競馬の専門学校

【全頭調教診断】キーンランドカップ(スーパーウルトラGⅢ)2025【競馬の専門学校】

スポンサーリンク

キーン校長
今週はキーンランドカップの解説をしました。

スポンサーリンク

キーンランドカップ全頭調教解説

🐴ツインクルトーズ(VTRなし)
UHB賞(札幌1200m/OP) 16着(0.7秒差)からの中1週。青函S 8着。
時計を見る限りでは、前走時の調教の内容とあまり変わっていない。違うのは古川Jが最終追い切りに乗っている点くらい。

🐴エトヴプレ
愛知杯12着以来の中21週。
エイシンステーブルにて外厩調整を済ませ、8月2日に栗東で1本目の時計を出し、2週追い切った後に札幌入り。何となく、少し足りない感じがする。どれほど外厩で仕上げられているかは分からない。調教を見る限りではこれだけ強めに追えるほど馬は出来ているので大丈夫かとも思うものの、一回は離した相手にもう一度詰められ、最後には遅れてしまうのはどうか。ベロも出ている(=集中していない可能性がある)。

🐴レイピア
会津S(福島1200m/3勝クラス) 1着からの中5週。
ノースヒルズの馬なので、前走後は福島から一旦大山ヒルズ(鳥取)に戻り、栗東にて2週調教をしてから北海道入りし、最終追い切りは札幌芝で調整している。福島の3勝クラスを1回勝ったところなので物足りないといえば物足りないが、もしこれで洋芝適正があるようならば大駆けも考えられる。とにかくノールヒルズは開催後半のローカル競馬場に非常に強く、良績を残すグループなので、その点には注意が必要。

🐴エーティーマクフィ
青函S 1着からの中7週。
ブリンカーを装着している。マクフィ産駒なので洋芝には注意が必要。青函Sは約3年振りの芝だったが、素晴らしい内容だった。デビューは札幌1200mにて2着で、3歳時の成績は洋芝1200mにて2戦1勝。単純に合計して考えられるものではないが、青函Sを含めると洋芝のスプリントでは2-1-0-0と、非常に適性が高いと思う。走りを見ていても力強く、一回気合いを入れるとすーっと流す感じで離して行き、馬も気持ち良さそうに走っている。ただ、追い込み馬だけに、鞍上は藤岡Jの継続騎乗の方が良かったようにも思う。

🐴パンジャタワー
NHKマイル 1着からの中14週。
今回は中間でチャンピオンズヒルズ(栗東から40分ほど、滋賀県にある外厩)を使い、栗東には戻らず直接函館に入厩している。G1馬だが、57kgで出れるG3はなかなかない。格上馬になるので、その点はメリット。1600mからの距離短縮がどうかだが、この馬はもともと1400mから1600mへの延長が不安視されていたくらいなので、1200mへの短縮は大丈夫ではないかと見ている。
2週前に函館芝にて松山Jが乗っている。1週前の佐々木Jが乗った函館Wの調教が、タイムを見ても非常に良い。今週の札幌芝での動きも、ゴール前で少し仕掛けただけで48.0-34.1-11.5秒と素晴らしい数字を出している。久々だが、古馬3勝クラスの併せ馬を訳なく子供扱いしているような調教内容で、さすがという感じ。

🐴ペアポルックス
青函S 3着からの中7週。函館SSではカピリナの0.4秒差の5着と、そこそこな競馬はできていた。
調教も悪くない。今週のウッドコースは重たかったが、そんな中で3F 37秒を切っているのは調子が良いのだろう。青函Sの後は小国ステーブルと言う外厩にて過ごし、函館でずっと順調に過ごしている。良いのではないか。穴馬としては十分。

🐴クファシル(VTRなし)
UHB賞 4着(0.0秒差)からの中1週。青函S 7着。
中1週なので、調整程度の内容。UHB賞組なので重視はしていない(※注)が、去年はWASJにてティータンJ鞍上で札幌芝1200m 2勝クラスを勝っている。今回、同じく外国人のバデルJである点には注意が必要か。

🐴ゾンニッヒ
UHB賞 10着(0.2秒差)だが、59kgを背負ってのもの。その前が青函S 4着、2走前は函館SS 12着。
相変わらず頭の高さが目立つため、追込馬だが、馬場が少々悪くなって時計がかかった方が良いと言う感じはする。馬体も相変わらずで、この馬特有の体型ではあるが、横から見るとボテッと見える。去年のキーンランドCでは12着だが、怖いのは武さんが3着狙いをした時に徹底的な追込みがハマる可能性があるという点くらいか。

🐴モリノドリーム
青函S 5着からの中7週。函館SSでは9着だった。
洋芝実績があるので無視はできない馬で、1分8秒台のレースになれば強く、当日の馬場が非常に重要となる。良馬場ならば恐らく1分8秒前半程度の勝ち時計ではないかと思っているが、それよりも遅い1分9秒程度になるようであれば、枠順次第では十分馬券内には入り得るだろう。それくらいしっかりと、北海道に来た時にいつも行っている調教メニューをこなしている。

🐴ウインカーネリアン
メイダン・アルクオーツスプリントでは10人気だったが0.1秒差の2着と大健闘。
4ヶ月半ほど空いているが、動き自体は全然良い。問題は中身が伴っているかどうか。最近、ウイン(コスモもだが)の馬はよくプール調教を取り入れているが、この馬もドバイ以外の近3走ではプールを併用して調教を行なっていた。今回はプール調教が出来ないまま、外厩のコスモヴューファームから函館に入厩し、5本の追い切りを消化している。見た感じでは体重は大丈夫だろう。本番としてスプリンターズSを睨んで、と言う意図はあるか。

🐴プルパレイ(VTRなし)
UHB賞 7着(0.1秒差)からの中1週。須貝厩舎2頭出しの1頭。青函S 11着、函館SS 10着と北海道4戦目になるが、調教の数字はイマイチ。中1週でも札幌ダートで一杯追い切りをしているのは、ピリッとしていないからか。

🐴フィオライア(VTRなし)
UHB賞 1着(0.0秒差)からの中1週。何故か調教の数字すら出ておらず、評価できない。

🐴ジョーメッドヴィン(VTRなし)
UHB賞 5着(0.0秒差)からの中1週。青函S 10着、函館SS 7着とこれで今年の北海道シリーズは4戦目となる。前走後は札幌にそのまま残り、ダートコースにて1週前は流す程度、今週の最終追い切りは馬なりで行っている。中1週、という感じの内容。

🐴カルロヴェローチェ
アイビスSD 4着からの中2週。時計が早かったとはいえ、8枠と恵まれた枠にも関わらず不利な3枠6番のピューロマジックに0.3秒差の4着というのは少しどうかと思う。やはりあの枠であれば、3着以内には入って来るべきではないか。
中2週で新潟から直接函館に連れて来たので、調教は軽め。感覚を確かめるような内容で済ませている。重賞で須貝厩舎が佐々木Jを乗せてくると怖いイメージはあるが、調教からは変わったところはない。

🐴ナムラクララ
ナムラクレアの半妹。TVh杯(函館1200m/3勝) 1着だが、この時は桜花賞ぶりの中11週と間隔が空き、馬体も+10kgと増えてのものだった。一叩き目としてはよかっただろう。そこから今回は中6週。8月6日の時計が素晴らしく、函館Wの重の中、50.3-36.6-11.9秒。しっかりと調教をやれていることが良い。最終追い切りを見ても、馬体が大きく見え、牝馬には見えないくらい。1200mは合っているんだろう。中6週だが実に9本の調教を消化しているのは、充実している証拠だと思う。まだ3勝クラスを勝ったところなので格下感は確かにあるが、全体的に見ると調教内容も本数もしっかりと行われている。

🐴カルプスペルシュ
TVh賞(札幌1200m/3勝クラス) 1着からの中3週。
牝馬の3歳、53kgが魅力で、3連勝中の上がり馬。重馬場でも、前走のように時計が早い中でも勝っている。少し線が細い感じはあるが、これだけの調教がやれていれば十分かなと思う。レース間隔が詰まっていたからかも知らないが、前走は-10kg。それだけにどんな調教をするかと思っていたが、中3週に対して2本だけではあるものの、しっかりと追っている。最終を軽めに緩めるようならどうかと思っていたが、これなら大丈夫と見ていい。横山武Jが乗った時には負けていない馬。3勝クラスを勝ち上がったところだが、何らかの形で馬券に入れていかないといけない、と思うほどの調教内容。

※注:今年のUHB賞について
UHB賞でそこそこな競馬ができていれば、毎年キーンランドCでは勝負になるのだが、今年のUHB賞は勝ち馬のフィオライアが600m 34.8秒と遅い流れを作り、前に行った馬たちで決まったもので、そこまでレベルが高くない印象。UHB賞で買うならば藤岡Jが乗る予定だった2着のレッドヒルシューズくらいかと思っていたが、抽選で外れてしまった。函館SSにて、逃げれなかったにしても14着のフィオライアが2番人気に推され、1着になったのが今年のUHB賞。そういうレベルのレースだった。あまり今年はUHB賞組は考えなくても良いんじゃないかと思っている。

<調教ベスト3>
カルプスペルシュ
ナムラクララ
パンジャタワー

※8月24日YouTubeメンバーシップ当日検討会です!
10時30分より是非遊びにきて下さい。

それでは良い週末を(^^)/~~~

2024.8.22 post by もなもな

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

キーン

競馬の専門学校校長。 卓越した全方位の予想ファクターから繰り出される競馬講義は多くの支持を集めており、今日も多くの生徒がその門を叩く。 *現在Youtubeチャンネル登録者数8万人超、Twitterフォロワー数2万人超

-競馬の専門学校
-