「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今週はG1中休みアルゼンチン共和国杯です。
目次
アルゼンチン共和国杯昨年の結果
まずは昨年の結果から振り返りましょう!
1着ブレークアップ 父ノヴェリスト 6番人気 54kg
2着ハーツイストワール 父ハーツクライ 5番人気 55kg
3着ヒートオンビート 父キングカメハメハ 3番人気 57kg
過去の傾向から、もともと本レースに相性の良いトニービンの血と近年相性が良いRobertoの血を紹介していました。
結果、2着に入ったハーツイストワールがトニービンとRoberto内包馬。
血統傾向通り好走してくれました。
1着のブレークアップは、「前走六社S(3勝クラス)組の相性良さ」と、血統的には「父ノヴェリストのスタミナに母父クロフネがこの東京芝2500mに合う。」という2つの点がマッチしました。
3着ヒートオンビートはキンカメ産駒でずっと安定した走りをしていることと、過去に同条件の目黒記念で2着という実績もあり、この条件での好走は納得できる結果でした。
ちなみにこのレースは3番人気馬の馬券内確率が結構高いんですよね。
以上、昨年の振り返りでした。
アルゼンチン共和国杯血統傾向
□サンデー系長距離担当「ハーツクライ」
2022年(良)
1、 ノヴェリス トニービン
2、 ハーツクライ トニービン R
3、 キングカメハメハ
2021年(良)
1、 オルフェーヴル R
2、 スクリーンヒーロー R
3、 スクリーンヒーロー R
2020年(良)
1、オルフェーヴル R
2、ノヴェリスト
3、ゼンノロブロイ トニービン
2019年(良)
1、ルーラーシップ トニービン
2、ハーツクライ トニービン R
3、ステイゴールド
2018年(良)
1、 ステイゴールド R
2、 ルーラーシップ トニービン
3、 スズカマンボ R
2017年(良)
1、 ハーツクライ トニービン
2、 ディープインパクト
3、 ディープブリランテ R
2016年(良)
1、 ハーツクライ トニービン
2、 アドマイヤドン トニービン
3、 ネオユニヴァース
王道である「東京コース」に加えて、距離は「長距離2500m」とくれば、サンデー系長距離砲ということで、種牡馬ハーツクライの出番です。
もともとこのレースのポイントの血は「トニービン」で、過去7年でこの血を持つ馬が、3勝・2着4回・3着1回の計8頭馬券圏内に入着していました。
しかし近年は少し様相が変わってきており、2020年に勝ったオーソリティーは母父にRobertoの血。
2021年に連覇すると、同2着3着もRobertoの血を持っていました。
ということで昨年は先述した通り「ハーツクライ」産駒で、「Roberto」を持つハーツイストワール(5番人気)を推奨し2着という結果でした。
今年もまずはこの血を中心に検討していくのは自然な流れなのでハーツイストワールには引続き注目です。
ただし、昨年は斤量が55kgでしたが今年は57kgを背負っている点は気になるところです。
それならば、同じくハーツクライ産駒であるチャックネイトにも期待を向けておきたいです。
この馬も母母父にRobertoの血を持つということで血統的にはピッタリでしょう。
ちなみに前走六社S(3勝)を勝ってここに来たという過程は、昨年の勝ち馬ブレークアップと同じで、このことも好感です。
昨年3着に入着したヒートオンビートはキングカメハメハの産駒。
キングカメハメハ産駒がこの条件で相性良しということもありますが、それ以上にこの馬自身が東京芝2500mを得意としているのは明白ですね。
問題は今年59kgというトップハンデを克服できるかどうかでしょう。
そのヒートオンビートの昨年の斤量は57kgだったのですが、今年のキングカメハメハ産駒で57kgの斤量を背負うのはグランオフィシエです。
ここまで重賞での好走歴が無いという点が、昨年のヒートオンビートとは大きく異なる点ですが、下級条件とは言え東京2000m以上での成績が(4-3-1-3)と馬券内率は72%です。
2500mの距離は初めてですが、リステッド競争で2400mを勝っていますし、人気もないので期待を込めて推奨しておきたいと思います。
以上、今週は血統からはこの4頭に注目します。
良かったら参考にしてみて下さい。
血統表:(C)netkeiba.com
2023.11.3 post
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