競馬の専門学校

【全頭調教診断】セントウルs(GⅡ)、紫苑s(GⅡ)2025【競馬の専門学校】

スポンサーリンク

キーン校長
今週はセントウルsと紫苑sの解説をしました。

スポンサーリンク

セントウルs全頭調教解説

🐴ショウナンザナドゥ
NHKマイル 16着からの中16週。中間はNFしがらきにて過ごしていた。以前から間違いなく適性は1200-1400mだと思っていた馬で、実際に1400mのフィリーズレビュー 1着というのもそれを裏付けている。1200mは初となるが、距離短縮は良いだろう。ただ、ずっと坂路のみの調教を続けているが、早い時計がない点は気がかり。これだけ間隔が空いていれば、もう少し早い時計を出しても良いのではないか。仕上がり一歩手前のような気はする。

🐴テイエムスパーダ
アイビスSD 2着からの中4週。時計としては4本出しており、これくらいで普通だろう。調教はこの馬なり。まだしっかりした逃げ馬だった頃には、このセントウルSを大穴で勝ったこともある(2023年)。ただ近走ではテンのスピードが鈍ってきただけに、直線ではなく、ワンターンとはいえコーナーが2つあるコースで、今のこの馬の力で太刀打ちできるか。

🐴ママコチャ
京王杯SC 2着からの中17週。今回は、川田Jが本番のスプリンターズSで乗れないために岩田望Jに乗り替わりとなっている。中間はNFしがらきで調整を積まれているが、8月初めから時計を出しており、入念に入念を重ねた調教を積まれている。特筆すべきは1週前に岩田望Jを背に栗東CWで行った調教で、楽々好時計を出していた。珍しく1週前にCWを使っているのは岩田望Jとコンタクトを取るためだろうが、少し気合いをつけるとグンと伸びており、鞍上もかなり手応えを感じているのではないか。間隔が空いた時の調教量としては、過去の良かった時と比較しても遜色がない。良い調教、良い中間の過ごし方が出来たのではないかと思う。問題はもう秋に差し掛かるタイミングでの牝馬6歳、という点。

🐴エコロジーク(VTRなし)
驀進特別(千直 / 2勝クラス) 1着からの中3週。2歳の9月時点で、中山1200mにて1分7秒2と2歳とは思えない非常に早いタイムで、そのまま逃げて勝ったことがある。ルメールが連続で乗っており、驀進特別でもルメールが乗って勝たせたが、ここでルメールが紫苑Sの方へに行ってしまったのは気になる点。血統的には、父はアメリカのダート血統に母父はStorm Cat系と、スピードに特化した血統。調教タイムだけでは分からないが、開幕週でもあり、そのまま行った行ったになってしまうことはあるかもしれない。

🐴ヨシノイースター
北九州記念 2着から中6週。動き自体は良い。外ラチ沿いを回っており、ラスト200m 11.8秒だし、小気味良い回転なのですごく良い調教に見える。とはいえ、今回は一杯追い切りでのタイム。これが馬なりの時計であればなんとも思わないが、一杯追い切りで800m 53.8秒ならばラスト400m、200mはもう少し時計が出ないといけない。もともとこの馬は坂路の馬なり調教でも、今回の時計より遥かに早い時計で頻繁に走れていた。北九州記念に出走はしていたが、ここは一回叩いてからではないか。まだ8割仕上げか。

🐴アブキールベイ
北九州記念 3着から中6週。3歳で初古馬との挑戦だったが、善戦した。今回古馬とは2戦目。中間はダーレージャパンファームへ放牧に出ていた。不来方賞で勝ったナルカミも同じ施設にて繋養しており、陣営としての勢いはある。前走で-12kgだったので馬体が回復しているか心配していたが、休むことなくこれだけ出来ているのは、全体的に見ていいだろう。

🐴カンチェンジュンガ
今回は川田Jが鞍上となる。京王杯SCではトウシンマカオに0.9秒差の7着。その前の高松宮記念は10着。調教量は問題ない。中16週になるが、中間はキャニオンファーム土山で過ごし、8月17日から時計を出している。7F追いもしっかり出来ており、放牧先でも乗っていただろう。ただこの馬の場合はテンに行けなくなっているために1400mを使い出したが、今回1200mに戻る。川田Jに戻って、どこまで前進できるか。

🐴レッドアヴァンティ
韋駄天S 13着からの中14週。ここは調教云々というより、格下感がある。8月に一回函館に連れて行っている。何かしらで使うつもりで函館に入厩させたが、使わずにここまで空いたのか。ローテーションの狂いなども考えると、厳しいように思う。

🐴ジャスティンスカイ
CBC賞ではインビンジブルパパに0.4秒差の8着。力負けのような感じではあったが、昨年5月には鞍馬S(京都1200m / OP)にて1分6秒9という時計を出して勝っている。馬場が綺麗だったり、開幕週というものに対しては非常に適性がある馬なので、開幕週なだけに一応は警戒しないといけないと思っている。中3週だが坂路5本の調教は普段通りで、大丈夫だろう。特筆するものはないが、この馬なりに順調。あとは坂がどうか。

🐴ウイングレイテスト
アイビスSD 3着からの中4週。頑張ってくれた。最近は直線競馬でしか結果が出てないのが歯痒いところだが、この馬自身は全然悪くない。1週前に松岡Jが騎乗した美浦Wでの動きが完璧と思えると言うくらいで、この馬自身のベストパフォーマンスを出したのではないかと思うほどに良かった。暑い中でアイビスSDを使った8歳馬というところは考慮しなければいけないが、それにしても調教は8歳とは思えないほどの量を積んでいる。ここも人気にはならないだろうが、その分馬券には入れやすい。いい調教は出来ている。

🐴ワンダーキサラ
長篠S(中京1200m / 3勝クラス) では1:07.2秒と、3勝クラスとしてはそこそこ早いタイムで1着となり、そこからの中1 週。この馬も、ゴールが近くなれば近くなる程、後脚が開いてしまい、推進力が逃げてしまう。今回のレベルが高い馬を相手にどうか。ただ長篠Sの時の調教VTRは条件クラスのため確認出来ず、後脚の開きがこの馬の癖なのか、疲れから来るものなのかは判断できない。

🐴ティニア
安達太良Sでは、カルロヴェローチェから0.5秒差の5着。中7週。この馬のレベルがどのあたりに位置するのかというところだが、今回はトライアルかつGⅡとかなりレベルは高くなっており、通用するかどうか。調教量は問題ないが、函館・札幌で調教をしており、本来はどこかで北海道にて使う予定ではあったのではないか。なんらかの理由で予定をスライドしてここまで延びたという感じがする。あまりプラスではないかと思う。

🐴カルチャーデイ
CBC賞ではインビンジブルパパに0.3秒差の5着。中3週の割には調教内容を緩めることなく、しっかりと出来ていると思う。今回初ブリンカー、坂井Jと勝負気配を感じる。横山典Jから乗り替わりになるのは問題ないだろう。調教ではややハミを噛んでおり、あまり気性は良くない馬ではある。今回ブリンカーを装着して来るのは、前走で終わりの脚を無くしてしまったのがスタミナ切れではなく、他馬を気にしてのものだった、などと横山典Jから進言されたためかもしれない。坂井Jが乗った最終追い切りでは、手脚が気持ちよく伸びたフォームを見せており、動き、馬体も良い。調教内容としては前走よりも濃くなったように思い、プラスに捉えている。

🐴トウシンマカオ
京王杯SC 1着からの中17週。中京開催だったが、昨年の優勝馬。今年はディフェンディングチャンピオンの立場。中間の外厩は吉澤ステーブルWESTだが、以前から使っているところとなる。直線の部分部分だけの動きを見ると非常に良いと思うところはあるが、回って来るとすぐに馬場の内側にモタレるような感じがあったり、直線を向いたらまた右のラチ側へ行くなどと少しふらついているのは、やはり左回りがそんなに良い馬ではないからか。調教の動きからは抜粋しにくい。とはいえ前走の京王杯SCは非常に強い勝ちっぷりで、勝ち時計1分18秒3と早い時計にも対応出来ていたし、今となっては左回りは克服している。実績もあるし、阪神は2戦2勝。この調教だけで馬券から外すことは出来ない。今年はスプリンターズSを目標にしており、調教の本数・方法については昨年や間隔が空いた時と変わっていないが、時計の速さや一杯追い切りの本数を見るとまだ少し緩めている感じはある。当然だが、ここはまだ全力ではないだろう。

🐴モズメイメイ
アイビスSD 6着からの中6週。ピューロマジックに0.3秒負けている。アイビスSDの時にも指摘したが、後脚が段々と開き、ガニ股のようになってしまう。左前脚も少し悪い。今回もフォームが改善されておらず、今回アイビスSD以上の成績を求めるのは厳しいだろう。

🐴グランテスト
CBC賞は 13着とはいえ、着差は0.6秒。ただ馬体は太いというか、大きく見える。中3週なので太め感はないだろうが、中山ダ1200mなどで好走するような馬体。芦毛というのも手伝って、より肉付きがよく見えるのか。ちょっと一息かな、という感じ。

調教ベスト3
ウイングレイテスト
カルチャーデイ
ママコチャ

スポンサーリンク

紫苑s全頭調教解説

🐴リンクスティップ
オークス5着からの中14週。軽度の骨折があったが、本番へ直行ではなくトライアルから出走してくると言うことは、もう大丈夫なのだろう。NFしがらきでしっかりと繋養されていた。帰厩後は8月17日から時計を出し、計7本の時計を出している。オークス5着、桜花賞3着、きさらぎ賞2着と、今回のメンバーに入ると実績は断然抜けている。あとは仕上がり具合がどうかだが、北村Jが2週前、1週前と騎乗し、古馬のOP馬や3勝クラス馬との併せ馬をしっかり消化している。特に1週前の6F CWでの追い切りではラスト11.0秒と素晴らしいものでらその前の8月21日にも11.2秒と良い反応を見せている。順調に来ており、骨折についてはマイナス点と考えなくても良いだろう。NFは紫苑SとローズSのトライアルの使い分けについて熟知しているだろうが、栗東の馬にも関わらず、ローズSではなくあえて中山での紫苑Sに出走するというのは、陣営的にも勝負がかっているだろう。秋華賞での成績がよい紫苑Sを選んでくるあたりを見ても、陣営の期待は高いのではないか。

🐴ドマーネ
小倉2000m (1勝クラス) 1着からの中6週。母ランドネは紫苑S 3着になったことがあり、牝馬限定戦でも好走していた馬。前走は小倉の未勝利戦勝ちで、2-3段階格上挑戦となる。ゴールドシップ産駒であることや石川Jが乗ってくる点、力強さがあるところなど少し狙ってみたいが、前走はギリギリの勝ち方だった。馬やレースのレベルを考えると、ここはどうか。

🐴セイキュート
矢車賞(京都2200m / 1勝クラス) 2着からの中17週。前脚を上げて叩きつけるフォームで、こういった馬は重馬場への適性も高い。矢車賞2着以来だが、そこで1着となり、後にオークスで3着となったタガノアビーとは0.1秒差の競馬が出来ており、この馬のレベルも相当高いだろう。NFしがらきにて調整し、早めに栗東に入厩して7月末から暑い中で調教を行なっている。これが良かったかどうかはレースが終わらないと分からないが、これだけの本数が出来たのは、暑さにも負けずにしっかりと調教を積めたからだろう。1週前追い切りにて新馬に追走して遅れたのは少し気がかりだが、最終追い切りは馬なりの調教で、ゴーサインを出してからはしっかりと脚が伸び、馬体もフォームも出来ている。この手脚のしっかり伸びたフォームが何よりで、時計に出ない良さを感じた。調教本数は問題なく、中山で津村Jを使ってくるなど、だいぶと勝負気配を感じる。

🐴エストゥペンダ
中郷特別(新潟1800m / 1勝クラス) 1着からの中2週と、間隔は詰まっている。馬の口向きが悪そうに見えるが、元気一杯でもっと走りたいと言う感じが見受けられる。いつもは最終坂路追いが多いが、今回最終追い切りをコース追いにしたのは、本番に近いことをするためだろう。カーネーションCでは三浦Jが乗り、1.8倍の1番人気に推されるも3着となったが、素質はある馬。今回は田辺Jが最終追い切りで乗っているが、締めた手綱をちょっと緩めるだけでギュンと伸びていく反応が非常に良かった。

🐴ジョスラン
エフフォーリアの全妹であり、良血馬。カーネーションC(東京1800m / 1勝クラス)はレーンJが乗って優勝している。以降は使わずに中14週、少し体質が弱いところがあり一戦一戦が勝負となってくる。中14週の割には調教は5本と少ないが、馬なりで36.7-11.3秒と最終追い切りのタイムは良い。外厩は、以前と同じくNF天栄。少々ゴール板を過ぎてからも追っているところを見ると、少し重さが残っているかもしれない。

🐴ロートホルン
レイクヴィラFの馬であり、実質NFの馬。函館1800m(1勝クラス) 1着からの中7週。重賞では、フローラS 6着という実績がある。8月27日まで函館で調教を行い、涼しいところで過ごしていた。美浦に帰厩してからは1本のみ。調教は悪くはない。中7週だが、途中はNF空港にて調整されており、問題ないだろう。

🐴ケリフレッドアスク
中京1600m(1勝クラス) 4着以来の中3週。西塚J、藤原厩舎。最終追い切りは坂路で馬なりだが、1週前に西塚Jが乗り、初めて6FのCW追いを行っている。これまではコース追いをしても5Fまでだったが、馬の体質が少しは強くなってきたのか。オークスでは14人気ながらも8着と言う成績があり、そこそこの馬とは思うが、前走では4着と敗れてしまった。距離は伸びて良いとは思うが、どうか。ただし藤原厩舎の叩き2走目なので、少しは警戒しても良いかもしれない。

🐴サタデーサンライズ
小倉2000m(1勝クラス) 2着からの中6週。6F 80秒を切っておりそれなりにやってはきているが、タイムは早いものの併せた馬たちに結局は追いつかれている。気配を感じて伸びるどころか、飲み込まれてしまうところは評価できない。前走の小倉1勝クラスでも負けている。オークスでは15着。忘れな草賞2着はあるが、今年のメンバーレベルには疑問はある。サヴォンリンナの2着であり、判断が難しいところ。外厩はチャンピオンヒルズ。

🐴ダノンフェアレディ
小倉1800m (1勝クラス) 1着からの中8週。調教量は問題ない。忘れな草賞4 着、エルフィンS 5着と善戦はしているが今ひとつ結果は出ていない。キズナ産駒でもあり、中山2000mあたりでなんとしても権利が欲しいだろう。その分、かなり多く調教本数を積んでいる。中間はNFしがらきで過ごし、1ヶ月前の8月7日から厩舎で調教を開始している。調教量には問題ないので、あとは馬のレベルと、どれだけ成長したかだろう。1週前追い切りもしっかりと6F追いをしているが、中間で戸崎Jは乗りに来てはいない(栗東なので仕方ないかもしれないが)。そのあたりがどうか。

🐴マイスターヴェルク
函館1800m (1勝クラス) 1着からの中9週。情報は出ていないが、おそらく外厩はNF天栄か。前走後、函館から直接向かっただろう。いつも自厩舎での調教本数が非常に少なく、外厩調整が合っているのだと思う。今回も、つい先日の8月30日に美浦Wで1本目の時計を出し、計2本のみ。馬体は出来ており、細いくらいの仕上がりを見せているのでここは問題ないだろう。中9週に対して2本しか時計を出していない点はあまり好ましく思えないが、いつもこんな調子なのでこの馬の場合はこれで良いのだろう。

🐴サヴォンリンナ
オークス以来の中14週。馬体が雄大で、牝馬とは思えないくらい。オークスでは17着だが、忘れな草賞にて1着。その頃は幼い面を見せていた。外厩はチャンピオンヒルズ。オークス以来だが、厩舎では8月21日に1本目の時計を出し、CW 6F追いを計3本しているのみ。チャンピオンヒルズでどれだけ仕上げられたのか。中7週だった忘れな草の時も同じようにでチャンピオンヒルズで仕上げ、厩舎では3本のみの調教にて勝っている。オークス以来で調教が3本のみであれば本来はノーマークにするくらいだが、外厩での調整が合う馬で、調教過程が過去の好走時と同様なだけに、無視はできない。他に乗り馬があったからかもしれないが、吉田隼人Jがわざわざ栗東にてCWで追い切っているのも気になる。

🐴キューティリップ
中郷特別(新潟1800m / 1勝クラス) 4着からの中2週。エストゥペンダとは1.3秒差もつけられている。NF生産馬だが、そうは思えないくらい使い詰めとなっている。中6週くらいは空いたこともあるが、中2週-中2週-中4週などとちゃんとした休養も取らずに何走も使われたりしている。最終はPコースなので、中2週ということもあり、整える程度。調教からは特にこれと言うものはない。

🐴テリオスララ
STV賞(札幌2000m / 3勝クラス) 13着からの中4週。とはいえ3勝クラスでのもので、1勝クラスで勝ってきた馬とはレベルの違うレースを使ってきた。阪神JF 3着という実績はあるので、前走は13着と大きく負けてはいるが一叩きをしてピリッとし、ここでもう一回ということも考えられる。中4週だが、時計を出しているのがたった2本で、どちらも5F追い切りなのが物足りないように思う。内枠を引けば少しはプラスになるか。弱い馬ではないのは分かっているが、取捨が難しい。

調教ベスト3
エストゥペンダ
セイキュート
リンクスティップ

※9月7日YouTubeメンバーシップ当日検討会です!
10時30分より是非遊びにきて下さい。

それでは良い週末を(^^)/~~~

2024.9.5 post by もなもな

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

キーン

競馬の専門学校校長。 卓越した全方位の予想ファクターから繰り出される競馬講義は多くの支持を集めており、今日も多くの生徒がその門を叩く。 *現在Youtubeチャンネル登録者数8万人超、Twitterフォロワー数2万人超

-競馬の専門学校
-