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【全頭調教診断】七夕賞(GⅢ)2025【競馬の専門学校】

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キーン校長
今週は七夕賞の解説をしました。

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七夕賞全頭調教解説

🐎ドラゴンヘッド
52kgと今回の最軽量ハンデ馬。バーデンバーデンC(福島2000m/3勝) では0.5秒差の8着だったが、同じコースを中1週で走れるのはいいだろう。その時の斤量58kgに対して-6kgとかなり斤量は軽くなる。調教は、中1週ならばこの程度で十分かと思う。タイムには出ないが、手足の運びなどを見るとすごくスムーズに動いているように見え、キレイなフォームで走っている。悪くない調教。

🐎コスモフリーゲン
56kg。スクリーンヒーロー産駒は福島2000mで好績を上げている。サンシャインS(中山芝2200m/3勝) 1着からの中11週。毎週柴田Jは追い切りに乗っているが、1週前が特に良かった。ベストタイムは2024年2月に出した美浦W 6F 81.6秒-11.6秒だったが、今回更新。一杯追い切りのもので、やれば時計が出るタイプなのかもしれないが、中11週と間隔が開いているものの臨戦体制も整っている。とにかく1週前の追い切りのタイムが、今のこの馬の調子の良さを表しているのでは。いい調教ができていると思う。

🐎ダンテスヴュー
54kg。福島民報杯ではシリウスコルトに0.4秒差の7着だったが、今回はシリウスコルトより4.5kgも軽い54kgのハンデは魅力的。ならばやれなくはないか?とも思うが、友道厩舎なのに最終に一杯追い切りをしてきたという点が不安。やはり最後は馬なりで仕上げる先生なだけに、最終追い切りが一杯追いで凡走したしらさぎ賞のシヴァースのようになるのではないか、と思ってしまう。今回も同じことになるかはわからないが、一杯追い切りを連続して行っているところを見ると、なかなか絞れず、まだ重めなのかもしれない。

🐎マテンロウオリオン
56kg。前走はしらさぎSでキープカルムに0.5秒差の 6着だが、最後で追い込んできた。この馬にとっては距離が問題。1600mでしか勝ち鞍がなく、NHKマイルC 2着という勲章だけでここまでやってきた馬。調教自体はよく、しっかり動かせている。

🐎リフレーミング
58kg。前走の中山記念(15着)は中28週のものだったが、今回も中18週と間隔が開いたうえ、転厩初戦。中山記念では馬体も太めだった。本来なら次をすぐに使うところが、また間隔が開いている。福島に良績はある分、警戒すべき馬ではあるが、背景や過程を考えると正直手が出しづらい。
調教は坂路のみで仕上げられており、特筆することはない。1週前にはデムーロJが乗って、併せ馬はしている。

🐎ギャラクシーナイト
55kg。ジューンS 15着からの中3週。なかなか成績が上がってこない。最終追い切りはこの馬なりにと言う感じだが、特に変わった様子もない。中3週で時計も2本、夏場で暑いのでそこまで攻めずにという感じだろう。成績が上がっていない馬は、何かしらの工夫があれば「いいな」と思うが、変わりがないところを見ると苦戦は免れないかと感じる。

🐎オニャンコポン
55kg。ジューンS 10着からの中3週。近走では10着、13着、10着と振るわない。調教は、直線などはそんなに悪くはないが、コーナリングでは気難しいところを見せている。3走前にセン馬となっている。がしっと手綱を抑えているためかも知れないが、後ろ脚からの推進力が伝わっていないような感じがする。変わり身は見られない印象。

🐎シリウスコルト
58.5kg。新潟大賞典では馬場の荒れた内を空け、強い内容だった。ただこの馬に楽な展開にはなったため、展開利もあってそのまま押し切れたところもあるだろう。
今年の夏は4歳が勝ちまくっている中、今回唯一の4歳馬であり、注目に値する。問題は58.5kgのハンデ。一気に斤量が重くなる点が心配だったが、しっかりとした長め(7F)の追い切りを6月28日(土)、7月5日(土)と中間に2本も入れてきた。いつもは1本までに留めており、新潟大賞典のとき(中4週だったからかもしれないが)も、中3ヶ月空いた時も、7F追いは1本だけだった。これまでにはなかったパターンで、このレースに対する意欲が十分に見て取れる。58.5kgのハンデは重く感じるが、調教は前走よりも豊富にこなしている。厩舎としては、ここでもう一段階上に、と思っているのではないか。

🐎ニシノレヴナント
55kg。目黒記念は15着と1.8秒も負けてしまった。さすがに距離が長かったとは思えない。どちらかと言うと、舞台的には目黒記念の東京よりは今回の方が向くだろう。調教では、田辺Jが乗っていないのは残念。馬がなんとなくギスギスしているようには見えるが、気で走るようなところもある。現状維持か。田辺Jが乗るので無視できないが、調教からは特筆するものはない。

🐎ショウナンマグマ
56kg。福島と相性が悪い馬ではなく、良績はあるが尻すぼみ的なところがある。都大路S からの中11週、セキトバイーストに1.6秒も離された9着だった。調教は淡々と行われている。長めの調教をやらない馬で、5F追いばかり。6F追いはほとんどしたことがない。2000mを走れない馬ではないが、最後が甘い。長めの追い切りをしてくれたら、スタミナに対する調教もやっていると思えるのだが。調教の動きはいいが、中間で1回も三浦Jが乗ってないのはどうかと思う。

🐎パラレルヴィジョン
57.5kgの。キズナ産駒だが、福島2000mはキズナ産駒が1番成績は良く、血統的な背景は十分にある。最近は成績が良くなく、中山記念は16着、前走の新潟大賞典ではシリウスコルトと1.0秒差の11着と、2人気だったが残念な結果。相手が強かったとはいえ、すこしだらしない結果に映る。調教では、最終追い切りで津村Jが騎乗し、馬をしっかりと制御できている。非常に気性が悪いところがあるが、それをしっかり抑え込んだ調教ができていた。津村Jなだけに内枠を引くと怖い。それぐらいのいい調教はしている。

🐎シルトホルン
スクリーンヒーロー産駒で、福島2000mとは相性が良い。ジューンS 1着からの中3週。これまでは前に行ってばかりだったが、前走では中段ほどから差す競馬が出来、見事に脚質転換が実った。ただし、右回りでは悪い競馬はしていないが、実績面では左回りのほうが得意(右:0-3-0-8、左:3-2-2-7)。サマー2000シリーズとしては、ここで何点かを取り、左回りの新潟記念をメインに考えているのかもしれない。調教では内側を走っているが折り合いをしっかりつけ、いい調教が出来ていると思う。中3週であれば十分な内容。

🐎セブンマジシャン
前走の花のみちS(阪神芝1600m外/3勝) で初ブリンカーを装着し、2着とある程度良い成績を挙げた。ここは格上挑戦になるのでハンデは54kgと軽い。1600mから延長の2000mだが、福島2000mは意外と1600mを使った馬が好走することも結構あるので、レース選択は計画的なものかもしれない。高野厩舎なので坂路のみの調教。ベロも出ているし、2本目の計測なので特段良い時計とまでは思わないが、この馬なりに走っている。54kgのハンデは魅力。

🐎バラジ
メトロポリタンS 7着からの中8週。福島民報杯ではシリウスコルトに0.1秒差の2着だったが、シリウスコルトの58.5kgに対して今回56kgのハンデは恵まれたと思う。調教は、動きはいいが、坂路のみというのが少し気になる点。勢いがあった時は中間にコース追いもしていたが、今回は中8週もあったにも関わらず全て坂路追い。鹿戸先生は坂路よりもコース追いに重点を置いている調教師。短距離ならまだ理解できるが、2000mで坂路のみの調教となると、どこか痛いところがあるのでは?と勘繰ってしまう。

🐎ドゥラドーレス
57.5kg。稍重だったがレコードが出たエプソムCで、セイウンハーデスに0.3秒差の2着。ゲートの中でうるさく、スタートに課題がある馬で、出遅れたが2着に来れたのは長い東京だったからということもあるだろう。また、セイウンハーデスについて行った馬がみんな垂れてしまい、後ろから来たこの馬がたまたま差せたという見方も出来る。
最終追い切りはは坂路の馬なりだが、真っ直ぐ、しっかりとブレがない走りで、加速ラップで上がっていた。スイスイと非常に推進力があり、まるで勝手に走っているように見えた。1週前追い切りでは美浦Wで戸崎Jを乗せ、力強い伸び方を見せるいい調教だった。右前脚に屈腱炎があり長期休養していた馬なので調教を抑えてくるかとも思ったが、そんなことは全くなく、これだけの調教をしっかりこなしているのはいい。

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調教ベスト3
コスモフリーゲン
シリウスコルト
ドゥラドーレス

次点
ドラゴンヘッド

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それでは良い週末を(^^)/~~~

2024.7.11 post by もなもな

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キーン

競馬の専門学校校長。 卓越した全方位の予想ファクターから繰り出される競馬講義は多くの支持を集めており、今日も多くの生徒がその門を叩く。 *現在Youtubeチャンネル登録者数8万人超、Twitterフォロワー数2万人超

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