血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今週はスーパー特別レース、キーンランドカップ(GⅢ)です!
血統傾向についてはTwitterで述べました。
おはようです☀
今週はキーンランドカップ🏇💨
【ノーザンダンサーの血に注目🩸】
過去6年で馬券になった18頭のうち10頭の父or母父がノーザンダンサーの系統です😌
さらにそのうち6頭はサンデーサイレンス系との組み合わせだったことも合わせて覚えておきたいポイントです☝️今週もよろしくね😉✍️ pic.twitter.com/8TXvRm5fxh
— YRA@血統調査員 (@yra_uma) August 24, 2021
さぁ年に一度の競馬の専門学校のお祭りレースということで、今週も全頭血統考察スタートです!
1枠1番 ロードアクア
父ロードカナロア 団野
母オーシュペールは現役時3勝。ダートの中距離が主戦場だった。
母母Mother of Pearlはフランス重賞勝ち馬(芝1600m)
「父ロードカナロア×母系にサンデー+Special牝系」の組み合わせは名牝アーモンドアイを始めとした父産駒の大物配合仕様。
本馬はSadler’s Wellをもっており父系にあるNureyevとニアリークロス。
母父はダイワメジャーということで1600mあたりまではこなせそう。
ここまで5勝中4勝が1200mでの勝ち鞍で前走も着順こそ大きく負けた(11着)が、差は0.3だし見限るのは早計では?
1枠2番 ソロユニット
父アジアエクスプレス 古川吉
母母コスモグローリは中央で短距離4勝馬。
父アジアエクスプレスはへニーヒューズ産駒ということでゴリゴリのダート血統だが、自身は現役時に朝日杯FS(G1・芝1600m)を勝っている。もちろん適性通りダート重賞も勝っているし、種牡馬入りしてからはダート馬を輩出している。
本馬もその傾向通り地方ダート短距離で勝ち星を積み重ねて今回中央芝へ初参戦。
先述した父の現役時の芝G1制覇という実績から応援はしたくなる存在だが、アジアエクスプレス産駒からはまだ芝での勝ち馬は出ていない。
2枠3番 アストラエンブレム
父ダイワメジャー 吉田隼
母ブラックエンブレムは秋華賞勝ち馬。
半兄(父ネオユニヴァース)に札幌2歳S(芝1800m)勝ち馬のブライトエンブレムがいる。
また、半妹(父ヴィクトワールピサ)にはフローラS(芝2000m)勝ち馬のウィクトーリアがいる。
父ダイワメジャー×母系にVaguely Nobleの組み合わせは、ダイワマッジョーレ(京王杯スプリングC(G2・芝1400m))と同じ。
ラピスラズリS(芝1200m)を勝ってスプリント路線に主戦場を変えて来たが、上述したような血統背景からは生粋のスプリンターとは言えない。
2枠4番 タイセイアベニール
父ベーカバド 藤岡佑
4代母スカーレットインクはダイワメジャー、ダイワスカーレット、ヴァーミリアンなど数々の活躍馬を輩出している所謂「スカーレット一族」の牝祖。
父ベーカバドはパリ大賞典(フランスG1・芝2400m)を勝っているが、デビュー戦を1200mで勝利したように、Green Desert系のスピードがある。
全体的にその血統傾向が産駒にも受け継がれているケースが多く、芝の短距離輩出種牡馬のイメージ。
本馬もその傾向に違わず、芝1200mが主戦場。
前走は、中団より後方から直線追い込んで着差なしの2着になった。
展開一つで再現があっても不思議はないタイプ。
3枠5番 メイケイエール
父ミッキーアイル 武豊
牝系は母シロインジャー、母母ユキチャン(関東オークス(G2))、母母母シラユキヒメという白毛一族。
ちなみにこのシラユキヒメの仔ブチコはソダシの母。
ディープインパクトのマイラー仕様であるミッキーアイルにさらにDanzig(デインヒル)をクロスさせて、よりスピードとパワーを補完した形。
これは今年本馬と同じく桜花賞に出走馬を送り出した同産駒のミニーアイルも同じ。
父配合の成功パターンの1つと予想される。
ちなみにこのミニーアイルも癇性が強い。
これはクロス過多により気性がドギツくなっている為であるが、それが爆発力に繋がっているという側面もある。
桜花賞の時に、「デビューして間もなくスプリント戦を使っていたように、気性のことを考えれば適性はそこにあるでしょう。」と考察した通り、桜花賞では悪い面がついに出てしまった。
距離短縮となるので、例え気性の悪さが解消されていなくてもここなら大丈夫そう。
3枠6番 カツジ
父ディープインパクト 横山武
母メリッサは北九州記念(G3・芝1200m)勝ち馬。
全兄ミッキーグローリーは関屋記念(G3・芝1600m)勝ち馬。
父ディープインパクト×母父ホワイトマズルの組み合わせは、重賞を4勝したスマートレイアーと同じ。
スマートレイアーは4つの重賞のうち3つの勝ち鞍が1600m以下だった。
このような血統背景から本馬の重賞勝ち鞍は1400mと1600m。
1200mは少し短い印象だが、守備範囲内。
前走函館スプリントS(今年は札幌開催)を最後方から5着に追い込んだパフォーマンスはここでも軽視はできないか。
4枠7番 ヒロイックアゲン
父ロードアルティマ 秋山稔
父は現役時、6勝(重賞勝ちはなし)。Seeking Gold産駒らしく短距離が主戦場だった。
逃げ・先行から押し切るのが得意パターンなので展開が向けばワンチャンあっても不思議はないが、前走は斤量53kgで精一杯頑張っての4着。
そこから上積みを想像するのはさすがに難しいか。
4枠8番 セイウンコウセイ
父アドマイヤムーン 勝浦
母母パテントリークリアからはNHKマイルC勝ち馬のタイキフォーチュンが出ています。
G1馬で且つ、この距離の常連なので血統考察は今更な感じ(笑)
もう8歳で、戦歴からも寄る年波には勝てない感じですが、まだまだ重賞で上位に顔をのぞかせるポテンシャルはある。頑張れ中年の星!
5枠9番 エイティーンガール
父ヨハネスブルグ 横山和
母センターグランタスは現役時1勝のみ。
母母センターライジングは4歳牝馬特別(G2・芝2000m)(現フローラS)の勝ち馬。
さらに母母母ダイナオレンジは新潟記念(G3・芝2000m)勝ち馬。
このように牝系がしっかりした血統。
父ヨハネスブルグ×母父アグネスタキオンはテンクウ(ジュニアC(OP)・芝1600m)やジャカランダシティ(福島2歳S(OP)・芝1200m)と同じで相性が良い組み合わせ。
昨年の本レース勝ち馬。それ以来勝ち星からは遠ざかっているが、本レースと相性の良い血統背景から軽視は禁物。
5枠10番 シュウジ
父キンシャサノキセキ 丹内
半兄(父ハーツクライ)ツルマルレオンは北九州記念(G3・芝1200m)勝ち馬。
父キンシャサノキセキの成功配合パターンは母父Kingmambo系+Lyphardのクロスを持つこと。
このパターンは本馬の他にガロアクリーク(スプリングS(G2))とルフトシュトローム(ニュージーランドT(G2))が同じ。
本馬はかつて阪神C(G2・芝1400m)を勝つほどの実績馬であるが6歳時から主戦をダートへと転向した。
ダートでも力上位を示していたが8歳のここで再びの芝。実績は申し分ないが、さすがにもう厳しいか。
6枠11番 ミッキーブリランテ
父ディープブリランテ 和田竜
母エピックラヴはフランス中距離重賞の勝ち馬。
母母母アルカンドはビヴァリーヒルズH(アメリカG1・芝9F)の勝ち馬。
半弟にホープフルS(G1)勝ち馬のダノンザキッド(父ジャスタウェイ)がいる。
「父ディープブリランテ×母にデインヒルの血」の組み合わせは、万葉S(OP・芝3000m)勝ち馬のナムラドノヴァンが同じ。
このような血統背景から純然たるスプリンターというわけではなく、距離はもう少し伸びた方がベター。
その為、1200mなら前走のように洋芝の方が良い。
ということで前走と同条件のここでも中心視したい。
6枠12番 レイハリア
父ロードカナロア 亀田
母母母ティアラはオープン馬(カーネーションC(OP・芝1600m)勝ち)。
母系の血統表からは短距離馬の要素はなく、配合面でも父ロードカナロア×母父マンハッタンカフェからは本馬の他に3勝馬クロミナンスがいるが、勝ち鞍は芝2000mと芝1800mと短距離要素は薄い。
ということは父が色濃く出ていると考えるべきで、今年の勝ち上がりから3連勝で一気の重賞制覇(葵S)を果たした。
上昇期にクラスの壁なくどんどん勝っていくあたりはいかにもキングカメハメハ系種牡馬の産駒らしいと言える。
ロードカナロア産駒は札幌も合うのでここも楽しみに見守りたい。
7枠13番 ダイアトニック
父ロードカナロア 池添
父が非サンデー系で母にサンデー系を持ってくるという基本に忠実な配合。
そこへStorm Birdのクロスというスピードを増強させた形で父に似た短距離馬として完成している。
この馬自身短距離重賞を2勝してG1・高松宮記念で3着と実績は上位。
あとは骨折明け11ヶ月ぶりのレースで、どこまでやれるかというところだろう。
7枠14番 カイザーメランジェ
父サクラオリオン 菱田
5代母Gold Diggerは名種牡馬Mr. Prospectorの母。
父サクラオリオンは父系がほとんご残っていないエルコンドルパサーの系統。
そのエルコンドルパサーはMr. Prospectorの系統になるので、Gold Diggerのクロスを持つということになる。
父サクラオリオンが現役時に函館記念(札幌芝2000m)を勝っているように洋芝適正は○で、それが本馬の函館スプリントS勝ちにも繋がっている。
5歳、6歳と長く低迷が続いていたが、馬体重が絞れた前走UHB賞(OP・芝1200m)では3着と久々に好走。
ここからもう一花咲かせることができるか注目したい。
8枠15番 マイネルアルケミー
父ダンカーク 黛
父ダンカークはアメリカ産馬。Unbridled×A.P. Indyというゴリゴリのアメリカ血統で、重賞勝ちはないものの豊富なスピード力を武器にフロリダダービー(G1・ダ9F)やベルモントS(G1・ダ12F)で2着に入着した。
種牡馬としてはアメリカでG1馬を送り出したのち、日本に輸入された。
短距離から長距離まで芝ダートともに様々な産駒を送り出している。
本馬は母父フジキセキが出てスピードが勝った短距離馬に。
オープン入りしても大きくは負けていないので、先行して粘るレースを続けていけばハマる時は来るだろう。
8枠16番 ジョーアラビカ
父ジョーカプチーノ 大野
血統表を辿る母系に大物はいないものの、全馬がきっちり中央で勝ち上がっている点は非常に好感が持てるところ。
ジョーカプチーノ産駒の適距離は1200m~1600mだが、本馬は1400m~1800mで意外にも1200mでは勝ち切れていない。
出遅れ癖があるので1200mでは少し忙しくなりがちになる。
特にここ4走続けて出遅れているのでちょっと買いにくい1頭である。
ということで以上、出走馬全16頭の血統考察でした!
2021.8.27 post
わし さぁて、今週も張り切って競馬やっていきましょー!
みっちゃん(仮) ・・・。
わし あれ?どうしたみっちゃん?
みっちゃん(仮) ・・・ごめんなさい。
わし ん?何?聞こえんわ(笑)
みっちゃん(仮) ぐぐ・・・。
申し訳ございませんでした!
わし (笑)
冗談よ!ラヴズオンリーユー2着だったし、謝る結果じゃないじゃん!
みっちゃん(仮) でもソダシ本当に強かったから。
わし うん。あの結果は本命にしたわしもびっくり。
ブラストワンピースが早めに競りかけてきて先頭に立った時は、さすがに早いと思ったもん。
みっちゃん(仮) だよね。
わし もうこれはラヴズオンリーユーが差してくるなと。
でもそこからが強かった。
みっちゃん(仮) うん。まさかあのまま先頭譲らずゴールするとは・・・。
わし この先も楽しみじゃね。
まぁこれからも2人で仲良くやっていきましょう!
みっちゃん(仮) Yちゃん・・・。ありがとう!
わし ということで今週はキーンランドカップ。
血統配合的には「サンデー系×ノーザンダンサー系」の馬から狙うのがセオリー。
人気馬2頭のメイケイエールとミッキーブリランテが該当なんじゃけど、わしはミッキーブリランテからいくつもり。
みっちゃん(仮) メイケイエールは気性的にちょっと本命にはしにくい?
わし うん・・・。能力が高いのはわかっとるんじゃけど。
このレースは牝馬優勢の傾向あるしね、そういう意味でも本当はこれを本命にしたかった。
みっちゃん(仮) 距離短縮だし大丈夫な気がするけどね。
わし まぁ、そこは確かにプラス要素だと思っとる。
じゃあ、みっちゃんの本命はメイケイエール?
みっちゃん(仮) いや。俺は同じ3歳牝馬でもレイハリアにする!
3連勝中だし、減量騎手で51kgはめっちゃ魅力!
わし そうきたか~!
てかみっちゃんって連勝中の馬好きよね(笑)
みっちゃん(仮) そうだね。
連勝中は負けるまで買え!って言ってたから。
わし え、誰が?
みっちゃん(仮) 俺が!
わし そうですか(苦笑)
キーンランドカップ
わし◎ミッキーブリランテ
みっちゃん(仮)◎レイハリア
2021.8.29 post