
関屋記念全頭調教解説
🐎オフトレイル
57.5kg。叩き良化型なイメージがある。
最終追い切りは馬なりのように見えるが、結構気合いをつけられて調教をこなしている。
調教自体は変わったことはない。今回坂路のベストタイムを出しているが、これまでのベストタイムは馬なりでのもの。
今回は末強めで出した時計であり、このくらいのタイムが出てもおかしくはない。
1200mを続けて使ったことで馬がピリッとして、これまでと違うレースができるかどうか。
🐎シンフォーエバー
53kg。注目している馬だが、汗取りをつけており、馬場の内側を通って走っている。
馬なりとは言え、調教からは思ったほど良くなった感じは見出せない。坂路のベストタイムは馬なりで50.0秒だが、今回は最速でも53.3秒。
UAEダービーから帰国後に三宮S(阪神ダ1800m/OP)を使い、中5週での参戦。もっとピリッとしても良いのだが、少々調教からは残念な感じを受けた。
🐎ジョウショーホープ
56kg。1週前のCWでの追い切りは迫力があって良かった。
最終追い切りは坂路だが、55.9秒の全体時計であれば2F 24秒台、1F 11秒台くらいでは上がってきて欲しかった。
この馬なりに走っているとは思うが、イマイチピンとこない。
🐎レガーロデルシエロ
56kg。NF。新潟大賞典(新潟2000m)10着からの参戦。
今週VTRで公表されているすべての馬の中で、この馬の1週前調教が1番良く見えた。
美浦Wで重馬場の中、3歳未勝利の馬との併走だが、しっかりと負荷をかけられた強めの追い切りだった。
ラスト3Fは50.9-36.7-11.2秒だったが、あの重馬場の中をラスト1F 11.2秒で上がってこられるというのは非常に良い。
強い追い切りをした分、最終追い切りは美浦Wで馬なり。最後の微調整という感じだが、それでもラスト1Fは11.5秒で上がってきている。
軽く走って良いタイムが出る感じ。新潟大賞典や2走前の美浦Sの時よりも遥かに調教量を増やしており、内容も濃く、攻め込んできた。
あとは、攻め込んだことが仇となって当日に暑さなどでやられなければ、好走するのではないか。
🐎ゴールデンシロップ
54kg。パラダイスS (東京1400m/L) 10着からの中5週。今回も原J が先週、今週と追い切りに乗っている。
最終追い切りでは、ゴール板を過ぎてからもムチが入っている。
中5週で7本も時計出しをしているので体は出来ていていいはずだが、イマイチピリッとしていないのか。
外を併走している馬はずっと手綱を絞ったままなのに対し、この馬は2発ほどムチを入れられているのを見ると、反応が鈍いのかもしれないように見受けられる。
🐎ニシノスーベニア
56kg。欅S(東京ダ1400m/OP)では14着、中8週。その前は毎日王冠13着、2走前はエプソムC 2着。
調教自体は全然悪くなく、良い調教をしている。力強いし、間違いなく前走よりもいい。1週前もCWでいいタイムも出ている。
ハービンジャー産駒なので、早い時計はもしかしたら合うかもしれない。
🐎ハクサンバード
54kg。パラダイスS (東京1400m/L)ではカリボールに0.4秒差の3着。中5週。
1週前の追い切りでは小崎Jが騎乗。栗東CWでラスト400mが36.8–10.8秒と、この馬がなかなか出したことのない時計で、調子は良いと思う。
それもあって、最終追い切りは併せる程度で済ませている。課題は早い時計に対応できるかどうか。
🐎シヴァース
56kg。友道厩舎、NF。中4週。前走しらさぎS (阪神1600m)では10着だったが、最終が一杯追いと友道厩舎の凡走パターンになっていた。
展開から警戒したが、中途半端なレースだった。それに対して、今回は一叩きして馬が素軽くなっている。
1週前の5F CWでの追い切りはフォームが綺麗で、追えばどれだけ伸びるんだろうと言うくらい。単走追い切りだが、ピッタリと折り合ってとても良い調教に見えた。
最終追い切りは馬なりで、余力を残している感じ。今回は粘りが増すんじゃないかと見ている。
🐎キョウエイブリッサ
55kg。真っ直ぐに走っていて、推進力もあって良いと思う。ここ3走はずっと調教でプールを頻回に組み込んでいたが、今回は2回しかプール調教をしていない。
その点はむしろ良いように思うが、エプソムC 14着以来の中10週の割には、調教5本(プール除く)と調教量が少ない点は納得がいかない。
🐎トランキリテ
56kg。社台F、キャロット。都大路S(京都1800m/L)では3着だが、セキトバイーストに0.7秒もの差をつけられた。中8週。
斤量差があったとはいえ、牝馬にリステッドで負けてG3に出走というのは手が出しにくい。
動きや調教は変わりなく、コース追いも中間に2本行っているのでと問題はないとは思うが、あれだけ手綱を扱いているのならもう少しいい時計は出して欲しい。
ただ、高速馬場は合うタイプ。もう少し良い調教を見せて欲しかった。
🐎ボンドガール
56kg。毎回、調教からは判断が難しい馬。G1で2着の時も、調教ではバタバタしていた。
今回は久し振りに最終追い切りでコース追いを行っていた。馬具をつけたりと工夫している様子。
1週前の追い切りでは馬具をつけるも効果はなかったというが、もともとが追い切りを走らない馬。
最終追い切りは、このくらいの時計が出ればむしろまだ走っている方。十分だろう。
🐎メイショウシンタケ
55kg。安土城S(京都1400m/L)12着からの中7週。7歳なのでどうか、というところはある。最終追い切りも5Fだが、ハミを噛んでいる。
推進力はありそうだし、首の使い方も良いのだが、中7週だがこの成績で7月12日から追い切り4本というのはまだ足りないようには思う。
太め残りは見た感じではない様子。早い時計には対応できる馬なので、もう少し調教の内容が濃ければ良かったが。
🐎リフレーミング
58kg。七夕賞(福島2000m)では、コスモフリーゲンに3.6 秒遅れた15着だった。中1週。
前走はまだまだ、という感じだったが、今回は調教自体は良くなった。タイムを見ても、もっと早い時計が出ていそうな動きをしている。
七夕賞よりは遥かに上がってきていると思う。
中京で行われた小倉記念ではものすごく早いレコードで走っており、左回りもいいのだろうとは思うが、1600mがどうかというところ。
🐎カナテープ
54kg。堀厩舎、NF。この馬は中3ヶ月、などと間隔が空いた方が好走している傾向がある。今回は中4週。
府中牝馬Sではセキトバイーストから0.2秒差の2着だったが、2走前の初音S ではキングJが騎乗してアドマイヤマツリ(後に福島牝馬Sで優勝)に勝っての1着と、ある程度の強さがあるのは分かる。それを考慮すると54kgのハンデも良い。鞍上は今回と同じくキングJだったが、その時は調教も乗っておらず、完全なテン乗りだった。今回は最終追い切りでキングJが騎乗している。鞍上が鞍上なだけに、サクラトゥジュールが好走したときのようになってもおかしくないなと思っている。
🐎イミグラントソング
55kg。NHKマイル(東京1600m)から中10週と間隔は空いているが、7月前半から時計を出し始め、調教量は完全に足りている。
NFの生産馬であり、NHKマイル後はしっかりケアをされてここに臨んでいるだろう。
叩き良化型な感じがある馬。一回使った後の方がよいイメージで、新馬戦も落としているくらい。そのため、レース間隔が気になるポイント。
中山が得意な馬で、ここを一回使って中山の開幕を待ち、京成盃AHが狙いなのかもという気もしている。
🐎フォーチュンタイム
56.5kg。下河辺牧場の馬。今週の追い切りは余裕を持ったもの。やや斜めを向いているのは癖か?
1週前の販路では全体時計50.8秒、ラストが23.6-11.7秒と加速ラップの非常にいい時計を出している。
まだ6戦しか走っていない馬。調教量も問題なく、警戒は必要か。
🐎アルセナール
53kg。分部河原S(東京1600m/3c)1着からの中10週。木村哲也厩舎、NFにキャロットレーシングとバックボーンは強い。
木村厩舎がよくやる、3頭併せの真ん中で本番を見越して折り合いをしっかりつけるパターン。
中10週もあるのに自厩舎では3本のみの追い切りだが、この馬は毎回同じような調子で外厩頼りの調教をしている。
真ん中にいるからかもしれないが、走りは硬く、首も硬いように見える。いい悪いは言いにくいが、ナミュールの妹でもあり血統は良い。
🐎ダイシンヤマト
56kg。口向きが悪そうに見えるが、これはいつものこと。推進力もあるし、1週前の追い切りも5F追いではあったが非常に迫力があった。
しっかり手綱を絞って11.2秒を出してくるくらいなので、この馬自身の調子は良いと思う。調教はすごく動いている。
吉田Jが3週に亘って調教をつけている。手応えもいいし、ムキにもなっていないし、お尻の形も非常にいい。
あとは血統がヤマカツエースにブライアンタイムと、少し重たい感じもする。
馬場が荒れているいつもの関屋記念なら良いのだが、開幕の馬場がどうか。後は馬場、時計との相談になる。
調教ベスト3
シヴァース
ダイシンヤマト
レガーロデルシエロ
※7月27日YouTubeメンバーシップ当日検討会です!
10時30分より是非遊びにきて下さい。
それでは良い週末を(^^)/~~~
2024.7.25 post by もなもな