全頭血統考察

競馬予想まとめ【日経新春杯(GⅡ)、京成杯(GⅢ)2023】の順位予想

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血統調査員のYRAです。
血統表は競走馬の設計図!」ということで。
 
今週は日経新春杯と京成杯が開催されます。
それでは血統考察していきましょう!
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【京成杯全頭血統考察】

オメガリッチマン 牡

父イスラボニータ 石川


母エルカラファテは現役時、未勝利。
本馬が初仔。
母母オジャグワはアルゼンチンのG1を5勝した名牝。
4代母にはブラジルG1・シダーデジャルディンOSAF大賞(芝2000m)を勝ったGriffe de Parisがいる牝系。
父イスラボニータは皐月賞馬。
種牡馬としてこの世代が2世代目。
現役時皐月賞を勝ちながら古馬となってからは阪神C(G2芝1400m)を勝ったように本質的にはフジキセキ由来のスピードが勝った血統。

距離短縮で挑んだ前走(ジュニアC(L))は出遅れから最後脚を伸ばすも7着まで。
父がそうであったように現状はゆったり走れる距離の方が良いかもしれません。
血統的には年齢とともに距離が短くなっていきそうです。

グラニット 牡

父ダノンバラード 嶋田


母インティワタナは現役時、7戦1勝。
勝ち鞍は芝1400m
父ダノンバラードはディープインパクト×Unbridledというニックス配合。
ディープにスピードを足した配合となる。
そこにNijinsky+Sadler’s Wellsという重厚な血を持ってきている。

未勝利戦で逃げ勝ち、サウジアラビアRCでも逃げて2着。
前走朝日杯FSでは好スタートを切ったが番手から。
4コーナーで苦しくなってしまいました(結果は10着)。
すんなり逃げることができるかどうかが今回もポイントとなりそうです。

サヴォーナ 牡

父キズナ 田辺


母テイケイラピッドは現役時、10戦1勝。
勝ち鞍は芝1400m
父キズナは「ディープインパクト×Storm Cat」の黄金配合で日本ダービーを制覇。
キズナは母方に重厚な血統を内包するので配合としては、スピードの血統を持ってくることがセオリー。
母父スニッツェルはオーストラリア産馬でオーストラリアG1・オークレイプレート(芝1100m)勝ち馬。
血統ラインはデインヒル~Danzig~ノーザンダンサー系という生粋の短距離馬。
先述した「スピードの血を持ってくる」という配合セオリーに合致する。

本馬はここまで中距離での戦績しか無く、勝ち上がりも前走の2000mによるものでした。
今回も2000mでの重賞挑戦となり、キズナが強く出ているということでしょう。
ただし配合面は「種牡馬としての基本距離レンジが2000mまでのキズナ×短距離母」なので、もう少し短い方が良さそうに思います。

シーウィザード 牡

父ビーチパトロール 三浦


母メリーウェザーは現役時、16戦2勝(地方)
繁殖としてマジェスティックウォリアーとの間にダートオープン馬シゲルタイタンを出している。
4代母にイギリス産馬で、アイルランドオークスとヨークシャーオークスを勝ったShoot a Lineがいる牝系。
父ビーチパトロールはアメリカのセクレタリアトS(G1・芝8F)、アーリントンミリオン(G1・芝10F)、ジョーハーシュ・ターフクラシックS(G1・芝約12F)勝ち馬。
現役引退後、日本に輸入され種牡馬入りした。
この世代が初年度産駒。
アメリカ型の種牡馬ながら現役時は芝でしか走っていない。
日本で一大系統を築いているキングカメハメハの父Kingmamboの系統というのは心強い。
血統的にはダートで活躍する馬も輩出しそうだ。
非サンデーなのでサンデー系との交配が中心となり、本馬はそこにNureyevのクロス。
近年の大物輩出配合のポイントをおさえていると言える。

デビュー戦を逃げ勝った後、新潟2歳Sでは出遅れながら3着。
そしてオープン戦では好位からきっちりと差して1着。
優等生な競馬ができるタイプで、前走ホープフルSでも好位から進めたましたが終始カリカリしていたとのこと。
パドックや返し馬で落ち着いているか必ずチェックしましょう。

シャンパンカラー 牡

父ドゥラメンテ 戸崎圭


母メモリアルライフはイギリス産馬で不出走。
3代母にはフランス産馬でフランス重賞(芝2100m)勝ち馬のバルドウィナがいる牝系。
父ドゥラメンテは種牡馬として初年度から菊花賞馬タイトルホルダーを、2年目には牝馬2冠スターズオンアースを、そして3年目のこの世代でも阪神JFを勝ったリバティアイランドを出した2~3歳戦に強い血統。
母父Reckless Abandonはイギリス産馬でイギリスとフランスの芝1200mG1勝ち馬。
血統ラインはDanzig~ノーザンダンサー系。
ということでドゥラメンテにスピードを注入したという配合。

デビュー戦から連続で1600mを使われてきており、現在無敗。
デビュー戦は控えて勝ち、前走は先手を取ってそのまま粘り込みました。
自在性があるので今回ももちろん期待はしています。
懸念点はまだ東京でしか走っていないので、中山が合うかどうかというところと、先述したような配合なのでやはり適距離は1600m前後にありそうというところです。

シルバースペード 牡

父シルバーステート 吉田豊


母サトノベリーニは未勝利。
5代母にはアメリカ重賞(芝8.5F)勝ち馬のZippy Doがいる牝系。
父シルバーステートはディープインパクト直仔で種牡馬として今年が2世代目。
種牡馬として初年度から阪神JF3着、桜花賞2着のウォーターナビレラを出した。
現役時は5戦4勝。現役時はケガとの戦いで、4連勝した1600万下のあと再び屈腱炎を発症し、引退。
重賞勝ちは無かったものの主戦を務めた福永騎手がデビュー前から「ダービーを狙える」と絶賛していた程の能力の持ち主だった。
重厚なRobertoの血を内包するので、アメリカ型のスピードの血を配合することが良さそう。
母母母父にあるStorm Catはアメリカ型のスピード血で、シルバーステートの父であるディープインパクトと黄金配合でダービー馬キズナを始めとした数多のG1馬を輩出した。
そのためシルバーステートとも相性の良い可能性は高い。

前走東スポ杯2歳S(結果6着)のレース後、ジョッキーが「ペースが速かったことで上手く折り合いがついた」とコメントしていました。
であれば、やはりペースが速くなりやすい距離短縮がベターで、前走から距離延長となるここはマイナスになるのではないでしょうか。

シルヴァーデューク 牡

父シルバーステート バシュロ


母ヴァナディースは現役時、2戦1勝。
勝ち鞍は芝1600m
3代母には重賞を3勝(芝1200~2000m)したダイナシュートがいる牝系。
父シルバーステートはディープインパクト直仔で種牡馬として今年が2世代目。
種牡馬として初年度から阪神JF3着、桜花賞2着のウォーターナビレラを出した。
現役時は5戦4勝。現役時はケガとの戦いで、4連勝した1600万下のあと再び屈腱炎を発症し、引退。
重賞勝ちは無かったものの主戦を務めた福永騎手がデビュー前から「ダービーを狙える」と絶賛していた程の能力の持ち主だった。
重厚なRobertoの血を内包するので、アメリカ型のスピードの血を配合することが良さそう。
母父ロックオブジラルタルはアイルランド産馬でG1(芝1400~1600m)を7勝。
血統ラインもデインヒル~Danzig~ノーザンダンサー系というスピード血統。
シルバーステートの父ディープインパクトはDanzigを持ってくることでミッキーアイルなど上級のマイラーを輩出した。
ということでシルバーステートとも相性の良い可能性は高い。

デビュー戦を1800mで勝った後、重賞サウジアラビアRCで3着、デイリー杯2歳Sで4着と1600mで好走しました。
先述したような配合なので血統的にもそれくらいの距離が合っているように思え、2000mはギリ守備範囲内に入るかなといった感じです。

セブンマジシャン 牡

父ジャスタウェイ ルメール


母ハピネスダンサーは現役時、23戦5勝(オープン馬)。
勝ち鞍は芝1800~2000m
母母クロノロジストからはノームコア(香港C、ヴィクトリアマイル)やクロノジェネシス(有馬記念、宝塚記念2回、秋華賞)が出る。
父ジャスタウェイはドバイデューティフリー、天皇賞秋、安田記念を勝った。
ハーツクライの産駒らしく晩成型で、本馬も産駒に成長力を伝える。
母方にDeputy Ministerの血を持つのは、名古屋グランプリ(JpnⅡ・ダート2500m)を勝ったマスターフェンサーや、東スポ杯2歳S(G2・芝1800m)で3着に入着したテンダンスと同じで相性が良い。

本馬はデビューから連勝でホープフルSへ。
向正面で外から来られた時にかかってしまったことで、最後伸びきれませんでした。
今回精神面での成長があるのかどうなのかが焦点となります。

ソールオリエンス 牡

父キタサンブラック 横山武


母スキアはフランス産馬でフランス重賞(芝2100m)勝ち馬。
繁殖として富士S(G2)を勝ったヴァンドギャルド(父ディープインパクト)を出し、他産駒も勝ち上がっており、繁殖力はかなり高い。
父キタサンブラックは現役時G1を7勝し、国民の愛馬と謳われたサブちゃんの馬。
ブラックタイドの代表産駒にして後継種牡馬。ブラックタイドは名馬ディープインパクトの全兄。
キタサンブラックは重厚さがある血統なので、配合ではスピードの血を取り入れることが良さそう。
母系にあるデインヒル~Danzigのラインがあるのでスピード値の増強が施されている。
母父Motivatorはモンジュー~Sadler’s Wellsの重厚さがあるので底力もありそう。

前走新馬戦はドスロー(1000m65秒)の瞬発力勝負となりました。
同じようなポジションから共に33.2、33.3の末脚で追い比べになり、僅かに本馬が制する形に。
競り負かしたレーベンスティールは次走であっさり勝ち上がっているのでレベルが高い戦いだったと推察できます。
もちろん未知数ではありますが、一発を秘める父の産駒だけにイクイノックスの可能性もありますよね。

血統表:(C)netkeiba.com

【京成杯注目血統】

注目血統はこの世代の2歳ランクで1位に輝いたドゥラメンテ。
このレースにはシャンパンカラーがスタンバイしています。

さらに一発を秘めるキタサンブラックにも注目。
昨年は3歳で年度代表馬となったイクイノックスという特大場外ホームランをぶっ放しました。
ここでスタンバイしているソールオリエンスはまだ1戦1勝の馬ですが、未知の魅力があります。

2023.1.12 post

【日経新春杯血統傾向】

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2022年(良)
1、ディープインパクト Nijinsky
2、バゴ Roberto
3、キズナ

2021年(良)
1、オルフェーヴル  Nijinsky
2、タニノギムレット Roberto
3、キングカメハメハ Roberto

このレースは例年京都で開催されるのですが、2021年~今年まで中京にて開催されます。

血統的特徴はNijinskyRoberto
2022年と2021年の勝ち馬であるヨーホーレイクとショウリュウイクゾは共にNijinskyを内包していました。
さらに2着のステラヴェローチェとミスマンマミーアは共にRobertoを内包。
この2つの血は中京で行われる日経新春杯に適合している血と見るべきでしょう。

Nijinsky内包馬
プライドランド、プリマヴィスタ、モズナガレボシ

Roberto内包馬
イクスプロージョン、ヤマニンゼスト、ヴェローナシチー

日経新春杯おまけ話

2022年の1~3着馬は父か母父にディープインパクトを持つ馬で決着していました。

2021年は母父キングカメハメハが1着で父キングカメハメハが3着。

それぞれ2大種牡馬の血どちらかに偏る傾向がありました。

走破タイムはディープインパクトの2022年が2.11.7でキングカメハメハの2021年は2.11.8
わずかコンマ1秒しか違いは無かったので今年はどっちと言えそうもありません。
その為、あくまでオマケとしました。

今年はディープインパクトなのかキングカメハメハなのかそれとも別の血か。

ここ2年の偏る傾向を信じて「何かの血」のまとめ買いをするのも面白いかもしれません。

[ディープ丼]
プライドランド、プラダリア、ヤマニンゼスト

[キンカメ丼]
ハヤヤッコ、ロバートソンキー

[シンボリクリスエス丼]
イクスプロージョン、ヤマニンゼスト、ヴェローナシチー

[クロフネ丼]
ハヤヤッコ、プラダリア、プリマヴィスタ、モズナガレボシ、ヴェローナシチー

以上となります。

今週もエンジョイ競馬よろしくです(^^ゞ

2023.1.13 post

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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