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【全頭調教診断】函館記念、ラジオNIKKEI賞(GⅢ)2025【競馬の専門学校】

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キーン校長
今週は函館記念とラジオNIKKEI賞の解説をしました。

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函館記念全頭調教解説

🐴マイネルモーント
大外を回り、捲って行くと言わんばかりの調教だが、内側の馬が馬なりで抑えて走っているのに、必死で外からガンガンと押して行っており、最終追い切りとしては手応えが少々気になる。6月頭から函館入りしており、調教量は問題ないと思うが、少し重いような印象もある。ゴールドシップ産駒なので、鈍さ、ズブさが表れているのかもしれない。丹内Jが乗った1週前の追い切りでも遅れている。量を積めているのでよしとするか、まだ重いと思うのか、判断が難しいところ。

🐴アウスヴァール
昆厩舎は今回2頭出し。AJCC 18着、都大路S 16着と、なかなかこの馬本来の動きが戻って来ない。滞在競馬がいい刺激にならないかと連れてきたのかもしれないが、どうだろう。調教自体は、どう見たらいいか難しい。芝なのでこれくらいのタイムは当然出るだろうし、どこもそんなに悪くはなさそう。

🐴ハヤテノフクノスケ
天皇賞春11着からの中7週。中間、どこでどう過ごしていたかが分からないが、放牧に出していたか。函館Wで1週前の金曜に追い切りをし、今週は横山武Jが乗って芝で最終追い切りをしている。ゴール板を過ぎてからもムチを入れており、まだかなり重たく感じているのでは。大きい馬なので、馬体重には注意が必要だろう。調教からは拾えない。

🐴キミナノハマリア
阪神牝馬S 11着からの中10週。いい感じには見える。ハービンジャー産駒なので、函館や札幌などの滞在で、適性がある洋芝なら一変の可能性を秘めているのかと思う。6月の早い段階から函館に連れてきてしっかりとした調教を積んでいる。馬体がすぐ細くなるタイプなので、この馬には滞在競馬の方が合う。調教自体は普通だが、面白い一頭。

🐴ボーンディスウェイ
新潟大賞典5着。しんどい競馬だったが、まだ疲れが残っているのでは?というような1週前追い切りで、あまりいい調教には見えなかった。最終追い切りは主戦の小幡巧Jが騎乗してコンタクトを取っている。馬は元気そうで、普段と変わりない様子。相変わらず頭は少し高めだが、気持ちで走るようなところもある馬。函館の水が合えば、上位に食い込むだけの力はある。調教からは判断しかねる。

🐴サンストックトン
大阪城S 8着からの中15週。早い段階からここに決めていたのか、4月中旬から美浦で調教を消化し、先週に函館に来て、今週現地で1本のみの時計出しとなっている。早めに函館入りするのと、ギリギリまでいつもの環境でしっかり調教をするのと、どちらがいいのかは分からない。強い調教ではなく、浜中Jも感覚を確かめる感じ。余裕を持った動きをしているのは、美浦で完全に仕上げて来ているのだろう。

🐴ディマイザキッド
新潟大賞典ではシリウスコルトに0.8秒差 の8着だったが、馬場も悪かったのでこの馬向きではなかったか。外厩には出さず、5月の終わりから自厩舎でしっかり仕上げている。6月20日頃に函館に入り、22日、25日と調教を積んで感覚を掴んでいる感じ。最終追い切りは岩田康Jが乗り、いい動きだったと思う。岩田流で、この馬はいいのではないかと思う。

🐴ヴェローチェエラ
大阪-ハンブルグCではアドマイヤテラに1.0秒差の6着で、中10週。日経新春杯4着、阪神大賞典5着とオープン入りしてからは掲示板前後で走れている。まだ4歳馬だし、いつ開花してもおかしくない。コーナーの立ち上がりでの傾き具合からは、小回りコースに適性がありそう。佐々木Jは函館でリーディングになったこともあり、函館は非常に得意にしていると思う。調教自体も悪いものではなく、1週前には函館Wで一杯追い切りも出来ており、いいのではないか。

🐴アルナシーム
59kgのハンデは見込まれ過ぎたように思う。大阪杯ではベラジオオペラに2秒差の15着で、そこから中11週。その前も中山記念ではシックスペンスに1.1秒差の12着と、中山金杯以降はうまく噛み合っていない感じ。今回は復活を期しているのか、早くから北海道入りしていた藤岡佑Jが6月4日、11日、18日、25日と4本調教に乗ってコンタクトをしっかり取れており、いい動きなのかと思う。もう少し時計が早くてもいいかもしれないが、この馬なりに高いレベルで安定していると思う。59kgがどうか。

🐴グランディア
ハービンジャー産駒なので洋芝には適性があり、昨年の函館記念ではホウオウビスケッツに0.6秒差の2着と好走している。今回も三浦Jは調教には乗っていない。福島民放杯は同じく三浦Jが鞍上で、シリウスコルトに0.3秒差の5着。中10週と間隔は空いているが、中内田厩舎なので大丈夫かと思う。併せ馬が未勝利馬でもあり、いい調教かどうかは判断できない。

🐴ランスオブクイーン
川田J鞍上で、シドニーT (3勝クラス)を勝ったばかり。牝馬だからか、どこかしら体にまだパンとしたところがない。ギリギリまで函館に連れて来ず、栗東で調整していたが、動きもフォームもよく、前に行くような推進力もある。時計以上にいい動きに見える。函館の水が合えば、この馬も好走するのかも。ただ、シドニーTの後の中間は、ほぼプール調教だったのをどう考えるか。

🐴マイネルメモリー
父ゴールドシップ。新潟大賞典9着からの参戦。函館で菱田Jが調教に乗るのは、最終追い切りの1本のみ。それまでは栗東でしっかりと仕上げられている。6月8日、11日、15日、18日と4本の坂路追いをしている。そんなに時計が出るタイプの馬ではなく、全体時計としては大したものではないかもしれないが、18日に坂路の自己ベストを更新した。ビッグレッドファーム出身でマイネル冠名の馬なので、北海道や洋芝が合わないわけはないだろう。状態は非常に良いのではないか。

🐴マコトヴェリーキー
阪神大賞典2着からの参戦。休養明けで中13週。今回は岩田望来Jから北村友一Jへの乗り替わりとなる。遅れについては心配ないとは思うが、チグハグな印象はある。阪神大賞典からは結構間隔が空いている。2着と好走したのに、なぜ今まで他のレースに出て来なかったんだろうか。この最終追い切りでビッシリやることで、どれだけピリッとしてくるか。時計がかかるといいだろうが、今の時計の早い函館はどうか。長距離の方がいい馬なので、反応の鈍さは心配。

🐴トップナイフ
横山和夫J、昆厩舎2頭出しの1頭。この馬は分からない。エプソムC 11着からの中6週。ここまでの間にどう過ごしていたのか分からないが、6月20日に函館ダートで1本目の時計を出している。その後、函館芝で横山和夫J騎乗で最終追い切りをしている。実績のある馬なのでこれくらいの調教でいいのかも知れないが。久々の時は太めで出てくることがあるが、調教を見る限りでは今回太め感はない。あとは中身が出来ているかどうかと、時計が早くなりすぎるとこの馬にとっては良くないため、その点がどうか。

調教ベスト3
ディマイザキッド
マイネルメモリー
ランスオブクイーン

ラジオNIKKEI賞

🐴エキサイトバイオ
あずさ賞(1勝クラス 京都芝2000m)では重馬場で2:00.9の2着。最終追い切りは荻野J騎乗で、馬なりで坂路追い。動き自体は非常にいいが、3歳とはいえ牡馬と考えるとまだ線が薄いか。胸前や、前脚の繋ぎあたりの筋肉量からは、パワーが出てくるにはもう少し時間がかかるかもしれない。

🐴フクノブルーレイク
皐月賞16着以来。その前は、重馬場の中山1800mで行われたスプリングSで2着と好走。1800mという距離はいいだろうが、出来れば時計がかかったほうが向くタイプ。良馬場の開幕週の福島は割と時計が早いので、馬場をしっかり見ていく必要がある。動き自体は悪くない。松岡Jが乗った最終追い切りでは、そんなに慌てる事なくスーッと折り合いをつけるようなしっかりした調教が出来ていた。6月18日の1週前追い切りは反応も鈍くて良くなかったが、松岡Jが乗ったからか、いい調教に変わったように見えた。

🐴スナークピカソ
アジアエクスプレス産駒、母父ディープ。 中3週だが調教量は6本と全く緩めることなくここに向かってきた。栗東から福島への輸送となる分、関東馬より負担はあるが、その割にはしっかり攻めている。ダート馬が多い産駒だが、この馬は少し線の細さが見受けられ、その分芝の適性があるのかもしれない。

🐴レーヴブリリアント
舟山Jの初重賞騎乗で、所属している田中厩舎の馬。スプリングSの時はルメールが乗り、ピコチャンブラックに0.6秒差の7着だった。ルメールは先約があったのだろうが、NFの馬だが個人馬主なので馬主がOKして舟山Jになったのかもしれない。調教では、本数自体はしっかりとこなしているが、まだ少しピリッとしていない。反応が鈍いところがあり、その一追いでどこまできっちり出来上がってくるか。

🐴センツブラッド
最終追いなので思い切って追うことまではせず、馬なりに留めている。Pコースでの3頭併せは非常に珍しく、キーン校長ですら初めて見るレベルと。折り合いを重視したり、レースが近いことを馬に理解させる目的か。馬体はできているということだろう。関西馬に菅原Jを起用しており、勝負気配を感じる。

🐴ビーオンザカバー
前走は4月12日の山藤賞(中山芝2000m)で1:59.0秒と、2000mのタイムとしてはなかなか優秀だった。田辺Jが騎乗した1週前の追い切りでは一息が入り、そこまで大した動きにも見えずにあまり期待出来そうもなかったが、菊沢Jが騎乗した最終追い切りでグンと調教内容が変わった。ただ、本数はもっと欲しかった。外厩でどれくらいやっているかが見たいところ。

🐴インパクトシー
今週の追い切りはほぼ馬なりの単走で、馬体は出来ているだろう。中7週だが調教11本と、かなりの量を積んでいる。1週前追い切りは馬なりでラスト3F 36.3-10.9秒とキレのある動きだった。2週前追い切りも、横山琉Jを背に49.5-35.6-11.3秒と良い調教。前走でも結構いい時計が出ていたが、これだけ好時計を連発しており馬の調子はいい。あとは、この馬のレベルがどれだけ今回のメンバーに対応できるか。非常にいい調教だったと思う。

🐴エーオーキング
3月1日の水仙賞(1勝クラス 中山2200m) 1着から中16週と間隔が空いている。最終追い切りで初めて大野Jが騎乗した。結構プール調教が多く、帰厩してから6月前半まではPコースがやたら多かった。仕上げに使うPコースを、馬を作る前半の期間で多用しているのは何かしら足元に不安があるのではないか。判断が難しい馬。

🐴モティスフォント
1勝クラスの東京1600mでは 2着と勝ち切れず、そこからの中5週。サンデーレーシング所有のNF生産場なので、完全に外厩で仕上げてきているだろう。6月22日に帰厩してから調教を開始し、いわゆる10日競馬での出走。動きは悪くない。10日競馬は個人的にあまり好きではないが、動き、迫力はきちんとしている。1勝クラスを勝っていない馬なので、その辺ルメールがどうか。

🐴アタラシイカドデニ
前脚を振り上げて叩きつけて走っており、このフォームをどう見るか。スピードがなかなか伝わらない走法なので、良馬場でスピード競馬になるとマイナスになる。地方馬なので経験は豊富だが、良くなるにはもう少し時間が必要か。走りが幼いかもしれない。一杯追い切りは出来ているので、元気はある。

🐴トレサフィール
最終追い切りは美浦の坂路で調教師が騎乗し、時計的には良いものだった(51.2-37.2-24.4.12.3秒)。ただ少し馬場の内側を走っており、通常の時計と比較するには+1.5秒くらいの補正は必要か。横山典Jが騎乗した美浦Wでの1週前追い切りは、推進力を感じる非常にいい動きだった。

🐴バズアットビート
中3週だが、調教の内容は濃い。坂路を中心に5本の追い切りを消化し、1週前のCW追い切りは非常にいい内容だった。友道厩舎らしく最終追い切りは馬なり。計算されたもので、馬は大丈夫だということだろう。後は輸送がどうか。いい調教だと思う。

🐴チョングク
4月12日のNZT以来、中10週と結構な間隔は空いている。見た感じは悪そうにはなく、ビシバシやれていて良さそうに見えるが、正直追い不足で、何とか帳尻を合わせているような調教に見受けられる。出した時計は2本。NZTからの間に外厩で何をしたかは分からないが、攻め量が足らないのではないかと見ている。ビシバシ出来ているのは、脚元がしっかりいる表れでよいだろうが。

🐴ショウナンマクベス
プリンシパルSではレディネスに0.2秒差の4着。外厩で調教しているのだろうが、中7週に対して3本しか時計を出しておらず、あまり好きなパターンではない。1週前の追い切りではゴール前で仕掛けてそれなりに追っている。本数をこなしてこの調教なら全然いいが、頭もまだ少し高いところもある。福島での津村Jなので注目すべき馬だが、調教量が不安。馬体重は心配だが、成長期でもあるため(増えていても成長なのか太め残りなのか)判断が難しい。

調教ベスト3
インパクトシー
バズアットビート
ビーオンザカバー

次点
フクノブルーレイク

※6月29日YouTubeメンバーシップ当日検討会です!
10時30分より是非遊びにきて下さい。

それでは良い週末を(^^)/~~~

2024.6.27 post by もなもな

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キーン

競馬の専門学校校長。 卓越した全方位の予想ファクターから繰り出される競馬講義は多くの支持を集めており、今日も多くの生徒がその門を叩く。 *現在Youtubeチャンネル登録者数8万人超、Twitterフォロワー数2万人超

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