血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今週はクラシック最終戦、菊花賞です。
皐月賞馬もダービー馬も不在のラスト一冠。
菊の大輪を咲かせるのは果たして?!
例年京都芝3000mで開催されるこのレースは、京都競馬場の改修工事により今年は阪神競馬場での開催となります。
その為、これまでのデータは使えません。
阪神芝3000mが開催されるのは阪神大賞典のみ。
ということで今回は阪神大賞典の血統傾向から探っていきましょう!
【菊花賞(G1・阪神芝3000m)】
□ポイントは「サンデーサイレンス×ヨーロッパ血統」
2021年(重)
1、キズナ
2、キングカメハメハ
3、ディープブリランテ
2020年(良)
1、キングカメハメハ
2、ディープインパクト
3、ディープインパクト
2019年(稍)
1、マンハッタンカフェ
2、ハーツクライ
3、ダイワメジャー
2018年(良)
1、ステイゴールド
2、ハーツクライ
3、ディープスカイ
2017年(良)
1、ディープインパクト
2、ハーツクライ
3、ハービンジャー
今春開催されたレースを含めた過去5年で、馬券になった15頭のうち12頭がサンデーサイレンス系種牡馬。
長距離戦ということで、このサンデーサイレンス系にスタミナ型の血(=ヨーロッパ型の血統)を配合したような馬が好走しやすい。
非サンデーサイレンス系種牡馬が入着したのは過去3回(2頭)。
2021年2着、2020年1着のユーキャンスマイルと2017年3着のトーセンバジル(ハービンジャー)。
ユーキャンスマイルは父キングカメハメハで母父ダンスインザダーク(サンデー系)。
ダンスインザダークは菊花賞馬。
トーセンバジルは父ハービンジャーで母父フジキセキ(サンデーサイレンス系)。
ハービンジャーは現役時にキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(芝12F)を11馬身差で圧勝した馬だった。
このように非サンデーサイレンス系種牡馬の場合でも、母父にはサンデーサイレンスの血が必要と言える。
上記で挙げた馬券になった15頭のうち、10頭がこの「サンデーサイレンス×ヨーロッパ型」の組み合わせだったことは合わせて覚えておきたい。
〔出走予定馬〕
父サンデーサイレンス×母父ヨーロッパ型
グラティアス、モンテディオ、ロードトゥフェイム、ヴィクティファルス
父ヨーロッパ型×母父サンデーサイレンス
ステラヴェローチェ、オーソクレース、ディヴァインラヴ、ワールドリバイバル
※10月21日出走馬確定しました。
今年は阪神変わりになったことで今週は、ズバリ「この種牡馬!」や「ポイントの血はこれ!」と言うわかりやすい傾向がない状態です。
そのため、このように血統の組み合わせからアプローチしてみたのですが、少し複雑に感じたのではないでしょうか。
ということでこのあたりのことについては21日木曜日のツイキャスで解説したいと思いますので是非聞きに来て下さい(^^ゞ
https://twitcasting.tv/c:yra_uma?r4229
↑21時55分スタートです↑
2021.10.20 post