血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
春から凌ぎを削ってきた熟女たち。
春からトップを夢みて走ってきた乙女たち。
今年の女達の戦いもついに最終決戦。
一番強い女が決まります。
血統傾向については先日こちらで述べました。
それでは
エリザベス女王杯の全頭血統考察スタート!
【エリザベス女王杯(GⅠ)】
1枠1番レイパパレ
父ディープインパクト ルメール
母シェルズレイは現役時、21戦3勝(オープン馬)
繁殖としてもかなり優秀で、ここまで7頭が中央で勝ち上がっており、うち本馬の全兄シャイニングレイはホープフルステークス(当時G2)とCBC賞(G3)を制しており、その全妹である本馬で待望のG1馬を輩出した。
血統背景は父クロフネ(フレンチデピュティ~Deputy Minister~Vice Regent~ノーザンダンサー系)×母父ウイニングチケット(トニービン~Grey Sovereign~ナスルーラ系)の組み合わせ。
父ディープインパクト×母父フレンチデピュティ系の組み合わせは、日本ダービー馬マカヒキ(現役)、ショウナンパンドラ(ジャパンカップ、秋華賞)といったG1馬を始めとする活躍馬を多く輩出している父の成功配合パターンの1つ。
このように血統構成は日本の「ザ・主流」。
宝塚記念時には「この宝塚記念という舞台はその主流で少し足りないような馬が好走するレースなのでこの主流さはマイナスとなります。」と考察したのですが、結果は3着と頑張った。
血統傾向の記事で述べたように、この時期は宝塚記念の時よりも主流側に寄るとわしは考えているので、この馬にはプラスになると見ています。
あとはルメールが気にしていたように距離がどうか。
1枠2番クラヴェル
父エピファネイア 横山典
母ディアデラマドレは府中牝馬S(G3)勝ち馬。
母母ディアデラノビアはフローラS(G2)勝ち馬。
このようにしっかりとした良血牝系で、本馬にかかる期待はもちろんG1制覇。
父エピファネイア×母父キングカメハメハの組み合わせは三冠牝馬デアリングタクトを輩出している黄金配合で、このレースに出走しているイズジョーノキセキとも同じ。
イズジョーノキセキは条件馬だが、本馬は重賞でも2着3着3着と相手なりに走る。
あっと驚かせる結果があっても・・・と期待を抱かせる存在だ。
2枠3番アカイトリノムスメ
父ディープインパクト 戸崎
母アパパネは現役時に牝馬三冠を達成した名牝。
これまで産駒は全てディープインパクトと交配されており、全て複数勝ちを収めているが、意外にも重賞勝ちは牝馬の本馬が初。
どうやら4頭目にして母の血を一番色濃く受け継いでいるのが本馬のようだ。
父ディープインパクト×母父キングカメハメハの組み合わせはダービー馬ワグネリアンやデニムアンドルビー(オークス3着、ジャパンカップ2着)という東京仕様配合で春はオークスで4着だった。
母方にあるDeputy Ministerの血も父と相性が良く、今年の大阪杯を制し、ここで初対決となるレイパパレも内包している血。
ここまで気性もレースぶりも血統も絵にかいた様な優等生。
前走の秋華賞でついに開花、3歳牝馬最後のG1を奪取しました。
その勢いで今回古馬に挑みます。当然どこまでやれるか未知数ですが、とても楽しみです。
2枠4番イズジョーノキセキ
父エピファネイア 和田竜
父エピファネイア×母父キングカメハメハは三冠牝馬デアリングタクトを始め、活躍馬多数の黄金配合。
ということで血統的には申し分なしだが、まだ3勝クラスを勝ち切れておらずここでいきなり大激走することはないだろう。
3枠5番ステラリア
父キズナ 松山
母ポリネイターはイギリス芝マイル重賞の勝ち馬。
父キズナは重厚な血を母方に内包しているので配合の際はスピードを取り入れることが肝要なのでこの組み合わせはまぁまぁ理に適っていると言って良いだろう。
母父MotivatorはSadler’s Wells~ノーザンダンサー系のライン。
前走秋華賞時に「阪神芝2000mは忘れな草で勝っているので、舞台相性を武器に再び上位陣にどこまで迫れるか。」と述べて結果は6着。
先述したようにSadler’s Wellsの血を持っていることから200mの距離延長は問題なさそうですが、得意舞台で世代の6着というのが現在のハッキリとした本馬の力ではないでしょうか。
3枠6番ランブリングアレー
父ディープインパクト 吉田隼
母ブルーミングアレーはフローラS(G2)3着。
父ディープインパクト×母父シンボリクリスエスは愛知杯(G3)勝ち馬のマジックキャッスルと同じ。
本馬の場合はそこにSadler’s Wellsで重も得意なディープ産駒。
ヴィクトリアマイル時には「そのような配合なだけに適距離は中距離。高速馬場のマイル少し厳しいそうに見える。」と考察したのですが、結果は2着。
この場をお借りして「見くびってごめんなさい」
とは言え適距離の見解を変えるつもりはまだなく、やはり中距離が良いともう1度言っておきます。
ということでここは頑張れるはず。
4枠7番シャムロックヒル
父キズナ 団野
母ララアはハリウッドスターレットS(アメリカG1・AW8.5F)勝ち馬。
ディープインパクト×母父Tapitの組み合わせはグランアレグリアが同じでキズナはそのディープインパクトの息子。
「父と相性の良い血は息子とも相性が良い可能性が高い」パターンの配合だ。
そこに本馬はSadler’s Wellsなので適距離がキズナ産駒にしては長めに出ている。
得意条件がはっきりとしているタイプでマーメイドSを逃げ切ったように阪神は得意。
前走別舞台で負けて人気もないだろうし、穴を明ける環境は整っている。
4枠8番テルツェット
父ディープインパクト Mデムーロ
母母父にあるStorm Catの血は父ディープインパクトとニックス。
G1馬だけで、キズナ(日本ダービー)、エイシンヒカリ(イスパーン賞(仏G1)、香港C(香港G1))、リアルスティール(ドバイターフ(ドバイG1))、サトノアラジン(安田記念)、ラキシス(エリザベス女王杯)、アユサン(桜花賞)、Study of Man(ジョッキークラブ賞(仏G1))、ラヴズオンリーユー(オークス、クイーンエリザベス2世C、BCF&Mターフ)、ダノンキングリー(安田記念)がいる。
本馬はそこにデインヒル~Danzigのマイラーが効いていて血統としては1600~2000がベストか。
出遅れながらも重賞を制したことが並の能力ではないことを物語っているが、さすがにG1の舞台では通用しなかった。
前走クイーンSではその出遅れ癖をやや克服。
再び頂点へ挑戦するにあたっては好材料だが、今度は距離の壁がありそうで・・・。
5枠9番ウインマリリン
父スクリーンヒーロー 横山武
スクリーンヒーローはロベルト系なので基本牡馬に偏る。
牝馬での重賞勝ち馬はこの馬とクールキャットの2頭のみ。
スクリーンヒーロー産駒でダンジグのクロスはジェネラーレウーノと同じ。
2頭とも中山が得意で、本馬も日経賞とオールカマーを快勝。
天皇賞(春)の時にも述べたが、弱点は遠征。
関西遠征ではまだ馬券になったことがないことは頭に入れておきたい。
5枠10番ムジカ
父エピファネイア 秋山真
これまで何度も述べてきたように種牡馬エピファネイアのセールスポイントは日本種牡馬2大巨頭であるディープインパクト系(サンデー系)ともキングカメハメハ系(非サンデー系)とも交配が可能なこと。
そんな中で本馬は母父ディープインパクトとの配合パターン。
この配合は母父キンカメとの交配よりは劣るもののSadler’s Wellsをクロスさせることで成功確率が高まる。
菊花賞2着馬のアリストテレス(AJCC(G2))、オーソクレースがこのパターンだ。
この取り上げた2頭の例からいけば長めの距離の方が良さそうだし歓迎。
ただし、勝ち鞍が未勝利のみというように毎回頑張って走るが勝ち味に遅い馬。
ここも好走しても良いのだが、勝ちきる姿が想像できるかと言われると・・・。
6枠11番ソフトフルート
父ディープインパクト 岩田望
母母ストームソングはBCジュヴェナイルフィリーズ(アメリカG1・ダ8.5F)の勝ち馬。
半姉(父タニノギムレット)にフローラS(G2)勝ち馬のミッドサマーフェイスがいる。
母父Kingmamboはキングカメハメハの父。
ということで秋華賞馬アカイトリノムスメと似たような配合と言える。
オープン入りし、オープン戦でも2着に好走と一歩ずつ力をつけている印象だが、ここはG1。
さすがに相手レベルが一気に上がりすぎか。
6枠12番デゼル
父ディープインパクト 武豊
母アヴニールセルタンはフランスオークスとフランス1000ギニー(日本でいう桜花賞)の2冠馬。
父ディープインパクト×「Blushing Groomを持つ母」との組み合わせは、ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、マカヒキ(日本ダービー)と同じで東京で切れる脚を持つ馬になりがち。
ヴィクトリアマイルの時に「マイル重賞(阪神牝馬S(G2))を勝ったが、本質的には中距離の方が良さそう。」と述べたように結果は8着。
距離延長で期待した休み明けの前走は前からいって16着大敗。
やはりこの馬は溜めてこそ。改めて期待したい。
7枠13番リュヌルージュ
父モンテロッソ 富田
父モンテロッソはDubawi~Seeking the Gold~Mr. Prospectorのライン。
母父はメジロマックイーン。ということで完全なる非サンデー系。
よってサンデーが走る条件とは真逆な条件で走る傾向があるということになる。
今回わしは「サンデーの大将格であるディープで言い。」と決めたのでもちろんここは軽視する存在。来たらごめんと富田君に言うことにします。
7枠14番ロザムール
父ローズキングダム 池添
父ローズキングダムはキンカメ系種牡馬。本馬が代表産駒。
キングカメハメハ系の種牡馬は万能タイプなので、主流サンデー系ディープ産駒が走るような舞台では時計がかかるような馬場になることで相対的に上昇しやすい。
本馬もオープン入り後、重賞で2着が2回あるように力がついてきている印象はあるが、上位陣とがっぷり4つの戦いではさすがに部が悪い。
狙うなら雨が降るような時だろう。
8枠15番ウインキートス
父ゴールドシップ 丹内
母イクスキューズはクイーンC(G3)勝ち馬。
さらに母母クリスティキャットはフラワーボールH(アメリカG1・芝10F)勝ち馬というしっかりとした牝系。
父ゴールドシップ産駒の特徴として時計がかかる馬場状態が得意で、洋芝も優秀。
特に札幌競馬場での成績は優秀。また、産駒全体としては4歳になって成長力を見せる傾向があり、そのあたりは流石ステイゴールド系といったところでしょう。
ということで札幌記念の時には有力視していたのですが、案外な結果に。
そこから前走のオールカマーでは「やっぱりまだ力上位相手には厳しいんだ」と判断し軽視したら2着。
わしはこの馬に遊ばれとるよね(苦笑)
8枠16番アカイイト
父キズナ 幸
父キズナ×母父シンボリクリスエスの組み合わせは富士S(G2)勝ち馬のソングラインと同じ。
ソングラインは母母系に日本の主流血統であるサンデーサイレンスを、本馬は大系統ノーザンダンサー系のNijinskyを持っている。
Nijinskyはスタミナ血統なので本馬はソングラインに比べて適性距離が長めに出ている。
血統的には阪神の舞台は合うが、出遅れ癖が最高峰の舞台ではマイナスか。
8枠17番コトブキテティス
父ハービンジャー 柴田善
父ハービンジャー×母父キングカメハメハの組み合わせはブラストワンピース(有馬記念)やモズカッチャン(エリザベス女王杯)と同じ。
戦績から見てわかるように東京がベストなハービンジャー産駒で、それはいかにもモズカッチャンと似通う。
ということは京都で開催されていたエリザベス女王杯の方が親和性は高かったということで、阪神変わりとなっている今の本レースではちょっとプラス要素はなさそうだ。
以上、出走馬全17頭の血統考察でした。
2021.11.12 post
https://twitcasting.tv/c:yra_uma/movie/709235863
↑ツイキャスのアーカイブも聞いて下さい↑
みっちゃん Yちゃん、エリザベス女王杯だねー!
YRA ・・・。
みっちゃん Yちゃーん。元気出しなよ(・∀・)
YRA ・・・元気です。
みっちゃん 暗っ!笑
皆さん今日は土曜日競馬の影響でYちゃんは元気が無いので俺が進めます。
まずはウィンキートス。芝2200得意そうだよね、2着2回の1着1回。
でも阪神走ったことないからそこは不安。
YRA なるほどねー
みっちゃん 次はステラリア。
調教動いてるし、いい末脚もってるし、豊さんも距離伸ばして大丈夫って言ってたから。
人気も無いし、狙ってみたい。
YRA なるほどねー
みっちゃん じゃあ本命いくね。
本命は・・・レイパパレです!
エリザベス女王杯と言ったらやっぱり関西馬。
過去10年で関東馬が3着以内入ったのは5頭だよん(・∀・)
鞍上もルメールだし軸にぴったり。
YRA なるほどねー
みっちゃん じゃあYちゃんの番だよ!
YRA なるほどねー
みっちゃん おい(笑)ちゃんとしな(-_-;)
YRA なるほどねー
みっちゃん もういい。せめて本命だけ言いな!
YRA ・・・アカイトリノムスメ。
みっちゃん はい。
もぅ、早く元気出してよーYちゃん。
YRA ・・・。
みっちゃん ソネットフレーズめっちゃ惜しかったもんね。
気持ちはわかるよ。でも2着も立派!
YRA 2位じゃダメなんでしょうか。
みっちゃん 蓮舫かっwww
てか古いwww
エリザベス女王杯
わし◎アカイトリノムスメ
みっちゃん◎レイパパレ
2021.11.14 post