特別企画「キーン＆YRA」～馬券指南編

予想ファクターは「調教」「厩舎の本気度」「パドック」

YRA　それではここからはいよいよ競馬についてということで。
改めて現在のキーン校長の予想ファクターを教えてもらえますか？

キーン　はい！まずは調教です！

YRA　調教ってどういうタイムで走れとるとか？

キーン　いえ、タイムは関係無いです。
良いレースをした時の調教と同じパターンができているかどうかを重要視しています。

YRA　なるほど。
その馬のベスト調教パターンができているかどうかが大切なんやね。

キーン　はい。１番いいパフォーマンスをしたレースの時の調教パターンです。
次のファクターはこの調教の時の厩舎のクセとかが関係してくるのですが、厩舎が勝ちにきてるかどうかの本気度合いです！

YRA　２番目は本気度合いですか。
調教でその馬の「好走パターン調教」をしてきた時には、厩舎として本気で勝ちにきていると判断して良いということです？

キーン　はい！間違いなく勝負がかってると思います！

YRA　なるほど。その馬ごとの勝負調教パターンを把握するだけでも莫大な研究時間を費やされたんやろうね。ほんま素晴らしいわ。

キーン　ちなみにその傾向が表れやすいのが１勝馬クラスや２勝馬クラスといった下級条件戦なんですよ。

YRA　１勝クラスや２勝クラスでそれが表れやすいってのは何か理由があるんですか？

キーン　はい、１勝馬クラスや２勝馬クラスに出てくる馬達の中には、ここで勝ちたいとは思えない（＝よくいうここを叩いてという）馬が多く見られます。
そういう馬はパドックを見てもそれはやはり一目瞭然で、出来てないのがわかりやすくなります。
そうなると余計な馬券を買わなくてよくなります！

YRA　なるほど。確かに基本的に最上級クラスのG1で叩きとかは無いもんね。
下級条件の戦いだからこそ、勝負度合いがわかると。

キーン　その通りです！
そして最後のファクターは当日の馬場がその馬に合うのかどうかと、パドックです！

YRA　お、ここでついにキーン校長のパドック診断！

キーン　これがいわば最終関門です。
入れ込みなんかは厩舎側の思いではどうにもなりませんからね。

YRA　そこの最終関門を突破できた馬だけが馬券を買うに値する馬やと。

キーン　はい、下級条件ではそうなりますね！

YRA　パドックで主に見るべきポイントは先ほどの入れ込みがあるかどうかということになるんですか？

キーン　私のYouTubeの「パドック編」でも話てる通り、見れる事はやはり限られています。
いい馬を見つけるのではなくて、今日は難しいなという馬を見つけるという感じです。

YRA　買い材料を見つけようとするんじゃなく、最後に消す作業といった感じなんですね！

キーン　はい！
歩様なんかもありますが、そこはやはり馬のクセがありますから歩様などは余程悪くない限りは気にしません。
あとは馬っ気ですかね（笑）

YRA　パドックの詳細な見方については校長のYouTubeで見ることができますので是非一度見て下さい。↓

キーン　1000本ノック、いや１万本ノックですね！
今はJRA VAN でパドックを振り返る事ができますよね。
それをレース結果と照らし合わせてひたすら見続けていきました。

YRA　やっぱりとにかく研究に研究を重ねたからこその賜物やったんやね。
パドックって動きがあるので複雑だと思うんやけど、そのあたりも数を打てばわかるようになります？

キーン　できればやみくもにたくさんの馬を見るよりか、同じ馬をさかのぼって見て行くのがいいと思います。
あと、騎手がまたがるとどんな馬も良く見えてきますので騎手がまたがる前がいいですね。

YRA　確かに騎手がまたがるとどの馬もカッコよく見える・・・（笑）

キーン　そうなんですよ（笑）

YRA　ありがとうございました！
大きくこの３つのファクターでキーン校長が予想しているということがよくわかりました。
今日聞いた感じだと、この予想方法は下級条件にフォーカスしているんですよね。

キーン　はい。私のパターンは、その下級条件で１日の利益をしっかり出してその利益に応じて重賞を楽しむっていうスタイルなので！

YRA　稼ぐレースは下級条件というのはわしもまったく同じ考えです。
でもキーン校長の予想は上級条件でも使えそうやけど？

キーン　基本は同じです。重賞などの上級条件の場合は、やはりそれ相応の馬達が出て来るのでどの馬にもチャンスがあるというスタンスになります。
ですから調教もよりシビアに見ますし、競馬場や馬場との相性、適した枠順に入っているのかなんかにも注意します。

YRA　重賞の枠順というのはそのレースと相性が良い枠順という意味で良いです？

キーン　いや、その馬との相性です！
かぶされて嫌がる馬が内に入ればいいパフォーマンスを出せる訳がないですよね？！
この重賞は◯枠が良く来るなどは全く気にしません。

YRA　そうなんやね！これは先ほどの「調教」の時と通じるものがあるわ。
あくまでも馬主体で考えて予想すると。

YouTubeを始めて予想にさらなる深みが出た

キーン　はい！
余談ですが、そもそも競馬の専門学校（キーン校長のYouTubeチャンネルの名称）を配信しようと考えたのは自分の為でもあるんです。
重賞の的中率が約５割だったので「なんとか上げたい！」と思い、人に伝える事で自分を追い込んだって感じで。

YRA　狙い通りYouTubeを始めることで自分を成長させることができたんやね！

キーン　はい、重賞でもかなりの利益をあげる結果になりました。

YRA　YouTubeは始めて７カ月くらいですよね？

キーン　はい、７ヶ月がたちました！
今じゃ良い生活パターンになっててすごく楽しいです。

YRA　それでこの度、登録者数1000人突破ですもんね！おめでとうございます！

キーン　ありがとーございます！！
ホント励みになります。

YRA　YouToubeを毎週アップするということは、毎週撮影があるじゃないですか。
研究の時間が削がれたりして大変じゃないんです？

キーン　いえ、YouTubeをあげるからこそ深く勉強できるので私にとっては最高なんです！

YRA　キーン校長にとって良いサイクルになっとんやね！
校長のYouTubeはわしも含めて多くの生徒が毎週楽しみにしとるけん、そう言ってもらえるとみんな嬉しいと思う。

キーン　いえいえ、感謝してるのは私です。
ちょっと余談なんですが、昔ディープインパクトの３冠がかかった菊花賞の当日にJRAの育成牧場でイベントがあり、そこでディープインパクトがどう３冠をとるのかみんなの前で発表して欲しいというオファーを受けたんです。

YRA　イベントで大勢の前で話すオファーを受けるなんてすごい！

キーン　でも、200人以上の前で今のようなスタイルでコース解説や展開などいろいろしゃべったのですが、冗談が全く通じず盛大に滑ってしまったんです（苦笑）。

YRA　そうなんですね・・（苦笑）
でも当時はまだYouTubeもされていないですし、慣れてなかったことが大きいんでしょう。今なら絶対その時より上手くしゃべれると思う！

キーン　えぇ。あの時のトラウマを払拭する為にも、いつかリベンジしたいんです！

YRA　わしも校長のリベンジ見たい！

キーン　ありがとうございます！

YRA　それでは最後にキーン校長の今後の夢を教えて下さい！

キーン　今後の夢はたくさんあります！
競馬を通じて仲良くなった方々に会いに行く事や、テレビに取り上げられるようになりたいとか・・・数えきれない程あります！

YRA　キーン校長の競馬に対する姿勢や考え方はその辺にいる記者とか解説者なんかよりもよっぽど素晴らしい。
絶対世に出て欲しい方やとわしは思っとります。
個人的にはパドック解説者やって欲しいんですよ！

キーン　パドック解説、めちゃくちゃやりたいですね！
あと競馬コンシェルジュ（グリーンチャンネルで放映されている競馬番組）にも出たいです（笑）

YRA　蝶ネクタイして競馬コンシェルジュに出るキーン校長・・・良いですねぇ（笑）
実現する日が来ることを楽しみに応援しています！
今日はどうもありがとうございました！

(文中敬称略、了)

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

（本内容は2020年9月2日掲載当時のものです。）