種牡馬考察

種牡馬【キズナ】血統 まとめ

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

以前血統についての入り口記事を執筆しました↓

↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。

今回はその種牡馬王ディープインパクトの息子について調査します。

それでは
ちょっと知るだけでわかる『キズナ
どうぞ!


画像元:(c)netkeiba.com

キズナは現役時代、日本とフランスで走り14戦7勝。
主な勝ち鞍は日本ダービー。
世代の頂点に立った後、秋には渡仏しニエル賞(G2)を制した。
そのまま世界の頂点を狙うべく凱旋門賞へ挑戦したが、4着に敗れた。
その後5歳まで走り、現役を引退した。
「父ディープインパクト×母父ストームキャット」の配合はディープインパクトのお手本のような配合でキズナはその代表格と言える。
ディープインパクトの後継種牡馬として期待されており、初年度の種付頭数269頭はこれまでの新種牡馬の種付最多頭数記録を更新した。
2021年種牡馬ランクは第4位。

父ディープインパクトの後継種牡馬。
日本における主流血脈・サンデーサイレンス系のディープインパクト系ということで、種牡馬としては王道中の王道。
日本の種牡馬大革命を起こしたサンデーサイレンスの孫世代ということで、サンデー系の血は現在飽和状態。
そんな中で種牡馬として父ディープインパクトの後をどこまで追えるか注目されている。
2022年種付け料は1200万円。

【成功配合パターン】

父キズナの配合を考える時、母方にある重め血統をいかに活かすかがテーマとなる。
ディープインパクトから続くキレ味を引き出すには、上手くスピード血統を取り入れることがポイント。

大系統ノーザンダンサー系のスピード型である「Vice Regentの血」は相性が良い。
ファインルージュ(紫苑S(G3)、桜花賞3着、秋華賞2着)を始め、オープン馬クリスティ(六甲S(L))、ダディズビビッド(橘S(L))など活躍馬が出ている。
他にも既に複数勝ち馬が出てきているので今後この配合からオープン馬が多く出てくる可能性は高い。

次に大系統ネイティヴダンサー系のスピード型である「Unbridledの血
ビアンフェ(函館2歳S(G3)、函館SS(G3)、葵S(重賞))とシャムロックヒル(マーメイドS(G3))がこの血との組み合わせだ。

このように「キズナ」の配合は父ディープインパクトと相性が良かった血をプラスすることで活躍馬を輩出する近道になるということがわかる。

その他、スタミナの血では大系統ノーザンダンサー系の「Nijinsky」が良い。
産駒初のG1馬アカイイト(エリザベス女王杯)を始め、ディープボンド(阪神大賞典(G2)、京都新聞杯(G2))、ファインルージュ(上記)、シャムロックヒル(上記)、アブレイズ(フラワーC(G3))といった重賞馬や、ハギノアレススマートリアンといったオープン馬も輩出している。

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【馬券に役立つデータ】

得意なコース

・芝では札幌、京都、小倉、東京が特注。
・中山、阪神も複勝率が高い。
(福島、函館は苦手)
・ダートも良績で札幌、小倉、阪神、中山が特注。
(ダートもやはり福島は苦手)

得意な距離

芝1400~2000mまでが適性範囲。
特に1800mでは勝率10%、複勝率30%を超える。
・次点は芝1400mでこちらも勝率10%超、複勝率30%超である。
・ダートでも1800mが特注で勝率は10%超、複勝率30%超。
次点は1600mと1400m。

馬場状態

・芝は馬場不問。父ディープインパクトにパワーを足したような配合なので重でも不良でも苦にしない。
・ダートも万能だが、足抜きが良くなることがさらにプラスに働き、こちらも重・不良馬場の成績が素晴らしい。

その他

・基本的に「牡馬が中・長距離、牝馬が短距離」に出る傾向がある。



ということで今回は種牡馬キズナの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!

是非参考にしてみて下さい。
それではまた!

2021.11.18 post
2022.03.16 renewal

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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