全頭血統考察

競馬予想まとめ【毎日王冠(GⅡ)2022】の順位予想

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。

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今週は秋G1の前哨戦、
毎日王冠(東京芝1800m)です。

まずはみっちゃんよろしく!

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【毎日王冠過去データ】

みっちゃん
はい!
今週もまずはデータから見ていきましょう!

人気について


最初は人気順ごとのデータ傾向です。
まずは1番人気の7勝が目立ちますね。
しかも4年連続で1着という結果を残しています。
今年の1番人気想定は2020年1着のサリオスです。
2年前に3馬身差で圧勝したこの舞台で再び輝けるか、要注目です。

過去10年でみると人気薄でもそれなりに馬券にはなっていますが、
ここ3年では堅めの決着が続いています。
登録も10頭と少ないですし、紛れは起きにくいかもしれませんね。

枠順について

次は枠番ごとのデータ傾向を見てみましょう。
複勝率の高さにはバラつきがあるように見えますが、
開幕週にも関わらず、外側の枠に勝ち馬が集中しているのが気になりますよね。

もちろん、枠番は馬の適性、他馬との並び、当日の馬場傾向などの
他の要素と絡めて考えるものだと思いますが、
外目の枠で7勝は頭に入れておきたいデータだと思っています。

年齢について

次は年齢ごとのデータ傾向です。
見ていただけたら分かると思うのですが、
若いほど好成績を収めているという傾向がきれいに出ています。
3年連続1着だった3歳馬は、今年の出走登録はありません。

ですので、4歳馬の評価を上げてみたいと思っています。
今年は、前走同舞台のエプソムカップ1着のノースブリッジ
前走爆逃げしたレッドベルオーブ、発汗に注目のダノンザキッド
33秒台の上りの脚をもっているジャスティンカフェキングストンボーイ
面白いメンバーが揃っていると思います。

脚質について

次は脚質ごとのデータ傾向です。
まずは、逃げ馬の複勝率が50%ということで逃げ馬には警戒が必要です。

先行以下は、そこまで大きな有利不利はないデータが出ています。
上りの脚については、最速を記録した馬の成績が優秀で、
33秒台前半の切れる脚が使える馬が有利となっています。

騎手について

次は騎手ごとのデータを見てみましょう。
まずは、ルメール騎手・川田騎手が複勝率67%と、この舞台では強いですね。

個人的には、川田騎手から戸崎騎手に乗り替わったダノンザキッドが
発汗するのかどうかが気になって夜も眠れません。(笑)
人気どころのポタジェやレイパパレは、乗り替わりなしでの出走となっていますね。

前走について

最後に前走との比較をしていきましょう。
前走クラスごとのデータを見ると、ほぼすべての馬券を重賞組が占めています。

場所でいうと前走東京が【7-6-5-38】と好成績です。
距離は同距離が【3-1-4-14】(複勝率36%)、延長が【3-5-2-39】(複勝率20%)、短縮が【4-4-4-43】(複勝率22%)となっています。
レース別に見ていくと、安田記念組が【2-3-2-20】(複勝率26%)、エプソムカップ組が【2-1-2-7】(42%)、関屋記念組が【0-2-0-3】(複勝率40%)、宝塚記念組が【0-1-1-6】(複勝率25%)となっています。

以上、データでした!
競馬のみっちゃんねるでは毎週平場の推奨馬も出しています。

チャンネル登録よろしくお願いします。

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【毎日王冠血統傾向】

□ディープインパクトの庭

2021年(良)
1、Kingman
2、ディープインパクト
3、ディープインパクト

2020年(稍)
1、ハーツクライ
2、キングカメハメハ
3、ジャングルポケット

2019年(良)
1、ディープインパクト
2、クロフネ
3、ステイゴールド

2018年(良)
1、クロフネ
2、ロードカナロア
3、ルーラーシップ

2017年(良)
1、ディープインパクト
2、ディープインパクト
3、ディープインパクト

2016年(稍)
1、マンハッタンカフェ
2、ディープインパクト
3、ディープインパクト

2015年(良)
1、ディープインパクト
2、ディープインパクト
3、フジキセキ

2015年以降、種牡馬王ディープインパクトは約2年に1回勝ち馬を送り出しています。
3勝・2着4回・3着3回の計10頭、馬券圏内という成績は他種牡馬を大きく圧倒。
特に2017年は1着2着3着を独占しています。

そもそもこの東京芝1800mという舞台は本レースに限らず、ディープインパクト産駒は勝率16%、連対率28%、複勝率40%弱という抜群の数字を残しています。
まさにディープインパクトの庭です。

今年の出走馬でディープインパクト産駒はポタジェ、レイパパレ、レッドベルオーブが該当しています。

その他の種牡馬も、ハーツクライやキングカメハメハと言った種牡馬ランク上位の顔ぶれがそのまま相性の良い種牡馬として名を連ねています。

【毎日王冠全頭血統考察】

キングオブコージ

父ロードカナロア 横山武

まずはお約束から(笑)
父相馬×母父相馬。6月13日生まれの55歳。
過去競馬で借金を抱えた際に路線をスロットに変更すると、借金を完済。
その後、宮崎に拠点を移すと再び、競馬の世界に。
詳しくはこちらで解説しています。

現在は競馬の専門学校を主催し、6万人以上の生徒が在籍している。

以下真面目に!w

父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。

父ロードカナロアの大物輩出パターンはSpecial牝系の血を増強させること。
Special牝系の種牡馬はNureyev、Sadler’s Wells、Fairy King。
代表産駒アーモンドアイももちろんそう。
本馬は母父がSadler’s Wellsでこの傾向に合致。
一昨年にG2目黒記念を制した時にはこのまま頂点までという期待を抱かせましたが、骨折してしまい、昨秋1年ぶりの復帰を果たしました。

AJCC時には「徐々に上向いてきていはいるので、好走歴があるここで上位に入り完全復活を印象づけることができるのか注目。」と考察し、見事優勝。
大阪杯時には「完全復活を遂げて、再び頂点獲りに挑む姿には感動を覚えます。期待しています。」と考察したのですが、出遅れもあって11着。
前走宝塚記念時には「大阪杯はレース前に発汗も見られたということで力が通用せず負けたわけではありませんでした。鞍上も典さんですし、軽視しすぎると痛い目に合う可能性がありますね。」と考察しましたが大差負けの17着。
これは呼吸器系に問題が出たため、最後は鞍上が止めたことによる。

距離を縮めることで支障が出ないのではということで、今回ここを使ってくるようなので果たして以前のように能力を発揮できるか注目です。

キングストンボーイ

父ドゥラメンテ ルメール

母ダイワパッションはフィリーズレビュー(G2)勝ち馬。
半兄(父オルフェーヴル)に皐月賞馬エポカドーロがいる。
父ドゥラメンテはこの世代が初年度産駒。
本馬が持つフォーティナイナーとは相性が良さそう。

3歳の昨年、クラシックの舞台まではあと一歩届かなかった。
年末は休養に充てて、今年に入りオープン戦を8着→2着。

ここはメンバーレベルが当然上がりますが、今後のG1戦線に打って出る為には、賞金加算は必須。
メイチで仕上げてどこまで上位陣に迫れるか注目です。

サリオス

父ハーツクライ 松山

父ハーツクライについてはこちらで解説しています。

母サロミナは現役時、ドイツで5戦4勝。
主な勝鞍はドイツオークス(G1)芝2200m
父ハーツクライと母系にNijinskyを持つ馬との組み合わせは、
アドマイヤラクティ(コーフィールドカップ(オーストラリアG1))やメイショウナルト(七夕賞(G3)、小倉記念(G3))がいる。
さらに母系にデインヒルを持つ馬との組み合わせでは、
アドマイヤミヤビ(クイーンカップ(G3))やグレイル(京都2歳S(G3))がいる。
ハーツクライ産駒は晩成傾向にあるが、母にノーザンダンサーのクロスを持つことで完成を早める。
先述した4頭も母がノーザンダンサー系のクロス持ちで、この点は本馬とも合致する。

競争馬としては3歳より4歳、4歳より5歳という産駒が多いのがハーツクライなのでこの馬も成長力という観点から魅力は充分です。

高松宮記念時には「マイルチャンピオンシップを叩いてからの香港で3着に上昇。使いながら仕上がっていくことを改めて証明しました。そういう意味ではここは休み明けとなるので、そこがどうでしょうか。1200m初参戦となります。」と考察し、15着。
前走安田記念時には「高松宮記念から叩いて2戦目、距離も1600mに戻るということで買い材料は多いですね。」と考察した通り3着と頑張ってくれました。

ここは休み明けとなりますが、この舞台は2年前に勝っていますし、格好はつけてくれそうです。

ジャスティンカフェ

父エピファネイア 福永

父エピファネイアについてはこちらで解説しています。

母カジノブギは現役時1勝。
母母ギミーシェルターはアネモネS(OP)2着。
3代母オークツリーは福島記念(G3)2着。
そして4代母にはオークス馬シャダイアイバーに続くという牝系。

父エピファネイアは母父キングカメハメハとサンデーサイレンスを持つ牝馬との交配でデアリングタクトを始め、活躍馬を多く輩出している。
本馬の母父ワークフォースはそのキングカメハメハと同じKingmambo系でNureyevと3/4同血のSadler’s Wellsを内包。
そして母母にはサンデーサイレンスを持つので先述したエピファネイアの成功配合と似通う点が多い。

3歳でのデビューとなったが、そこから着実に一歩ずつキャリアを積んで4歳となった今年、オープン入りを果たした。

前走エプソムC時には「元々先週登録していた安田記念に出走が叶うようだと馬券に入れようと思っていた馬。Sadler’s Wellsを持つことも、父系がRoberto系であることもこのレースにおいてはプラスとなるのでここでも推しておきます。」と考察し4着。
道悪はあまり得意としないタイプでしょう。
それでも馬券まであと一歩まで迫ったわけですから、良い馬場で走れるなら前走よりも上昇の目はあります。

ダノザキッド

父ジャスタウェイ 戸崎圭

父ジャスタウェイについてはこちらで解説しています。

母エピックラヴはフランス中距離重賞の勝ち馬。
母母母アルカンドはビヴァリーヒルズH(アメリカG1・芝9F)の勝ち馬。
ここまでのジャスタウェイ産駒の活躍馬は母系にNijinskyを持つという共通点がある。
また本馬の母父デインヒル系というのはこのレースに出走しているグラティアスも持っており、ハーツクライの完成を早めるのに一役買う。
ジャスタウェイはハーツクライ直仔なのでこの相性の良さは父から仔の代になっても引き継いでいると見るべきで、本馬も早期始動で2歳G1(ホープフルS)を制覇した。

中山記念時には「気性難な点があるが、前走マイルチャンピオンシップで3着となっているようにまともなら実力は上位です。」と考察しましたが7着。
前走安田記念時に「これは騎手によると具合は良かったが、中山で走る気になってくれないとのこと。であれば、東京変わりのここはプラスに捉えて良いのでは。」と考察したように6着と頑張りました。
その後、関屋記念3着を経てこの舞台に。

2走連続で見所あるレースをしてくれていますし、ここはいかにも合いそうです。

ノースブリッジ

父モーリス 岩田康

父のモーリスがロベルト系+ノーザンテーストの組み合わせということで、3歳時には中山適性が高かった。
古馬になり母父アドマイヤムーンが出てきた感あり、条件戦を東京2000mで勝ちオープン入り。
前走エプソムC時には「今回も緩やかなペースを作って大仕事をやってのけたいところだが、同型がいるので思い通りのレースを作れるかどうかがポイントです。」と考察しましたが、好位から直線の追い比べを抜けだし優勝。
ここも同条件だが、血統的にはタフな馬場の方が合う。
メンバーレベルも上がるし、パンパンの良馬場なら割引きでしょう。

ハッピーアワー

父ハービンジャー 川又


母サクセスシルエットは現役時14戦2勝(条件馬)。
勝ち鞍は芝の1800m。
血統背景は父ディープインパクトに母父Storm Catという黄金配合。
5代母にはアメリカ重賞(ダート9F)勝ち馬のNarrateがいる牝系。
父ハービンジャーに母父ディープインパクトの組み合わせは、クイーンC(G3)勝ち馬のプレサージュリフトやオープン馬ケイティークレバー、ヒンドゥタイムズと同じ。

前走エプソムC時には「戦歴からはなかなか食指が働かないが、近走出遅れが少しずつ解消されつつあるので外枠なら馬券のチャンスはあるかも(とわっしゃるhttps://twitter.com/14chardonnayが教えくれました)。」と考察しましたが、10着。
出遅れは無かったのでこの馬なりに課題はクリアしていっています。
但し、ここはさらにメンバーレベルが上がるので上位争いする姿の想像はなかなかつきません。

ポタジェ

父ディープインパクト 吉田隼

母ジンジャーパンチはアメリカG1を6勝した名牝。
母母ナッペロンも重賞勝ち馬というしっかりとした牝系。
3/4同血の姉(父マンハッタンカフェ)ルージュバックは、毎日王冠勝ち馬だったように東京芝1800mがベストな馬だった。

AJCC時は「毎日王冠時には血統的に合わないわけがないと考察した通り3着。それだけに同じ非根幹距離と言えどもここは1F長い気がするし、中山もベストとは思えない。」と考察した通り、5着と落とした。
そして金鯱賞では「そこから今回は昨年3着に入った舞台に変わってくるので、前走以上の結果を期待したくなります。」と考察し4着と1つ着順を上げてきました。
大阪杯時には「上位安定で堅実な馬ですので、何かもうひと押し材料が揃えばさらなる上も狙える力はあるのですが。」と考察し、見事戴冠。

前走宝塚記念時には「嬉しい初G1を手にした勢いがありますし、相手なりに走る馬なのでここでも大崩れはなさそうです。」と考察したのですが、結果は11着。
これはピークを大阪杯に持ってきていた為、やはり馬体が宝塚記念とは違ったのでそういうことでしょう。

今回は休み明けですし、過去の好走歴があるこの舞台ということで巻き返し必至とみています。

レイパパレ

父ディープインパクト 川田

母シェルズレイは現役時、21戦3勝(オープン馬)
繁殖としてもかなり優秀で、ここまで7頭が中央で勝ち上がっており、うち本馬の全兄シャイニングレイはホープフルステークス(当時G2)とCBC賞(G3)を制しており、その全妹である本馬で待望のG1馬を輩出した。
血統背景は父クロフネ(フレンチデピュティ~Deputy Minister~Vice Regent~ノーザンダンサー系)×母父ウイニングチケット(トニービン~Grey Sovereign~ナスルーラ系)の組み合わせ。
父ディープインパクト×母父フレンチデピュティ系の組み合わせは、日本ダービー馬マカヒキ(現役)、ショウナンパンドラ(ジャパンカップ、秋華賞)といったG1馬を始めとする活躍馬を多く輩出している父の成功配合パターンの1つ。

このように血統構成は日本の「ザ・主流」。

大阪杯時には「金鯱賞で復調気配が漂った上で、昨年優勝のこの舞台。楽しみです。」と考察し2着。
前走ヴィクリアマイル時には「そこからの東京マイルということで、ここでもディープインパクトの血が主役を張ります。」と考察したのですが、12着。
大敗した理由は本馬場入場で暴れていたことと、出遅れによるものです。

そこから北海道に放牧に出され、ここにやってきました。
休み明け一発目でどこまで本調子に戻っているか見極めたいところです。

レッドベルオーブ

父ディープインパクト 幸

本馬についてはデビュー前に注目馬として取り上げ、下記の通り考察していました。
『母レッドファンタジアは現役時未勝利。
繁殖としてデビュー済み産駒は3頭。
父ディープインパクト(3勝、現役)→父ディープインパクト(3勝、現役)→父ディープインパクト(2勝・デイリー杯2歳S、現役)
ここまで全てディープインパクトとの配合で、全馬勝ち上がっている&複数勝ちを収めている。繁殖力は高め。
血統背景は父Unbridled’s Song(Unbridled~Mr. Prospector~ネイティブダンサー系)と母父Storm Cat(~ノーザンダンサー系)の組み合わせ。

父ディープインパクト×母父Unbridled系の組み合わせはニックスで、母母父にあるStorm Catの血もニックス。
ディープインパクトとこの2つの血を組み合わせる配合は、今年の皐月賞と日本ダービーの2冠を獲ったコントレイルに代表されるように今年のトレンド。

この配合を「アンディープキャット配合」と命名しているのですが、これについて詳しく知りたい方は記事を書いているのでこちらを読んでみて下さい!』

2歳時には重賞から暮れの朝日杯FSで3着と世代上位の力を見せていました。
その後、古馬となりオープンクラスで足踏みを続けていましたが、前走小倉日経オープンでは逃げて新味を見せて圧勝。

今回はG1級の相手にどこまでやれるか。
前走覚醒した感があるので楽しみです。

血統表:(c)netkeiba.com

以上となります。

推奨馬はこちらから!(土曜日更新)

それでは今週もエンジョイ競馬よろしくです(^^ゞ

2021.10.7 post

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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