種牡馬考察

種牡馬【クロフネ】血統 まとめ

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

以前血統についての入り口記事を執筆しました↓

↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。

今回はアメリカから日本に襲来した黒船について調査します。

それでは
ちょっと知るだけでわかる『クロフネどうぞ!

クロフネは現役時、日本で10戦6勝。
主な勝鞍は、ジャパンカップダートとNHKマイルカップ。
芝とダートの両方でG1を制し(これはJRA史上初の快挙だった)、2001年のJRA賞最優秀ダートホースに選出された。
アメリカ産馬で、2001年より日本ダービーが外国産馬にも解放されることに伴い、その「初年度のダービー馬になって欲しい」との願いが込められ「クロフネ」と名付けられた。

デビュー2戦目で勝ち上がるとエリカ賞(1勝クラス)を連勝、ラジオたんぱ杯(G3・現ホープフルSの前身)に駒を進めたが、アグネスタキオンの3着に敗れた。
翌年は頓挫もあり、毎日杯(G3)からの始動となったが、ここを圧勝。
続くNHKマイルカップも制してG1馬の仲間入りを果たした。
当初からの大目標だったダービーにG1馬として出走したが、直線伸びあぐねて5着に敗れた。
秋には天皇賞(秋)への出走ができなくなったことから照準をダートの武蔵野S(G3)に変えるとこれをレコードで圧勝。史上初のJRA芝・ダート双方でのG1レース勝ち馬となった。
その後屈腱炎を発症。同年限りで引退となった。

血統背景は父フレンチデピュティ(~Deputy Minister~Vice Regent~ノーザンダンサー系)×母父Classic Go Go(その他系)の組み合わせ。

現役引退後、2002年より種牡馬入り(社台SS)。
初年度から201頭もの繁殖牝馬を集めた。
2005年初年度産駒がデビューすると種牡馬としてトップ10の常連となった。
2021年種牡馬ランクは第22位。
(2020年種牡馬を引退、2021年死去)

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【成功配合パターン】

非サンデーサイレンスの血統構成なので、サンデーサイレンス系牝馬との交配が素直に○
母父サンデーサイレンス」との組み合わせは、ヴィクトリアマイル(G1)を勝ったホエールキャプチャと朝日杯FS(G1)を勝ったフサイチリシャールを始め重賞馬を多く輩出している。
その他、サンデー直仔からスペシャルウィークとはクラリティスカイ(NHKマイルC)を、ネオユニヴァースとはアエロリット(NHKマイルC)を、フジキセキとはホワイトフーガ(JBCレディスクラシック)をそれぞれ出している。
尚、桜花賞馬ソダシは母母父にサンデーサイレンスを持つ。

非サンデーサイレンスとの組み合わせではカレンチャン(スプリンターズS、高松宮記念)とスリープレスナイト(スプリンターズS)を出しているがいずれも「Nureyev」を持つという共通点がある。これは上述したソダシにも当てはまる。

【馬券に役立つデータ】

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芝:ダートの比率は3:7
※但し、重賞の勝ち鞍はほとんどが芝でのもの。

得意なコース

・芝では函館と福島で複勝率が20%を超える。
・連対率では東京が20%弱とまずまず。
・ダートでは函館が勝率10%を超えており、連対率20%超、複勝率30%超と最優秀。
・特注は東京ダート1400m

得意な距離

・芝、ダート共に1000mが最も得意
・芝は1600m以下の短距離。
・ダートは距離不問。

その他

・下級条件でのダートは信頼が厚いが上級条件では割引。
・逆に芝は上級条件までいくような馬は重賞でも勝負になる馬が多い。
馬場状態は芝・ダートとも不問
・距離延長は苦手。
・産駒のG1馬全9頭のうち7頭が牝馬。所謂フィリーサイアーである。

ということで今回は種牡馬クロフネの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!



是非参考にしてみて下さい。
それではまた!

2022.2.17 post

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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