全頭血統考察

競馬血統まとめ【有馬記念(GⅠ)2023】の順位予想

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YRA
血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今週は1年の総決算!有馬記念です。

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有馬記念昨年の結果

まずは昨年の結果から振り返りましょう!

1着イクイノックス 父キタサンブラック
2着ボルドグフーシュ 父スクリーンヒーロー Danzig
3着ジェラルディーナ 父モーリス Danzig

勝ったイクイノックスは先日のジャパンカップを持って引退しました。
世界最強馬はアーモンドアイと種付けを行うとのことで、早くもその産駒誕生が楽しみです。

2着ボルドグフーシュスクリーンヒーローの産駒で菊花賞2着からの参戦でした。
ちなみにわしの夢はこの馬でした。

3着ジェラルディーナモーリスの産駒
モーリスはその父がスクリーンヒーローなので2着のボルドグフーシュとは父が同系統という結果でした。

この2、3着馬は共にDanzigの血を内包しており、昨年の出走馬の中でこの血を持つのはこの2頭だけという結果でした。

2023.12.19 post

有馬記念血統傾向

□ポイントはDの血

2022年(良)
1、 キタサンブラック
2、 スクリーンヒーロー D
3、 モーリス D

2021年(良)
1、 エピファネイア
2、 キズナ
3、 バゴ

2020年(良)
1、 バゴ
2、 ディープインパクト D
3、 ディープインパクト

2019年(良)
1、ハーツクライ
2、ロードカナロア
3、ディープインパクト

2018年(稍)
1、 ハービンジャー D
2、 キングカメハメハ
3、 ハーツクライ

2017年(良)
1、 ブラックタイド
2、 マンハッタンカフェ D
3、 ハーツクライ

2016年(良)
1、 ディープインパクト D
2、 ブラックタイド
3、 スクリーンヒーロー D

2015年(良)
1、 スクリーンヒーロー D
2、 ネオユニヴァース
3、 ブラックタイド

過去8年から挙げられるポイント血統はDanzig
3勝2着3回3着2回の計8頭が持っていた血です。
今年の該当馬は、
ウインマリリン
ソールオリエンス

この2頭となります。

中山2500m全体の成績として最も勝ち馬を送り出しているのはディープインパクト
さすがの種牡馬王だが、率で見てみると、勝率7%連対率14%複勝率28%と同馬にしては勝率が著しく低い。

それでも複勝率28%は優秀な数字なのでやはり無視はできない存在だ。
この有馬記念で馬券になったディープインパクト産駒は2020年2着サラキア、同3着フィエールマン、2019年3着ワールドプレミア、2016年1着サトノダイヤモンド、2014年1着ジェンティルドンナの5頭。

このうちサラキアとジェンティルドンナは牝馬で、牡馬はフィエールマン(天皇賞春、菊花賞)、ワールドプレミア(菊花賞、天皇賞春)、サトノダイヤモンド(菊花賞)の3頭です。
この3頭は全て長距離型のディープインパクト産駒となります。

今年の出走馬の中では、
ジャスティンパレスが天皇賞春を制しており、長距離型となるのでここに合うディープインパクト産駒ということが言えるでしょう。

良かったら参考にしてみて下さい。

2023.12.22 post

有馬記念全頭血統評価

それではここからは恒例の全頭評価です!

1枠1番ソールオリエンス

父キタサンブラック 川田


母スキアはフランス産馬でフランス重賞(芝2100m)勝ち馬。
繁殖として富士S(G2)を勝ったヴァンドギャルド(父ディープインパクト)を出し、他産駒も勝ち上がっており、繁殖力はかなり高い。

父キタサンブラックは現役時G1を7勝し、国民の愛馬と謳われたサブちゃんの馬。
ブラックタイドの代表産駒にして後継種牡馬。ブラックタイドは名馬ディープインパクトの全兄。
キタサンブラックは重厚さがある血統なので、配合ではスピードの血を取り入れることが良さそう。
母系にあるデインヒル~Danzigのラインがあるのでスピード値の増強が施されている。
母父Motivatorはモンジュー~Sadler’s Wellsの重厚さがあるので底力もありそう。

皐月賞時には「まだ緩さがある中で京成杯のパフォーマンスは先々が楽しみになりましたし、2年続けてキタサンブラックからの大物輩出となるのか期待は膨らみます。」と考察し見事1着。

ダービーの時には「良馬場でも重馬場でも高いパフォーマンスを見せてくれたので化け物の可能性は高いです。母父の血統からスタミナが備わっていそうなので距離延長も苦にならないのではないでしょうか。」と考察しましたが、惜しくも2着。
世代の頂点に立つことはできませんでした。

そして前走菊花賞では「世代最上位の力を持っていることは間違いないですし、前走セントライト記念は2着となりましたが道中のロスもありましたし、トライアル仕上げだったことを考えれば悲観する必要はありません。血統的に母父Motivatorは菊花賞馬タイトルホルダーと同じで、ここもプラス材料です。」と考察し、3着。
3冠全てで頑張りましたよね。

『イクイノックスが引退しても、こっちもキタサンブラックだー!』
という可能性も大いにあるのではないでしょうか。
ただ、川田騎手と手が合うのかは心配な点。

1枠2番シャフリヤール

父ディープインパクト 松山


母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(アメリカG1・ダ7F)の勝ち馬。
全兄にアルアイン(皐月賞、大阪杯)とオープン馬ダノンマジェスティがいる。
父ディープインパクトにスプリンターの母の配合は早期始動の為のセオリー。
その通り早期始動から、見事世代の頂点に立ちました。

2021年のジャパンカップでは3着、そして昨年のジャパンカップでも2着。
やはりベストは2400mでしょう。
ここはプラス100mなので距離としては守備範囲ですが、本馬は配合的にディープインパクトの中距離型なのでここで馬券になるディープとは少し型がズレています。
ただし良い枠を引きました。

2枠3番ホウオウエミーズ

父ロードカナロア 田辺


母エミーズスマイルは現役時、9戦3勝。
主な勝ち鞍はアネモネS(OP・芝1600m)
父ロードカナロアは名スプリンターだったが、種牡馬としては配合次第で様々なタイプを出す。
母父アグネスタキオンとの配合では、オープン馬サトノウィザードと同じ。

小回りコースは合っていますが、母系がアグネスタキオンにトニービンなので平坦コースの方がベストな為、中山の坂がどうか。

2枠4番タイトルホルダー

父ドゥラメンテ 横山和


母メーヴェは現役時、22戦5勝。
主な勝鞍は、丹頂ステークス(OP、札幌芝・2600m)。
繁殖としてもオープン馬の半姉メロディーレーン(父オルフェーヴル)を輩出しているので、繁殖力はかなり高い水準にあると言える。

キングカメハメハ系産駒のG1馬になるような成功配合パターンは、「母方にサンデーサイレンス+名牝Specialを持つ種牡馬が入っている」という共通点があり、本馬の場合、母父がSadler’s Wells系なのでこの条件に合致。

現在G1を3勝。
春の天皇賞は「このレースは昨年制しているので連覇がかかっています。しかし舞台は京都となるのでスピードの傾向が強まる可能性があることはマイナスです。」と考察しましたが、まさかの競争中止。

そこからオールカマーで2着、そしてジャパンカップで5着ですから本当にすごいですよね。
牡馬のドゥラメンテですし、調子が戻っている今ならこの舞台も楽しみです。

3枠5番ドウデュース

父ハーツクライ 武豊


母ダストアンドダイヤモンズはアメリカ産馬で現役時、11戦6勝。
主な勝ち鞍はギャラントブルームH(アメリカG2・ダート6.5F)。
BCフィリー&メアスプリント(アメリカG1・ダート7F)では2着に入着した。

父ハーツクライ×母系にSeattle Slewを持つ組み合わせは、ジャパンカップ勝ち馬のスワーヴリチャード、オーストラリアG1・コーフィールドCを勝ったアドマイヤラクティ、アメリカG1・ウッドワードS、ターフクラシックS勝ちのYoshidaと同じ。
また、Lyphardのクロスは代表産駒リスグラシュー(有馬記念などG1を4勝)やタイムフライヤー(ホープフルS)と同じ。
尚、タイムフライヤーとはHail to Reasonのクロスを持つことも共通している。

昨年皐月賞で流れが向かないながら3着と頑張った後、栄光のダービー馬に輝きました。
その後秋は凱旋門賞に挑戦しましたが、日本馬には過酷な馬場で19着。

天皇賞秋では7ヶ月の休み明けということもあり、また直前に豊さんの怪我で鞍上が急遽変わるなどのアクシデントもあり7着。

そして前走ジャパンカップでは「これが地力ではないですし、血統を思えばこれから本格化を迎えてもおかしくありません。鞍上も前走乗った戸崎さんが引き続き継続騎乗ですから、今回は準備時間があるわけですし、何とかしてくれるのではないかと期待しています。」と考察し、4着。
4着ですが、かなり力差を見せつけられた結果でしたよね。

ただ、血統的には先述したようにリスグラシューと合致している部分があるので期待できます。

3枠6番ディープボンド

父キズナ マーカンド


母ゼフィランサスは現役時3勝(条件馬)。
父キズナの父であるディープインパクトと相性が良いLyphardをクロスさせており、前受けで粘り強く走るのはその影響によるもの。
母方にNijinskyは、G3フェアリーS(中山芝1600m)を制して桜花賞3着、秋華賞2着に入着したファインルージュと同じで、キズナ産駒の走る配合パターン。

昨年は阪神大賞典を勝って、天皇賞(春)で2着、宝塚記念で4着と安定感が光った。
秋の凱旋門賞では日本馬には厳しい馬場に泣き18着。
その後有馬記念に挑みましたが、輸送トラブルもあり万全の状態ではありませんでした(8着)

春の天皇賞では「状態が上がっています。前走はペースが遅かったことで持ち味を出せなかった部分があるので、ペースが早くなる本番のここは前走よりも走りやすくなりそうです。」と考察し2着でした。
その後宝塚記念でも5着と本来の堅実さが戻っており、前走京都大賞典でも3着。

こういう馬なのでジャパンカップの時には「ここももちろん軽視はしませんが、本質的にキレ味勝負になりやすいここがベストかと疑問で、少しでもタフな馬場になることを馬自身が望んでいると思います。」と考察した通り、10着。

ここはキレ味が求められにくい舞台なので巻き返しは必至です。

4枠7番アイアンバローズ

父オルフェーヴル 石橋脩


母パレスルーマーはアメリカ産馬で現役時は16戦5勝(海外)。
繁殖としてアメリカでG1を2勝したPalace Maliceを輩出。
Palace Maliceは種牡馬としてもアメリカでBCジュベナイルターフ勝ち馬を出し、日本でも先日ジャンタルマンタルが朝日杯FSを勝った。
半弟(父ディープインパクト)ジャスティンパレスは天皇賞春勝ち馬。

父オルフェーヴルにRobertoを持ってくる配合パターンはオーソリティ(G2・青葉賞)、ソーヴァリアント(G3・チャレンジC)、アンドラステ(G3・中京記念)と同じ。

父オルフェーヴルの産駒はサンデー系の晩成型種牡馬で、本馬も4歳でオープン入りを果たすと5歳になった昨年、阪神大賞典(G2)で2着→天皇賞春で5着と好走。
6歳となった今年も前走ステイヤーズSを勝ちました。

ここも引続き中山というのは良いですが、一線級を相手にするとなると距離はやはりもう少し長い方が良いでしょう。
極端にスタミナを要求されるようなレースなれば面白いと思います。

4枠8番ライラック

父オルフェーヴル 戸崎圭


母母ブルーリッジリバーは桜花賞で2着に入着。
父オルフェーヴル×母父キングカメハメハの組み合わせは、ショウリュウイクゾ(日経新春杯(G2))やタガノディアマンテ(万葉S(OP))と同じ。
ということで父譲りの中山適性でマイルのフェアリーS(G3)を勝ったが、本質的には長い距離が良さそう。

昨春クラシック2戦は完敗でしたが、秋の紫苑Sでは3着。この中山適性の高さはオルフェーヴル産駒ということを思えば納得できる。
そして昨年エリザベス女王杯の時には「今回のように古馬も相手になってくる際はやはり得意の中山で戦いたいところです。」と考察したのですが2着と好走されました。
重馬場適性が思ったよりもあったという印象です。

そして今年のエリザベス女王杯では「良馬場になり、キレ味勝負になるようだとマイナスかなと思っていますが、京都競馬場という舞台については父オルフェーヴルを思えば意外と悪くはないです。」と考察し、4着でした。

当初から考察していたように中山の長いところが合うと思っているので、ここは楽しみです。
あとはこの相手関係がどうか。

5枠9番ヒートオンビート

父キングカメハメハ 坂井瑠


母マルセリーナは桜花賞馬。
半兄(父ノヴェリスト)ラストドラフトは京成杯(G3・芝2000m)勝ち馬。
父キングカメハメハ×母父ディープインパクトの組み合わせは、新潟記念(G3・芝2000m)勝ち馬のブラヴァスと同じ。
このような配合なので適距離は中距離で、チャレンジカップ(G3・芝2000m)を2着。

昨年の天皇賞・春の時には「中距離配合の馬なので、キンカメ×ディープという血そのものは評価できるものの、一気に3200mまで延びるここはベストではなさそうです。」と考察しましたが4着と頑張りました。

ここまで見ていると東京2500mがベスト条件で、そういう意味でいうと2500mという距離は良いでしょう。ただし、ここは中山ですから舞台としては東京2500mよりは割引が必要です。

5枠10番ジャスティンパレス

父ディープインパクト 横山武


母パレスルーマーはアメリカ産馬で、繁殖としてアメリカでPalace Malice(ベルモントS、メトロポリタンHとG1を2勝)を輩出した後、日本に輸入された。
日本ではオルフェーヴルとの間にオープン馬アイアンバローズを輩出している。
本馬はそこから父がディープインパクトに変わって、早期始動が可能となった。

2歳のホープフルSを2着と好走した後、クラシック戦線へ。
皐月賞、ダービーではともに9着でした。
母系にRobertoを内包しておりスタミナが補完されていて、菊花賞では3着。
戦前の距離が長いとの評価を蹴散らしました。大外枠をカバーする為の積極策も功を奏しましたね。
その後暮れの有馬記念では7着。これはまだ完成していない中での結果ですから悲観する必要は無かったと考えています。

そして今年の春最大目標だった天皇賞春では「ディープインパクト産駒ということでここも血統的には最上位の評価をします。」と考察し見事優勝。

そこから安定して走っています。
天皇賞秋の時に「距離適性を思えば次のジャパンカップや有馬記念にピークを持ってきそうです。」と考察したように秋Gの1中では一番距離が長いここがメイチでしょう。
わしの今年の夢はこの馬に託します。

6枠11番ハーパー

父ハーツクライ 岩田望


母セレスタはアイルランド産馬で現役時、7戦6勝(海外)
アルゼンチンG1・ジュヴェナイルフィリーズを勝っている。
繁殖としてドゥラメンテとの間に、JBCレディスクラシック(G1)を制したヴァレーデラルナを輩出している。

父ハーツクライ×母系にStorm Birdを持ってくる組み合わせは、青葉賞(G2)を勝ったウインバリアシオン、ゴーフォザサミットと同じ。

桜花賞時には「前走クイーンCは素質の高さで勝ち上がりました。まだまだ精神的にも肉体的にも伸びしろを感じさせる中での結果は立派ですが、やはり血統的にもまだまだ成長途上にあるでしょう。血統的にはここでこのメンバー相手に能力の高さを示した上で、距離適性がより合いそうなオークスへというのが理想です。」と考察し、4着。
この時考察したようにオークスでは2着と上昇しました。

三冠目の秋華賞では「リバティとの勝負付けは済んでいますが、この夏での成長に期待して応援したいと思っています。」と考察し、3着でした。

そして前走エリザベス女王杯では「常に一生懸命走ってくれる姿には敬意を表したいですし、ここはリバティアイランドはいません。血統的にもプラス評価できます。」考察し3着。

あと一歩勝ちきれない馬ですね。それだけに逆に大崩れもない馬です。

6枠12番ウインマリリン

父スクリーンヒーロー モリス


スクリーンヒーローはロベルト系なので基本牡馬に偏る。
牝馬での重賞勝ち馬はこの馬とクールキャットの2頭のみ。
スクリーンヒーロー産駒でダンジグのクロスはジェネラーレウーノと同じ。
2頭とも中山が得意で、本馬も日経賞とオールカマーを快勝。

この馬は以前から遠征競馬が合っていないことで、関西に遠征の際は軽視し続けてきました。

ということで昨年の札幌記念時では、北海道遠征ですからここも積極的には買いませんと考察しながらも、3着と頑張りました。
それを踏まえてその次のエリザベス女王杯では「遠征競馬が苦手で無くなったのであれば今年は軽視が出来ません。」と考察した通り、2着。
その後、海外遠征(香港ヴァース)で悲願の戴冠を果たしました。

昨年3歳ながらここで2着としたポルトグフーシュと同じスクリーンヒーロー産駒なので血統的魅力は大きいですが、6歳でここが引退レース。
さすがにピークアウトしているでしょうから勝ちまで期待するかはどうかも、穴で一考。

7枠13番タスティエーラ

父サトノクラウン ムーア


母パルティトゥーラは現役時12戦3勝(条件馬)。
勝ち鞍は芝1600m
繁殖として本馬が初仔。
サトノクラウンは今年の新種牡馬で非サンデー&非キンカメ。
ということで交配に注文がつかず、今年の初年度種牡馬の中で唯一の200頭超え。
母父マンハッタンカフェは天皇賞・春、有馬記念、菊花賞を勝ったサンデー系の長距離砲。
サトノクラウンの重厚なスタミナと、母母のフレンチデピュティの両取りに成功していると判断せざるを得ない。

皐月賞では「個人的にこの世代の新種牡馬としてイチオシだったサトノクラウンです。
残念ながらアベレージは残すことができませんでしたが、この馬が出たことで大物誕生にはまだ期待を持っています。前走と同舞台なのでマイナス評価する理由は特にありません。」と考察し2着と頑張りました。

ダービー時には「その皐月賞は重馬場で中山だったわけですから素軽い東京へのコース変わりは大手を振ってプラスとは言えないでしょう。」とマイナス評価を下したのですが、見事ダービー馬の栄冠に輝きました。

そして前走菊花賞では「もともとの体質の弱さに加え、ダービーを勝ったダメージがあり、ステップを挟むことができずここへはぶっつけとなりました。喉なりのこともありますし、距離延長にも一抹の不安があります。」と考察しましたが2着と好走しました。

このように皐月賞まではこの馬に対してきちんと評価できていたのですが、その後わしはこの馬に振り回されっぱなしです(この馬というより堀先生?!苦笑)
ということで皐月賞で評価していたように中山のここは合うと評価します。
なので、凡走するかも・・・。
(はっきり言って自信なし!すいません。)

7枠14番プラダリア

父ディープインパクト ムルザバエフ


母シャッセロールは現役時13戦3勝(条件馬)。
3代母には報知杯4歳S(G2・芝1400m、現フィリーズレビュー)勝ったリトルオードリーがいる牝系。
父ディープインパクトに母父フレンチデピュティ系の組み合わせはニックス配合で、ショウナンパンドラ(ジャパンカップ、秋華賞)やダービー馬マカヒキ(現役)など活躍馬を多く輩出している。
またBlushing Groomとの組み合わせでは、先ほど話したダービー馬のマカヒキや、ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、Beauty Parlour(フランス1000ギニー)等、国内外に活躍馬が多数いる配合。

昨年のクラシックは青葉賞を格上挑戦で勝ち切ってダービーの舞台へ。
そこで5着と頑張りました。
先述したようにディープインパクト×クロフネですからやはりそこが合いましたね。
そのため、秋の菊花賞では距離が合わず7着。
その次の京都記念では「今年の始動戦となった日経新春杯では3着と巻き返していますから、やはり適距離はこのあたりです。」と考察し3着。

春のグランプリでは「同じ阪神2200mの京都記念で頑張れたことは大きいですね。ただし、勝ち馬ドウデュースとは大きく離されていましたからG1レベルとなるとまだ力が足りていないようにも見えます。」と考察し、6着でした。
前走京都大賞典を勝ったように力はつけてきていますが、この配合ですしこの舞台でさらなるプラス評価ができるかと言うとできないです。

8枠15番スルーセブンシーズ

父ドリームジャーニー 池添


母マイティースルーは現役時、4勝(芝1400m~1800m)。
半姉に紫苑S(G3)勝ちのパッシングスルー(父ルーラーシップ)がいる。
ドリームジャーニーはステイゴールド直仔で、中山のような小回りコースが得意な傾向にある。
出遅れ癖があるところも父ドリームジャーニーを彷彿とさせる。

春のグランプリ宝塚記念では「牝馬Sでは道中徐々にポジションを上げていき、直線ではさらにひと伸びして楽勝。本格化してきたといえるのではないでしょうか。ドリームジャーニーに池添・・・いかにもグランプリで狙いたくなります。」と考察し、2着と好走しました。
その後、凱旋門賞に日本馬としてただ1頭挑むと4着と頑張りました。
2500mが未知数な部分はありますが、中山は合いますし、宝塚記念で好走していることも魅力です。

8枠16番スターズオンアース

父ドゥラメンテ ルメール


母母スタセリタはフランス産馬でG1を6勝した名牝。
父ドゥラメンテは「キンカメ×アドマイヤグルーヴ」という超良血。
昨年のクラシック開幕前には世代のモノサシ的存在だったが、桜花賞→オークスを制し見事2冠に輝いた。
これで父ドゥラメンテは初年度産駒から2年連続でクラシック馬を送り出すことに。

三冠を狙った秋華賞では出遅れもあり3着。
但し、オークス後の骨折のことを思えば良く頑張ったと言えるでしょう。
三冠全てで馬券内はポテンシャルの高さの表れです。

春の大阪杯では「阪神芝2000mはドゥラメンテは得意舞台。あとは上の世代との力差がどうかでしょう。」と考察し2着でした。
ヴィクトリアマイルでは「東京芝1600mは引続き合う舞台ですし、女同士の戦いならここは譲れません。」と考察し3着。

前走ジャパンカップでは「オークスを勝ってはいますが、本質的に牡馬に混じっての2400mは長いと思っています。ただ斤量が軽いので軽視すると3着に来られたなんてこともありそうですし、でもその割に上位人気になりそうだし・・・ということで実はこの馬に対する取捨をわしは一番悩んでいます。」と考察しましたが、結果3着と頑張りました。

ということで、そこからさらに100mの延長は長いです。
大外のここで好走されたら根本から見直します。

以上、全16頭の血統解説でした。

血統表(c)netkeiba.com

2023.12.22 post

有馬記念穴馬血統

過去8年で穴馬が馬券になったのは、2022年6番人気で2着のボルドグフーシュ、2020年11番人気で2着のサラキア、2018年9番人気で3着のシュヴァルグラン、2017年8番人気で2着のクイーンズリング、2015年8番人気で1着のゴールドアクターの計5頭。

このうち、ボルドグフーシュとゴールドアクターは共に父がスクリーンヒーローでした。
今年の出走馬の中ではウインマリリン(15番人気)が該当しています。

その他の3頭はいずれもサンデーサイレンスの産駒。
その中でシュヴァルグランは「ハーツクライxBlushing Groom」の組み合わせ。
この組み合わせはハーパー(12番人気)が該当しています。

サラキアは「ディープインパクトxNijinsky」の組み合わせ。
この組み合わせはディープボンド(8番人気)が該当しています。

ということで今週の穴馬血統は以上の3頭とします。
良かったら参考にしてみて下さい。

(人気は12月23日現在のもの)

2023.12.23 post

有馬記念2023結果

1着ドウデュース 父ハーツクライ
2着スターズオンアース 父ドゥラメンテ
3着タイトルホルダー 父ドゥラメンテ

勝ったドウデュースハーツクライの産駒。
ハーツクライは今開催の中山芝2500mにおいて
12月3日中山8R3着モネータドーロ(8番人気)
12月23日中山11R3着ダノングロワール(12番人気)
12月24日中山9R1着ジオフロント(6番人気)
と人気薄ながら馬券にきていました。

まさに今開催におけるこの条件のトレンド血統で、上位人気のドウデュースが勝ったことは驚けません。

2着スターズオンアース、3着とタイトルホルダーはドゥラメンテの産駒。
週中で「ミスプロ系の相性の悪さ」について質問を受けたのですが、
そこで「ドゥラメンテは今までのミスプロ系と同じにする必要はない」と答えたように好走できました。
(ただ、まぁ勝つことはできませんでしたが。)

ドゥラメンテは早逝してしまいましたが、生きていればポストディープインパクトになれる器だっただけに、
今回の結果を受けて改めて悔やまれるなと思いました。

わしの夢は4着ジャスティンパレス
ここで好走するディープの血統の型」と言っていたようにここでも4着とディープ組の中では最先着でした。

一番人気ということを考えれば、正直褒められた結果ではないですが、
最後方から4着まで来てくれた能力の高さはやはり本物だなと思いました。

反省すべきは馬でなく人間(騎手)の方だと思っています(苦笑)

とにもかくにもこれにて有馬記念終了。
心にぽっかりと穴が空いた感じですが、
競馬はつづくよどこまでも。

以上、血統回顧でした。
また来年!

2023.12.24 post

【お知らせ】

・わしの種牡馬辞典好評発売中です!
よろしくお願いします(^_^)v

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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