血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
以前血統についての入り口記事を執筆しました↓
↑こちらでは種牡馬王ディープインパクトからキングカメハメハについて触れました。
今回は史上7頭目の黄金の三冠馬について調査したいと思います。
それでは
ちょっと知るだけでわかる『オルフェーヴル』どうぞ!
画像元:(c)netkeiba.com
オルフェーヴルは現役時、日本とフランスで走り21戦12勝(2着6回、3着1回)。
主な勝ち鞍はクラシック三冠、有馬記念(2回)、宝塚記念。
2011年の年度代表馬。2015年には史上31頭目のJRA顕彰馬に選定された。
デビュー戦からゴール後に鞍上の池添騎手を振り落とすなど、暴れん坊としても有名で、それらの影響から2歳時には目立った活躍をすることができなかった。
その後陣営の努力により徹底的に折り合いを教えていくと、徐々にその能力を発揮。
皐月賞の前哨戦スプリングSで鋭い切れ味を発揮し、ついに能力開花。
その後は圧倒的な強さを見せつけてクラシック三冠を駆け上った。
4歳時にはフランス遠征し、世界最高峰の凱旋門賞に挑戦。直線抜け出して日本馬初制覇を確信させる走りを見せたものの最後に斜行してしまい失速。2着に惜敗した。
翌5歳時にも果敢に凱旋門賞に挑戦したがまたもや2着、ついにその門をこじ開けることはできなかった。
同年限りで引退。ラストレースとなった有馬記念では2着に8馬身をつける圧勝だった。
血統背景は父ステイゴールド×母父メジロマックイーンで、この組み合わせは本馬や兄ドリームジャーニーに代表されるように一世を風靡したニックス配合。
2014年より種牡馬として供用開始、2017年から初年度産駒がデビューしている。
2020年種牡馬ランクは第4位。
父ステイゴールドの代表産駒にして後継種牡馬。
日本における主流血脈・サンデーサイレンス系ということで、種牡馬としてのライバルは同系にも多数で厳しい戦いの渦中にいる。
そんな中で母系にノーザンテーストの血を持つという点が武器。
ノーザンテーストの血は産駒に成長力を伝えやすい。
「成長力があるサンデー系種牡馬」というのが種牡馬オルフェーヴルの立ち位置だ。
2021年種付料は350万円。
目次
【成功配合パターン】
「母父フォーティナイナー系」の血が大物輩出配合。
ラッキーライラック(大阪杯、エリザベス女王杯(2回)、阪神JF)とエポカドーロ(皐月賞)という現時点でのG1産駒2頭に共通している。
また今年のきさらぎ賞(G3)を勝って春のクラシックの舞台を戦ったラーゴムも母母にフォーティナイナーの血を持っている。
さらにざっくり言うと「母父Mr. Prospector系」
先述したフォーティナイナー系もMr. Prospector系なのだが、他にもショウリュウイクゾ(日経新春杯(G2))、ジャスティン(東京盃(G2)、カペラS(G3))、バイオスパーク(福島記念(G3))、シャインガーネット(ファルコンS(G3))といった重賞馬を送り出している。
最後に、ダートでは「母父フレンチデピュティ」の血を取り上げておく。
この配合からはマルシュロレーヌ(レディスプレリュード(G2))を始め、ヘリオス(グリーンチャンネルC(L))、アルドーレ(阿蘇S(OP))などを出しており、ダート適性が高い馬ができやすい。
【馬券に役立つデータ】
得意なコース
・芝では福島と中京が特注。
・函館も連対率と複勝率が高い。
・ダートも良績で東京、中山、中京以外の競馬場で勝率が10%を超えている。
(東京は悪く、勝率3%以下なので無条件に切って良し)
得意な距離
・芝2300m以上で勝率(12%超)、連対率(20%超)、複勝率(30%超)が最も優秀。
・次点は芝1400mで勝率が10%を超えている。
・ダートは比較的全てにおいて水準以上。特に1000mや1200mといった短距離が良い。
馬場状態
・芝の重~不良得意。時計のかかる馬場。
・ダートは稍重が最も得意。
その他
・2~3歳戦よりも古馬混合戦で活躍する産駒が多い。
・但し、ダートの場合は2~3歳戦で積極的に狙いたい。
ということで今回は種牡馬オルフェーヴルの「配合」と「馬券に役立つ情報」についてでした!
是非参考にしてみて下さい。
それではまた!
2021.11.4 post