
北九州記念全頭調教解説
🐴ヤマニンアンフィル (動画なし)
佐世保S (小倉1200m 3勝)1着からの連闘。調教は乗られていない。前走後は小倉で滞在している様子。
🐴カリボール
パラダイスS(東京1400m L)から中2週。間隔が短く、夏場でもあるので調教はそこまで思い切ったことはしておらず、調子を持続させる程度に思える。
🐴レッドヒルシューズ(動画なし)
6月28日までは栗東で調教。坂路で一杯に追い、50.0-23.7-11.9秒と早い時計を出している。早めに小倉に入厩し、滞在競馬をしている。時計が出るような調教まではしていないが、小倉ダートで調整を進められている。九州なので暑さのリスクはあるが、これまで小倉に早め入厩した時に2回馬券になっている。小倉で走る時は滞在競馬にすることが多い。武英調教師は小倉を得意としており、小倉に早め入厩してきたのはこの1頭だけ。人気がなくてもある程度の警戒はした方がいいかもしれない。
🐴ミルトクレイモー
春雷S(中山1200m L)でヨシノイースターに0.7秒差の9着。中11週だが、実質の追い切りは4本と少し調教量が足りない。春雷Sの際にも中3ヶ月空いており、思い切った調教が出来ていないのが正直なところか。頭の高さも目立つ。松山Jで54kgのハンデなので警戒は必要かもしれないが、調教から推せるような内容ではないかな、という感じがする。
🐴モズメイメイ
高松宮記念13着からの中13週。気持ちで走る馬で、逃げることができたら好走するタイプ。夏には強い馬。調教は、3週前に馬なりで坂路49.8秒の時計を出しているが、ラスト1Fは13.0秒と遅いように早い全体時計になると最後にバタバタしてしまう。やればやるほど時計が出るので、ある程度の時計が出れば十分だと言えるだろう。過去、凡走時も好走時も坂路では50秒を切っている。
🐴メイショウソラフネ
シルクロードS 5着から中21週。最終追い切りをこの程度の馬なりで済ませるのはいつもと同じ。後肢が外に開いているように見えるのはこの馬の癖で、ゴーサインが出るとこのようなガニ股になる。足が開くと推進力が外に逃げ、生かされないので本来は良くないが、調子が良く成績がいい時でもこの様な走りになるので、この馬に限っては良しとしたい。調教量は十分足りている。
🐴クラスペディア
斜めに走っているのは、馬が苦しがっている証拠。行きたがっているのを鞍上が抑えているためか。1週前に小崎Jが跨ってCW追いをした時は自己ベストをマークしている。クロッカスS を勝った時にも自己ベストを更新しており、調教がそのまま出る馬なのかもしれない。最終追い切りのフォームはあまり良くないが、一生懸命抑える調教をしているのかな、と考えると及第点か。
🐴エイシンワンド
クロッカスS 6着からの中16週。最終追い切りでは、途中少しバランスが悪いところが見られた。最終追い切りが坂路なのは変わらずだが、1週前追い切りでは吉村Jが騎乗し、珍しく朝日杯FS以来のコース追いを行っている。朝日杯FSでは距離の適性もあっただろうが、この馬の場合、コース追いをした時はあまり結果が伴っていない。何とか体勢は整ったかどうか、というところ。
🐴ヤマニンアルリフラ
淀S (京都芝1200m 3勝)1着からの中8週。斎藤厩舎だが、高野厩舎のように調教ではずっと坂路2本を走らせ、2本目を時計としている。斎藤厩舎の短距離馬ではよく見られる調教方法。そんなに時計が出るタイプではない馬だが、1週前には2本目の時計が馬なりで54.6-11.6秒とまとめられた。十分な調教ができていると思っている。
🐴タマモブラックタイ
毎回調教は走る馬で、今回も調教は動いている。今回は2頭併せだが、前にいる3頭に追いつき、さらに抜かしていくほど。調教を見ると買わざるを得ないほどだが、それが本番に生かされていない。まだ5歳なので、これから調教の良さが実戦に結びついてくるのかもしれない。いつ走ってもおかしくないくらい、今回も調教は抜群に動いており、1週前の追い切りも同様にすごく良い動き。
🐴ドロップオブライト
韋駄天S ではテイエムスパーダに1.2秒差の10着。最終追い切りが52.2秒なら十分。1週前の追い切りで、馬なりだがベストに近いタイムは出ている。本数はしっかり出しており、調教量は全く問題ない。この馬自身の体調はいいだろう。前走で韋駄天Sを使い、1000mをガンガン行ったことが今回生きれば面白い。枠順には注目したい。ちょっと頭の高さは気になる点。
🐴スリーアイランド
韋駄天S 12着からの中5週だが、坂路2本のみと圧倒的に調教量が少ない点が心配。韋駄天S後の中間をどう過ごしていたか分からないが、強めに追っているし元気は良さそう。1週前も強め。ただ調教量は疑問、もう少し出来たのではないか。
🐴オタルエバー
鞍馬S (京都1200m OP/重)1着からの中6週。見た目からもパワフルな走りで、あまり脚も上がらずピッチ走法で回転が早い。やはり重馬場が得意に思える。調教自体はいいが、馬場がどうか。57.5kgのハンデも重い気もする。
🐴アブキールベイ
小倉1200m(萌黄賞/3才1勝クラス)の勝利経験があり、葵S 1着と重賞勝ちもしている。牝馬なので53kgのハンデもいい。中4週だが、1週前の動きも非常によく、今週もこれだけやれていれば十分と言える。特筆することはないが、いい調教が出来ている。
🐴ロードフォアエース
友道厩舎の馬で、最終追い切りが馬なりなので問題ないだろう。1週前追い切りは川田Jが騎乗し、CWで目一杯の調教を行っている。プールを2回挟み、日曜にもう一度助手騎乗でCW追いを行った後、最終追い切りは坂路で流しており、体制は十分に整っている。友道流に従っており、しっかりとした調教はできたと見ている。
🐴シロン(動画なし)
韋駄天Sではテイエムスパーダに0.7秒差の4着。中5週。調教量は問題ない。この馬は坂路よりもコース追いをよく行い、CWでしっかりと追い切っている。6月29日には7F追いもしているので体制は整っていそう。牝馬だし、輸送があるからか、最終追い切りは少し軽めだった。キズナ産駒は、小倉での成績は悪くないが、1200mにおいてはあまり良くない(函館や札幌だと1200mでも走る)ため血統的には推せない。韋駄天Sでは早い流れを経験している分、ここに活かせることもあるだろうが、枠順次第。
🐴キタノエクスプレス
アジアエクスプレス産駒らしい骨太な馬体。少しフォームのバランスが悪いような気もするが、元気のある証拠か。オタルエバーが勝った鞍馬Sの2着。2月の北九州短距離S(小倉1200m OP)では1着だったが、今回はオール野芝になるためにどれだけ時計を詰められるかがポイント。調教は良い。今回の出走馬の中で、中6週でこれだけの調教量をこなしている馬はいないほどに調教量は抜群。量としては◎。
🐴ヨシノイースター
58kgとトップハンデ。4月13日 春雷S 1着からの中10週。調教量は問題ない。全て坂路で行われており、1週前追い切りでは叩き一杯で51秒台を出している辺りはよい。格としては上だが、良馬場となるとどうしてもスピード負けする。久々も走らない傾向にあるので、この辺りが懸念点。内田Jは、わざわざ栗東まで調教に乗りに来てはいない。
調教ベスト3
アブキールベイ
ヤマニンアルリフラ
ロードフォアエース
次点
タマモブラックタイ
キタノエクスプレス
※7月6日YouTubeメンバーシップ当日検討会です!
10時30分より是非遊びにきて下さい。
それでは良い週末を(^^)/~~~
2024.7.5 post by もなもな