血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
1週間のG1中休みを経て、今週から再びG1ウィークのスタート。
ますは秋の女王決定戦、エリザベス女王杯です。
【エリザベス女王杯・阪神芝2200m】
□結論!ディープインパクトで良い。
2020年(良)阪神
1、オルフェーヴル
2、ディープインパクト
3、ディープインパクト
2019年(良)京都
1、オルフェーヴル
2、ステイゴールド
3、ディープインパクト
2018年(良)京都
1、ハーツクライ
2、ステイゴールド
3、ハービンジャー
2017年(良)京都
1、ハービンジャー
2、ステイゴールド
3、ディープインパクト
2016年(良)京都
1、マンハッタンカフェ
2、マンハッタンカフェ
3、ディープインパクト
上述したように例年は京都競馬場で開催される本レースですが、昨年から引き続き今年も阪神競馬場での開催となります。
血統的には、非根幹距離(400mで割れない距離)の阪神コースということで、パワーの血が求められる傾向にあります。
これは同じ舞台で開催される宝塚記念を思い浮かべるとなんとなく納得できる方も多いのではないでしょうか。
その宝塚記念の過去5年(今年を含む)を見ると、「Sadler’s WellsとNureyev」のいずれかの血を持つ馬が4勝・2着4回・3着3回の計11頭入着しています。
(Sadler’s WellsとNureyevは3/4同血という間柄)
また、この馬券になった15頭のうちサンデーサイレンス系種牡馬は5頭(1勝・3着4回)。
それに対して非サンデーサイレンス系種牡馬は10頭(4勝・2着5回・3着1回)。
現在の日本競馬において、主流血統であるサンデーサイレンスを非サンデーサイレンスが凌駕する成績を納めているレースは珍しいと言えます。
以上より、同舞台である宝塚記念を参考にするならパワーに富んだ
「非サンデーサイレンス系種牡馬を狙え!」
ということになります。
だが、しかし!!
宝塚記念は梅雨時期に開催されます。
過去5年を見ても良馬場開催は2回で稍重開催が3回。
良馬場で行われても中間に雨が降っていることが多く、パワーが求められる馬場になっているのが通例です。
対してエリザベス女王杯が行われるこの時期は秋晴れの季節。
先述した通り、過去5年全て良馬場で開催されております。
そこで阪神芝2200mの過去5年を見てみると、
ディープインパクトが勝率13.5%、複勝率32.6%と最も優秀な成績を残していました。
これは、非根幹距離の阪神コースということで、
「もちろんパワーを求められる傾向にはありながらも、梅雨時期の宝塚記念ほどパワーを意識する必要はない」
ということが言えるのではないでしょうか。
結論、素直に種牡馬王ディープインパクトからで良いとします。
〔出走予定馬〕
ディープインパクト産駒
アカイトリノムスメ、ソフトフルート、テルツェット、デゼル、ランブリングアレー、レイパパレ
秋の女王決定戦!
貫禄の熟女か、若き乙女か。
楽しみですね。
2021.11.10 post
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