血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
以前血統についての入り口記事を執筆しました↓
↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。
今回は欧州最強馬について調査します。
それでは
ちょっと知るだけでわかる『ハービンジャー』どうぞ!
画像元:(c)netkeiba.com
ハービンジャーは現役時、イギリスで9戦6勝。
主な勝鞍は、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(イギリスG1・芝12F)。
3歳時に1つ重賞を制覇したものの、本格化は4歳になってから。
始動戦となったジョンポーターS(イギリスG3)を3馬身差の快勝で飾ると、そこから連勝街道へ。
最後はキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(イギリスG1・芝12F)を同レース史上最大着差となる11馬身差をつけるコースレコードで圧勝。
同年のワールドサラブレッドランキングでは最高の135というレーティングが与えられた。
キングジョージ後は凱旋門賞を目指していたが、左前脚骨折により断念。
そのまま引退となった。
血統背景は父Dansili(デインヒル~Danzig~ノーザンダンサー系)×母父Bering(~ネイティヴダンサー系)の組み合わせ。
3代母Sauceboat、4代母Cranberry Sauce、5代母Queensberryはそれぞれ重賞勝ち馬という牝系。
現役引退後、日本に輸入され種牡馬入り(社台SS)。
初年度は200頭以上の繁殖牝馬を集める人気ぶりだった。
(2021年は80頭)
2014年初年度産駒がデビュー。
2021年種牡馬ランクは第15位。
2022年種付け料は400万円。
目次
【成功配合パターン】
ヨーロッパの血統なので、日本の主流血統との配合がメイン。
「母父キングカメハメハ」とは、ブラストワンピース(G1・有馬記念)、モズカッチャン(G1・エリザベス女王杯)を出している。
「母父サンデーサイレンス系」とは、ペルシアンナイト(G1・マイルチャンピオンシップ)、ディアドラ(ナッソーS(イギリスG1)、秋華賞(G1))というG1馬を始め、重賞馬を多数輩出している。
尚、この2頭はともに「Nureyev」を合わせ持つという点でも共通している。
その他では「Deputy Minister系」も相性が良く、ノームコア(香港C(香港G1)、ヴィクトリアマイル(G1))を始め、オープン馬サトノアリシア、アグネスフォルテ(京都新聞杯(G2)2着)などを出している。
【馬券に役立つデータ】
ほぼ芝専用種牡馬。
得意なコース
→ヨーロッパ血統ということで洋芝が得意
・特注は中山芝2000m
・全体的にダートは水準以下の成績
得意な距離
→逆に短距離と長距離は共に良くない。中距離型と覚えておこう。
・その中でも特に2000m戦が良く、勝率がおよそ10%で複勝率も30%に迫る勢い。
次点は2500m、2600mで、こちらも優秀な成績。
その他
→いまだクラシック馬は輩出していない。
・洋芝が向くように馬場状態は稍重~重が合う。
→但し、不良はダメ。
・日本の非主流血統となるので日本の主流血統がバリバリ走るような条件は苦手
→逆に日本の主流血統が苦戦するような条件になった時は狙い目となる。
・ダートは基本スルーでOK。
ということで今回は種牡馬ハービンジャーの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!
是非参考にしてみて下さい。
それではまた!
2022.3.2 post