全頭血統考察

競馬血統まとめ【ホープフルS(GⅠ)2023】の順位予想

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YRA
血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

今週はJRA今年最後のG1ホープフルSです。

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ホープフルS昨年の結果

まずは昨年の結果から振り返りましょう!

1着ドゥラエレーデ 父ドゥラメンテ 14番人気
2着トップナイフ 父デクラレーションオブウォー 7番人気
3着キングズレイン 父ルーラーシップ 6番人気

勝ったドゥラエレーデドゥラメンテの産駒。
昨年は再三に渡り、これまでの王者ディープインパクト産駒が(ほぼ)いなくなったことで、今まさに過渡期を迎えていると述べてきました。
(今年も引続き言っていますが。笑)

そんなポストディープに最も近い存在と言われているのがドゥラメンテで昨年はこのドゥラエレーデに加えて、牝馬の阪神JFでも同産駒のリバティアイランドが優勝しています。

2着のトップナイフデクラレーションオブウォーという主流血統からかけ離れた血統。
その後クラシックで活躍していないところを見れば、やはり「本質的に合う血統」というファクターのみならず「この時点での完成度」という点も十分考慮しないといけないということでしょう。

3着キングズレインルーラーシップの産駒。
ルーラーシップ×母父ディープインパクト」は昨年の2歳のトレンド血統でこの組み合わせは、阪神JF3着ドゥアイズ、朝日杯FS勝ち馬ドルチェモアが同じでした。

1着、3着馬は共に「ノーザンテースト」を持っていました。
戦前にこのレースの穴馬血統として「ノーザンテーストとRobertoを併せ持つ馬」としていましたが、今年この2つを併せ持つ馬の出走はないと紹介していました。
そういう状況なので、どちらか一方の血があれば十分に評価できると述べていたのですが、
先述したように1着のドゥラエレーデ(11番人気)と3着キングズレイン(6番人気)は共にノーザンテーストを内包しているという血の威力を見せつける結果となりました。

2023.12.26 post

ホープフルS血統傾向

2022年(良)
1、 ドゥラメンテ 
2、 デクラレーションオブウォー 
3、 ルーラーシップ

2021年(良)
1、 ディープインパクト
2、 ディープインパクト
3、 モーリス

2020年(良)
1、 ジャスタウェイ D
2、 エピファネイア
3、 ディープインパクト N

2019年(良)
1、ディープインパクト
2、ドリームジャーニー
3、ハーツクライ D,N

2018年(良)
1、 ロードカナロア N
2、 ジャスタウェイ N
3、 ハービンジャー D

2017年(良)
1、 ハーツクライ
2、 Kitten’s Joy D
3、 ステイゴールド

過去傾向

G1昇格後の過去6年から挙げられるポイント血統は「Danzig」と「Nijinsky

Danzigは過去2017~2020年の4年で馬券になっており、昨年2022年では1着2着馬が内包していました。

今年の出走馬の中でDanzigを持つ馬は、9頭(ウインマクシマム、サンライズジパング、シリウスコルト、シンエンペラー、タリフライン、ディスペランツァ、ホルトバージ、レガレイラ)いますが、過去Danzig内包馬で馬券になった6頭は、Danzigに加えプラスαの血(トニービン or Nijinsky or Roberto or Danzigクロス)を持っていました。

上記のうちこれに該当するのは、
ウインマクシマム
サンライズジパング
シンエンペラー
ディスペランツァ
レガレイラ

この4頭となります。

Nijinskyは2018~2020年の3年連続で馬券圏内に入着しています。

今年の出走馬の中では、先述したサンライズジパングとシンエンペラーの他に
インザモーメント
ショウナンラプンタ

この2頭が該当しています。

Danzigはパワー型でスピードの持続力に長けた血。
Nijinskyはパワー型でスタミナの持続力に長けた血。
年により、よりスピードが求められるか、スタミナが求められるかの違いはありますが、いずれにしても暮れの中山ということでパワー型の血が求められる傾向にあるのです。

トレンド傾向

昨年「父ルーラーシップ×ディープインパクト」の配合馬が、ドゥアイズ(阪神JF3着)、ドルチェモア(朝日杯FS1着)、キングズレイン(ホープフルS3着)と活躍し、2歳G1でのトレンドと呼べる血統でした。

今年はここまでハッキリとしたトレンドはないものの、2歳G1で馬券になった6頭のうち阪神JF2着ステレンボッシュ(母父ルーラーシップ)、朝日杯FS2着エコロヴァルツ(母父キングカメハメハ)、同3着タガノエルピーダ(母父キングカメハメハ)と3頭が母父キングカメハメハ系の血となっていました。

ということで今年は母父キングカメハメハがトレンド血統であると予想します。
今回の出走馬の中では、
アドミラルシップ
が母父キングカメハメハとなっています。

完成度傾向

2歳の中距離G1ということで、基本的には主流血統を持つ馬達が馬券内を賑わしますが、2017年2着ジャンダルム(父Kitten’s Joy)、2022年2着トップナイフ(父デクラレーションオブウォー)と血統での説明がつきにくい馬の入着が気になります

この2頭はそれぞれ、前走デイリー杯2歳s1着、京都2歳S2着と重賞で勝ち負けしているという完成度の高さを見せていました。

血統的に馴染みがない馬については「その時点での完成度」で取捨を決めると良さそうです。

今年の出走馬の中で、馴染みのない馬で完成度が高い馬は、
ゴンデバカーブース(父ブリックスアンドモルタル、前走サウジアラビアRC(G3)1着)
シンエンペラー(父Siyouni、前走京都2歳S(G3)1着)
この2頭が該当しています。

以上、血統傾向についてでした。
良かったら参考にしてみて下さい。

2023.12.27 post

ホープフルS穴馬血統

過去6番人気以降の人気薄が馬券になったのは全部で5頭
2022年1着ドゥラエレーデ(14番人気)
2022年2着トップナイフ(7番人気)
2022年3着キングズレイン(6番人気)
2021年3着ラーグルフ(8番人気)
2017年3着ステイフーリッシュ(8番人気)

このうちラーグルフとステイフーリッシュは「Robertoとノーザンテースト」の血を併せ持っていました。
ドゥラエレーデとキングズレインはノーザンテーストの血のみだったのですが、2022年はこの2つの血を持つ穴馬はいなかったので、1つの血が有効に働いたと言えます。

今年はこの2つの血を持つ馬に加え、どちらかの血を増強(クロス)した馬が出走していますので
それらを今年の穴馬血統としたいと思います。

該当馬は
アドミラルシップ(ノーザンテーストクロス)
アンモシエラ(Robertoクロス)
ウインマクシマム(ノーザンテースト+Roberto)

以上3頭となります。
良かったら参考にしてみて下さい。

2023.12.28 post

ホープフルS2023結果

1着レガレイラ 父スワーヴリチャード 2番人気
2着シンエンペラー 父Siyouni 1番人気
3着サンライズジパング 父キズナ 13番人気

勝ったレガレイラはルメール!
2023年の競馬も「ルメールを買っとけばえぇんじゃ~」でしたねw

父スワーヴリチャードは今年の新種牡馬でデビューから着実に勝ち星を積み重ねて、新種牡馬ランクを快走。
最後にG1馬を出したわけですから、堂々の新種牡馬リーディングです。

2着シンエンペラーは先に抜け出して強い競馬をしたものの惜しくも交わされてしまいました。
しかしレース前に言っていたようにやはり完成度の高さは本物でした。
来年も楽しみな存在です。

3着サンライズジパングキズナの産駒
キズナはこの世代の種付け頭数ナンバー1でこの世代の産駒には注目と当初から言っていたのですが、
ここでも3着と頑張りました。
これでキズナはこの世代の2歳種牡馬リーディングに輝きました。
この勢いのまま、悲願のクラシック馬誕生なるか注目です。

このレースについては血統傾向で述べたように、「Danzig+α」の血がポイントでした。
レガレイラは「Danzig+トニービン
シンエンペラーは「Danzig+Nijinsky
サンライズジパングは「Danzig+Nijinsky
ということで3頭とも血統傾向通りの馬での決着となりました。

個人的には穴馬には4着のアドミラルシップを選択していたので残念でしたが、やはり2歳戦は血統だなと改めて思わせられる結果となりました。

来年もこの傾向でいきましょう!
以上、血統回顧でした。

また来年!

2023.12.29 post
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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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