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【全頭調教診断】CBC賞(GⅢ)2025【競馬の専門学校】

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キーン校長
今週はCBC賞の解説をしました。

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CBC賞全頭調教解説

🐎バルサムノート
父モーリス、母父ダイワメジャーは共に、中京の相性が良い血統。この馬も実際に中京(1-1-1-1)と相性が良く、着外はG1 高松宮記念のみ。時計のかかる良馬場がこの馬には非常に合う条件だろう。前走はカリボールが大穴を開けたパラダイスS(東京芝1400m/L)で8着、そこからの中7週。高野厩舎なので時計は全て2本目のため派手さはない。最終追い切りはリズムを確かめるような調教だが、1週前に負荷をかけたので軽めにしたものか。その1週前追い切りは全体時計53.3秒、ラスト2F 24.5-11.8秒。高野厩舎の馬で11秒台が計測される(=2本目の坂路で11秒台)ということは、この馬自身の調子は悪くないと思う。

🐎テイエムリステット
モーリス産駒。天保山S(阪神ダ1400m/OP) 16着からの中6週。川須Jの内枠は、大穴の匂いがして少し怖いが……。最終追い切りは全体時計が57.4秒と遅いが、ラスト2F 24.6-11.6秒と完全に上がり重点での調教となっている。これと言ってずば抜けた調教をしているわけではなく、中6週だがベストタイムには遠い。調教は変わりなく、という感じ。内枠を利用してどこまで走れるか。

🐎ドロップオブライト
昨年の優勝馬。北九州記念ではヤマニンアルリフラに0.4秒差の6着、そこから中4週。1週前の7月30日には、6歳牝馬でありながら強めに追って栗東坂路の自己ベストを更新した。全体49.8秒、ラスト2Fは23.8-12.4秒。最後の1Fだけやや時計を要したが、優秀な時計で駆け抜けた。最終追い切りは、1週前に強めに追ったこともあって馬なりだが、楽々と53.2秒を出している。あとは56kgがどうか。

🐎クラスペディア
前走の北九州記念では、楽に逃げることが出来なかっ た。そのためハナに立つまで非常に時間がかかり、そこまででエネルギーを全部使ってしまった。17着と大敗したのはスタミナがなかったためではない。まずはハナを切れるかどうかが、この馬にとっては重要。VTRを見ると、手足の動き自体は軽快だが、口向きの悪さがある。枠順は逃げ馬にとってはすごく良いところに入れたが、テンの速さでは他の速い馬には劣るところがある。調教は変わらず、平行線。

🐎シュトラウス
父モーリスは中京1200-1600mくらいまでは非常に合う馬。エプソムC 13着からの中12週。初の1200mになるが、3走前には東京芝1400mのオーロカップにて2着がある。1400mの馬にとっては、高速馬場で1200mのスプリント能力をより高く求められるよりかは、時計がかかった方が1200mに対応しやすいだろう。デビュー戦だったので重・不良適性については断言しにくいが、東京芝1600mの不良馬場にて圧勝している。モーリス産駒は短い距離ならば割とタフな馬場でもこなせる馬も多いので、血統面からは良いだろう。 調教内容は、短距離に対策するために坂路調教を増やしている。また、近走はプールを中間に挟むことが非常に多かったが、今回は1回のみ。プール調教からCW+坂路に切り替えてきたところを見ると、脚元の不安がなくなったのかもしれない。流れに乗りやすい枠には入った。期待されている馬でもあり、この辺りで新味が出せるか?

🐎ワイドラトゥール
ヴィクトリアマイル11着からの参戦。藤原厩舎は最終追い切りにてよく芝コースを使うが、芝を使う=本気、というわけではなく、レース勘を取り戻すためなどと言った理由もある。上がり3Fが34.2-11.0秒だと良くは見えるが、本気を出して良の芝コースを走らせると大概の馬はこれくらいの数字は出るもので、そこまで特筆すべきタイムでもない。この馬は勝った時にいつも芝コースを使っていたわけではなく、CWの時などもあり、最終芝コースはルーティンではない。あくまで藤原師の匙加減で、ピリッとさせるために本番に近い状況として芝を使うということだろう。この馬には1400mのやや時計がかかる馬場がベスト条件だと思うが、スピード負けをしないように芝コースを使ってきたのかも知れない。愛知杯(中京1400m/GⅢ)で勝っているが、とにかく馬場次第。高速馬場になると、1200mではさすがに厳しいだろう。

🐎グランテスト
前走の鞍馬S(京都芝1200m内/OP)は重馬場での開催。1番人気に推されるも9着だったが、レース後に川田Jが「今日は馬場ですね」とコメントしており、重馬場は苦手なのかもしれない。稍重くらいまでならいい成績で走っており、馬場次第になってくるだろう。ただ、ロードカナロア産駒は中京1200mでは人気薄でもばんばん連れてくるので警戒しなければならない。重馬場になっても要警戒。調教は、1週前の7月30日に小沢Jが栗東坂路で騎乗し、51.5-24.3-12.5秒と強めに追い切っている。ただベストは49.1秒と非常に速いタイムを持っている馬で、そこからすると、中11週なのでまだ立て直しの途中なのかもしれない。調教本数も中11週にしては3本と少な目で、当日の馬体や気配の感じは確認が必要。芦毛の馬で、脚の運びは良いが少し重たいように映る。大穴の域は超えないか。

🐎ミルトクレイモー
父バゴと馬場が悪くなるといいんじゃないかと思うが、あくまで1200mのバゴ産駒。動きを見ると非常に力強く、迫力がある。北九州記念ではヤマニンアルリフラに0.5秒差の7着からの中4週。頭が少し高く、もしかしたら馬場が渋った方がいいのかもしれない。中4週だが、時計を出しているのは8月1日の栗東CW と最終追い切りの2本のみ。CWは81.1秒、35.4-11.1秒と時計はいい。ただ、本数が少ないのは気になる。放牧先でどんな調教をしていたかは分からないが、CWの時計が思ったより早く、調子はいいのかもしれない。

🐎ジューンブレア
父American Pharoah、母父Galileoと良血。調教はいつも通り坂路のみ。見ての通り、前進気勢が高い馬。頭が高く見えるが、手綱を引かれているためにそう見えている。.元々のスピード値はすごく高い馬だと思う。手綱を緩めるとしっかりと折り合う調教を見せている。8月2日の1週前の調教では、50.2秒-23.5-11.8秒とベストタイムを出している。函館SSでは僅差でカピリナに敗れたが、今回の調教であれば出来落ちなどはなく、もう1段階上がっているのではと思わせる内容だった。あとは長い直線がどうか。

🐎ポッドベイダー
葵S 14着と大敗してしまった。そこから中9週で、自厩舎にて調教を積み、12本の時計を出している。攻め量としては問題ない。ただ、動きを見るとピリッとしている感じはあまり見受けられない。中間に行った密度の濃い調教で、どこまで変わってくるか。

🐎カリボール
北九州記念はヤマニンアルリフラに0.8秒差の11着。よく頑張っているが、9歳というのはどうか。時計がかかった方が良さそうだが、重馬場は0-0-0-3と不振。時計のかかる1400mがベストな条件だろう。調教自体は問題なく、前走の後もずっと坂路調教を積んでいる。最終は一杯追い切りで、気合いをつけているか。ラスト2Fは24.3-11.9秒といいタイムだが、全体時計は53.8秒ともう少し早い時計が欲しかった。

🐎エイシンワンド
最終追い切りは栗東坂路で行っているが、馬は出来ている。1週前の7月31日に吉村Jが坂路調教で騎乗し、全体時計50.6秒とベストタイをマークした。ラスト1Fは12.1秒と、過去のベストタイム時(12.4秒)よりも早い時計を出せている。動きも余裕があって問題ないように思う。1週前に早い時計を出し、今週の調教は馬なりと順調。母父タイキシャトルの血が入っている馬には、力のいる馬場を得意としているものが多い。北九州記念は久々で12着だったが、中京は好績もあるコース。雨はプラスになる。

🐎ジャスティンスカイ
最終追い切りはそれなりだが、ちょっと手足がバラバラに動いているように見える。1週前には荻野Jが栗東CWで追い切りに騎乗。昨年の5着馬。徹底的に追い込む脚質だったが、前走のモルガナイトS(福島芝1200m/OP)では荻野Jが前目で押し切る競馬をして、見事1着。前走と調教はほぼ変わらず、パターンも同じではあるが、前走の方が調教の全体的なタイムは良かったと思う。

🐎ヤマニンアルリフラ
父イスラボニータ。母父のスウェプトオーヴァーボード産駒はダートも走れ、重馬場にも強い馬が多い。北九州記念では+14kgと体重を増やしたが、1着と結果を残した。重馬場は未勝利時に1回経験して2着があるが、1600m戦であり、距離が長かったための負けかもしれない。1週前には栗東坂路でヤマニンサンパと併せていたが、非常にいい追い切りだった。全体時計は54.8秒とかかって見えるが、これは2本目の計測のため。それでいて、ラスト2Fは一杯に追って24.5-11.7秒と速い上がり時計を示していた。連勝している近2走と調教パターンは全く変わっていないが、同じ調教を消化出来ているのは調子がいい証だろう。ますます快調と言っていいのではないか。

🐎カルチャーデイ
ファインニードル産駒、母父マイネルラヴと血統からは1200mがベストだろう。函館SS 6着からの参戦。
今週の調教では割と頭が高めに見える。1週間前に国分Jが追い切りに騎乗しているが、栗東CW 6Fを馬なりで全体時計79.2秒、ラスト2F 35.9-11.2秒と非常にいい調教を消化しており、手応え十分といった感じ。日曜には馬なりで5F CWをしっかり行い、最終追い切りは4Fを軽く流す程度で留めた。2走前の、1着となった米子城S(阪神芝1200m/OP)と同じ調教パターンだが、6F追いおよび5F追いの全ての区間で、米子城Sよりも少しずつ早いタイムで走れている。
函館SSは時計が早すぎて6着になってしまったかもしれないが、米子城Sでは重馬場の中で逃げての1着。函館SSの時は函館での調教だったので見比べが出来ないが、今回は米子城Sの時よりも状態が上向きではないか。非常にいい調教だと思う。

🐎メイショウソラフネ
外枠を引いたのはこの馬にとっては良い(6枠くらいがベストだったが)。モーリス産駒なので中京は合う。北九州記念 13着からの参戦。最終追い切りでは、癖もあるだろうが後脚がハの字になっている。全体時計51.4秒、ラスト2F 24.3-12.1秒と時計は良く、強めだが最終追い切りとしては合格点。ただ個人的な好みもあるが、後脚が広がって走る馬は、力が前ではなく斜めに分散して逃げてしまうので好走しづらい印象がある。この馬が連対したり調子がいい時は後脚が揃っていただけに、フォームだけが気になる。

🐎インビンシブルパパ
函館SS 4着からの参戦。直線の長い中京がどうかという懸念点はある。調教は全然問題がない。函館でのレース後、美浦に帰ってきて調教を行っている。ダート出走時は美浦Wも走らせていたが、今回は時計を出しているのはほぼ坂路。前走は函館なので最終追い切りの見比べはできないが、スピードに特化する調教をしてきたのかと思っている。

🐎ベガリス
前走はパラダイスS(東京芝1400m/L) 2着。常に栗東の販路で追い切る馬で、最終追い切りは馬なりで全体52.4秒、ラスト2F 24.1-11.9秒。一杯追い切りで52.7秒という自己ベストを更新しているが、1週前には強めに追って全体時計51.8秒、ラスト2F 24.0-11.9秒とさらに早く、ベストタイムを更新する時計を2週続けて出している。この馬自身、今はちょうど体調がいいのだろう。斤量も54kgと軽い。ただ、中京1200mの大外は非常に不利だと思う。あくまで大穴だが、余裕があれば馬券に入れたい。調教からは抜粋してみたい馬。ただ、走り方を見るとノメりやすいようにも思える。

ベスト3
ジューンブレア
ヤマニンアルリフラ
カルチャーデイ

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10時30分より是非遊びにきて下さい。

それでは良い週末を(^^)/~~~

2024.8.9 post by もなもな

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キーン

競馬の専門学校校長。 卓越した全方位の予想ファクターから繰り出される競馬講義は多くの支持を集めており、今日も多くの生徒がその門を叩く。 *現在Youtubeチャンネル登録者数8万人超、Twitterフォロワー数2万人超

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