全頭血統考察

競馬血統まとめ【高松宮記念(GⅠ)2023】の順位予想

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YRA
血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今週から春のG1シーズンスタート!
まずは電撃スプリント高松宮記念です!
しっかり予想していきましょうね。

高松宮記念統傾向

中京芝1200mにおけるナンバーワン種牡馬はロードカナロア。
勝率14%、連対率21%弱、複勝率30%弱の数字を残している。
実際、この高松宮記念でも昨年3着キルロード2021年1着ダノンスマッシュ2020年3着ダイアトニックと結果を残している。

今年の出走予定馬は・・・
キルロード
ファストフォース
ボンボヤージ

新興勢力からはミッキーアイルとビッグアーサーを取り上げておきたい。
ミッキーアイルは近代競馬の結晶ディープインパクトのマイル担当だった馬で、種牡馬としてもマイル以下の距離で活躍馬を送り出している。
この舞台でもまだまだサンプル数が少ないながら、勝率18%弱、連対率複勝率は29%と相性が良い。

今年の出走馬は・・・
ナムラクレア
メイケイエール

ビッグアーサーは快速王サクラバクシンオーの産駒で、高松宮記念を制した。
その自身の競争能力をそのまま伝えるようにここ中京芝1200mで、勝率連対率が16%弱、複勝率が26%と見逃せない数字を残している。

今年の出走馬は・・・
トウシンマカオ

以上傾向についてでした。

調教解説についてはこちらから!

高松宮記念全頭血統解説

それではここからは出走馬全頭について解説していきます。

アグリ

父カルヴァッジオ 横山和


母オールドライムワルツは現役時、アメリカ産馬で10戦1勝(海外)
現役引退後に日本に輸入された。
繁殖として本馬が初仔。
母母TogetherはアメリカG1・クイーンエリザベスⅡ世チャレンジC(芝9F)勝ち馬。

父カルヴァッジオはアメリカ産馬のアイルランド競争馬。
主な勝ち鞍は、フェニックスS(アイルランドG1・芝6F)とコモンウェルスC(イギリスG1・芝6F)
引退後、アイルランドで種牡馬入りすると初年度から217頭の交配相手を集めた。
本馬はその初年度産駒となる。
尚、2023年(今年)より日本に輸入されている。
血統はScat Duddy~ヨハネスブルグ~Storm Cat~大系統ノーザンダンサー系のライン。
Storm Catの血は日本競馬への適応力が非常に高く、母系に入りディープインパクトとの交配ではダービー馬キズナを始めG1馬を多数輩出している。
また父系でも皐月賞馬ジオグリフを出したドレフォンや、ダート種牡馬王へニーヒューズなど後継種牡馬が活躍を見せている。
カラヴァッジオも先述したようにスプリントG1馬だったので、産駒にもその潤沢なスピードを伝える。

母父War Frontはアメリカ産馬で現役時、G1勝ちこそないものの種牡馬としては大成功を収めた。
血統ラインはDanzig~大系統ノーザンダンサー。

このようなアメリカ色の強い配合でスピードに特化しています。
Danzigが少し強めなのか1400mがベストで4連勝で前走重賞タイトル(G3阪急杯)までも手にしました。
1200mはもちろん守備範囲ですが、少し忙しくなる印象はあるので、Sadler’s Wellsの血も一本ありますし雨で馬場が重たくなる方が向きそうに見えます。
前走の重賞時が7,8分のデキだったということを考えれば初G1ですがここも楽しみは大きいです。

ウインマーベル

父アイルハヴアナザー 松山


母コスモマーベラスは現役時33戦7勝。
主な勝ち鞍はターコイズS(OP・芝1600m・2回)。
3代母にはアメリカG1・ガゼルH(ダート9F)勝ち馬のSingle Bladeがいる牝系。
父アイルハヴアナザーはアメリカの二冠馬。
三冠を期待されていたが、ベルモントS前に脚部不安を発症し叶わなかった。
血統はフォーティナイナー~Mr. Prospector(ネイティヴダンサー系)のライン。
種牡馬としてもダート適性を産駒によく伝え、勝ち鞍の比率はダート8:2芝
芝ではキレ味勝負になるような主要場所では分が悪く、小回り等ローカル場の方が良い。
母父フジキセキとの組み合わせはアナザートゥルース(G2・ダイオライト記念、G3・アンタレスS)やマイネルユキツバキ(L・仁川S)など確率が高い。

昨年は葵S(G3)を勝ち、キーンランドカップ(G3)で2着。
そしてG1初挑戦となったスプリンターズS(G1)でも2着と頂点まであと一歩と迫りました。

前走シルクロードS時には「母父フジキセキが出て芝短距離に適性が出ていますが、明け4歳。父アイルハヴアナザーが出てくるようだとダート適性が強くなってくる可能性も。」と考察し7着。
但し、これは不利もあってのものでした。
それを考慮すると、本番のここは上積みが期待できますし、馬場が重たくなりそうなことも向きそうです。

ヴェントヴォーチェ

父タートルボウル 西村淳


母ランウェイスナップは20戦2勝(地方)。
3代母にはアメリカ重賞(芝8.5F)勝ち馬のMasakeがいる牝系。
父タートルボウルはフランスG1・シャンプラ賞(芝1400m)勝ち馬。
自身はシャンプラ賞を勝っているものの産駒は中距離で活躍する馬が多い。(小倉大賞典のトリオンフなど)

デビュー以来短距離で使われてきており、重賞も2勝(キーンランドC、オーシャンS)
前走オーシャンSで楽勝したように着実に力をつけてきています。
但し、非サンデーでありながらタートルボウルは道悪があまり得意でないタイプが多いです。

ウォーターナビレラ

父シルバーステート 吉田隼


父シルバーステートは今年の新種牡馬でディープインパクト直仔。
現役時は5戦4勝。現役時はケガとの戦いで、4連勝した1600万下のあと再び屈腱炎を発症し、引退。
重賞勝ちは無かったものの主戦を務めた福永騎手がデビュー前から「ダービーを狙える」と絶賛していた程の能力の持ち主だった。
重厚なRobertoの血を内包するので、アメリカ型のスピードの血を配合することが良さそう。
本馬は母父にキングヘイロー(高松宮記念)との組み合わせでスピードを補完している。
このキングヘイローの父父Lyphardはディープインパクト配合で相性の良い血。
また本馬が持つBlusing Groomも同じくディープインパクトと相性の良い血。
こうして見ていくと種牡馬シルバーステートは他のディープ系種牡馬同様、父ディープと相性が良かった血をそのまま持ってくることで成功しやすいタイプと言えそうだ。

デビューから3連勝で阪神JFでは3着、そして3歳時には桜花賞で2着と世代上位の力を示し続けた。
しかし距離延長のオークスから持前の安定感が鳴りを潜めてしまう状況に。

そういう意味では距離短縮となった前走京都牝馬Sは楽しみにしていたのですが、14着。
道中スムーズに立ち回りながらこの結果なので、残念ながらまだ復調できていないということでしょう。

オパールシャルム

父ダイワメジャー 武藤


父ダイワメジャーについてはこちらで解説しています。

母ジルコニアは現役時24戦3勝(条件馬)
勝ち鞍はダート1400mと芝1200m。
父ダイワメジャー×母父タイキシャトルの組み合わせは、桜花賞馬レーヌミノルと同じで好相性。

2~3歳戦に強いダイワメジャー産駒としては少し異質で5歳になった昨年、連勝でオープン勝ちを収めた。
その後は重賞の壁に跳ね返される結果となっています。
明け6歳になりましたし、血統的にここからの成長は見込み難いというのが正直なところです。

キルロード

父ロードカナロア 和田竜


父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。

母キルシュワッサーは現役時、32戦4勝(条件馬)
4代母にアメリカ重賞(ダート7F)勝ち馬のBliteyがおり、5代母にはアメリカG1勝ち馬のLady Pittがいる牝系。
父ロードカナロア×母父サクラバクシンオーの組み合わせは、同じく本レースに出走するファストフォースと同じで、他にもオープン馬ペプチドバンブーがいる。

昨年春の高松宮記念では「初重賞挑戦となった前走オーシャンSでは6着とまずまず頑張りました。このコースに相性の良いロードカナロアですし、このレースに相性の良いDanzigの血を内包。血統的には期待できる一頭です。」と考察し3着。
今年もここ高松宮記念が大目標ですが、もう8歳。
前哨戦となった前走のシルクロードSでは調子が良いながら12着。
やはり衰えは否めないでしょう。

グレナディアガーズ

父Frankel 岩田望


母ウェイヴェルアベニューはカナダ産馬で現役時、20戦7勝(海外)。
主な勝鞍はBCフィリー&メアスプリント(アメリカG1・ダート7F)
父Frankelはイギリス産馬で現役時代、14戦14勝(海外)。
イギリス1000ギニー、サセックスS、インターナショナルSを始めG1を計10勝。
世界的な歴史に残る名馬である。
血統系統は父Galileo(Sadler’s Wells~ノーザンダンサー系)という重厚な欧州血統だが、その中でも種牡馬としては軽めの芝向きで、それが日本で活躍馬を送り出している背景になっている。
(日本ではソウルスターリング(阪神JF、オークス)、モズアスコット(安田記念)、そして本馬(朝日杯FS)といった3頭のG1馬を輩出。)

母方にあるUnbridledとDeputy Ministerといった血は日本で走る多くの活躍馬の母系に入っているおなじみの血。
Blushing Groomはスピードの持続力に長けた血。
短距離的なスピードというのは、気性によるところが大きく作用している場合もあり、このBlushing Groomはまさにこのパターン。
その理由は同馬が持つ「Wild Risk」によるもので、この血は狂気と呼ばれる程の激しい血。
競走馬として魅力的な爆発力を持つ一方で、狂気的な面が出てしまった時には脆い一面も。
Blushing Groomのクロスを持つ以上、このリスクは常につきまとうので馬券検討の際には常に頭の片隅に置いておく方が良い。

2歳時に朝日杯フューチュリティステークスを優勝していますが、ベストは1400m。
そこから1F短い1200mは守備範囲ではありますが、今年も重馬場となりそうなので血統的には割引が妥当でしょう。

ダディーズビビッド

父キズナ 秋山真


父キズナについてはこちらで解説しています。

母ケイティーズギフトは現役時13戦1勝。
繁殖としてディープインパクトとの間にオープン馬ケイティーズプライドを輩出している。
3代母にはアイルランド1000ギニー(芝8F)勝ち馬のKatiesがいる牝系。

母父フレンチデピュティはディープインパクトと相性の良い血で、ダービー馬マカヒキなどを輩出している。
父と相性の良かった血はその仔とも相性が良い可能性が高く本馬もそのパターン。
本馬の他にもオープン馬ルリアンを出している。
本馬の場合は上述したような配合からよりスピードを強く引き出しており、1400mのリステッド競争を2つ勝っている。

前走阪急杯では馬体が絞れていたこともあり2着に好走。
連勝中のアグリの後塵を拝することとはなりましたが、この馬の力は出せました。
但しそこからの上積みがあるのかと、距離短縮がプラスに働くのかと言われれば疑問があります。

ディヴィナシオン

父ヴィクトワールピサ 松本


母フギンは現役時19戦7勝(オープン馬)。
中央で4勝を挙げており、勝ち鞍は芝1000mと1200m
繁殖としては本馬が初仔となる。
父ヴィクトワールピサはドバイワールドカップ(当時AW2000m)や有馬記念、皐月賞を勝った。
そんなサンデー系中距離種牡馬にスピードタイプの母の血を注入。
ヴィクトワールピサにMr. Prospectorのクロスはスカーレットカラー(G2・府中牝馬S)やウィクトーリア(G2・フローラS)、アサマノイタズラ(G2・セントライト記念)など活躍馬の多くに見られる有効なポイント。

母のスピードが色濃く出ており、短距離に照準を絞ってから1つずつ階段を登り5歳でオープン入りを果たしました。
前走オーシャンSでは最内枠から上手く立ち回って、直線大外を追い込み2着。
もちろん重賞2着は威張って良いのですが、色々なことが噛み合った上での結果とも言えますし、メンバーレベルが1枚も2枚も上がるここは厳しそうです。
血統的には重馬場は合いそうなのですが、これまで結果が出ていないところも食指が動かない理由の1つです。

トウシンマカオ

父ビッグアーサー 鮫島駿


母ユキノマーメイドは現役時31戦4勝(条件馬)
中距離戦線で活躍し、重賞にも出走した経歴を持つ。
半兄(父タイキシャトル)ベステンダンクはオープン勝ち馬。
父ビッグアーサーはサクラバクシンオー産駒の高松宮記念勝ち馬で、種牡馬としてはこの世代が初年度産駒。
2歳時から上級クラスで頑張っており、3歳時にはNHKマイルで8着。
その後短距離戦線で古馬と渡り合っています。

4歳初戦となった前走シルクロードSではスムーズな競馬ができていながらも、斤量が響き4着。
ここは上積みが期待できるでしょう。

トゥラヴェスーラ

父ドリームジャーニー 丹内


3代母フィールディはアメリカの芝重賞(8F~9F)を4勝し、4代母Gramyはフランスの芝重賞(2150m、2500m)2勝という牝系。
父ドリームジャーニーは「ステイゴールド×メジロマックイーン」の黄金配合で、グランプリホース(有馬記念、宝塚記念)。
母父アドマイヤコジーンは安田記念勝ち馬で、高松宮記念とスプリンターズSで2着という1200~1600mで活躍した馬だった。
そんな父×母父の組み合わせで、本馬も1200~1600mで活躍しているので母父の影響が色濃く出ているとみるべきだろう。
ドリームジャーニーは成長力のあるステイゴールド系でアドマイヤコジーンが安田記念を制したのは6歳の時。
そんな配合通り本馬も7歳の昨年、阪急杯で2着、高松宮記念で4着と好走。

今年も馬場が重たくなりそうなので、そのことはプラスなのですが、昨年12月の阪神C以来でいきなりここというのは不安点です。

ナムラクレア

父ミッキーアイル 浜中


3代母Coup de Genieはアメリカ産馬でフランスG1のモルニー賞(芝1200m)とサラマンドル賞(芝1400m)勝ち馬。
父ミッキーアイルはディープインパクト直仔でマイルCSとNHKマイルCの勝ち馬。
この世代が2年目産駒。初年度からメイケイエール(チューリップ賞)を出している。
このメイケイエールに代表されるようにサンデーサイレンスのクロスは成功パターンになりつつあるが、そのクロスを持つことで気性がかなり荒くなる可能性は高まる。
本馬はそのサンデーの父Haloのクロスなので気性はそこまでキツくない。

ディープ系種牡馬なので、ディープインパクトと相性が良い血との組み合わせで活躍馬を輩出する可能性が高い。
ただし、Storm Catは今のところ低調。今後巻き返してくると思っているが果たして?

2歳時から阪神JFで5着、3歳の昨年は桜花賞で3着、古馬相手となったスプリンターズSでも5着とG1を手にしそうなところまで来ています。
そして今年初戦の前走シルクロードSでもきっちりと勝ち切りました。
本番のここへ至る過程は万全に来ていると言えるでしょう。

ナランフレグ

父ゴールドアリュール 丸田


母母ビューティークロスは現役時芝短距離で4勝(条件馬)。
父ゴールドアリュール×母父ブライアンズタイムの組み合わせは、ダートG1を勝ちまくったエスポワールシチーと同じ。
このエスポワールシチーに代表されるように父ゴールドアリュールの産駒は9割以上がダートでの勝ち鞍による。
そんな中で本馬は珍しい芝馬で、これは先述した母系の適性が色濃く出ている為と思われる。

昨年の高松宮記念時では伏兵ながら力が要る馬場になったことも味方にして見事優勝。
その後、秋のスプリンターズSでは良馬場でどこまでやれるかと思っていましたが3着と力を示しました。

明け7歳となった前走オーシャンSでは59kgという酷量も響き、9着。
年齢的に衰えも出てくる頃でしょうが、昨年同様に重たい馬場になりそうな天候は味方になります。

ピクシーナイト

父モーリス 戸崎圭


母ピクシーホロウは現役時3勝(条件馬)。
父モーリスはこの世代が初年度産駒。ここまでの傾向を見て活躍馬が牡馬に多いのはいかにもRoberto系。
産駒は洋芝が合っており、適性距離が1600~2000mといったあたりはまさに父自身の得意能力を素直に産駒に伝えるタイプと言って良い。
本馬はそこへ母父キングヘイローなので、適距離はマイルまでで3歳時にはシンザン記念を勝ち、スプリンターズSでG1も勝ちました。

その後、香港スプリントで落馬事故に巻き込まれ骨折をしてしまい休養へ。
そこからここは1年3か月ぶりとなります。
G1馬なのでもちろん能力は実証済みですが、まずは無事に回ってきて欲しいです。

ファストフォース

父ロードカナロア 団野


父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。

母ラッシュライフは函館2歳S(G3・芝1200m)とファンタジーS(G3・芝1400m)で2着。
半兄(父ディープインパクト)に新潟記念(G3・芝2000m)を勝ったアデイインザライフがいる。
本馬は父がロードカナロアに変わったということでロードカナロア×母父サクラバクシンオーという新旧スプリント王配合。
このような配合で本馬は素直にスプリンターに出た。

昨秋のスプリンターズS時には「血統的にはこの中山は合いそうに見えるのですが、昨年のこのレースとオーシャンSを見る限り、中山適性は決して高くありません。」と考察した通り、10着。
そして今年初戦となった前走シルクロードSは「ここは昨年2着(G2セントウルS)となった舞台なので適性◎です。」と考察した通り2着と好走しました。
昨年よりも良い状態で本番を迎えられそうで、それでいてどこまで通用するかでしょう。

ボンボヤージ

父ロードカナロア 川須


父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。

母ディープインアスクは現役時未勝利。
繁殖としてタイキシャトルとの間にオープン馬コロラトゥーレ、ロードカナロアとの間にG2京王杯2歳S、G3小倉2歳Sを勝ったファンタジストを出している。
ロードカナロア×母父ディープインパクトの組み合わせは他にもオープン馬ドナウデルタ(信越S(L)、ポートアイランドS(L))やアドマイヤハダル(若葉S(L))、ジュビリーヘッドなど活躍馬を多く出している。

全兄同様、短距離が好走レンジで昨夏、北九州記念(G3)では16番人気ながら優勝しました。
G1のここでは力が足りていないのは否めませんが、ロードカナロア産駒なので血統的には向いています。

メイケイエール

父ミッキーアイル 池添


牝系は母シロインジャー、母母ユキチャン(関東オークス(G2))、母母母シラユキヒメという白毛一族。
ちなみにこのシラユキヒメの仔ブチコはソダシの母。
ディープインパクトのマイラー仕様であるミッキーアイルにさらにDanzig(デインヒル)をクロスさせて、よりスピードとパワーを補完した形。
これは本馬と同期のミニーアイルも同じ。
父配合の成功パターンの1つと言って良いだろう。
ちなみにこのミニーアイルも癇性が強い。
これはクロス過多により気性がドギツくなっている為であるが、それが爆発力に繋がっているという側面もある。

若い頃はその気性に足を引っ張られる形になっていましが、心身が充実した昨年は重賞を3勝。
ここは昨年出遅れながら5着として舞台ですし、前走香港スプリントでも5着とまだまだ頑張っているので、本当にそろそろG1を獲らせてあげたいと強く思います。

ロータスランド

父Point of Entry 岩田康


父Point of Entryはアメリカの芝中・長距離レースでG1を5勝したRoberto系。
パワーとスタミナを兼ね備えた血統で、昨年菊花賞に出走したエアサージュを出している。
本馬の場合は母父系のヨハネスブルグが出て適性距離が短くなった。
条件戦からオープンまでを3連勝したレースはいずれも渋った馬場でのもの。
このあたりはRobertoのクロスが効いていると見て良さそう。

そのため、昨年のこのレースでは「今週末の天気は微妙そうなので、この馬にとってはプラスになりそうです。」と考察して2着。
今年も重たい馬場になりそうでチャンスがありそうです。

以上、全18頭の血統解説でした。

血統表:(C)netkeiba.com

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高松宮記念穴馬血統


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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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