種牡馬考察

種牡馬【バゴ】血統 まとめ

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

以前血統についての入り口記事を執筆しました↓

↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。

今回は日本で引退した凱旋門賞馬について調査します。

それでは
ちょっと知るだけでわかる『バゴどうぞ!

血統表:(C)netkeiba.com

バゴはフランス産馬。現役時、フランス・イギリス・アイルランド・アメリカ・日本で16戦8勝。
主な勝ち鞍は凱旋門賞(芝2400m)、パリ大賞典(芝2000m)、ガネー賞(芝2100m)、ジャンプラ賞(芝1800m)、クリテリウム・アンテルナシオナル(芝1600m)とG1を5勝。
デビューから4連勝で一気にG1まで制覇すると、その後も連勝を6まで伸ばしG1タイトルは3つに。
その後、イギリスに遠征したが3着と敗れ連勝はストップ。
フランスに帰国し、ニエル賞から凱旋門賞に向かうとこれを制覇。
この年の最優秀3歳牡馬に選ばれた。
4歳となりガネー賞から勝利発進となったが、これが現役最後の勝利となることに。
ラストランは日本でのジャパンカップで、結果は8着。
堅実な競走馬として活躍したが、ジャパンカップでのみ掲示板を外すということになった。

血統背景は父Nashwan(Blushing Groom~Red God~ナスルーラ系)×母父Nureyev(~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。
ジャパンカップでの現役引退後、そのまま日本で種牡馬入りすると2009年に初年度産駒がデビュー。
2020年種牡馬ランクは第21位。
2021年種付け料は100万円。

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【成功配合パターン】

重厚なヨーロッパ血統で、現役時に掲示板を外した唯一のレースが日本でのジャパンカップだった。
その為、配合ではスピードの血を取り入れることがポイントとなる。

日本の主流血統「サンデーサイレンス」は有効で、初年度産駒からG1馬ビッグウィーク(菊花賞)を輩出。
他にもトロワボヌール(G3・クイーン賞)を出している。

となればその後継種牡馬「ディープインパクト」ももちろん有効。
今年(2021年)のクラシックで皐月賞3着、ダービー3着、菊花賞4着と活躍したステラヴェローチェがいる。
この母父ディープインパクトとの交配は中央でデビューした産駒はまだ5頭しかいない。
その中でステラヴェローチェを出しているので今後注目しておいた方が良さそうだ。

また同じくサンデーサイレンス産駒である「ステイゴールド」も相性○。
こちらもサンプル数が少ないながら、クリスマス(G3・函館2歳S)やブラックバゴ(OP・アンドロメダS)などがいる。
こちらも中央でデビューしているのが全6頭なので如何に高い確率かがわかるだろう。
(デビューしたての2歳馬(2019年産駒)は除く)

最後は母父「クロフネ
こちらもサンプル数が少なく中央でのデビュー馬は4頭ながら、代表産駒クロノジェネシスを輩出。
もう1頭勝ち上がっている馬もいるので勝ち上がり率は50%ということになる。
クロフネのラインは「Deputy Minister」にたどり着くのだが、これは大系統ノーザンダンサー系のアメリカ型スピード血統。
最初に述べたようにバゴは重厚なヨーロッパ血統なのでスピードを取り入れることが何よりも重要となるのである。

【馬券に役立つデータ】

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得意なコース

・芝の阪神の相性が最も良い。
・ダートでも阪神での複勝率が最も高い。
・特注は札幌芝1800m。
(ヨーロッパ血統なだけあって洋芝は得意)

得意な距離

・代表産駒であるクロノジェネシスやビッグウィークを思い浮かべるように長距離が中心。
・但し、馬券的特注は芝・ダート共に意外にも1000m。
芝では勝率が14%を超え複勝率は30%近くにもなっており、ダートでも勝率は10%を超えている。

その他

・晩成型なので基本傾向としては3歳より4歳、4歳より5歳と年を追うごとに完成に近づいていく。
・芝道悪は得意。他馬が苦にする中、荒れれば荒れるほどに相対的にパフォーマンスが高まる。
・ダートでも不良馬場が最も得意でその成績は良馬場よりもはるかに優秀。



ということで今回は種牡馬バゴの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!

是非参考にしてみて下さい。
それではまた!

2021.12.23 post

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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