「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
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今週は菊花賞のトライアルレース、
神戸新聞杯(G2・中京芝2200m)が行われます。
今週はまずはこちらをご覧下さい。
馬い米を食べてみたい人は是非!
それでは神戸新聞杯に戻りましょう!
みっちゃんよろしく!
目次
【神戸新聞杯過去データ】
神戸新聞杯は2019年まで阪神芝2400で行われていましたので、
今週も画面にある条件のデータを紹介しながら、
2年分の神戸新聞杯の結果と照らし合わせていきます。
枠について
それでは、枠番ごとのデータから見ていきましょう。
まず、7枠・8枠から計12頭の勝ち馬が出ていて、全21レースの半分以上を占めています。
複勝率でみると、1枠・2枠が低くなっていますね。
中京開催から3週目ということもありますし、
外側が有利な傾向が出始めていると見ています。
実際、過去2年では、7枠と8枠からの馬が馬券になっています。
2021年はシャフリヤールが8枠からの発走でしたが、
不良馬場だったこともあり4着に甘んじていますね。
一方で、2020年は1枠からの発走でコントレイルが1着となっています。
さすがにコントレイルほどの力があれば、
枠番の不利は関係ないのかなと思っています。
脚質について
次に脚質ごとのデータです。
先週紹介した1週前の中京芝2000mと比較すると、
中団から後方の馬にチャンスがあるのが今回のデータの特徴です。
最も勝利馬を多く出しているのが中団から競馬をした馬たちとなっています。
上り最速の脚を使った馬の成績が飛びぬけて良いことにも注目しておきましょう。
最後の直線でキレる脚が使える馬を積極的に狙っていきたいと思います。
過去2年のレース結果と照らし合わせて見てみましょう。
昨年のモンテディオが2番手で競馬をして馬券になっている以外は、
中団から後方から直線を迎えた馬たちが好成績を収めています。
上り最速は35.5秒あたりなっていますね。
後ほどタイムの目安も紹介しますが、
同舞台でタイム基準をクリアし、上りの脚も使えている
人気薄想定の馬も複数いますので期待しています。
騎手について
次は騎手ごとのデータです。
もともと神戸新聞杯はルメール騎手が強いのですが、
今回の条件でデータをみると、吉田隼人騎手、藤岡康太騎手、デムーロ騎手、池添謙一騎手が
ある程度の出走数と好走率の高さをもっています。
吉田隼人騎手は【3-0-0-4】ということで、ピンかパーかといったところでしょうか。
それでも勝率約43%は驚異的だと思います。
過去2年の結果を見てみると、
池添騎手が2度馬券になっており、今年は1番人気想定のプラダリアで出走します。
青葉賞(東京芝2400)で上り34.2を使って1着になっていますし、
仕上がり具合に要注目です。
タイムについて
最後に時計の面も見ていきましょう。
馬場状態によって、勝ち時計は変わってきます。
出走馬たちの持ち時計についてですが、
京都新聞杯は開幕週初日のものになるので、比較する際は注意が必要です。
今週のレースの勝ちタイムをよく確認して、馬場傾向をしっかり読んでいきましょう。
以上、データでした!
競馬のみっちゃんねるでは毎週平場の推奨馬も出しています。
チャンネル登録よろしくお願いします。
【神戸新聞杯血統傾向】
□やっぱりディープインパクト
2021年(不良)中京
1、バゴ 母父ディープインパクト
2、ディープインパクト
3、ジャスタウェイ
2020年(良)中京
1、ディープインパクト
2、ドリームジャーニー
3、ルーラーシップ
2019年(良)阪神
1、ロードカナロア
2、ジャスタウェイ
3、ディープインパクト
2018年(良)阪神
1、ディープインパクト
2、ステイゴールド
3、マンハッタンカフェ
2017年(良)阪神
1、キングカメハメハ
2、ルーラーシップ
3、ディープインパクト
2016年(良)阪神
1、ディープインパクト
2、キングカメハメハ
3、ゼンノロブロイ
阪神で開催されていた時は2016年ディープインパクト→2017年キングカメハメハ→2018年ディープインパクト→2019年ロードカナロアと種牡馬2大巨頭が1年交代で勝ち馬を輩出していました。(ロードカナロアはキングカメハメハ直仔)
2020年・2021年と阪神から中京にコース変わりとなりましたが、2020年の勝ち馬はやはりディープインパクト(コントレイル)でした。
昨年(不良馬場での開催)の勝ち馬はバゴ(ステラヴェローチェ)でしたが、母父はディープインパクトでした。
(ちなみに2着レッドジェネシスはディープインパクト。)
ということで中心はやはりディープインパクトの血ということになります。
実際、中京芝2200mの種牡馬別成績をみると、ディープインパクトは勝率14%、連対率23%弱、複勝率31%と安定した成績を残しています。
該当馬は、アイキャンドウイッ、サンセットクラウド、ジャスティンパレス、プラダリアとなります。
母父ディープインパクトの該当馬は、ヤマニンゼストです。
その他ディープインパクト系種牡馬の産駒は、アスクワイルドモア(キズナ)、パラレルヴィジョン(キズナ)、ジュンブロッサム(ワールドエース)、リカンカブール(シルバーステート)が該当します。
また、エピファネイアは勝率19%、連対率32%、複勝率43%と抜群な数字を残していることも併せて覚えておきましょう。
該当馬は、ヴェローナシチー、コントゥラット、サトノヘリオス
【神戸新聞杯全頭血統考察】
アイキャンドウイッ
父ディープインパクト 和田竜
母ビーコンターンはイギリス産馬で現役時は20戦2勝(海外)
繁殖として日本に輸入され、これまで本馬を含み3頭を輩出。
全姉はこれまでに3勝を挙げている。
母母Baizeはイギリス重賞(芝5F)3着に入着。
母父ShamardalはStorm Catの系統。
Storm Catはディープインパクトと相性が良く、ダービー馬キズナを始め、G1馬を9頭も出している。
好相性の配合で本馬も2走前に勝ち上がった。
ただ、1勝クラスで6着なのでまだ世代上位のメンバー相手では力が足りない。
アスクワイルドモア
父キズナ 岩田望
父キズナについてはこちらで解説しています。
↓本馬についてはデビュー前に下記のように考察しました。
『母ラセレシオンは現役時、7戦3勝(条件馬)。
繁殖として本馬が初仔。その為、繁殖力は未知。
血統背景は父ゼンノロブロイ(サンデーサイレンス系)×母父Candy Stripes(Blushing Groom~Red God~ナスルーラ系)の組み合わせ。
父キズナは名馬ディープインパクトの直仔。
ディープインパクトのニックス・Storm Catとの交配の代表格と言える。
後継種牡馬ということもあり、父と相性の良かった血を取り入れていくことが成功のセオリー。
Lyphardのクロスは今年の阪神大賞典(G2)を勝ち、天皇賞(春)で2着したディープボンドと同じで、ディープ系種牡馬と相性の良いクロス。
Blushing Groomとの組み合わせもチューリップ賞(G2)を勝ったマルターズディオサ、フェアリーS(G3)を勝ったファインルージュを輩出している。
このファインルージュとはサンデーサイレンスのクロスを持つことでも合致している。
このように本馬は祖父ディープインパクトから続く、この系統の成功ポイントの血を持ち合わせている配合で、クラシック戦線を賑わしてくれるのではないかと期待している。』
デビューから3戦で勝ち上がると、続く前走は札幌2歳S(G3)ではジオグリフの2着。
そのジオグリフは今年の皐月賞馬に輝いた。
本馬は京都新聞杯を勝ってダービーの舞台に。(結果は12着)
ひと夏超えて再び最高峰の舞台に挑みます。
前哨戦なら力は上位です。
ヴェローナシチー
父エピファネイア 団野
父エピファネイアはこちらで解説しています。
母アモーレエテルノは現役時、22戦2勝(地方)。
3代母にはフランス産馬でアメリカ重賞(芝12F)3着のグレイトフィーヴァーがいる牝系。
父エピファネイア×母父ゼンノロブロイの組み合わせは、紫苑S(G3)とフラワーC(G3)で3着のシーズンズギフトと同じ。
デビュー以来馬券圏内を外したことがない、安定感が光る。
先述したようにシーズンズギフトはクラシック前哨戦で惜敗続きだっが、本馬も3歳重賞で3着、2着。
ということで勝ちきる姿はなかなかイメージがしにくいですが、馬券圏内には抑えておきたい一頭です。
コントゥラット
父エピファネイア 北村友
父エピファネイアはこちらで解説しています。
母アスクデピュティはオープン馬(32戦5勝)。
母母マルカコマチは京都牝馬特別(G3・芝1600m)勝ち馬。
半兄(父キングカメハメハ)はG3・新潟2歳Sを勝ちNHKマイルCで3着に入着したミュゼスルタン。
エピファネイアにサンデーサイレンスのクロスはこの配合の基本とも言えるパターン。
そこにポイントの血統のクロスや主流血統を持ってくるというのがさらなる活躍条件を高める配合になるのだが、本馬にそれはなし。
血統的にはもうワンパンチ足りない印象で、ここでは見劣る。
サトノヘリオス
父エピファネイア 浜中
父エピファネイアはこちらで解説しています。
母エアマグラダは現役時、中央で9戦4勝(条件馬)
芝1600m~2000mの中距離で活躍した。
母母エアデジャヴーはクイーンS(G3・芝1800m)勝ち馬で、桜花賞3着、オークス2着、秋華賞3着というG1戦線でも活躍した馬。
このように中距離適性の牝系にタフなエピファネイアを持ってきた。
サンデーサイレンスのクロスはエピファネイア配合において重要なポイントの1つだが、本馬の場合は母父にサンデーがいるので2×4クロスというなかなか濃い血統。
スプリングS時には「ホープフルSでは4コーナーからの仕掛けが結果的には早く、最後垂れてしまうことになりました。鞍上にもその時の反省があるでしょうし、そこを踏まえてもう一度期待します。」と考察した通り、3着と巻き返してきました。
皐月賞時には「クラシックを戦う上で、課題をクリアしていく姿には好感が持てます。」と考察しましたが17着。
その後、前走のラジオNIKKEI賞では巻き返して3着。
世代最上位を争う相手ではキツいも、前哨戦では力上位ということでしょう。
であればここは楽しめそうです。
サンセットクラウド
父ディープインパクト 幸
母ロードクロサイトは現役時、未勝利。
母父Uubridled’s Song は父Unbridled ~Mr.Prospectorのラインでネイティヴダンサー系。
ディープインパクトと母父Unbridled系との組み合わせはニックスで、ダノンバラード(AJCC(G2))、ダコール(新潟大賞典(G3))らがいる。
また、本馬と全く同じとなる父ディープインパクト×母父Uubridled’s Songの組み合わせは、朝日杯フューチャリティーステークス(G1)を制したダノンプラチナがいる。
母母Folkloreはアメリカでブライダーズカップジュベナイルフィリーズとメイトロンステークスという短距離ダートのG1勝ち馬。
そして血統的には何といっても全兄に三冠馬コントレイル。
本馬は勝ち上がりまでに9戦を要した。
ここは勝ち上がり後、初のレース。血統が良くてもさすがに強気な評価はできません。
ジャスティンパレス
父ディープインパクト 鮫島駿
母パレスルーマーはアメリカ産馬。繁殖としてアメリカでPalace Malice(ベルモントS、メトロポリタンHとG1を2勝)を輩出した後、日本に輸入された。
日本ではオルフェーヴルとの間にオープン馬アイアンバローズを出している。
本馬はそこから父がディープインパクトに変わって、早期始動が可能に。
ホープフルS時には「新馬戦、1勝クラスを連勝してここにやってきた。前から運べるタイプなので中山でも問題なく立ち回ることができそうだ。」と考察した通り2着と好走。
皐月賞時には「このコースでの適性を見せた上での再挑戦なのでマイナス評価する理由はありません。」と考察しましたが、出遅れもあり9着。
前走ダービー時には「レース後馬場に脚をとられていたと騎手のコメントがありましたので、東京でパンパンの良馬場なら血統的にも上昇必至です。」と考察しましたが結果は9着。
良い位置で進めながら最後止まってしまったので、距離の壁もあったのかも。
そういう観点から見れば距離短縮はプラスになりそうです。
ジュンブロッサム
父ワールドエース 坂井
母エンプレスティアラは未勝利。
繁殖として複数勝ち馬を多く輩出している。
母母ゴールドティアラはダートG1・マイルチャンピオンシップを始め、重賞を5勝。
父ワールドエースはG2・マイラーズC勝ち馬で、天皇賞・春を勝ったワールドプレミアの全兄。
ディープインパクト×ドイツ血脈ということで前述した全弟が天皇賞・春を勝っているように血統的には長距離適性に出やすい背景がある。
その為、配合的にはスピードを取り入れることが好相性で、クロフネやDanzigと行ったスピード力を配していることは好感。
デビュー当初から世代重賞で上位の力を示しているし、前走1勝クラスをクリア。
距離延長となるここも十分太刀打ちできる。
パラレルヴィジョン
父キズナ ルメール
父キズナについてはこちらで解説しています。
母アールブリュットは現役時、14戦4勝(条件馬)。
勝ち鞍は芝1500~1800m。
繁殖として本馬が初仔。
母母イグジビットワンはアメリカ産馬でイタリア重賞(芝2000m)勝ち馬。
5代母にもイギリス重賞(芝7F)勝ち馬のZaizafonがいる牝系。
父キズナはディープにパワーを足したような配合なので、スピードを取り入れてもう一度ディープ側に戻すような交配がセオリー。
母父マクフィは直線1600mのジャックルマロワ賞を勝ったスピード力があるのでこの傾向に合致。
また、母母にはRobertoを内包するが、キズナにRobetoを持ってくる交配はエリザベス女王杯を勝ったアカイイトや安田記念を勝ったソングラインと同じで、好相性な血。
デビューこそ3歳になってからだったが、ポテンシャルが高く連勝でこの舞台へ。
キャリアの浅さによる経験不足は否めないが、ここでもやれるのではと思わせてくれる存在で、この相手にどれだけやれるか非常に楽しみ。
ビーアストニッシド
父アメリカンペイトリオット 岩田康
父アメリカンペイトリオットはアメリカ産馬。現役時の主な勝ち鞍はメーカーズ46マイルステークス(アメリカGI・芝8F)
現役引退後、日本に輸入され種牡馬となった。この世代が初年度産駒となる。
父系の血統背景はWar Front~Danzig~ノーザンダンサー系のライン。
日本でもおなじみのDanzig系の血統となるのでマイルが基軸となりそうだが、アメリカンペイトリオット自身が中距離での重賞勝ち鞍もあるのでそこを伝えるようだと産駒も2000mくらいまでは走れそう。
現時点での中央で勝ち上がっている全8頭のうち6頭がサンデーサイレンスを持つ牝馬との交配。
やはりアメリカンペイトリオット自身がサンデーサイレンスを持たないので、ここは素直にサンデーサイレンスを取り入れることが良さそうだ。
スプリングS時には「本馬は母父ネオユニヴァース(サンデーサイレンス)にキングカメハメハという日本の王道血統との配合なので、マイルで勝ち上がったが、京都2S(G3・芝2000m)で2着、共同通信杯(G3・芝1800m)で3着だったように距離への適応もある。ここも堅実に走りそうです。」と考察し見事1着。
前走皐月賞時には「スプリングSでは少し渋った馬場も味方したとは思いますが、ここまで大崩れしていないだけに軽視しすぎるのは良くないと思います。」と考察しましたが11着。
ダービー時には「先行して最後は余力が無くなりましたが、こういうタイプなので人気薄でハマった時は怖いですよね。」と考察し10着。
血統面から距離の壁だったのではないかと推察しています。
おそらく2000mまでではないでしょうか。
プラダリア
父ディープインパクト 池添
母シャッセロールは現役時13戦3勝(条件馬)。
3代母は報知杯4歳S(G2・芝1400m、現フィリーズレビュー)勝ち馬リトルオードリーがいる牝系。
父ディープインパクト×母父フレンチデピュティ系の組み合わせはニックス配合で、ショウナンパンドラ(ジャパンカップ、秋華賞)やダービー馬マカヒキ(現役)など活躍馬を多く輩出している。
またBlushing Groomとの組み合わせでは、先述したダービー馬マカヒキや、ミッキークイーン(オークス、秋華賞)、Beauty Parlour(フランス1000ギニー)等、国内外に活躍馬が多数いる配合。
ダービー時には「このような血統なので東京2400mは合っており、前走青葉賞を格上挑戦ながら勝ちきった。青葉賞組はダービー馬を出していませんが、血統的に馬券圏内なら充分狙える存在です。」と考察し5着。
ひと夏越してここが始動戦となりますが、ダービーで掲示板に載った馬です。
ここも堂々力上位の評価で良いでしょう。
ボルドグフーシュ
父スクリーンヒーロー 吉田隼人
母ボルドグザグはフランス産馬で3戦3勝(海外)
フランス重賞(芝1600m)勝ち馬。
父スクリーンヒーローはジャパンカップ勝ち馬。
血統背景は父グラスワンダー(Silver Hawk~Roberto~ターントゥ系)×母父サンデーサイレンスの組み合わせ。
Roberto系種牡馬らしく産駒の活躍馬は牡馬に偏っている。
5月京都新聞杯(中京)で3着になったように、スクリーンヒーロー産駒は芝2200mが得意距離。
タフさがあるので他馬が苦にする分、馬場は渋った方が良い。
ミスターホワイト
父ハーツクライ 松若
父ハーツクライについてはこちらで解説しています。
母ホワイトヴェールは33戦3勝(条件馬)。
勝ち鞍はダート1200~1400m。
全兄はG2・日経賞で2着に入着したチェスナットコート。
父ハーツクライ×母父クロフネの組み合わせはアドマイヤミヤビ(G3・クイーンC)と同じ。
Haloのクロスはダービー馬ワンアンドオンリーやシュヴァルグラン(ジャパンC)と同じ。
ということで血統的にはベスト舞台は東京なのではないか。
また、晩成型のハーツクライ産駒らしく本格化を迎えるのはまだ先になりそう。
メイショウラナキラ
父ドゥラメンテ 秋山真
母サンタローズは11戦2勝(条件馬)。
勝ち鞍は芝1600~1800m
母母ユキノローズはG3・中山牝馬S勝ち馬。
父ドゥラメンテはキンカメ×アドマイヤグルーヴという良血種牡馬で、初年度産駒から菊花賞馬タイトルホルダーを輩出し、2年目にも桜花賞とオークスを勝ったスターズオンアースを出した。
キンカメ系種牡馬らしくNureyevの血を増強させることで大物が出る。
本馬は母父父がNureyevということで、5×3のクロスとなりこの傾向に合致。
条件戦では善戦するが、春の重賞(京都新聞杯)では大敗。
夏に大きく力をつけたとは言えない状態なので、上位とはまだまだハッキリ力差がある。
ヤマニンゼスト
父シンボリクリスエス 鷲頭
母ヤマニンバステトは現役時、30戦2勝(条件馬)。
勝ち鞍は芝1500~1800m。
繁殖として本馬が初仔。
4代母にはフランス産馬で、フランス1000ギニー(芝1600m)、サンクルー大賞(芝2500m)、サンタラリ賞(芝2000m)を勝ったRiverqueenがいる牝系。
父シンボリクリスエスは有馬記念、天皇賞・秋勝ち馬。
Roberto系種牡馬で活躍馬は牡馬に偏る特徴がある。
代表産駒はエピファネイア。
このエピファネイアとは母父父がサンデーサイレンスであること、母母父がSadler’s Wellsであることが同じ。
勝ち上がりまでに5戦を要したが、昇級初戦の1勝クラスは一発回答。
洋芝な札幌というコースも後押ししたのだろう。
但し、その後の2勝クラスを敗戦してからのこことなるので、まだまだ上位とは力差がある。
リカンカブール
父シルバーステート 藤岡康
母アンブラッセモアは現役時未勝利。
4代母にはフランス重賞(芝2400m)勝ち馬のGenovefaが、5代母にはアメリカ重賞(ダート7F)勝ち馬のReigning Countessがいる牝系。
父シルバーステートはこの世代が初年度産駒でディープインパクト直仔。
現役時は5戦4勝。現役時はケガとの戦いで、4連勝した1600万下のあと再び屈腱炎を発症し、引退。
重賞勝ちは無かったものの主戦を務めた福永騎手がデビュー前から「ダービーを狙える」と絶賛していた程の能力の持ち主だった。
母父Zoffanyはアイルランド産馬でG1・フェニックスS(芝約1200m)勝ち馬。
血統ラインはデインヒル~Danzigのスピード系。
父シルバーステートが重厚なRobertoを内包するので、このスピードの血を持ってくることは好感。
前走1勝クラスをクリアしているが、その前のG2・京都新聞杯でも2着とその能力の片鱗を見せていた。
ひと夏超えて格上馬達相手にどこまで粘れるか楽しみだ。
レヴァンジル
父ドゥラメンテ Mデムーロ
母トゥリフォーはアイルランド産馬で、フランス重賞(芝1600m)勝ち馬。
現役引退後、日本に輸入され繁殖となった。本馬が初仔。
母母CassydoraはイギリスナッソーS(G1)2着。
3代母にはイタリア重賞(芝2000m)勝ち馬のClaxonが、4代母にはイギリス重賞(芝7.3F)勝ち馬のBulaxieがいる牝系。
父ドゥラメンテはキンカメ×アドマイヤグルーヴという良血種牡馬で、初年度産駒から菊花賞馬タイトルホルダーを輩出し、2年目にも桜花賞とオークスを勝ったスターズオンアースを出した。
キンカメ系種牡馬らしくNureyevの血を増強させることで大物が出る。
本馬の母父FrankelはSadler’s Wellsの系統。
Sadler’s WellsはNureyevと3/4同血の間柄なのでこの傾向に合致。
デビュー以来安定して走っており、ダービートライアルの青葉賞でも5着。
優先出走権の獲得とはならかった為、ダービーへの扉は開かなかったが、その分休養がとれ使い減りしていないので、成長力に期待ができる。
ここで優先出走権を獲り、今後こそG1へ行けるか楽しみに見守りたい。
血統表:(c)netkeiba.com
以上となります。
推奨馬はこちらから!(土曜日更新)
それでは今週もエンジョイ競馬よろしくです(^^ゞ
2021.9.23 post