りでは、時計は出ていないがまっすぐ綺麗に走れており、なかなか好感が持てる調教だった。少し細く映るので、当日は馬体に注意が必要。

🐴カムニャック
オークス1着からの中15週。最終追い切りなので流すような感じだが、正直まだ重たいように見える。1ヶ月以上前の8月10日には山元トレセンから栗東へ戻ってきており、しっかりとした調整が進められている。本数にも問題はない。1週前の一杯追い切りではしっかりと時計は出ている。ただ、成長分もあるだろうが、動き自体は悪くないものの馬体はまだ一皮ほどは重たいように思う。ただし勿論ここは一叩き目であり、絞り切るところまではしない程度の調整にしているのだろう。

🐴マトラコーニッシュ
小倉2000m(1勝クラス) 1着からの中7週。その時に2着だったサタデーサンライズは先週の紫苑Sで6着だった。その結果を基準として単純に比較は出来ないが、馬レベルがどうかとは思う。調教自体はいつもと同じく坂路中心で、変わったことはしていない。

🐴アイサンサン
前走は中京1600mの1勝クラス 1着。1分32秒4と結構早い時計だが、田山J騎乗で50kgの軽斤量だった。オークスにも出走していたが、カムニャックに1.3秒差の12着と大きく離された二桁着順。中4週なのでそんなに早い時計は出さずにここを迎えたと言う感じ。キズナに母父シンボリクリスエスなので距離の融通は効きそうにも思うが、走法などを見ると2000mはどうか。

🐴セナスタイル
ソットサス産駒。1勝クラス(中京2000m) 1着からの中5週。時計に出ない推進力がある。併せた馬が行きたがって顎を上げたりしているためにあまり見栄えは良くないが、しっかりとリズム良く頭を上下に動かしている。全く鞍上は仕掛けていないが、自分で馬が来る気配を感じてぐんぐんと伸びているスタイルは非常に好感が持てる。2戦2勝と無敗馬で、底を見せていない点も面白い。

🐴タイセイプランセス
オークス11着からの中15週。フローラSでは18人気ながら3着と、本来持っているこの馬の持つバネが披露された。小さい馬で、オークスでは400kgでの出走だった。どれほど馬体がふっくらしてくるかが課題となるが、VTRでははっきり分からないものの、そこまで筋骨隆々になっている感じはない。ただ非常に良いバネがあり、追ってからの伸びがすごく良く見える。良馬場に越したことはないだろう。フローラSと同じ調教パターンをこなしており、中間はNF天栄で過ごし、美浦に帰厩。1週前追い切りでは石橋Jが騎乗してコンタクトを取っている。一杯追い切りを出来ているので、馬体がこれ以上減ることはないだろう。輸送があるので、その点は注意が必要。

🐴コンドゥイア
前走は稍重の札幌1800m 1勝クラスで1着だが、50kgと恵まれた軽斤量でのもの。調教では併せ馬にしっかり先着出来ているし、この馬自身は問題ないだろう。あとは馬のレベルが問われるところ。特に悪いところはないし、特筆するところもない。最終追い切りは7F追い切りを行っている。

🐴ランフォーヴァウ
フィリーズレビュー 17着、阪神JF 11着だが、デイリー杯2歳Sで1着。9月3日の1週前追い切りで、一杯追いにて全体時計50.7秒と坂路の自己ベストを更新している。ただ、これから1800mのレースに臨む3歳馬に、50秒台の時計は必要ないのではと思う。これだけ早いタイムが出るのであれば、やはり距離が短い方が良いのでは。折り合いの点についても心配。福永厩舎の馬に典さんが乗るのは何とも面白いが、一度典さんに乗ってもらい、何かアドバイスを受けたいと言った意図もあるかもしれない。

🐴ビップデイジー
オークス13着、桜花賞11着。阪神JF 2着馬だがその後が不甲斐ない成績で、チューリップ賞3着以降は馬券には入っていない。血統からは大丈夫だと思うが、いくらGⅠだったとは言え、ここ2走を見ると距離が伸びて良いタイプとは思えない。チューリップ賞の敗戦は馬場が悪かったとのことだが……。西村Jが先週も今週も乗ってコンタクトを取っているのは良いが、調教はいいとしても距離に対する不安が大きい。

調教ベスト3
タガノアビー
チェルビアット
ミッキージュエリー

※9月14日YouTubeメンバーシップ当日検討会です!
10時30分より是非遊びにきて下さい。

それでは良い週末を(^^)/~~~

2024.9.12 post by もなもな

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キーン

競馬の専門学校校長。 卓越した全方位の予想ファクターから繰り出される競馬講義は多くの支持を集めており、今日も多くの生徒がその門を叩く。 *現在Youtubeチャンネル登録者数8万人超、Twitterフォロワー数2万人超

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