POG大会2022-2023

西山っ仔の2020全頭血統考察【POG2022-2023】

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

現在クラシックの真っ只中ですが、来シーズンの足音も確実に聞こえてきています。
競馬ファンにとってはそろそろ次のPOG指名馬についても考えないといけないですよね!

ということで今回は2020年生まれの血統考察記事です。

わしが尊敬する西山オーナー所有の2歳馬全頭について書きました。
是非POGの参考にお読み下さい。

尚、タイトル画像は競馬場のウイナーズサークルで直接頂いた西山社長のサインです(^_^)♪
(ちなみに馬の写真は関係ありません。フリー素材です。)

それでは全51頭の全頭血統考察スタート!

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目次

ニシノメサイア 牝

(コズミックショアの2020)
父ドゥラメンテ
美浦 田村厩舎

母コズミックショアは現役時22戦1勝。
繁殖としてまだ中央勝ち馬を出していない。
父ドゥラメンテはキンカメ×アドマイヤグルーヴという良血種牡馬で、初年度産駒から菊花賞馬タイトルホルダーを輩出している。
ドゥラメンテ×母にGone Westの組み合わせはオープン馬アイコンテーラーと同じ。
Mr. Prospectorのクロスが強いので、芝がダメでもダートで走ってくれそう。

ニシノトレンディー 牝

(ニシノステディーの2020)
父ミッキーアイル
美浦 小手川厩舎

母ニシノステディーは現役時25戦5勝。
オープンまで出世した西山っ仔。
繁殖としても3頭、中央で勝ち上がり産駒を輩出している。
父ミッキーアイルはディープインパクトのマイラー仕様で種牡馬としてもそのスピードを伝えている。
Danzigの血のクロスはメイケイエール(G2・チューリップ賞)と同じ。
また、近年の大物馬にはSpecial牝系種牡馬(Nureyev、Sadler’s Wells、Fairy King)のクロスがよく見られるが、本馬はそのSpecial自身のクロスを持つ。
堅実な牝系からの好配合。是非桜花賞で見たい。

ニシノパプルブリリ 牝

(ニシノクローバーの2020)
父ディープブリランテ
美浦 矢野厩舎

母ニシノクローバーは現役時、地方で3勝。
繁殖としては本馬で2頭目となるので繁殖力は未知数。
母母のシュフルールは平地で4勝、障害で5勝(オープン勝ち含む)した。
また4代母にも障害オープンを勝ったヒロポリシーがいる牝系。
父ディープブリランテはディープインパクト産駒のダービー馬。
本馬はサンデーのクロスを持つが、その父Haloのクロスでは代表産駒モズベッロ(G2・日経新春杯)やオープン馬メイショウオワラを出している。
牝馬なのでイメージはメイショウオワラに近いか。

ニシノシャイニング 牡

(ニシノモンクスの2020)
父レーヴミストラル
美浦 中野厩舎

母ニシノモンクスは現役時、39戦2勝(条件馬)。
繁殖としてはこれまで、父カジノドライヴ(2勝)→父アポロキングダム(4勝OP馬・現役)と確実に勝ち上がっており、繁殖力が高い。
父レーヴミストラルは日経新春杯(G2)と青葉賞(G2)を勝った今年の新種牡馬。
サンデーを内包しないキンカメ系となるので、血統的魅力は大きい。
レーヴミストラルは芝の中距離重賞を勝っているので芝もいけそうではあるが、本馬は非サンデーとの配合馬となるので、先述した姉兄の特徴を踏まえればやはり活躍の舞台はダートとなりそう。
堅実に稼いでくれそうだ。

ニシノオールマイト 牡

(エテの2020)
父ヴィクトワールピサ
美浦 堀内厩舎

母エテは現役時、中央未勝利(地方2勝)。
父ヴィクトワールピサはドバイワールドカップ(当時AW2000m)や有馬記念、皐月賞を勝った。
そんなサンデー系中距離種牡馬にスピード血統を集めたような母の血を注入。
ヴィクトワールピサにMr. Prospectorのクロスはスカーレットカラー(G2・府中牝馬S)やウィクトーリア(G2・フローラS)、アサマノイタズラ(G2・セントライト記念)など活躍馬の多くに見られる有効なポイント。
本馬も母父Congratsが母系にMr. Prospectorを内包するのでこれに合致。
芝の道悪など時計がかかる馬場で力を発揮しそうで、中山のトライアルからクラシックの舞台へ羽ばたく。

ニシノメラーキ 牡

(キーラの2020)
父ネロ
美浦 的場厩舎

母キーラは未出走。
本馬は2番仔で半兄(父リオンディーズ)は未勝利。
父ネロは現役時47戦8勝。京阪杯(G3)を連覇した西山っ仔で今年の新種牡馬。
父系はヨハネスブルク~Storm Cat~ノーザンダンサーのライン。
本馬はそこに母父ディープブリランテを配合。
ディープ×Storm Catはキズナを始めとしたG1馬ズラリの黄金配合なので父と母父を入れ替えたような配合となる。
そこにネロが持つサンデーがあるのでサンデーのクロスも内包。
父のネロ同様、芝・ダート兼用で北海道シリーズの早い時期からの勝ち上がりに期待。
適性距離も父同様短いところとなりそう。

ニシノピウモッソ 牡

(ニシノアリオスの2020)
父ネロ
美浦 西田厩舎

母ニシノアリオスは現役時未勝利。
繁殖として本馬が初仔。
母母はフェアリーS(G3)3着のニシノマオ。
4代母デユプリシトは西山牧場の基礎牝馬ニシノフラワーの母。
デユプリシトの産駒はニシノフラワー以外の牝馬も全て勝ち上がっており、その繁殖力の高さが伺える。
ネロの母ニシノタカラヅカの母でもあるので本馬はそのデユプリシトのクロスがある。
まずはこのクロスからどのような仔が出るのかがとても楽しみであるが、先述したようにデユプリシトは牝馬に活躍が偏っていたので、クロスもやはり牝馬でよりその効力を発揮するのではないかと勝手に妄想している。
ネロ×母系にサクラバクシンーなのでやはり距離適性は短いところと見て良いだろう。

ニシノタマヨリヒナ 牝

(ニシノハナムスメの2020)
父ファインニードル
美浦 竹内厩舎

母ニシノハナムスメは現役時4戦1勝。
母母ニシノフジムスメはわすれな草賞(OP)勝ち馬でオークス5着。
3代母はフラワーC(G3)勝ち馬のブランドアート。
父ファインニードルはスプリンターズSと高松宮記念を勝ったスプリンター。
血統は父アドマイヤムーン(ジャパンC、宝塚記念)でその産駒はセイウンコウセイなどスプリンターを輩出する系統。
本馬は母系をみても中距離+スピードということで非常にバランスが良い配合。
Haloが三本なので機動力に富んでいそうで、中山など小回りコースが良さそう。
早期始動から1200mの2歳重賞を狙いたい。

ニシノテンカフブ 牡

(ニシノストーリーの2020)
父ラブリーデイ
美浦 稲垣厩舎

母ニシノストーリーは現役時13戦1勝。
母母ニシノナースコールはエンプレス杯(G2)勝ち馬で、芝ダート兼用で活躍した(秋華賞3着)。
父ラブリーデイは天皇賞秋や宝塚記念を勝った、キンカメ産駒。
本馬の母父はディープインパクト。
父キンカメ系との組み合わせではルーラーシップ産駒のキセキ(菊花賞馬)を彷彿とさせる。
このキセキとはノーザンテーストやトニービンを持つというところも合致する。
先述したニシノナースコールが芝ダート兼用だったように、本馬も兼用でしっかり稼いでくれそう。
力が要る馬場で本領を発揮しそうなタイプではないか。

セイウンダマシイ 牡

(ラソの2020)
父ネロ
美浦 武市厩舎

母ラソは現役時、16戦1勝。
4代母スカーレットリボンは報知4歳牝馬(G2・芝1400m)勝ち馬。
他の馬でも述べたように父ネロは芝ダート兼用の短距離馬。
そこへ母父パイロなので本質的にはダート馬となりそう。
ただし、パイロ産駒がそうであるように2歳の早いうちは芝でもやれそう。
北海道シリーズの芝デビューからダートで勝ち星を積み重ねるイメージでどうだろうか。

ニシノリーデル 牝

(ニシノミストレスの2020)
父シルバーステート
美浦 小西厩舎

母ニシノミストレスは現役時未勝利。
本馬が初仔。
父シルバーステートはその能力の片鱗を見せながらも怪我によりタイトルを獲ることなく引退したディープインパクト直仔。
種牡馬として初年度産駒からウォーターナビレラ(桜花賞2着)を輩出するなど、そのポテンシャルの高さにさらなる期待が寄せられている。
初年度産駒の傾向からサンデーのクロスは合っていそう。
母にアグネスタキオンを持つ組み合わせは2戦2勝でオープンを制したロンと同じで相性が良さそう。
母父ルーラーシップはキンカメ直仔で中・長距離に適性が高い。
そのような配合なので距離はクラシックディスタンスで活躍できそうだ。

ニシノコウフク 牝

(ニシノマメフクの2020)
父サトノクラウン
美浦 伊藤大厩舎

母ニシノマメフクは現役時未勝利。
5代母にフランス重賞(芝1600m)勝ち馬のEdinburghがいる牝系。
父サトノクラウンは非サンデー系で香港ヴァーズと宝塚記念を勝った今年の新種牡馬。
母父スペシャルウィークはサンデー系ダービー馬。
先述したようにサトノクラウンが非サンデー系なのでセオリー通りの交配といえる。
中距離×中距離の配合なのでオークスの舞台で見たい。

ニシノライコウ 牡

(ニシノオマージュの2020)
父エイシンヒカリ
美浦 古賀慎厩舎

母ニシノオマージュは現役時、中央未勝利。
母母ニシノフジムスメはわすれな草賞(OP)勝ち馬でオークス5着。
3代母ブランドアートはフラワーC(G3)勝ち馬。
父エイシンヒカリは香港Cを勝ち馬で、血統はディープ×Storm Catのニックス配合。
初年度産駒を見た限り、Haloのクロスはオープン馬カジュフェイスを始め、確率が高い。
スピードに富んだ産駒が多く、仕上がりも早いので早期始動から勝ち星を積み上げて年末の朝日杯FSを狙いたい。

ニシノプロポーズ 牡

(ニシノラヴコールの2020)
父サトノダイヤモンド
美浦 松山厩舎

母ニシノラヴコールは現役時、未勝利。
母母ニシノナースコールはエンプレス杯(G2)勝ち馬で、芝ダート兼用で活躍した(秋華賞3着)。
父サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞を勝ったディープ産駒の長距離砲。
母父ルーラーシップは主流血統キングカメハメハ系の長距離砲。
ということで配合の意図は明確で、中・長距離で活躍しそう。
3歳秋に菊の大輪を咲かせたい。

ニシノレヴナント 牡

(ニシノアモーレの2020)
父ネロ
美浦 上原厩舎

母ニシノアモーレは現役時、3勝。
母母ニシノマナムスメはマイラーズC(G2)2着など重賞戦線で活躍。
そして3代母ニシノフラワー(桜花賞、スプリンターズS、阪神JF)へと続く西山牧場が誇る名牝系。
その母デユプリシトはニシノフラワー以外の牝馬も全て勝ち上がっており、その繁殖力の高さが伺える。
そこへ西山っ仔のネロを配しているのだが、このネロの母ニシノタカラヅカの母にデユプリシトの名前がある。
ということで本馬はそのデユプリシトのクロスが成立している。
血統の歴史上、名牝のクロスというのは総じて成功しているのでこのクロスに対する期待が大きくなるのも頷ける。
また、本馬は日本の競馬を変えた名種牡馬サンデーサイレンスのクロスも内包。
名繁殖、名種牡馬のクロス競演はなんとも贅沢で、この血統表を見るだけでお酒が進みます。

ニシノシャカリキ 牡

(ニシノリコルディの2020)
父アジアエクスプレス
美浦 小桧山厩舎

母ニシノリコルディは現役時、未勝利。
母母ニシノブルームーンは中山牝馬S(G3)勝ち馬でヴィクトリアマイル(G1)3着。
3代母にはイギリスとアイルランドのG1勝ち馬であるカプリッチョーサがいる牝系。
父アジアエクスプレスは朝日杯FS(G1)とレパードS(G3)を勝った芝ダート兼用馬。
ここまでの傾向を見る限り、種牡馬としてはほぼダート専用。
母にサンデー+Lyphardを合わせ持つ組み合わせは、オープン馬ボイラーハウスと同じ。
ボイラーハウスがそうであるように父産駒の特徴としては3歳秋以降に良くなってくる傾向がある。

ニシノリンドウ 牝

(セイウンイチリンの2020)
父グランプリボス
美浦 土田厩舎

母セイウンイチリンは現役時未勝利。
3代母にはイギリスとアイルランドのG1勝ち馬であるカプリッチョーサがいる牝系。
父グランプリボスはNHKマイルCと朝日杯FS勝ち馬。
サクラバクシンオー×サンデーという組み合わせで、種牡馬としてはサンデーのクロスが有効。
本馬は母父リーチザクラウンなのでサンデーのクロス3×4ということになる。
まずは芝の短距離からということになりそうだが、ダートの短距離も適性がありそう。

ニシノギドラー 牡

(ニシノアスカの2020)
父サトノアラジン
美浦 相沢厩舎

母ニシノアスカは現役時7戦1勝。本馬が初仔。
5代母にはフランス重賞(芝1000m)勝ち馬のGlancingがいる牝系。
父サトノアラジンは安田記念勝ち馬。
ディープインパクト×Storm Catは、黄金配合でダービー馬キズナやラヴズオンリーユー等多くのG1馬を輩出している。
キズナが種牡馬としてディープにパワーを足したような能力を伝えているようにサトノアラジンも初年度産駒を見る限り、ダートで勝ち上がる割合が高い種牡馬。
特に牡馬にその傾向が顕著に見られる。
母にRobertoの血を持つ馬はこれまでサトノアラジン産駒で勝ち上がった13頭のうち4頭が持っており、相性が良い血。
ダートで堅実に走ってくれそうだ。

ニシノピボット 牝

(ニシノナースコールの2020)
父ドレフォン
美浦 嘉藤厩舎

母ニシノナースコールはエンプレス杯(G2)勝ち馬で、芝ダート兼用で活躍した(秋華賞3着)。
父ドレフォンは昨年の新種牡馬でこの世代が2世代目。
初年度から皐月賞馬ジオグリフを輩出している。
アメリカ型の血統で系統は大系統ノーザンダンサー系のStorm Cat系。
母方との交配次第で芝馬もダート馬も出す。
先述したようにニシノナースコールは芝ダート兼用馬だったのでどちらに出るか楽しみ。
母父ブライアンズタイムということを考えればダートの方が高いか。

ニシノシークレット 牡

(ニシノラピートの2020)
父リーチザクラウン
美浦村田厩舎

母ニシノラピートは中央で2勝、地方でしらさぎ賞(重賞)を制した。
本馬が初仔。
父リーチザクラウンはマイラーズC(G2)勝ち馬でダービー2着馬。
父母ともにオーナーは西山社長ということで西山配合馬となる。
リーチザクラウンは芝馬だったが、種牡馬として配合次第でダート馬も出す。
本馬の母父サウスヴィグラスはフォーティナイナー系でこれは相性が良い血。
サウスヴィグラスはダ-ト短距離の馬なので、本馬もダートでと考えるのが自然。
堅実に稼いでくれそうだ。

ニシノカナン 牡

(セイウンチャームの2020)
父ヴィクトワールピサ
美浦 杉浦厩舎

母セイウンチャームは現役時、8戦1勝。
3代母English Charmはアメリカダート重賞(ダート8F)2着馬。
半兄(父リーチザクラウン)はダート1800mで勝ち上がっている。
父ヴィクトワールピサの配合においてMr. Prospectorのクロスは有効で、スカーレットカラー(G2・府中牝馬S)、ミッシングリンク(G3・TCK女王盃)、ウィクトーリア(G2・フローラS)などがそのパターン。
仮に芝でダメだったとしてもダートで活路が見出せそう。

ニシノリケジョ 牝

(ツキミチャンの2020)
父リーチザクラウン
栗東 宮本厩舎

母ツキミチャンは中央未勝利(地方8勝)
本馬が2番仔。半兄(父タニノギムレット)は中央未勝利(地方1勝)。
父リーチザクラウンはマイラーズC(G2)勝ち馬でダービー2着馬。
リーチザクラウンは芝馬だったが、種牡馬として配合次第でダート馬も出す。
サンデーサイレンスのクロスとNijinskyのクロスを合わせ持つのは代表産駒キョウヘイ(G3・シンザン記念)と同じ。
早期勝ち上がりから世代重賞での活躍に期待したい。

セイウンシリウス 牡

(カナエチャンの2020)
父グレーターロンドン
美浦 尾形厩舎

母カナエチャンは現役時19戦2勝(条件馬)
繁殖としてこれまで2頭を輩出、うちニシノダンテ(父タイキシャトルは)2勝を挙げている。
父グレーターロンドンは中京記念(G3)勝ち馬。
ディープインパクト直仔で今年の新種牡馬。
母父マンハッタンカフェもサンデー産駒ということでサンデー3×3クロスがある。
前向きな気性が伝わっていそうで、マイル以下の距離で活躍してくれそうだ。

ニシノスナイパー 牡

(ニシノマメユリの2020)
父モーリス
美浦 手塚厩舎

母ニシノマメユリは現役時未勝利。
これまで2頭を輩出しているがいずれも未勝利(父エピファネイア、父モーリス)。
3代母にオークスなどG1を5勝したメジロドーベルがいる牝系。
父モーリスはサンデーを内包する非主流の血統で構成されているので、主流血統であるサンデー系やキンカメ系との交配が可能で、素直にそのような配合で活躍馬を出している。
基本的に晩成型の産駒が多いのでじっくりと成長を待ちたいが、本馬と同じ父モーリス×母父キングカメハメハの配合からは今年のシンザン記念2着のソリタリオが出ているパターンもあるので早くから賞金加算ができるようだとNHKマイルの道が見えてくる。

ニシノレールガン 牝

(ニシノアカツキの2020)
父ドゥラメンテ
美浦 武藤厩舎

母ニシノアカツキはオークス4着の実績馬。
繁殖としてこれまで2頭を輩出。
1番仔(父キングカメハメハ)は中央未勝利ながら地方で10勝を挙げており、2番仔(父ゴールドシップ)は中央で勝ち上がっている。
父ドゥラメンテはキンカメ×アドマイヤグルーヴという良血種牡馬で、初年度産駒から菊花賞馬タイトルホルダーを輩出している。
Nureyev×Sadler’s Wellsの3/4同血クロスは菊花賞馬タイトルホルダーやオープン馬アスコルターレ(マーガレットS(L))などと同じ。
早期始動からクラシック戦線に乗り、母が一歩届かなかったタイトル奪取を目論む。

ニシノコウダイ 牡

(セイウンエブリーの2020)
父アメリカンペイトリオット
栗東 長谷川厩舎

母セイウンエブリーは未勝利。
父アメリカンペイトリットはアメリカ産馬。現役時の主な勝ち鞍はメーカーズ46マイルステークス(アメリカGI・芝8F)
父系の血統背景はWar Front~Danzig~ノーザンダンサー系のライン。
日本でもおなじみのDanzig系の血統となるのでマイルが基軸となりそうだが、アメリカンペイトリオット自身が中距離での重賞勝ち鞍もあるのでそこを伝えるようだと2000mくらいまでは走れそう。
現時点での中央で勝ち上がっている全8頭のうち6頭がサンデーサイレンスを持つ牝馬との交配。
やはりアメリカンペイトリオット自身がサンデーサイレンスを持たないので、ここは素直にサンデーサイレンスを取り入れることが良さそうだ。
本馬は母母父がサンデー直仔のアグネスタキオン。
母父はキンカメ系のルーラーシップということで日本の主流血統を母系に持つということになる。
距離の守備範囲は比較的広そうで、早期に勝ち上がればクラシック戦線にも乗れそうだ。

ニシノベストワン 牡

(ニシノワンの2020)
父エピファネイア
栗東 新谷厩舎

母ニシノワンは未勝利。
父のエピファネイアは種牡馬としてデアリングタクト(牝馬三冠)、エフフォーリア(皐月賞)、サークルオブライフ(阪神JF)と毎年クラシックで活躍する馬を輩出中。
母父がMr. ProspectorでSeattle Slewのクロスを持つのはエリザベス女王杯で5着に入着したイズジョーノキセキと同じ。
サンデーのクロスを持たない馬なので、早期に完成する傾向にあるエピファネイア産駒にしては着実に一歩ずつ成長していく競争馬となりそうだ。

ニシノスイセイ 牡

(ニシノアストライアの2020)
父ストロングリターン
美浦 青木厩舎

母ニシノアストライアは未勝利。
4代母デユプリシトは西山牧場の基礎牝馬ニシノフラワーの母。
デユプリシトの産駒はニシノフラワー以外の牝馬も全て勝ち上がっており、その繁殖力の高さが伺える。
そのうちの1頭である3代母ニシノタカラヅカは種牡馬ネロを輩出。
父ストロングリターンはシンボリクリスエス直仔(Roberto系)。
非サンデー系種牡馬なのでサンデーの血を取り入れることがポイントとなる。
先述したニシノタカラヅカはサンデーサイレンスの産駒。
ストロングリターン自身は安田記念を制した芝マイラーだったが、種牡馬としてはダートの傾向が強い。
ということでまずは北海道シリーズあたりでおろして欲しいが、もし芝がダメでもダートで稼いでくれそうだ。

ニシノネロムスメ 牝

(セイウンデライラ)
父ネロ
栗東 森厩舎

母セイウンデライラは未勝利。
父ネロは現役時47戦8勝。京阪杯(G3)を連覇した西山っ仔で今年の新種牡馬。
父系はヨハネスブルク~Storm Cat~ノーザンダンサーのライン。
母父Munningsはアメリカの重賞勝ち馬で、Mr. Prospector系。
母母にもこのMr. Prospectorを内包しているので、本馬はMr. Prospectorの5×5×4のクロスということになる。
さらにこの母父MunningsはStorm Catを内包しているのでStorm Catの4×5のクロスもあるということになる。
ダートのスピードをかなり増強したような配合なので、素直にダートの短いところで活躍してくれそう。
芝の場合は洋芝が合いそうと推察しておきます。

ニシノサンキョウダ 牡

(スリーシスターズの2022)
父ネロ
栗東 吉村厩舎

母スリーシスターズは現役時、未勝利。
3代母のElizabeth Bayはフランスのエクリプス賞(G3)を勝っており、4代母にはマザーグースS(アメリカG1・ダート9F)、レイディーズH(アメリカG1・ダート10F)勝ち馬のLife At the Topがいる牝系。
父ネロは芝ダート兼用の短距離馬。
そこへ母父パイロの配合は先述したセインダマシイと同じ。
ということでこの馬も以下は同じ考察を。
本質的にはダート馬となりそうだが、パイロ産駒がそうであるように2歳の早いうちは芝でもやれそうで、北海道シリーズの芝デビューからダートで勝ち星を積み重ねるイメージでどうだろうか。

ニシノソレガシ 牡

(ニシノプレシャスの2020)
父リーチザクラウン
美浦 小島厩舎

母ニシノプレシャスは現役時、22戦1勝。
母母ニシノナースコールはエンプレス杯(G2)勝ち馬で、芝ダート兼用で活躍した(秋華賞3着)。
全兄ニシノガブリヨリは2勝を挙げている(現役)
父リーチザクラウンはマイラーズC(G2)勝ち馬でダービー2着馬。
父母ともにオーナーは西山社長ということで西山配合馬となる。
リーチザクラウンは芝馬だったが、種牡馬として配合次第でダート馬も出しているが、本馬の場合は母父がディープスカイ(~アグネスタキオン~サンデーサイレンス系)なので芝適性が高そう。
先述した全兄ニシノガブリヨリの勝ち鞍は短距離によるものなので、本馬もそのイメージで良さそう。

ニシノセイラン 牡

(ニシノミナミカゼの2020)
父リーチザクラウン
美浦 根本厩舎

母ニシノミナミカゼは未勝利。
母母シトラスブリーズは中央で3勝(ダート)
父リーチザクラウンはマイラーズC(G2)勝ち馬でダービー2着馬。
父母ともにオーナーは西山社長ということで西山配合馬となる。
リーチザクラウンは芝馬だったが、種牡馬として配合次第でダート馬も出している。
先述したように母母はダート馬だったのでそちらの適性もありそうだが、母父ファルブラヴはジャパンカップ等G1を8勝したアイルランドの芝馬なので素直に芝適性もありそうだ。

ニシノファンフェア 牡

(ニシノメルモの2020)
父ホッコータルマエ
美浦 和田勇厩舎

母ニシノメルモは現役時24戦2勝(条件馬)。
繁殖としてはこれまで5頭を輩出し、3頭が中央で勝ち上がりと仔出しが良い。
3代母にはヴェルメイユ賞(フランスG1・芝2400m)を勝ったBint Pashaがいる牝系。
父ホッコータルマエは2014年の最優秀ダートホース。
父系は万能キンカメ系の系統だが、種牡馬としてはダート専用。
母系にNijinskyを持ってくることで成功確率が高まるが、本馬は母父スペシャルウィークにこのNijiskyの血を内包しているのでこの傾向に合致。
ダートの短いところで勝ち上がりを決めてくれるだろう。

ニシノカシミヤ 牝

(ニシノケイトの2020)
父ディスクリートキャット
美浦 伊藤圭厩舎

母ニシノケイトは未勝利。
父ディスクリートキャットはアメリカ産馬でシガーマイル(アメリカG1・ダート8F)勝ち馬。
種牡馬としてはダート優勢型。
本馬の母父ゴールドアリュールはサンデーサイレンスのダート担当でダート種牡馬ランク1位に輝いたこともある。
ということで本馬もダートが主戦場と見て良いだろう。
このような父と母父の配合なので足抜きの良い馬場が合っていそうだ。

ニシノウール 牡

(アドマイヤウイングの2020)
父ダンカーク
美浦 高木厩舎

母アドマイヤウイングは現役時40戦2勝。
勝ち鞍は芝とダートで1勝ずつ。
父ダンカークはアメリカのダート馬で種牡馬としても基本的にはダート馬を輩出。
自身がクロスを持たない血統構成なのでクロスは積極的に取り入れるべき。
本馬に内包される牝馬Weekend Surpriseはアメリカのダート重賞(6Fと8.5F)を勝ち、G1戦線でも活躍した。
その4×5のクロスがあるということで、素直にダートで走りそうだ。
距離はマイル~中距離にありそうで、足抜きが良い馬場の方が良さそう。

セイウンデイスター 牡

(ニシノキララコの2020)
父カレンブラックヒル
美浦 萱野厩舎

母ニシノキララコは現役時、12戦1勝。
4代母にハリウッドスターレットS(アメリカG1・ダート8.5F)ラスヴィルヘネスS(アメリカG1・ダート8F)を勝ったMagical Maidenがいる牝系。
父カレンブラックヒルはNHKマイルCを勝ったダイワメジャー直仔。
母父フォーティナイナー系との組み合わせは函館2歳S(G3・芝1200m)で4着に入着したイチローイチローと同じ。
ダイワメジャーよりもダートに適性が強く、ここまで一番の稼ぎ頭はOP馬オヌシナニモノである。

母父アドマイヤムーンはジャパンカップや宝塚記念を勝っていながら、種牡馬としてセイウンコウセイ(高松宮記念)など短距離適性を伝えた。

このような配合なのでまずは洋芝の短いところで頑張れそう。
ゆくゆくはダートを主戦場として堅実に走ってくれそうだ。

ニシノツキアカリ 牝

(ニシノブルームーンの2022)
父サトノクラウン
美浦 水野厩舎

母ニシノブルームーンは中山牝馬S(G3・芝1800m)勝ち馬。
母母カプリッチョーサはアイルランドのG1(モイグレアスタッドS、チヴァリーパークS・芝6F)勝ち馬。
父サトノクラウンは非サンデー系で香港ヴァーズと宝塚記念を勝った今年の新種牡馬。
母父タニノギムレットは非サンデーのダービー馬。
先述したようにサトノクラウンは非サンデー系なので本馬は非サンデー×非サンデーの配合ということになる。
道悪適性はかなり高そうで、血統的に繁殖としてのポテンシャルにも大きな魅力を感じる一頭。

セイウンリフレ 牝

(ニシノカザブエの2020)
父モンテロッソ
美浦 加藤和厩舎

母ニシノカザブエは現役時18戦1勝。
父モンテロッソはイギリス産馬でドバイワールドCの勝ち馬。
父系はDubawi~Seeking the Gold~Mr. Prospectorのラインで種牡馬としては芝ダート兼用。
非サンデー系となるのでサンデーの血を取り入れることが素直にプラスとなる。
父と母に内包するSlightly Dangerousはイギリス重賞(芝7F)勝ち馬でイギリスオークス2着に入着。
母としてコマンダーインチーフ(イギリスダービーとアイルランドダービー)を出している。
コマンダーインチーフは引退後、日本で種牡馬入りして芝・ダート兼用種牡馬として多くの重賞馬を輩出した。
そんな牝馬の4×5のクロスを持つ血統なので芝ダート問わず条件不問で活躍してくれそうで、洋芝適性も高そう。

ニシノサザナミ 牝

(リップルの2020)
父ハービンジャー
美浦 深山厩舎

母リップルは未勝利。
父ハービンジャーはイギリス産馬でキングジョージⅥ&クイーンエリザベスS(G1・芝12F)を史上最大の11馬身差で圧勝した。
非サンデー系なのでサンデー系牝馬との交配が中心で、母父アグネスタキオンとの組み合わせはニシノデイジーと同じ(G3・東スポ杯2歳S)。
ニシノデイジーはホープフルS(G1)で3着、日本ダービーで5着。
牝馬の本馬が目指すはもちろんオークスだ。

ニシノトキメキ 牝

(レッドアシェットの2020)
父リアルスティール
栗東 北出厩舎

母レッドアシェットは未勝利。
母母ウインドハックはドイツ産馬でイタリア1000ギニー(イタリアG2)の勝ち馬。
父リアルスティールは「ディープ×Storm Cat」でG1馬多数を輩出した黄金配合。
種牡馬としてこの世代が初年度産駒となるのでどのような仔を出すのか非常に楽しみ。
リアルスティールはアメリカ色が強い血統なので、牝系にドイツの重厚な血を持ってきたことはバランスが良くなり好感。
また母父がダイワメジャーなのでサンデーのクロス3×3となる。
前向きな気性が出ていそうで、桜花賞を目指したい。

ニシノオスマン 牡

(プルージャの2020)
父ドゥラメンテ
栗東 橋口厩舎

母プルージャはアルゼンチン産馬でアルゼンチン重賞勝ち馬。
4代母にはチヴァリーパークS(イギリスG1・芝6F)勝ち馬のGay Gallantaがいる牝系。
父ドゥラメンテはキンカメ×アドマイヤグルーヴという良血種牡馬で、初年度産駒から菊花賞馬タイトルホルダーを輩出し、2年目には桜花賞馬スターズオンアースを輩出した。
ロードカナロアなどキンカメ系種牡馬の大物輩出の1つのパターンであるSpecial牝系の血を増強することも有効で、先述したタイトルホルダーはNureyevとSadler’s Wellsの3/4同血クロスを持つ。
本馬はNureyevのクロスを持つのでこのパターンに合致。
母方にはDanzigやStorm Catというお馴染みのスピードを補完する血が入っているが、ドゥラメンテ産駒は比較的長めの距離に出やすい傾向がある。
早めに勝ち上がってクラシック路線を歩むという青写真を描きたい。

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セイウンドリーミー 牝

(マルモリバニーの2020)
父ホッコータルマエ
美浦 本間厩舎

母マルモリバニーは未勝利。
半兄(父カレンブラックヒル)はクイーンC(G3)3着のセイウンヴィーナス。
父ホッコータルマエは2014年の最優秀ダートホース。
父系は万能キンカメ系の系統だが、種牡馬としてはダート専用。
母系にNijinskyを持ってくることで成功確率が高まるが、本馬は母父ダンスインザダークにこのNijiskyの血を内包しているのでこの傾向に合致。
ダートの中距離あたりでしっかり稼いでくれそうだ。

ニシノクラウディア 牝

(アップルトウショウの2020)
父ネロ
美浦 加藤士厩舎

母アップルトウショウは現役時、13戦1勝。
父ネロは現役時47戦8勝。京阪杯(G3)を連覇した西山っ仔で今年の新種牡馬。
父系はヨハネスブルク~Storm Cat~ノーザンダンサーのライン。
そこへ母父アンバーシャダイ(有馬記念、天皇賞)なので距離適性は父よりも融通がききそう。
マイルあたりが主戦場になるのではないだろうか。

ニシノタイミー 牝

(ブセナの2020)
父ネロ
美浦 村田厩舎

母ブセナは地方馬(43戦3勝)。
半兄(父ガルボ)はダート1800mで勝ち上がっている。
父ネロは現役時47戦8勝。京阪杯(G3)を連覇した西山っ仔で今年の新種牡馬。
父系はヨハネスブルク~Storm Cat~ノーザンダンサーのライン。
芝・ダート兼用で活躍した。
種牡馬としても配合次第で芝・ダート兼用で活躍馬を出しそう。
本馬も母父マイネルセレクトはJBCスプリント(G1・ダート1200m)勝ち馬で、フォーティナイナー~Mr. Prospectorのライン。
ということでダートのスプリンターとして活躍してくれそうな配合だ。

セイウンパシュート 牡

(シーソルティキッスの2020)
父ハーツクライ
美浦 上原厩舎

母シーソルティキッスは三冠牝馬アパパネの全妹。
本馬が初仔。
母母ソルティビッドは菜の花賞(OP・芝1200m)勝ち馬。
父ハーツクライはドバイシーマクラシック勝ち馬で、国内(有馬記念)で唯一ディープインパクトに土をつけた馬。
種牡馬としても長年に渡り、ディープインパクト、キングカメハメハに次ぐ第3の種牡馬として君臨してきた。
ハーツクライ×母父キングカメハメハの組み合わせはイルーシヴパンサー(G3・東京新聞杯)と同じ。
また、母方にSale Lake~Deputy Ministerを持つのは京都2歳S(G3)と同じ。
基本的にハーツクライ産駒は晩成傾向にあるので、本当に良くなってくるのは3歳夏以降かも。

セイウンスイート 牝

(フィールドメジャーの2020)
父サトノクラウン
美浦 栗田厩舎

母フィールドメジャーは現役時、21戦2勝。
半姉(父アジアエクスプレス)は中央で勝ち上がっている(現役)。
父サトノクラウンは非サンデー系で香港ヴァーズと宝塚記念を勝った今年の新種牡馬。
母父ダイワメジャーはサンデー系種牡馬。
先述したようにサトノクラウンは非サンデー系でスタミナ色が強い血統なので、マイラー輩出種牡馬のダイワメジャーのスピードを取り入れたことに好感が持てる。
サトノクラウン自身のG1制覇が古馬になってからだったので、仕上がりの早いダイワメジャーとの交配は早期始動にもひと役買うのではないかと期待している。

セイウンデュナミス 牝

(トーセンミューズの2020)
父ネロ
栗東 四位厩舎

母トーセンミューズは未勝利。
繁殖として本馬が初仔。
父ネロは現役時47戦8勝。京阪杯(G3)を連覇した西山っ仔で今年の新種牡馬。
父系はヨハネスブルク~Storm Cat~ノーザンダンサーのライン。
芝・ダート兼用で活躍した。
種牡馬としても配合次第で芝・ダート兼用で活躍馬を出しそう。
母父トーセンロレンスは父ダイワメジャー(サンデー系)×母ウインドインハーヘアの配合馬。
ウインドインハーヘアは日本近代競馬の結晶と謳われたディープインパクトの母。
つまりディープインパクトと3/4同血ということになる。
先述したようにネロはStorm Catの血統ライン。
ディープインパクトとStorm Catは言わずと知れたニックスでダービー馬キズナなどG1馬を9頭も輩出している。
このように血統的魅力が非常に大きい、楽しみな1頭だ。

セイウンエミリア 牝

(ゴールドアシュレイの2020)
父エピファネイア
美浦 斎藤誠厩舎

母ゴールドアシュレイは地方で8勝。
繁殖としてこれまで3頭を出しているがそのうち西山っ仔の2頭(共に父リーチザクラウン)はいずれも勝ち上がっている。
父のエピファネイアは種牡馬としてデアリングタクト(牝馬三冠)、エフフォーリア(皐月賞)、サークルオブライフ(阪神JF)と毎年クラシックで活躍する馬を輩出中。
サンデーのクロスとSadler’s Wellsのクロスは菊花賞2着のアリストテレスやオーソクレースと同じ。
本馬はそこにRobertoのクロス。よりタフな馬場に適性がありそうで、コースは中山で真価を発揮しそう。早期デビューから皐月賞を目指したい。

セイウンカノープス 牡

(ムツミマーベラスの2020)
父デクラレーションオブウォー
栗東 宮本厩舎

母ムツミマーベラスは地方馬。福山(現在は廃止)で16勝を挙げた。
父デクラレーションオブウォーはアメリカ産馬でイギリスG1・インターナショナルS(10F)とクイーンアンS(8F)勝ち馬。
現役引退後、種牡馬としてアイルランド、アメリカ、オーストラリアで供用され2019年より日本で供用されている。
この世代が日本での初年度産駒となる。
海外では既に種牡馬としてG1馬を輩出しているので繁殖力の高さは折り紙付き。
日本でも芝ダート兼用で活躍しそうで、本馬の場合は母父がサンデー直仔のマーベラスサンデー(宝塚記念)なので芝の中距離での活躍が見込める。

セイウンガオリー 牡

(ウインドストリームの2020)
父モーリス
美浦 村田厩舎

母ウインドストリームは現役時、14戦1勝。
母母ベユーズラッシーはアメリカ重賞3勝馬。
父モーリスはサンデーを内包する非主流の血統で構成されているので、主流血統であるサンデー系やキンカメ系との交配が可能で、素直にそのような配合で活躍馬を出している。
基本的に晩成型の産駒が多いのでじっくりと成長を待ちたいが、本馬と同じ父モーリス×母父サンデー系+Danzig(共にクロス)の配合からはファルコンS(G3・芝1400m)勝ち馬のルークズネストを出している。
早いうちに勝ち上がればNHKマイルカップが見えてくる。

セイウンミライズ 牡

(ハーモニックソウルの2020)
父パイロ
美浦 奥平厩舎

母ハーモニックソウルは現役時、未勝利。
母母コイウタはヴィクトリアマイル勝ち馬。
父パイロはアメリカ馬でフォアゴーS(G1・ダート1400m)勝ち馬。
種牡馬としてもほぼダート専用で仕上がりが早い産駒が多いのも特徴。
母父ハービンジャーはDanzigの系統。
このDanzigの血を持つのはデルマルーヴル(G2名古屋グランプリ、G2兵庫ジュニアグランプリ)やラインカリーナ(G2・関東オークス)、ケンシンコウ(G3レパードS)など重賞馬を輩出している相性の良い血。
早期始動からダートで稼ぎまくってくれそうだ。

以上、全51頭血統考察でした。
頑張れ西山っ仔!
お気に入り馬を見つけたら是非POG指名してみて下さいね。

血統表:(c)netkeiba.com

馬情報元:西山茂行オフィシャルブログより

それにしても全51頭とは・・・凄すぎる!
やはり西山オーナー、規格外なお方です!

POG大会現在エントリー受付中!

5月29日ダービー当日)まで。
よろしくお願いします(^_^)v

2022.5.12 post

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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