血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
以前血統についての入り口記事を執筆しました↓
↑こちらでは種牡馬二大巨頭のディープインパクトとキングカメハメハについて触れました。
今回は種牡馬ランクトップ10の重鎮馬について調査しました。
それでは
ちょっと知るだけでわかる『ダイワメジャー』どうぞ!
血統表:(C)netkeiba.com
ダイワメジャーは現役時、28戦9勝。
主な勝鞍は皐月賞、天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップ(2回)、安田記念。
ダートで初勝利を挙げ、G1の舞台・皐月賞で芝の初勝利を飾るという異色の経歴を持つ。
その後、喘鳴症を患うも復活し、天皇賞(秋)を制した姿は多くのファンに感動を与えた。
妹には名牝ダイワスカーレットがいる。
血統背景は父サンデーサイレンス×母父ノーザンテースト(ノーザンダンサー系)の組み合わせ。
種牡馬としてデビュー以来、毎年上位の常連だが、最晩年となった現在の種牡馬ランクは第7位(2020年)
2021年種付け料はPrivate
目次
【成功配合パターン】
G1配合のポイントは主に次の3つの血
「Caerleon」
「Blushing Groom」
「Sadler’s Wells」
1つ目のCarleonは桜花賞を制したレーヌミノル
2つ目のBlushing Groomは阪神JFとNHKマイルCを制したメジャーエンブレム
この2つを併せ持つのは高松宮記念を制したコパノリチャードがいる。
そして3つ目のSadler’s Wellsは先述したメジャーエンブレムに加え、アドマイヤマーズ(朝日杯FS、NHKマイルC、香港マイル)、レシステンシア(阪神JF)と3頭も輩出している。
ダイワメジャーは上記にあてはまらない馬も含めてG1馬は8頭輩出しているが、そのうちここで述べた3つの血にあてはまるG1馬で5頭。
種牡馬として最晩年を迎えた今、新たな傾向が生まれる可能性は低いとみて良いのでこの3つの血の配合馬を狙うのが堅実だろう。
その中でも「一番の大物狙いはSadler’s Wells」ということで結論としたい。
産駒全体の傾向として2~3歳戦から始動できるのも強みで(というかほとんど活躍は2~3歳戦のみ)POG向き種牡馬。
かつて2歳種牡馬ランキングで種牡馬王ディープインパクトからトップを奪ったことがある程だ。
(2021年現在、本馬の他にディープインパクトから2歳戦とは言え、リーディングを奪ったことがある種牡馬はいない。)
【馬券に役立つデータ】
得意なコース
・芝ダート共に函館が勝率10%超、複勝率30%超と最優秀。
・芝の次点は札幌で、小倉、中山と続く。
得意な距離
・芝では1200~1600mまでが優秀で、特に上位クラスになれば1400~1600mの距離で勝ち鞍の80%以上を占めている。
・ダートでは1000mが最も得意で勝率が10%を超え、複勝率は40%近くにもなる。
その他
・サンデー系のパワー担当なので、道悪も得意。
・牡馬はマイラー、牝馬はスプリンターが基本線。
・距離短縮が得意で、逆に距離延長は不得意。
・仕上がりが早いので2歳戦から3歳戦の限定戦は特に強い。
・※以前執筆した「2歳戦に強い血統」の中でも過去5年の2歳戦ランクの中で、第2位にランクインしている。
ということで今回は種牡馬ダイワメジャーの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!
是非参考にしてみて下さい。
それではまた!
2021.12.16 renewal