血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今回は先日(12月18日)引退式が執り行われたグランアレグリアの初仔(予定)の血統考察を行います。
まだ種付けすらしていない馬の考察です(笑)
どうぞ温かい気持ちで読んでやってください!
それでは世界一早いグランアレグリアの2023・・・いや、
『エピフアレグリア』
の血統考察をどうぞ(^^♪
エピフアレグリアの父エピファネイアは現役時、14戦6勝。
主な勝鞍はジャパンカップ(G1)と菊花賞(G1)。
名牝シーザリオの息子で兄弟にはサートゥルナーリア、リオンディーズがいる。
血統背景は父シンボリクリスエス(ターントゥ系)×母シーザリオ(サンデーサイレンス系)の組み合わせ。
父シンボリクリスエスの代表産駒にして後継種牡馬として期待されている。
2020年種牡馬ランクは第9位。
エピファネイアについての詳細はこちらをご覧下さい。
母グランアレグリアは現役時15戦9勝。
芝のマイル以下の距離でのG1を6勝した名牝。
繁殖として本馬が初仔。当然期待値は高い。
血統背景は父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)と母父Tapit(~A.P. Indy~Seattle Slew~Bold Ruler~ナスルーラ系)の組み合わせ。
父エピファネイアの配合を考える場合、サンデーサイレンスが4代前なのでサンデーを持っていながらサンデー系牝馬との配合が可能。
日本種牡馬2大巨頭であるディープインパクト系ともキングカメハメハ系とも交配が可能なことが最大のセールスポイントである。
今回は母父ディープインパクトとの交配パターン。
この配合からはAJCC(G2)勝ち馬で菊花賞2着のアリストテレスや、ホープフルSと菊花賞でそれぞれ2着のオーソクレース、同じく菊花賞3着のディヴァインラヴが出ている。
このようにエピファネイア×ディープインパクトは菊花賞での好走が目立つ。
父・母父ともに菊花賞を制した配合ということで、距離が延びることで他馬よりもアドバンテージが生まれやすいということになる。
本馬の母グランアレグリアは短距離で1200m~1600mの距離でG1を6勝しましたが、天皇賞・秋(芝2000m)でも3着とその才能の片鱗は見せていた。
ということで距離は母よりもさらに融通は利きそうだ。
以上考察してきたように本馬は、名馬のディープインパクトにアメリカ型のスピードを注入した母を持ち、そこへタフなエピファネイアをつけるという血統構成になっています。
母譲りのスピードと仕上がりの早さから2歳戦でも活躍できそうですし、父から受け継ぐタフさを兼ね備えた時、競争馬としてどのような馬に完成することになるのか。
遠くフランスの地でエピフアレグリアが凱歌をあげている姿が目に浮かびます(まだ生まれてすらないけど笑)。
何にせよ本馬のデビューは早くて2025年予定。
気長に待ちましょう!
2021.12.20 YRA