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【全頭調教診断】宝塚記念(GⅠ)2025【競馬の専門学校】

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キーン校長
今週は宝塚記念の解説をしました。
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宝塚記念全頭調教解説

🐴ベラジオオペラ
社台F生産馬。父ロードカナロア、母父ハービンジャー。大阪杯では1:56.2とけたたましいタイムでのレコード勝ち。ロードデルレイに0.2秒差の完勝だった。調教は緩めることなく、毎週毎週併せ馬を行っている。大阪杯と比べてどうこうということはないが、昨年の宝塚記念では坂路、坂路で仕上げていたことを考えると、コース追いを重点に出来ているのは馬が強くなった証拠だと思っている。重でも結果を出している馬。重適性については少し懐疑的なところもあるが、調教もそれなりにしっかり出来ている。最終追い切りも横山和夫Jが乗っているし、大丈夫だろう。

🐴ドゥレッツァ
1着がダノンデサイルだったドバイシーマで3着、その前はジャパンCで2着と、菊花賞のあとはやや怪しかったがもう立ち直ったと考えていいだろう。今週の追い切りはしっかりと馬が出来ているということで馬なり程度の追い切りで済ませているが、1週前追い切りでは横山武史Jが騎乗し、古馬のOPクラス(リアレスト)を1.2秒追いかけ、0.4秒先着。その時のフォーム、足の伸び方ともに、素晴らしい調教を見せてくれたんじゃないかと思う。今回は前日輸送の予定。

🐴ローシャムパーク
サンデー所有、NF生産馬。QE2C の0.8秒差、6着以来。鼻に真っ直ぐ白い流星があるせいかもしれないが、頭が高く見える。この頭の高さがあれば、割と重馬場や道悪もこなしていいか、とも見ているが、断言は出来ない。今回6歳だが、過去1でハードな調教を行っている。1週前は池添J騎乗で7F追い、6F 75.2秒。2週前は助手騎乗で7F追いを行い、6F 76秒。えげつないタイムを出している。最終追い切りは、高野厩舎のように坂路2本追い。この真意はどこにあるのか?これだけの調教に耐えられるだけの馬になっていると思うと良いのかもしれないが、6歳にしてこれだけハードな調教を積んできて、ガタッとこなければいいが。調教内容は申し分ないもの。

🐴プラダリア
ディープ産駒。天皇賞・春 では10着(ヘデントールに3.1秒差)からの参戦。その前の京都記念でも6着(ヨーホーレイクに0.6秒差)。京都記念では、馬場が悪い時(稍重)だったのに6着と、この馬に向いた舞台設定だったのに残念だった。調教も、前走の天皇賞よりもはるかに上向いたというようには見えない。重馬場が走れる馬なので、少しは警戒が必要か。

🐴チャックネイト
鮫島JからレーンJへの急遽の乗り替わり。堀厩舎なので関東馬だが、今回は栗東で追い切りをしている。にも関わらず、元々騎乗予定だった鮫島Jも、レーンJも乗りには来ていない。1週だけだが、堀厩舎が栗東へ前乗りして調教しているのは非常に珍しい。調教自体はあまりいいとは思えない内容。批判されるのが分かった上でレーンJに乗り替わっているのも怖い。1週前にダノンタッチダウンと併せ馬を行っており、35.7-10.9と時計はいいものの、馬なりの相手に一杯で追って敵わなかったのはいかがなものか。良馬場ならこのメンバーに入ると厳しいと思うが、重馬場適性があるのは怖い。

🐴ボルドグフーシュ
スクリーンヒーロー産駒。6/4に内田Jが騎乗している。時計自体はよかったが、まだ重たい感じはある。ただ、調教駆けする馬ではない。最終追いでは、非常に坂路で動くブルーミンデザイン相手ではあったが、遅れを取っていた。調教から抜粋することはできない。

🐴ジャスティンパレス
天皇賞春では1.1秒堕負けの6着。最終追い切りが芝なのは、この馬の長い歴史の中で初めてのこと。これだけではあまり変わらないような気もするが、なんらかの刺激を求めてのものか?1週前追い切りでは、ディーJ騎乗で栗東CW 6Fを80秒を切るいいタイムで駆け抜けている。ベスト5には入るくらいの内容。ただ割とCWでも時計を出せる馬なので、時計はいいが鵜呑みにはできない。大敗はしないだろうが、それ以上となると芝の最終追い切りでどういう効果が出るのかにもよる。ディーJにあまり阪神経験がない事も気になる。雨は苦手な馬。

🐴シュヴァリエローズ
天皇賞では1.7秒も差がついた7着。ステイヤーズS 1着とステイヤーの素質はある馬だがこれだけ負けてしまったのは、馬場や出来落ちなどの理由もあったかもしれないが、やはり力負けというところが大きいのでは。2200mへの短縮については対応はできるだろうが、天皇賞からの上積みがあるかと言われると疑問。北村友一Jがいつも渋った馬場は全然ダメだと言っていることもあり、あくまで晴れた場合に限って検討する一頭。

🐴ヨーホーレイク
友道厩舎。大阪杯3着、ベラジオオペラに0.3秒差と十分太刀打ちできるものは持っている。ディープ産駒だが、荒れた馬場や少々渋った馬場でも苦にしない馬なので、面白い一頭になる。今週の坂路ではベロを出しているが、しんどくなったわけではなく遊んでいるんだろう。先週および今週と、岩田望来Jがどちらも7Fでしっかり追い切っている。なので友通流ではあるが、馬体を見る限りまた太ったようにも見える。当日の馬体重は気になるところ。

🐴リビアングラス
ノースヒルズ前田氏の馬。キズナ産駒、矢作厩舎。日経賞4着からの参戦。京都記念では2着だが、太め残りのヨーホーレイクに負けている。重賞2着だが、そんなに評価できる内容とは言えない。とはいえ、先行馬に乗せると坂井くんは天下一品。脚質は合うが、G1でどうか。調教はいい。矢作厩舎は最終で思い切った時計を出してくる時の方が成績は悪い。そう言った意味では、馬はできているように見える。

🐴ソールオリエンス
雨が降ると気になる馬。大阪杯では10着、ベラジオオペラに0.7秒の差をつけられたが、馬場適性がなかったか。1週前の追い切りでは美浦CWで、そこそこいい調教ができていると思う。稍重の京都記念では本来他馬が苦にする分、成績を上げてこないといけなかったがそこで5着止まりだったのを見ると、近走スランプか。大阪杯では栗東滞在で最終追い切りをしていたが、今回は美浦で最終調教をしての前日輸送。大阪杯との違いはこの点になる。ドロドロの馬場になるようならば、外せないか。馬場によりけり。

🐴メイショウタバル
6月5日に1週前追い切りを行ったが、やはり頭が高い。こう言う馬の方が、首を使わずに走るのでバランスを崩しにくく、道悪に適性が高いと言われるがその反面、スピードには乗りにくい。この馬のフォームからは、良よりは重馬場の方が合っているように思う。それでも1週前は良の6F CWで36.5-10.7秒と言うタイムを出しており、海外帰りだけれどもこの馬自身の体調は十分よいだろう。あとは展開と、武豊Jがどう乗るか。なお中間では、豊さんは一切調教には乗っていない。神戸新聞杯や毎日杯などと比べると、馬体は良くなっている。胸板が厚く、体高がある一方で下半身の肉付きが少なく、上半身だけで走っているように見えていたが、良くなって伸びが出てきた。気性さえコントロールが付けば、展開も向いて良い競馬が出来るのではないか。

🐴アーバンシック
ルメールJは調教には一切乗っていない。普通の調教をやってきた。なんら変わりなく、淡々といつも通りのアーバンシックの調教をやってきている。特筆すべき事は何もないが、変わったことをしなくても力を出せればなんとでもなるという感じなのかもしれない。なお、最終追い切りでは馬なりだが、少し気合を入れるとすごく広いストライドで走っていた。「ストライドが広いこと」=「道悪がダメ」とは言えない(ディープボンドはストライドが広いが、道悪巧者)が、アーバンシックに関しては判断しづらい。馬場が悪くなり過ぎるのはあまり良くないかもしれない。
6月4日の1週前追い切りのあと、息遣いに気になる点があったので吸入を行ったとの情報がある。喉鳴りを持っているとは公表されていないと思うが、少し気になっている。

🐴ジューンテイク
神戸新聞杯の非常に悪い馬場で、メイショウタバルを追い込んで2着の成績があり、道悪は問題ない。その後は神戸新聞杯から長期休養し、エプソムCで一回叩いて16着。どれくらい神戸新聞杯の時の状態まで戻っているかにかかっているが、もう一回ほどは叩かないと何とも分からない。折り合いはしっかり付いている。1週前追い切りでは藤岡佑Jがしっかり乗って調教をつけている。あと一息か?

🐴ロードデルレイ
大阪杯ではベラジオオペラから0.2秒差の2着。通った位置などを考えると、この馬も相当に強い競馬をしていたと評価できる。1週前は川田J騎乗で7F CWの追い切り。6Fでは76.3秒とかなり早いタイムで調教を終わらせている。一杯追い切りだが、このタイムで自己ベストを更新した。調子はよく、中内田先生も抜かりなく、悔いのない仕上げを施してきたと思う。それだけ強くやった分、日曜には坂路に入れたが、最終は4F追い切りでソフトに仕上げていた。非常にリラックスした状態で走っており、いい感じに思えた。

🐴ショウナンラプンタ
高野厩舎の馬は坂路でしか追い切りをせず、測定するのは2本目の坂路時計。6月4日の1週前の追い切りでは51.9秒となかなかいいタイムで、馬の調子はいいように思う。血統からすると道悪は走れそうに思うが、坂路しか走っていないのでフォームが見辛く、実際のところはどうか。阪神大賞典のレース後に、豊さんが「このコースはちょっと合わない。ただ、次はいい。京都は合う」と言って実際に天皇賞で3着に粘ったのを見ると、阪神が合わないというのは信憑性がある。菊花賞でも天皇賞でも最後で失速していることを考えると、距離は3200mよりは2200mの方がいいだろう。

🐴レガレイラ
調教はいつもと同じく、変わったことはしていない。剥離骨折明け。軽度のものではあったが、一度完全に緩めて、再度NF天栄で立て直してから帰厩した。5月14日から調教を始め、1ヶ月乗り込んでいるので調教量としては問題ない。あとはこの馬がどれほどの力を発揮できるか。牝馬で3歳時に有馬を制しただけあり、並の馬ではないが、斤量が2kg課せられる点がどうか。また、冬の中山で2戦2勝。皐月賞は6着に敗れたが、中山巧者的なところもある。阪神と似ていると言われてはいるが、コース形態は変わる。阪神も初めてで、疑ってかからないといけない問題点もある。

調教ベスト3
ドゥレッツァ
メイショウタバル
ロードデルレイ

※6月15日YouTubeメンバーシップ当日検討会です!
10時30分より是非遊びにきて下さい。

それでは良い週末を(^^)/~~~

2024.6.13 post by もなもな

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キーン

競馬の専門学校校長。 卓越した全方位の予想ファクターから繰り出される競馬講義は多くの支持を集めており、今日も多くの生徒がその門を叩く。 *現在Youtubeチャンネル登録者数8万人超、Twitterフォロワー数2万人超

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