血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
以前血統についての入り口記事を執筆しました↓
↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。
今回はダートの種牡馬ランク1位馬について調査します。
それでは
ちょっと知るだけでわかる『へニーヒューズ』どうぞ!
血統表:(C)netkeiba.com
へニーヒューズはアメリカの馬で現役時代、10戦6勝。
主な勝ち鞍はキングスビショップステークス(アメリカG1・ダート7F)とヴォスバーグステークス(アメリカG1・ダート6F)
デビューから3戦連続で圧巻のパフォーマンスを披露し、重賞を初勝利。
その後、挑んだG1では3戦連続で2着に甘んじたが、3歳になるとG1を圧勝で連勝。
安定した成績で生涯で着外となったのはラストランとなったBCスプリント(14着)のみだった。
血統背景は父ヘネシー(Storm Cat~ノーザンダンサー系)×母父Meadowlake(~Princequillo~セントサイモン系)の組み合わせ。
現役引退後、アメリカで種牡馬入りすると、シャトル種牡馬(※北半球と南半球の季節のずれを利用し1年に2期種付けを行う種牡馬のこと)としてオーストラリアでも供用された。
その後、輸入産駒が日本で顕著な活躍を見せていたことから2013年より日本に輸入された。
日本での初年度産駒は2017年デビューから。
2020年種牡馬ランクは第10位。
ダート部門では第1位の成績を収めている。
2021年種付け料は500万円。
目次
【成功配合パターン】
父系統はStorm Cat~ノーザンダンサーのライン。
Storm Catはサンデー系主要血統であるディープインパクトやハーツクライと相性が良く、現代の日本競馬に合ったスピードを増強してくれやすい血。
アメリカ型血統なので完成度が早く、仕上がりも早い傾向がある。
G1産駒であるモーニン(フェブラリーS)とアジアエクスプレス(朝日杯FS)は母に「Cozzene」の血を持つという共通点がある。
サンデー系では「アグネスタキオン」との組み合わせが相性良く、ワイドファラオ(かしわ記念(G1))を始め、ゴッドバンブルビー、ダンツチョイス、ファシネートゼット、フローラルパーク、コウイチといった複数勝ち馬が多く出ている。
【馬券に役立つデータ】
得意なコース
・ダートでは函館、東京、中山が特注。
・札幌、京都、中京も複勝率が高い。
・このようにダートは全体的に良績を残しているが、小倉と福島は勝率が低い。
・芝は全体的に低調で勝率が10%を超えているコースは皆無。
得意な距離
・ダート1200~1600mまでが適性範囲。
特に1600mでは勝率が14%近くあり、複勝率も30%を超えている。
・芝では勝率が10%を超える距離はない。
馬場状態
・ダートの良馬場、稍重馬場が最も得意で、共に勝率10%超、複勝率30%超の成績を残している。
その他
・ここまで述べてきたように、とにかくダートに特化した種牡馬であり勝ち鞍の90%以上にもなる。
・アメリカ型血統なだけにとにかく早くから活躍できる特徴がある。
新馬・未勝利など下級条件戦では無類の強さを発揮する。
※以前執筆した「2歳戦に強い血統」の中でも過去5年の2歳戦ランクの中で、ダート種牡馬として唯一トップ10にランクインしている。
・逆に古馬になるにつれ、そのパフォーマンスは落ちていく傾向にある。
ということで今回は種牡馬へニーヒューズの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!
是非参考にしてみて下さい。
それではまた!
2021.12.2 post