種牡馬考察

読めばわかる!種牡馬【ハーツクライ】

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

以前血統についての入り口記事を執筆しました↓

↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。
そんな血統の入り口に足を踏み入れた流れでもう1歩!
今回はディープ、キンカメの2大種牡馬時代、第3の馬について調査したいと思います。

それでは
ちょっと知るだけでわかる『ハーツクライどうぞ!


画像元:(c)netkeiba.com

ハーツクライは現役時、日本、UAE、イギリスで走り19戦5勝。
主な勝ち鞍はドバイシーマクラシックと有馬記念。
日本ダービーではキングカメハメハの2着だった。
2,3歳時よりも4歳、5歳と成長力がある競争馬で、4歳時の有馬記念では無敗の3冠馬ディープインパクトに初めて土をつけた。
種牡馬としては2014年に第3位の座につくと、以降も3位、4位、4位、3位、2位とディープ・キンカメ時代に第3の馬として君臨し続けた。
2020年の種牡馬ランクも第3位。
血統背景は父サンデーサイレンス×母父トニービン(ゼダーン~Grey Sovereign~ナスルーラ系)の組み合わせ。
母アイリッシュダンスは新潟記念(G3)、新潟大賞典(G3)勝ち馬。

数多いるサンデーサイレンス直仔の種牡馬の中で第3の種牡馬として君臨し続けることができた最大の理由は、自身のポジションを早いうちに確立させることができたことによる。
種牡馬王ディープインパクトが王道距離、早期完成のクラシックでレベルの高いパフォーマンスを見せたことに対し、ハーツクライは早期完成よりも成長力を武器に古馬になり完成するという息の長い産駒を多く送り出してきた。
また適性距離も長めで、豊富なスタミナを産駒に伝えやすいという点も差別化できている点。

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【成功配合パターン】

成功配合パターンとしてはまず、「Never Bend」の血が挙げられる。
代表産駒リスグラシューは母リリサイドがMill Reefの5×3を持つ。Mill ReefはNever Bendの直仔。
オークス馬ヌーヴォレコルトマジックタイム(ダービー卿チャレンジT(G3))もNever Bendを持ち、フィリーズレビュー(G2)を勝ったノーワンとシュンドルボン(中山牝馬S(G3))はBold Reasonを持つ。
このBold ReasonとNever Bendは母(Lalun)が同じ(=兄弟)。

次に取り上げたいのは「デインヒル」の血。
サリオス(朝日杯FS(G1))、カテドラル(京成杯オータムH(G3))、グラティアス(京成杯(G3))などが出ている。

先述したようにハーツクライ産駒は成長力があり古馬となり完成していくという特徴がある。
その基本ベースをおさえた上で、早期から完成させるように持っていくにはノーザンダンサーのクロスを母から持ってくることがポイント。
ワンアンドオンリー(日本ダービー)、ヌーヴォレコルト(オークス)、サリオス(朝日杯FS)といったクラシックで勝ち負けした馬がこのパターンだった。

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【馬券に役立つデータ】

得意なコース

・函館、東京、阪神でこの3場は勝率が10%を越える。

得意な距離

・サンデーサイレンス系の長距離砲なので芝長距離は得意だが、意外なところで、芝1400mで複勝率30.9%を誇っている。

・ダートもやっぱり長距離が良い。他には1700mで勝率11.4%、複勝率は30%を超えていることは覚えておきたい。

馬場状態

・芝の稍重(~重)は得意。
・ダートでは足抜きがよくなる重馬場が良い。

その他

・距離延長は得意、逆に距離短縮は苦手。



ということで今回は種牡馬ハーツクライの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!

是非参考にしてみて下さい。
それではまた!

2021.10.14 post

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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