血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
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よろしくお願いしまーす(^^)/~~~
今週は東京ダート1600mの重賞
ユニコーンステークスです!
まずはデータから整理していきます。
それではみっちゃんよろしく!
目次
【ユニコーンSのデータ】
はい!
それでは、今週もまずは過去10年のデータを見て、どんな傾向のあるレースか掴んでいきましょう。
人気について
まずは、人気別のデータから見ていきましょう。
大まかな傾向としては、人気通りの着順になっていることが分かります。
勝ち馬はほとんどが1番人気から3番人気で出ていますね。
あとは、過去10年間では恐ろしいほど3番人気馬の好走が目立ちますね。
しかし、オッズは人間が作るものなので、これらのデータを信じすぎるのは危険だと思います。
参考程度にしておきましょう。
配当について
次に、配当面を見ていきましょう。
昨年は、7番人気・14番人気・3番人気の順で馬券になったため、大きい配当がありましたね。
2016年以外は5番人気以下の馬が必ず馬券になっているので、今年も馬券には人気薄も忍ばせて大きな配当をゲットしたいところです。
枠について
次は枠別のデータです。
スタート直後の芝の距離が長い外枠が有利な東京ダート1600mにしては、外枠有利の傾向が見えにくくなっています。
10レース分のデータなので傾向が出にくいのかもしれませんね。
過去10年間の東京ダート1600mすべてのレースでは、外枠が有利になるデータの緩やかな偏りは出ていますので、レース展開を考えるうえでは外枠が好走する傾向は無視できないと考えています。
騎手について
次は騎手別のデータです。
勝ち鞍は戸崎騎手と福永騎手の2勝がトップです。
一方、横山典弘騎手は相性が悪いことが分かります。
しかし、過去10年間の東京ダート1600mすべてのレースで考えると、横山典弘騎手は今回出走するメンバーでは複勝率35.3%と戸崎騎手と同等、福永騎手よりも5%も高い結果を残していますので、安易に切ることはできません。
また、M.デムーロ騎手はユニコーンSでは3番人気以内の馬の連対率が100%ですが、今回は6番人気(想定)であることと、最近のM.デムーロは出遅れも目立つので、本命や軸にはしにくいと考えています。
馬体重について
馬体重については、このデータだけでは何かの判断材料にするのは難しいですね。
参考程度にご覧になってください。
脚質について
次は脚質ごとのデータを見てみましょう。
先団・中団あたりからの競馬をした馬の勝ち鞍が多いですね。
特に、過去10年間で、上り3Fタイムが最速~3番手の馬が必ず2頭以上馬券になっています。
個人的には、今年の青竜Sでポツンからの上り3Fを34.3で勝ったハセドンに注目しています。
前走クラス別成績について
最後に、前走のクラス別成績です。
今年のユニコーンSは1勝クラスからも面白い馬が出てきていますが、勝利馬が出やすいのは前走でオープンクラスを戦ってきた馬です。
前走のオープンクラス以上のレースを個別に見てみると、今回の出走馬に該当し好走しているのは青竜Sと端午Sになります。
前走が青竜Sの馬は【1-4-3-21】、端午Sの馬は【1-2-0-12】という結果を残しています。
以上、ユニコーンS過去10年のデータでした!
みっちゃんのデータに基づくハイクオリティ推奨馬はこちら!
【ユニコーンS全頭血統考察】
血統傾向はこちらから。
それでは全頭血統考察スタートです!
インダストリア
父リオンディーズ レーン
半兄(父ロードカナロア)にマイラーズC(G2)を勝ったケイデンスコール。
父リオンディーズは名牝シーザリオの息子で、エピファネイアの半弟。
サンデーサイレンスのクロスが成功パターンで、本馬も母父がサンデー直仔のハーツクライ。
未勝利(東京)→オープン(中山)と連勝で皐月賞トライアルの弥生賞へ駒を進めた。
その弥生賞時には「ここまで見た感じ1800mがベストのように見えるので1F長くなるのがどうか。」と考察し5着。
そして前走NHKマイル時には「その結果を受け、マイル路線のこちらへと照準を変えました。適性的にはその判断は正しいと言えそうです。」と考察した通り5着と頑張りました。
そこから考えればダート路線がどうかですが、万能キンカメ系の系統となるので一度試してみる価値はあります。
コンバスチョン
父ディスクリートキャット 田辺
母スモーダリングは現役時12戦3勝(ダート1300~1400m)。
3代母Oyster Catcherはアイルランド重賞(芝7F)で3着。
父ディスクリートキャットはアメリカ産馬でシガーマイル(G1)やUAEダービー(G2)を勝った。
当初はアメリカで種牡馬入りしたが、2017年より日本で供用されている。
日本に適性が高いStorm Catの系統で、勝ち鞍はダート優勢。
本馬もデビューからダートで使われてきており、全日本2歳優駿(G1)を2着のあと前走このレースと同舞台のヒヤシンスS(L)を勝った。
東京ダート1600mで実績があることは心強いし、本レースはStorm Catの相性が良い。
馬場が渋ればより条件は向くでしょう。
ジュタロウ
父Arrogate 武豊
母Bodacious Babeはアメリカ馬で重賞2着(ダート7F)。
父ArrogateはドバイワールドカップなどG1を4勝。
現役引退後、アメリカで種牡馬入りしケンタッキーオークス馬を輩出している。
Mr. Prospectorの系統で血統表にはダート馬が散りばめられている。
また、父系・母系ともにDeputy Ministerというクロフネの父でおなじみの血をもっているのでこのクロスがある。
血統的にはいかにもパサパサな乾いた馬場が合っていそうです。
スマートラプター
父キングカメハメハ 石橋脩
母ショウナンアクトは現役時22戦4勝(ダート1200~1400m)。
3代母ゴールデンリッカ、4代母グローリーウエイはオープン馬。
全兄オルナも全姉スマートレイチェルもオープン馬で共にダートで活躍。
万能キングカメハメハに母父フレンチデピュティなので適性がダートに出ている。
この組み合わせからは先述した兄姉以外にもオープン馬キラウエアがいる。
前走距離延長となった青竜S(OP)では12着。
母の距離適性を引き継いでいるので、前走と同じ距離のここも上がり目は厳しいか。
セキフウ
父へニーヒューズ Mデムーロ
父へニーヒューズについてはこちらで解説しています。
3代母にアメリカ産馬で、サンタバルバラH(G1・芝10F)とサンタアナH(G1・芝9F)勝ち馬のReloyがいる牝系。
また4代母Rescousseはフランスオークス馬。
父へニーヒューズは1800mまでの距離で良績を残している。
本馬は1400mを中心にサウジダービー(G3)では1600mで2着と好走した。
この父の産駒で本レースを制したのは2019年のワイドファラオと同じで、また昨年3着に入着したケイアイロベージも同じ。
海外帰りの初戦となるが、血統的にマイナス評価するポイントはありません。
タイセイディバイン
父ルーラーシップ 松若
父ルーラーシップについてはこちらで解説しています。
母ダイワスピリットは現役時2勝。
母母ロンドンブリッジはファンタジーS(G3・芝1400m)勝ち馬で桜花賞2着。
父ルーラーシップは非サンデー系種牡馬なのでサンデー系牝馬との交配が中心。
本馬の母父ダンスインザダークはサンデー直仔でキンカメ系種牡馬との交配は相性が良い。
キンカメ×ダンスインザダークの組み合わせではラブリーデイ(天皇賞秋、宝塚記念)やユーキャンスマイル(阪神大賞典)などが出る。
ダンスインザダークは菊花賞馬なので距離が延びる方に出る。
父ルーラーシップもキンカメの長距離担当種牡馬。
NHKマイルC時には「ということでここまでは母母ロンドンブリッジの特徴が色濃く出ていると思われます。成長と共に距離も延びていきそうで完成はまだ先にありそうです。」と考察した通り10着。
万能キンカメ系ですのでダート適性を否定はしませんが、この馬の評価は先述した通りなのでやはりもう少し成長を見守りたいと思っています。
テーオーステルス
父キタサンブラック 団野
母エーシンエムディは現役時30戦3勝(条件馬)、勝ち鞍は芝1200mによるもの。
母母エイシンルーデンスは中山牝馬S(G3)とチューリップ賞(当時G3)勝ち馬。
父キタサンブラックはディープインパクトの全兄ブラックタイドの直仔。
クラシックから活躍し菊花賞を獲ったが、完成は古馬になってからだった。
種牡馬としてもそのような産駒が多くなりそう。
父の距離適性は長めだったが、本馬は母が先述したように芝短距離馬だったのでその距離適性を受け継いでいる。
またサンデーサイレンスの3×3クロスもその距離適性に影響を与えている要因の1つだろう。
このように父よりも母方の血を色濃く受け継いでいる印象が強いので1Fの距離延長がプラスに働くかというと疑問が残ります。
ティーガーデン
父ドゥラメンテ ルメール
父ドゥラメンテはキングカメハメハにサンデーサイレンス、さらに牝系はエアグルーヴという超良血。
種牡馬として初年度からタイトルホルダー(菊花賞)、2年目にスターズオンアース(桜花賞、オークス)を出している。
母ルミナスパレードは現役時、23戦4勝(条件馬)。
ダートの短距離で活躍した。
母母ルミナスポイントは芝・ダートの短距離で5勝を挙げたオープン馬。
半姉(父キズナ)ソングラインは先日の安田記念を勝った。
父がドゥラメンテに変わった本馬も芝1600mで2勝。
いきなりのダート重賞挑戦でどこまで通用するかは疑問だが、芝スタートであるコース形態は向きそう。
馬場も渋った方が良いだろう。
ハセドン
父モーリス 横山典
父モーリスは天皇賞・秋、安田記念、マイルCS、香港C、チャンピオンズマイル、香港マイルとG1を6勝。2015年の年度代表馬。
母クイーンオリーブは現役時、21戦4勝(芝1800~2200m)。
4代母にファンタジーS(アメリカG1・ダート8.5F)を勝ったMy Darling Oneがいる牝系。
サンデーサイレンスの4×3クロス+Sadler’s Wells≓Nureyevは今のトレンド的配合。
父モーリスは芝優勢種牡馬で、ダートの場合は脚抜きの良い馬場がベター。
バトルクライ
父イスラボニータ 戸崎圭
父イスラボニータは皐月賞馬。
マイル~中距離戦線で活躍した。
種牡馬として本馬の世代で2世代目とまだサンプル数が少ないが、アメリカ型の血を内包しているのでそこ(例えばMr.Prospector)を増強するような配合をすればダート適性を持った馬も出そう。
本馬は母父キングカメハメハ~Mr.Prospectorのラインでこのクロス(5x4)を持つ。
芝でのデビューだったが奮わず、ダートに転向すると未勝利戦、1勝クラスを連勝。
前走のオープンクラスでも3着と好走した。
今回も引き続き同じ舞台なので期待している。
ビヨンドザファザー
父Curlin 内田博
母ガリレオズソングはアイルランド産馬でアメリカ芝重賞(芝12F、芝8.5F)2着。
父Curlinはアメリカ産馬でドバイワールドカップなどG1を7勝。
種牡馬としてもアメリカでG1馬を輩出している(2021年種牡馬ランクは第2位)。
血統背景は父Smart Strike(~Mr. Prospector~ネイティヴダンサー系)×母父Deputy Minister(~Vice Regent~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。
母系にはこのレースに合うStorm Catの血も内包しており、父系母系ともに日本に適応能力の高い血で構成されていることがわかる。
1勝クラスでの戦績ではあるが、東京ダート1600mで連対を外していないことも好感。
ペイシャエス
父エスポワールシチー 菅原明
母リサプシュケは現役時19戦2勝(ダート1700~1800m)。
5代母LisadellはコロネイションS(イギリスG2・芝7F)勝ち馬で、名牝Specialと同血。
父エスポワールシチーは2009年と10年の最優秀ダート馬で計9つのG1を制した。
東京ダート1600m得意のゴールドアリュールの産駒で本レースと相性の良いStorm Catも内包。
また、配合面からはNureyev≓Sadler’s Wellsのクロスも有効。
さらにその2頭由来の名牝Specialと同血のLisadellを持つのでよりこの血を増強しているということになる。
父同様先行脚質が持ち味で、前目から粘り込むレースを期待したい。
リメイク
父ラニ 福永
母サリエルは現役時27戦4勝(オープン馬)。
芝ダートの1200mで勝ち鞍を挙げている。
父ラニはUAEダービー(G2・ダート1900m)勝ち馬で史上初めてアメリカ三冠馬に出走した日本馬。
引退後種牡馬入りし、この世代が初年度産駒。
血統的にTapit~A.P.Indy~Seattle Slewの系統でサンデーサイレンスとSadler’s Wellsを内包しているので配合次第で芝馬も出しそう。
本馬は母父がキングカメハメハなのでMr. Prospectorのクロスを持つということもあり、素直にダート適性に出ている。
これは産駒初の重賞勝ち馬となったケウ(ル・プランタン賞・佐賀)も同じ。
本馬はここまで1400mで4勝。
前走、前々走とオープン戦の連勝は能力が高い証だろう。
スピードが勝っている印象はあるが、父の中距離適性を考えれば1F延長のここも守備範囲内だろう。
ロードジャスティス
父Fort Larned 石川
3代母Barbarikaはアメリカ産馬でダート重賞勝ち馬(8.5F)。
父Fort Larnedはアメリカ馬でBCクラシック(ダート10F)、ホイットニーH(ダート9F)、スティーヴンフォスターH(ダート9F)とG1を3勝。
父系統はMr. Prospector~ネイティヴダンサー系。
ということで父母ともにアメリカ型の血統なのでゴリゴリのダート馬に誕生。
となれば芝スタートのこのコースはどうなの?となるのだが、前走1勝クラスできっちりクリア。
特殊形態なコースだけに実績がある点は評価ポイントとなる。
ヴァルツァーシャル
父マクフィ 三浦
5代母にオークス馬シャダイターキンがいる牝系。
マクフィはイギリス産馬。現役時、イギリス・フランスで6戦4勝。
主な勝鞍はイギリス2000ギニー(芝8F)とジャック・ル・マロワ賞(芝1600m)
種牡馬としては芝・ダート兼用だが、本馬は日本の主流血統サンデーサイレンスを内包しない為、ダート適性に出ている。
芝・ダート兼用種牡馬ということで芝スタートとるこのコースは良く1勝クラスを同舞台でクリア。
前走オープンクラスでも4着とまずまず。
経験を経て前走より上昇なるか注目したい。
以上、全15頭血統考察でした。
血統表:(c)netkeiba.com
YRAの血統的推奨馬はこちら!
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↑MildomのアーカイブではマーメイドS中心に解説しています!
こちらも是非見てくださいね(*´ω`*)
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2022.6.17 post
【最終結論!】
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S評価
③コンバスチョン
⑤ペイシャエス
⑪ヴァルツァーシャル
A評価
①ハセドン
②セキフウ
⑦リメイク
⑭ビヨンドザファザー
血統評価ということもあり、
初ダート組はバッサリ逝きました(^_-)☆