種牡馬考察

読めばわかる!種牡馬【ロードカナロア】

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

以前血統についての入り口記事を執筆しました↓

↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。
今回からは、そんな血統の入り口から一歩足を踏み入れていきましょう!

それでは、
二大種牡馬の一翼、
キングカメハメハの後継種牡馬
ロードカナロア
について調査スタートです!

血統表:(C)netkeiba.com

ロードカナロアは現役時代、国内外で19戦13勝(2着5回3着1回と馬券圏外は一度もなし)。
主な勝ち鞍は香港スプリント(2回)、スプリンターズステークス(2回)、高松宮記念、安田記念とG1を6勝。
2013年には年度代表馬に選出されている。
自身はスプリント~マイルで活躍したが、産駒は名牝アーモンドアイ(史上最多9冠馬)やステルヴィオ(マイルチャンピオンシップ)、サートゥルナーリア(ホープフルステークス、皐月賞)、ダノンスマッシュ(香港スプリント、高松宮記念)と種牡馬としては様々な適性距離のG1馬を輩出している。
2020年種牡馬ランクは第2位。
母レディブラッサムは現役時5勝(条件馬)。芝ダート兼用の短距離馬として活躍した。
母母サラトガデューはアメリカG1、ベルダムS(ダート9F)とガゼルH(ダート9F)の勝ち馬。

上述したように現在種牡馬ランクは第2位。種牡馬王を狙える位置につけている最大の理由は父キングカメハメハの後継種牡馬としてサンデーサイレンスを持たないことにある。
良質なサンデー系牝馬と交配が可能な上に、キンカメ系種牡馬らしく母方の良い影響を引き継ぐ産駒を出しやすい。
これにより、自身の距離適性を全面に出し過ぎることなく、様々なタイプの産駒を輩出しており、その地位を不動のものにしつつあるのだ。

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【成功配合パターン】

非サンデーサイレンス系の種牡馬なので、母系にサンデーサイレンスの血を持つことを最初に意識するべき。
その上で名牝Specialの血を増強すれば、大物産駒の出来上がり。
Specialを母方に持つ種牡馬はNureyev、Sadler’s Wells、Fairy King
それぞれアーモンドアイ(Nureyev)、サートゥルナーリア(Sadler’s Wells)、ステルヴィオ(Fairy King)というG1勝ち馬が当てはまる。
このようにサンデーサイレンスの血を得て様々な距離をこなしているが、自身のスプリンター能力を継承している馬もいる。
それがダノンスマッシュ(香港スプリント、高松宮記念)で、この馬はサンデーサイレンスを持たない。
サンデーサイレンスの影響を受けないような配合にすれば自身と似たような距離適性に近づくというわけだ。

その他、ハーツクライの血も、Tagaloa(オーストラリアG1・ブルーダイアモンドS)を始めとした活躍馬を産みだしている相性が良い。
あとはフレンチデピュティ系の血との交配でもレッドルゼル(G3・根岸S)を出しているので覚えておくと良いだろう。

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【馬券に役立つデータ】

得意なコース

次世代の種牡馬王を狙う存在というだけあって、全体的に優秀。
福島以外の全場で勝率が10%を超えている。
その中で最も得意な舞台は函館で、勝率約17%、複勝率約38%という抜群な成績。

得意な距離

配合のところで「母方により様々なタイプの産駒を輩出する」と述べたが、自身の適距離は芝1000~1600mが中心。
ダートもやっぱり短距離が良く、特に1600mでは勝率約15%、複勝率約30%という数字を残している。

馬場状態

芝は稍重が最も得意。
ダートでは足抜きがよくなる重馬場が良い。

その他

距離短縮が得意。
ハンデ戦に強い。
苦手条件でサッパリ→得意条件に戻ると巻き返す。



ということで今回は種牡馬ロードカナロアの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!

是非参考にしてみて下さい。
それではまた!

2021.9.30 post YRA

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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