血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今週は今年初の重賞、中山金杯を勝ったレッドガランを取り上げます。
4枠8番レッドガランは五分のスタートから、5~6番手あたりを追走。
4コーナーで外に持ち出しながら直線に向くと追い出しを開始。
残り200mを切って3番手に浮上すると、そのままあっさりと先頭に躍り出て完勝。
嬉しい重賞初制覇となった。
レッドガランの父ロードカナロアは現役時代、国内外で19戦13勝(2着5回3着1回と馬券圏外は一度もなし)。
主な勝ち鞍は香港スプリント(2回)、スプリンターズステークス(2回)、高松宮記念、安田記念とG1を6勝。
2013年には年度代表馬に選出されている。
自身はスプリント~マイルで活躍したが、産駒は名牝アーモンドアイ(史上最多9冠馬)やステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ)、サートゥルナーリア(ホープフルステークス、皐月賞)、そしてダノンスマッシュ(香港スプリント、高松宮記念)と種牡馬としては様々な適性距離のG1馬を輩出している。
2021年種牡馬ランクは第2位。
(↓ロードカナロアについての詳細はこちら)
母ダンスオンザルーフは現役時、未勝利。
繁殖としてデビュー済み産駒は本馬を含み6頭。
父タートルボウル(地方7勝)→父ロードカナロア(本馬)→父タートルボウル(地方5勝)→父タートルボウル(2勝・現役)→父モーリス(地方1勝)→父ラブリーデイ(未勝利・現役)
中央での勝ち上がりは2頭のみ。繁殖力は一発屋タイプ。
血統背景は、父シンボリクリスエス(~Roberto~ターントゥ系)×母父サンデーサイレンスの組み合わせ。
母母に、ダンスパートナー(オークス馬)、ダンスインザダーク(菊花賞馬)、ダンスインザムード(桜花賞馬)などを輩出した名繁殖のダンシングキイがいる牝系。
父ロードカナロア×母父シンボリクリスエスの組み合わせは、オープン馬ダノンスプレンダーと同じ。
ダノンスプレンダーは日本主流血統・サンデーサイレンスを持たず、適性がダートに出ているが、本馬は母母父にサンデーサイレンスが入っていることで芝向きに。
母系にNijinskyを持つ配合は、サートゥルナーリア(皐月賞、ホープフルS)と同じ。
戦前のブログでは、本レースに相性の良い血として「ノーザンダンサー系種牡馬」と「Nijinsky」を紹介しました。
その傾向をもとに本命◎はノーザンダンサー系種牡馬のトーセンスーリヤに打つも結果は5着。
Nijinsky内包馬の中ではスカーフェイス(2着)を推奨馬に挙げることはできたものの、勝ったレッドガランはロードカナロア産駒の距離延長ということでバッサリと切りました。
今回考察したように「ロードカナロア×Nijinsky=サートゥルナーリア」となれば嫌う理由はありませんよね。
予想段階でもう少し深く見ておくべきだったと新年から反省です。
ということで今年もどうぞよろしくお願いします。