「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今週は2歳女王杯決定戦阪神ジュベナイルフィリーズです。
目次
阪神JF昨年の結果
まずは昨年の結果から振り返りましょう!
1着リバティアイランド 父ドゥラメンテ
2着シンリョクカ 父サトノダイヤモンド 母父キンカメ
3着ドゥアイズ 父ルーラーシップ 母父ディープ
勝ったリバティアイランドはドゥラメンテの産駒。
このレースはもともとディープインパクトの相性が良く、ドゥラメンテはポストディープインパクト最右翼の種牡馬です。
2着シンリョクカの父サトノダイヤモンドはディープインパクトの産駒。
そして母父はキングカメハメハという配合でした。
3着ドゥアイズも父ルーラーシップはキングカメハメハの産駒。
そして母父はディープインパクト。
ということで父×母父において、主流血統ディープとキンカメの占有率がかなり高いという結果でした。
2023.12.5 post
阪神JF血統傾向
□種牡馬戦国時代
2022年(良)
1、 ドゥラメンテ
2、 サトノダイヤモンド
3、 ルーラーシップ
2021年(良)
1、 エピファネイア
2、 ロゴタイプ
3、 シルバーステート
2020年(良)
1、 クロフネ
2、 ディープインパクト
3、 ゴールドシップ
2019年(良)
1、ダイワメジャー
2、キズナ
3、ハーツクライ
2018年(良)
1、 ディープインパクト
2、 バゴ
3、 クロフネ
2017年(良)
1、 オルフェーヴル
2、 ルーラーシップ
3、 ディープインパクト
2016年(良)
1、 Frankel
2、 ハーツクライ
3、 ダイワメジャー
2015年(良)
1、 ダイワメジャー
2、 ステイゴールド
3、 ディープインパクト
まずは2歳戦と言えばダイワメジャー!
過去8年の産駒の2勝というのは最多となっています。
ここ2年ダイワメジャー産駒の出走はありませんでしたが、今年はアスコリピチェーノが出走を予定しています。
ダイワメジャーが2勝で最多というように、ディープインパクト亡き今、抜群に抜けた種牡馬がいないというのが実情です。
繰り返し述べてきているように、種牡馬は今過渡期を迎えているのです。
昨年の勝ち馬リバティアイランドはドゥラメンテの産駒。
ですがここに出走はありません。
2021年の勝ち馬サークルオブライフはエピファネイアの産駒。
2~3歳戦に強く、今年の2歳リーディングでは現在1位となっています。
今年の出走馬は、ステレンボッシュとプシプシーナの2頭がスタンバイしています。
今年の新種牡馬で現在第1位を快走しているのは、スワーヴリチャード。
ハーツクライ直仔でその後継種牡馬として絶賛売り出し中です。ここまでのこの世代の活躍を受け、来年の種付け料は200万円から1500万円と大幅アップとなっています。
ここまでの活躍が目覚ましいとは言え、いきなりこれほどの大幅アップをして来るとは社台SSとしては余程の自信があるのではないでしょうか。
初年度から2歳女王誕生があるかもしれません。
該当馬は、コラソンビートとスウィープフィートの2頭となっております。
2023.12.8 post
阪神JF全頭血統評価
ここからは全頭の血統評価を行います。
アスコリピチェーノ
父ダイワメジャー 北村宏
母アスコルティは現役時、9戦2勝
勝ち鞍は芝1200mと1400m
母母リッスンはイギリスG1・フィリーズマイル勝ち馬。
父ダイワメジャーは2~3歳戦に強い種牡馬。
母系にデインヒル+Sadler’s Wellsを持つ組み合わせは、阪神JFを制したレシステンシアと同じ。
本馬もそのレシステンシアと同じようにデビューから2連勝でここにやってきました。
ここでの期待値はかなり高いです。
カルチャーデイ
父ファインニードル 酒井
母ラルティスタは現役時、19戦3勝
勝ち鞍は芝1000mと1200m
繁殖としてロードカナロアとの間にオープン馬メイショウチタンを出している。
3代母にはフランス重賞(芝1600m)勝ち馬のココパシオンがいる牝系。
父ファインニードルはスプリンターズSと高松宮記念を勝ったスプリンター。
血統は父アドマイヤムーン(ジャパンC、宝塚記念)でその産駒はセイウンコウセイなどスプリンターを輩出する系統。
本馬は母系にNijinskyなのでそのクロスがある。
その為、距離の融通はあり、前走1400mファンタジーS(G3)を勝った。
出遅れながらも二の脚は速かったし、それでいて道中は前に逃げ馬2頭がいる中、行きたがることもなく折り合いがついていた。
200mの距離延長は十分対応可能でしょう。
キャットファイト
父ディスクリートキャット 大野
母フラマブラは現役時、15戦1勝
勝ち鞍はダート1400m
3代母にはアメリカ産馬でアイルランド重賞(芝8F)勝ち馬のエターナルレーヴがいる牝系。
父ディスクリートキャットはアメリカ産馬でシガーマイル(アメリカG1・ダート8F)勝ち馬。
種牡馬としてはダート優勢型。
本馬の母父パイロもダート種牡馬。
ということで本馬もダート適性に出そうなものだが、デビュー戦でボンドガールに負けた後は芝で2連勝。
オオバンブルマイも芝で活躍しているので、そのイメージかもしれない。
いずれにせよ、こういう血統なので馬場は渋る方がより良いでしょうね。
クイックバイオ
父ブリックスアンドモルタル モリス
母アニメイトバイオは現役時27戦3勝。
主な勝ち鞍はローズS(G2・芝1800m)
G1阪神JFでも2着に好走した。
繁殖とルーラーシップとの間にフローラS2着のパイオニアバイオを、キングズベストとの間に新潟2歳Sで3着に入着したビッククインバイオを輩出している。
父ブリックスアンドモルタルはアメリカの芝チャンピオン。
血統ラインは父Giant’s Causeway~Storm Cat~大系統ノーザンダンサー系。
現役引退後、日本に輸入され種牡馬となった。
この世代が初年度産駒。
自身の芝適性を素直に産駒に伝えそうだが、配合によってダートも出しそうだ。
非サンデー系なので配合の中心はサンデー系。
本馬も母父がゼンノロブロイなのでサンデー系との配合。
前走ファンタジーSでは7着と敗れたが、ゲートが痛恨だった。
血統も未知なので嫌われるようなら入れておきたい。
コスモディナー
父ダノンバラード 松岡
母コスモミールは現役時、19戦3勝(OP馬)
主な勝ち鞍はマリーゴールド賞とダリア賞(共にOP・芝1400m)
4代母には桜花賞馬ホースメンテスコがいる牝系。
父ダノンバラードはディープインパクトの初年度産駒で父に初の重賞をもたらした。
ディープインパクト×Unbridledは三冠馬コントレイルや快速女王グランアレグリアと同じ。
種牡馬として海外を渡り歩いた後、日本に復帰している。
昨年のクラシックではキタウイングが新潟2歳sを勝って桜花賞、オークス、秋華賞へと出走している。
このキタウイングとはNijinskyを持つ点が共通している。
キタウイングはG1では歯が立たなかった。
ダノンバラード産駒はローカルが得意な傾向があり、まだG1馬が出ていないのも気掛かりな点。
コラソンビート
父スワーヴリチャード 横山武
母ルシェルドールは現役時、未勝利。
繁殖として本馬が初仔。
父スワーヴリチャードはジャパンカップと大阪杯の勝ち馬。
ハーツクライの産駒らしく、ダービーで2着と惜敗すると古馬になり大阪杯でG1初制覇を果たした。
サンデーの孫世代なのでサンデー系のクロスが作れる。
母父オルフェーヴルはサンデーの孫なので、本馬はサンデーのクロス3×4となる。
そこにアメリカ型血統のロージズインメイが入っている。この血はDevil’s Bag~Haloへと続く血で、先述したサンデーの父もHaloなのでこの血がかなり強調されていると言える。
このあたりが元来ゆったりとしたハーツクライ系にスピードが足されている形となっており、デビュー2戦目での勝ち上がりへと繋がってきたのではないかと思っている。
この馬はハーツクライにしてはスピードが勝っているのでマイルあたりがベストと思っている。1400mからガクッとパフォーマンスを落とすようなことはないだろう。
サフィラ
父ハーツクライ 松山
母サロミナは現役時、ドイツで5戦4勝。
主な勝鞍はドイツオークス(G1)芝2200m
現役引退後、日本に輸入され繁殖馬となった。
繁殖としてハーツクライとの間に朝日FSを勝ったサリオスを出している。
父ハーツクライと母系にNijinskyを持つ馬との組み合わせはサリオスの他にも、
アドマイヤラクティ(コーフィールドカップ(オーストラリアG1))やメイショウナルト(七夕賞(G3)、小倉記念(G3))がいる。
さらに母系にデインヒルを持つ馬との組み合わせでは、
アドマイヤミヤビ(クイーンカップ(G3))やグレイル(京都2歳S(G3))がいる。
ハーツクライ産駒は晩成傾向にあるが、母にノーザンダンサーのクロスを持つことで完成を早める。
先述した4頭も母がノーザンダンサー系のクロス持ちで、この点は本馬とも合致する。
2戦目での勝ち上がりとなったので、ハーツクライ産駒のラストクロップとしてクラシック戦線を歩んで欲しい。
前走アルテミスSの2着は勝った馬を褒めるべきだろう。ここは力上位とみる。
シカゴスティング
父ロゴタイプ 鮫島駿
母マルチスクリーンは不出走。
母母マルバイユはアイルランド産馬でフランスG1・アスタルテ賞(芝1600m)勝ち馬。
マルバイユからは桜花賞馬マルセリーナが出ている。
父ロゴタイプは皐月賞、安田記念、朝日杯FSの勝ち馬。
本質的にはマイラーで産駒にもそのスピードを伝えやすい。
初年度産駒から阪神JFで2着に入着したラブリイユアアイズを輩出したことは記憶に新しい。
このような配合なのでマイラーに出るのが一番しっくりくるが、本馬は1400mで勝ち上がると1200mのオープン競争(フェニックス賞)を勝った。
スピードよりに出ていると考えられるのでここは上級クラスの1600mでは少し長いかもしれません。
スウィープフィート
父スワーヴリチャード 永島
母ビジュートウショウは現役時、11戦1勝(地方1勝)
勝ち鞍はダート1400m
母母スイープトウショウは宝塚記念、秋華賞、エリザベス女王杯とG1を3勝。
4代母にはエプソムC(G3)を勝ったサマンサトウショウがいる牝系。
父スワーヴリチャードはジャパンカップと大阪杯の勝ち馬。
ハーツクライの産駒らしく、ダービーで2着と惜敗すると古馬になり大阪杯でG1初制覇を果たした。
サンデーの孫世代なのでサンデー系のクロスが作れる。
母父ディープスカイはサンデーの孫なので、本馬はサンデーのクロス3×4となる。
今のところこのクロスはスワーヴリチャード配合において有効に働いている。
デビュー戦を1200mでおろしたが、血統的にはこのような配合なので1600mの距離は問題ないだろう。
前走は逃げ馬を捕まえられず2着。最後内にモタれるところもあったので現状はまだ伸びしろがある状況か。完成期はまだ先と予想。
ステレンボッシュ
父エピファネイア ルメール
母ブルークランズは現役時、9戦3勝(条件馬)。
勝ち鞍は芝1800~2000m
繁殖として本馬は2番仔。
3代母には名繁殖ウインドインハーヘアが、5代母にはフランスオークスとイギリス1000ギニーを勝ったHighclereがいる牝系。
父エピファネイアは3冠牝馬デアリングタクトや3歳で年度代表馬に輝いたエフフォーリアを輩出した2~3歳戦に強い種牡馬。
デアリングタクトは母父キングカメハメハとの配合。
本馬の母父ルーラーシップはキングカメハメハ直仔。
母母父ダンスインザダークはサンデーサイレンス直仔なのでサンデーのクロス持ちとなる。
もともとエピファネイアの産駒は適性距離が長めに出ているが、そこに母父がルーラーシップなのでスタミナに不安はない。
これはクラシック戦線を歩む上で大きな武器になるだろう。
前走赤松賞では優等生な競馬を見せてくれたし、まだまだ良くなりそう。安定感は魅力だ。
スプリングノヴァ
父カリフォルニアクローム 和田竜
母ブランカは現役時、未勝利。
母母スプリングチケットはオープン馬。
スプリングチケットからはスプリント女王カレンチャンが出ている。
父カリフォルニアクロームはアメリカ産馬で、アメリカのクラシック二冠とドバイワールドカップを制した。
血統ラインはA.P. Indy~Seattle Slew~Bold Ruler~大系統ナスルーラ系
現役引退後、アメリカで種牡馬入りしG1馬を輩出している。
その後、日本に輸入された。この世代が日本での初年度産駒となる。
種牡馬の本質としてはもちろんダートと見ていたが、本馬の他にも芝で勝ち上がった馬がチラホラいるので、母方の適性を出すタイプの可能性も。
で、あれば母父ディープという血が俄然気になってくる。
テリオスルル
父アルアイン 古吉くん
母ギエムは 不出走。
繁殖としてシルバーステートとの間に若葉S(L)を勝ったショウナンバシットを輩出している。
母母オーサムフェザーはアメリカ産馬でアメリカG1・BCジュベナイルフィリーズ勝ち馬。
父アルアインはディープインパクト直仔で皐月賞と大阪杯と勝った。
全弟にはダービー馬シャフリヤールがいる。
このような父母の配合なので、スピード力が高く、前走東スポ杯2歳Sではハナにいった。
結果は伴わなかったが、見所は十分だったし、ほっとかれるようなら怖い。
ドナベティ
父リアルスティール 坂井
母ドナルチアは現役時、23戦1勝。
勝ち鞍は芝1200m
母母Lady Takはアメリカ産馬でテストSとバレリーナH(共にアメリカG1・ダート7F)勝ち馬。
父リアルスティールはディープインパクト×Storm Catの黄金配合で、ドバイターフを勝った。
母系にはKingmamboの全妹Monevassiaを内包している。
Kingmamboはキングカメハメハの父となるので、リアルスティールは日本の主流血統が凝縮されていると言える。
リアルスティールは非根幹距離である1800mのG1ドバイターフを勝った。
種牡馬としてこの世代が2世代目。初年度の新種牡馬ランクは第2位だった。
デビューから短いところを中心に使われてきているが、前進気勢は見受けられるものの行きたがってどうしようもないという程ではないので、血統からは1600mがベストでも不思議はないんですけどね。
ただ、使われ方が王道を歩む馬には見えません。
ナナオ
父ロードカナロア 西村淳
母バイザディンプルは現役時、6戦2勝。
勝ち鞍はダート1800m
繁殖として本馬が初仔
母母バイザスポーツはアメリカ産馬で、アメリカG1・ガゼルH(ダート9F)勝ち馬。
父ロードカナロアは現役時、名スプリンターとして鳴らしたが、繁殖としてはアーモンドアイやサートゥルナーリアといったクラシックディスタンスで活躍する馬も出す。
一般的に母系にサンデーがない方が父と同じスプリンター気質を出しやすいが、本馬の場合はサンデー系のオルフェーヴル。
それでいて短距離で走っているのはオルフェーヴル由来の前向きな気性に他ならない。
前走は余裕を持っての逃げ切り勝ちだったが、逃げてしまったことで、200mの延長となるここはプラス評価をしにくい。
ニュージェネラル
父ニューイヤーズデイ かんた
母エルメスグリーンは現役時、23戦2勝。
勝ち鞍はダート1400mと1700m
繁殖としてノヴェリストとの間に障害オープン馬シャンボールナイトを輩出している。
父ニューイヤーズデイはアメリカ産馬で、BCジュヴェナイル勝ち馬。
2歳時に勝ったBCジュヴェナイルの後、骨折によりそのまま引退した。
現役引退後、アメリカで種牡馬入りしその後日本に輸入された。
この世代が日本での初年度産駒となる。
血統ラインはStreet Cry~Machiavellian~Mr. Prospector~大系統ネイティブダンサー系。
基本はダートだろうが、配合によっては芝で活躍する馬も出しそう。
本馬は母父アグネスタキオンなので芝に出ているが、先述したように母がダート馬だったということもあるので馬場は渋った方が良いだろう。
プシプシーナ
父エピファネイア 浜中
母パープルセイルは現役時、25戦2勝
勝ち鞍は芝1800mとダート1600m
母母ガゼルロワイヤルはイギリスオークスで2着。
父エピファネイアは3冠牝馬デアリングタクトや3歳で年度代表馬に輝いたエフフォーリアを輩出した2~3歳戦に強い種牡馬。
そんな父に母父フジキセキはスピードを注入し、ニュージーランドT(G2・芝1600m)で3着になったシティレインボーや新潟2歳S(G3・芝1600m)2着のウインオーディンなどを出している。
このような配合なので本馬もデビューから2戦連続で1600mを連勝。
完成度の早さでここでどのような走りをするか楽しみだ。
ミライテーラー
父オルフェーヴル 中井
母ドバウィデイエティはアイルランド産馬で不出走。
4代母にはフランス産馬でフランス重賞(芝12F)勝ち馬のHeight of Fashionが、5代母にはイギリス産馬でフランスオークス馬Highclereがいる牝系。
そこに父オルフェーヴルなので芝に出そうなものだが、本馬は母父のSeeking the Goldが強くダート適性が高くなっている。
血統的にはここで走れても不思議ないが、せめてここの前に一度でも良いので芝を使っていて欲しかった。さすがにちょっと手が出し辛い。
ルシフェル
父ハーツクライ ムルザバエフ
母アルアリングスターはアメリカ産馬で、BCジュベナイルフィリーズ2着。
父ハーツクライは基本晩成型の種牡馬。
近年はDanzigの血を取り入れることで、サリオス(朝日杯FS)のように早期始動する馬を輩出している。
またA.P. Indyの血はカレンミロティック(G2金鯱賞)を出していて有効。
さらにStorm Catもジャパンダートダービーを勝ったノットゥルノ、ヒシイグアス(G2中山記念)、イルーシヴパンサー(G3東京新聞杯)を出しており相性が良い。
このようにハーツ配合の好相性血統を詰め込んだ配合で、2戦目で勝ち上がり。
そこから前走萩Sを連勝。血統を思えばまだまだ良くなるのでここで上位の力を示してくれれば来年がかなり楽しみになります。
以上、全18頭の血統評価でした。
血統表:(c)netkeiba.com
良かったら参考にしてみて下さい。
2023.12.8 post
阪神JF穴馬血統
基本的にこのレースは2歳戦ながら1~5番人気の上位人気馬で決着となりやすいレースでしたが、昨年2着シンリョクカ(12番人気)、3着ドゥアイズ(10番人気)と穴馬の出番がありました。
ちなみに2021年は8番人気で2着のラブリイユアアイズ、2020年は6番人気で3着のユーバーレーベン。2019年は6番人気で2着のマルターズディオサと、ここ4年は穴馬が馬券になっています。
この5頭は、それぞれ種牡馬がサトノダイヤモンド、ルーラーシップ、ロゴタイプ、ゴールドシップ、キズナと共通点はありませんでした。
しかし、この5頭にはある共通点が・・・
それは!
「Never Bend」の血を持つということです。
直近4年の穴馬は全てこれを持っているので、このNever Bendの血を持った馬は要チェックです。
Never Bendは、底力を伝える血統で、アメリカの早熟血統だったのでこの2歳戦の頂点を決める舞台に適合しているということなのでしょう。
今年の出走馬の中でNever Bendを持つ穴馬は、
コスモディナー(13番人気)
シカゴスティング(11番人気)
スウィープフィート(8番人気)
ニュージェネラル(14番人気)
プシプシーナ(16番人気)
この5頭となります。
(人気は12月9日現在)
良かったら参考にしてみて下さい。
2023.12.9 post
阪神JF2023結果
1着アスコリピチェーノ 父ダイワメジャー
2着ステレンボッシュ 父エピファネイア
3着コラソンビート 父スワーヴリチャード
このレースについては、
・2歳戦と言えばダイワメジャー
・今年の2歳リーディング1位(現時点)はエピファネイア
・今年の新種牡馬ランク1位(現時点)はスワーヴリチャード
と解説していました。
勝ったアスコリピチェーノはそのダイワメジャー。
同産駒はこれ以前の2年は出走がありませんでしたが、やはり出てきたら強いですね。
配合についても母系に「デインヒル+Sadler's Wells」はレシステンシアと同じと解説していましたが、
結果まで同じとなりました。
ダイワメジャーは既に表だった種付け活動は引退しているので、今後何頭出てくるか不透明ですが、出てきた時にはやはり要チェックですね。
2着ステレンボッシュはもともと2~3歳戦に強く今年巻き返しを図っているエピファネイアの産駒。
安定感があり、母系にはスタミナの血があるので、オークスにいっても距離不安はなさそうですが、気性の改善は必須でしょう。
3着コラソンビートは売り出し中のスワーヴリチャード産駒。
今年の新種牡馬ランク1位はほぼ間違いないでしょう。
社台SSを強気に値上げをしてきただけあって、今後同産駒が2~3歳戦を賑わす機会は増えそうです。
ということで今年は注目血統で取り上げた馬達での1,2,3着という結果でした。
2歳戦というのは紐解くのがいつも難しいですが、来年も2~3歳戦に強い血統を中心に検討していこうと思います。
4着サフィラはハーツクライの産駒で成長はまだ先にあるタイプでしょう。
それでいてこれだけ走ったわけですから、次の成長曲線を楽しみに待ちましょう。
最後に穴血統として取り上げた「Never Bend」について。
今年は3番人気、5番人気、2番人気の決着だったので、出番はありませんでしたね。
5着に入った逃げたシカゴスティングには直線入り口で少し夢を見させてもらいました。
来年も穴血統として頭の片隅には入れておきましょう。
以上、回顧でした。また来年!
2023.12.10 post
【お知らせ】
・わしの種牡馬辞典好評発売中です!
よろしくお願いします(^_^)v