「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
今週の競馬の専門学校でのキーン校長
その中でなんと。
「血統のことはYRA君に任せている」と発言されました。
これは!
書くしかない!
それでは「今狙える、キングカメハメハの血」スタートです!
目次
【先週の血統分析】
そもそもキンカメの血は今本当にアツいのでしょうか?
ということできちんとみておきましょう。
下記は先週3場(中山・阪神・中京)の芝レース結果一覧です。
赤文字がキンカメ系の種牡馬となります。
なんと全27レースのうち20レースで父キンカメ系が馬券になっています。
そのうち3レースではキンカメ系種牡馬産駒の出走はありませんでしたので、実際は
全24レースのうち20レースで父キンカメ系が馬券になっている!
ということになります。
中京は大荒れ高松宮記念(その立役者、3着キルロードはキンカメ系産駒!)を最後に残念ながら開催が終了してしまいましたが、中山と阪神はまだまだ続きます。
両コースともに先週の土日メインではキンカメ系種牡馬が活躍したのは上記表の通り。
特に土曜日中山のメインレース・日経賞(G2)では1着2着3着を独占でした。
これは確かに「今狙える血」ということが言えるでしょう。
【キンカメ系種牡馬とは】
ではキンカメ系種牡馬が狙えるとわかったところでここからは、
具体的にキンカメ系種牡馬についての解説を行っていきます。
キングカメハメハ
まずはなんと言ってもキングカメハメハ本馬ですよね!
この馬は今回取り上げるキンカメ系種牡馬全ての父となります。
大系統ネイティヴダンサーの系統で、Mr. Prospector~Kingmamboを経て誕生しました。
もともとこのネイティヴダンサー系はアメリカ型のダート血統でしたが、近年はこのキングカメハメハに代表されるように芝・ダートの双方で活躍馬を送り出す系統となっています。
キングカメハメハの仔達も種牡馬として活躍しており、現在ではキンカメ系と呼べる程繁栄しており、サンデーサイレンス系に並び日本の主流血統を形成しています。
そのことについては以前こちらの記事でも述べているので是非ご覧下さい。
芝・ダート兼用で、馬場も不問の万能型血統がこのキングカメハメハ系なのです。
ロードカナロア
それではここからはキンカメ系種牡馬についての解説をしていきます。
まずはキングカメハメハの代表産駒にして後継種牡馬のロードカナロアです。
この馬についての血統的セールスポイントはなんと言ってもサンデーサイレンスを持たないことにあります。
つまり、サンデーサイレンス持ち牝馬との交配が自由に行われるわけで、これは種牡馬として大きなアドバンテージとなっています。
その為、代表産駒であるアーモンドアイやサートゥルナーリアのように母父サンデーサイレンス系の交配で活躍馬を送り出しています。
尚、母父非サンデーサイレンスとの交配では、ステルヴィオやダノンスマッシュといったようにロードカナロア自身と似た距離適性の馬が出やすいことも合わせて覚えておきましょう。
ロードカナロアについてはこちらで取り上げていますので是非合わせて読んでみて下さい。
ドゥラメンテ
この馬は母父サンデーサイレンスとなります。
母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯勝ち馬で、母母エアグルーヴは天皇賞・秋とオークスを勝ったという良血牝系です。
ドゥラメンテ自身は皐月賞と日本ダービーを勝ちました。
ロードカナロアと比べ距離は長めに出る産駒が多く、初年度産駒から菊花賞馬タイトルホルダーを輩出しています。
得意なコースは中山と阪神です。
2022年の3歳世代が種牡馬として3世代目となるのですが、残念ながら2021年に死去。
先述したようにかなりの良血なので残った産駒から多くの活躍馬を輩出しそうです。
この馬についてはいずれまた個別に記事を書こうと思っています。
リオンディーズ
母父スペシャルウィークはサンデーサイレンス直仔のダービー馬です。
(最近競馬が好きになられた方からすると、ウマ娘の主人公というイメージが強いでしょうか。)
母のシーザリオは日米のオークスを制し、数々のG1馬を輩出した名牝。
母父がサンデーサイレンスで母系が名牝というのは先ほどのドゥラメンテと似た血統構成ですね。
ドゥラメンテよりもサンデーサイレンスが奥にある(=4代前。ドゥラメンテは3代前)ので、サンデーサイレンスのクロスを作りやすいことが本馬の血統的セールスポイントです。
実際、そのような配合が素直に走っています。
父に似て種牡馬として万能型の傾向があり、芝・ダートで活躍馬を輩出しています。
ドゥラメンテ同様種牡馬として2022年の3歳が3世代目となりますが、こちらは最大手牧場社台SSに繋養されていないにも関わらず、種牡馬ランク20位につけているあたり、種牡馬としての能力が非常に高いと言えそうで、今後も活躍馬を安定的に輩出しそうです。
最も得意なコースは阪神で、芝・ダート共に中長距離が合います。
仕上がりが早いタイプが多いので新馬戦から狙えるタイプということもあわせて覚えておきましょう。
この馬についてもいずれ個別記事を書きたいと思っています。
ルーラーシップ
最後はロードカナロア同様、非サンデーサイレンスとの交配馬ルーラーシップです。
この馬の母エアグルーヴは先ほどのドゥラメンテの時に母母として登場しましたね。
ドゥラメンテは母父がサンデーサイレンスですが、この馬はトニービン。
サンデーサイレンスを内包しない分、ドゥラメンテよりも交配に注文がつくことがありません。
サンデーサイレンス系の大将格ディープインパクトとの交配で代表産駒キセキ(菊花賞)を出しています。
そのキセキを見てわかるように産駒全体の傾向として距離は長め。
特に2000m以上での成績が良く、母系からサンデーの血を補うケースが多いとは言え、やはり非サンデーサイレンス種牡馬ということでスタミナ比べの方が本領を発揮しやすい傾向にあるのです。
得意コースは東京、新潟。
このあたりは母父トニービンの影響が色濃く出ていると言えます。
ルーラーシップについてはこちらで取り上げていますので是非合わせて読んでみて下さい。
ということで今回は今狙えるキンカメ系血統について取り上げてみました。
如何だったでしょうか?
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血統表:(c)netkeiba.com
↑好評であれば次回はこちらについて解説したいと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた!
2022.3.31 post