全頭血統考察

競馬予想まとめ【フェブラリーS(GⅠ)2023】の順位予想

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血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
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さぁ今年最初のG1フェブラリーステークス!
砂の王者が決まります。

【フェブラリーS過去血統】

Mr. ProspectorNureyev

2022年(重)
1、American Pharoah
2、サウスヴィグラス
3、クロフネ 【M & N

2021年(良)
1、American Pharoah
2、キングカメハメハ 【M & N
3、スタチューオブリバティ

2020年(良)
1、Frankel
2、アドマイヤマックス
3、ゴールドアリュール 【M & N

2019年(良)
1、ケイムホーム 【M & N
2、ゴールドアリュール 【M & N
3、キングカメハメハ 【M & N

2018年(良)
1、トワイニング
2、ゴールドアリュール 【M & N
3、シニスターミニスター

2017年(良)
1、ゴールドアリュール 【M & N
2、マジェスティックウォリアー
3、プリサイスエンド

2016年(重)
1、ヘニーヒューズ
2、トワイニング
3、アグネスデジタル

2015年(良)
1、ゴールドアリュール 【M & N
2、シニスターミニスター
3、マジェスティックウォリアー

このレースにおけるポイントの血は「Mr. ProspectorNureyev」の組み合わせ。
Mr. Prospectorはアメリカのダート血統で、過去このレースで馬券圏内に入着したほとんどの馬に入っている大繁栄している血。
Nureyevはアメリカ型ノーザンダンサー系で、パワーとスピードを伝えやすい血。

過去8年で、この組み合わせの血を持つ馬が馬券圏内に入着しなかったのは2016年のみ。
今年も「M & N」を持つ馬には要注目だ。

今年の出走馬で
Mr. Prospector+Nureyevを持つ馬は・・・
アドマイヤルプス
スピーディキック
セキフウ
レッドルゼル
レモンポップ

(2023.2.16出走想定18頭、出走確定前)

以上、血統傾向についてでした。

2022.2.16 post

データについてはこちらから↓

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【フェブラリーS全頭血統解説】

アドマイヤルプル

父へニーヒューズ 内田博


父へニーヒューズについてはこちらで解説しています。

母カールファターレは現役時、10戦1勝。
勝ち鞍は芝1800m。
繁殖としてダンカークとの間にオープン馬シークレットランを輩出している。
3代母にはオークス馬ダイナカールがいる牝系。
父へニーヒューズ×母父Kingmambo系の組み合わせは、G2兵庫ジュニアグランプリを勝ったセキフウと同じ。

前走根岸S(G3・ダート1400m)ではこの馬にしては決着タイムが速く、11着でした。
昨年オープン勝ちを果たすと、その後は重賞の壁に跳ね返されています。
そこから考えると前走からもう1レベル上がるここはなかなか厳しそうと言わざるを得ません。
この舞台でオープン勝ちを収めているように、血統的には適性は合っています。

オーヴェルニュ

父スマートファルコン 福永


父スマートファルコンはこのレースで相性が良い種牡馬であるゴールドアリュールの代表産駒にして後継種牡馬。
「父×ブライアンズタイムを持つ肌馬」の組み合わせは、本馬の他にもアシャカダイキやワンダーウマスなどの活躍馬を輩出している好配合。

前目から最後に抜け出してくる優等生な競馬ができるタイプで、東海S、平安Sを制しているように中京が得意舞台です。
6歳の昨年も中京のシリウスSで58kgのハンデを背負いながら3着とまずまずと頑張りましたが、全体的には下降線が見てとれました。
明け7歳、G1ではさすがに軽視したいです。
中京得意な福永騎手は不気味ですが・・・。

ケイアイターコイズ

父キンシャサノキセキ 横山和


父キンシャサノキセキについてはこちらで解説しています。

母ケイアイデイジーは現役時、16戦3勝。
主な勝ち鞍は葵S(OP・芝1200m)
4代母にはアメリカ重賞(芝9F)勝ち馬のGo Marchがいる牝系。
父キンシャサノキセキ×母方Deputy Ministerの組み合わせは、さきたま杯を勝ったサクセスエナジーなどダート馬になりやすい。

父キンシャサノキセキは芝ダート兼用なので、芝スタートの東京ダート1600m戦は得意。
なので血統的にはここはアリです。
但し、母の短距離適性を考えるとやっぱり距離が1F長いかなと思ってしまいます。

ケンシンコウ

父パイロ バシュロ


母マトゥリアルカは現役時、47戦10勝(地方)
父パイロはアメリカ産馬で、アメリカG1フォアゴーS(ダート1400m)勝ち馬。
種牡馬としても基本ダート馬を輩出する。
母方にDanzigの血を持ってくるパターンはJBCクラシックを制したミューチャリーなどと同じで一発の可能性を秘める。

これまで中距離を中心に使われてきましたが、前走1400mの根岸sでは6着と健闘。
直線の長いコースでは走れることを示しました。
血統的には先述したようにスピードのあるダート血統ですから不思議はありません。
芝の産駒もそこそこ走るパイロですから、芝スタートのここは向きそうではあります。

シャールズスパイト

父Speightstown モレイラ


母Perfect Shirlはアメリカ産馬で不出走。
本馬が初仔。
母母にアメリカG1・フラワーボールH(芝10F)を勝ったLady Shirlがいる牝系。
父Speightstownはアメリカ馬で、16戦10勝。
主な勝鞍は、ブリーダーズカップ・スプリント(アメリカG1・ダート6F)
2歳時にデビューするも大敗し、休養。
3歳に復帰すると条件戦で4勝を挙げたが、そこから再び1年9カ月の休養に。
重賞初勝利は6歳になってからで、そこから重賞を3連勝。
迎えたブリーダーズカップ・スプリントでは早め先頭から押し切って優勝。
順調さに欠く競争生活だったが、何度もよみがえり頂点まで辿り着いた不屈のスプリンターだった。
引退後にアメリカで種牡馬入りすると、2010年~15年までトップ10にランクイン。
G1馬も輩出している。

日本でも芝でG1高松宮記念を勝ったモズスーパーフレアを輩出しています。
このように芝ダート兼用の適性があり、本馬もアメリカでG1メーカーズマークマイル(芝1600m)を勝ちながらダートのマイル重賞でも3着に入着しています。
ということで芝スタートのここは如何にも合いそうです。

ショウナンナデシコ

父オルフェーヴル 横山武


父オルフェーヴルについてはこちらで解説しています。

母ショウナンマオは現役時、22戦3勝(条件馬)
勝ち鞍はダート1800m
母ショウナンハピネスはオープン馬で、G3府中牝馬Sで3着に入着。
父オルフェーヴル×母方にRobertoの血はG2青葉賞勝ち馬オーソリティやG3チャレンジC勝ち馬のソーヴァリアントなど好相性。
これらは芝で走っているが、本馬は母がダート馬だったのでそこの適性が出ている。

オルフェーヴルは芝ダート兼用種牡馬ですが、意外にも東京ダートの成績は低調。
芝スタートとなるこの舞台は合いそうですが、脚抜きの良い馬場になるなど、血統的にはもうひとつ後押しが欲しいところです。

ジャスパープリンス

父Violence 田中勝


母Ambitious Journeyはカナダ産馬で、未勝利。
母母Ambitious Catはアメリカ産馬でカナダ重賞(芝9F)勝ち馬。
4代母にはアメリカ重賞(ダート8.5F)勝ち馬のBalletomaneがいる牝系。
父Violenceは現役時4戦3勝。
主な勝ち鞍は、アメリカG1・キャッシュコールフューチュリティ(AW8.5F)
父系の血統ラインはMedaglia d'Oro~Sadler’s Wells~ノーザンダンサー系のラインなので中距離。
但し、母系にはスピードが詰め込まれている。
さらに本馬の母系を見ても、スピード色が目につく。

このような配合なので、本馬も1400mまでの短いところで6勝。
ということでここは1F長いでしょう。

スピーディキック

父タイセイレジェンド 御神本


母デザートフラワーは現役時、53戦12勝(地方)
繁殖として産駒はいずれも地方で走っている。
3代母と4代母にはアメリカのダートでリステッド競争を勝ったルビーベイビー、On the Benchがいる牝系。
父タイセイレジェンドはJBCスプリント(J1・ダート1200m)勝ち馬。
万能キンカメ系のダート担当で、産駒にもダート適性を引き継ぐ。
キンカメ系なので肌馬は本馬のようにサンデー系がよく合うし、Nureyevのクロスはキンカメ系の大物輩出パターンのそれ。

地方で勝ちまくって、満を持しての中央登場なのでJRAの砂が合うかどうか未知数な部分はあるものの、血統的には十分やれて良いですし、もともとキンカメ産駒が得意とする東京ダート1600mという舞台はハマるような気がしています。

セキフウ

父へニーヒューズ Mデムーロ


父へニーヒューズについてはこちらで解説しています。

母シヤボナはアメリカ産馬で未勝利。
繁殖としてはサクラバクシンオーとの間に高松宮記念勝ち馬のビッグアーサーを輩出している。
3代母にはアメリカG1を2勝(芝9Fと10F)したReloyが、4代母にはフランスのオークス馬Rescousseがいる牝系。
父へニーヒューズ×母父Kingmambo系の組み合わせは、同じくこのレースに出走しているアドマイヤルプス(OP・アハルテケS)と同じ。

へニーヒューズの産駒らしく、この舞台は3歳時にユニコーンSで2着となっているように相性は○です。
但し、近走は気持ちにムラがあり、気持ちが入っていない時は押しても全く進んでいきません。
非常に買い時が読み辛い馬です。

ソリストサンダー

父トビーズコーナー 菅原明


父トビーズコーナーはアメリカ馬でウッドメモリアルS(当時アメリカG1・ダート9F)勝ち馬。
現役引退後に日本で種牡馬となった。
父系がDanzig系ということで産駒は芝でも走っているが、基本的にはダート優勢。
距離適性は短距離から1800m程度までが多い傾向。
母ラヴソースウィートは中央で勝ち上がれなかったが、地方の1400~1600mで活躍した。

このような父と母の組み合わせなので距離適性は1600mあたりがベスト。
昨年武蔵野Sを勝つと、このレースでも4着と健闘しています。
馬場は不問ですし、今年も良いレースを見せてくれるのではないでしょうか。

テイエムサウスダン

父サウスヴィグラス ルメール


父サウスヴィグラスはJBCスプリント(G1・ダート1190m)勝ち馬。
6歳時に根岸ステークス(G3・ダート1400m)に勝ち、フェブラリーSでは6着に敗れた。
その後、短距離で勝ち星を積み上げ、最後は先述したJBCスプリントを制するに至った。

そんな父を持つ本馬は1400mで勝ち星を積み上げて、昨年は根岸ステークスを勝ちこのレースに挑みました。
その際に「血統的にはここは距離が長いように思え、ダートの短距離馬として今後も活躍していきそうだなぁと感じています。」と考察したのですが、2着に走られてしまいました(苦笑)
その後の戦績を見ても1600mまでは守備範囲と評価すべきでしょう。
前走根岸Sは大敗しましたが、明らかに動きも重く叩きだったので度外視で良いでしょう。
巻き返してくるとみています。

ドライスタウト

父シニスターミニスター 戸崎圭


母マストバイアテムは現役時、23戦3勝(条件馬)
繁殖としてヨハネスブルグとの間にオープン馬のヨハンを出している。
父シニスターミニスターはアメリカG1・ブルーグラスS(ダート9F)勝ち馬。
現役引退後、日本に輸入され活躍馬を多く送り出している。
ダート専用種牡馬なのでMr. Prospectorをクロスすることは効果大。
G1を3勝しているテーオーケインズやマイネルバサラ(G2浦和記念)、ハヤブサマカオー(J2兵庫ジュニアグランプリ)など活躍馬の多く見られる。

シニスターミニスターの傾向からは1400mがベストに見えますが、デビューから3戦目でG1全日本優駿(川崎ダート1600m)を勝ったように1600mでも距離実績があります。
道中揉まれずにレースを運べれば古馬での頂点も見えてきます。

ヘリオス

父オルフェーヴル 武豊


父オルフェーヴルについてはこちらで解説しています。

母アンジュシュエットは現役時、8戦2勝(条件馬)
勝ち鞍はダート1400mと1600m
父オルフェーヴル×母父フレンチデピュティの組み合わせは、アメリカG1・BCディスタフ(ダート1800m)を勝ったマルシュロレーヌと同じで上級ダートの配合。
本馬はそこにフジキセキなので、さらにスピードが増強されている。

このような配合なので距離は1400mあたりまでがベストで1600mはベターといったところでしょうか。
但し、スピードに乗ることができる芝スタートなら同じ1600mでももう少しプラス評価ができます。
前にいけるスピードがあるので展開がハマれば好走があっても良いです。

メイショウハリオ

父パイロ 浜中


半弟テーオーロイヤル(父リオンディーズ)は芝のオープン馬。
父パイロはアメリカ産馬でフォアゴーS(アメリカG1・ダ-ト1400m)勝ち馬。
どうやら父の特徴をそのまま産駒に伝えるタイプの母なのだろう。
パイロの系統は大系統ナスルーラ系のA.P. Indy系で、これはテーオーケインズの父シニスターミニスターと同じ。
また母父がマンハッタンカフェというところもテーオーケインズと同じ。

ということでこの馬もダートの中距離に適性があり、帝王賞(ダート2000m)を制覇。
ズブさがあるので距離短縮がプラスとは言えないです。
直線が長い東京というのはまだプラスかもしれませんが。

レッドルゼル

父ロードカナロア 川田


父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。

父ロードカナロアがここまで輩出しているG1馬3頭(アーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ)は全てサンデーサイレンスを持つことに加え、名牝Specialを持つ種牡馬が母方に入っていることが共通点。
本馬も母方にNureyevを持っているので大物になる血統的資格は持ち合わせています。
また、母父フレンチデピュティ系との組み合わせは本馬の他にも多くの活躍馬を出している好配合。

戦歴からもベストはスプリントで、マイルは1F長いという評価です。
ただそれで無視しすぎると川田騎手が怖いですよね。
個人的には血統からは1600mもやれて良いと評価して過去2年買っているので、今年買わずに来られたらすげぇ嫌なので悩んでいます。

レモンポップ

父Lemon Drop Kid 坂井


母Unreachableはアメリカ産馬で未勝利。
母母Harpiaはアメリカ重賞(ダート7F)勝ち馬。
父Lemon Drop KidはアメリカG1を5勝(芝6F、ダート9F~12F)
種牡馬としてもアメリカで活躍した。
母父Giant’s Causewayはアイルランド産馬でG1を6勝(芝1400m~10F)。
ダートでもBCクラシック(ダート10F)で2着の実績を持つ。

このように血統的には様々な可能性を秘めた中で、Danzigが入ったことでスピードよりに距離が出て、マイルまでの距離で現在10戦7勝。
前走1400mの根岸Sでは圧巻の強さを披露しました。
1600mも守備範囲ですが、気がかりは当初、疲れがあると言われていたコンディションがどうなのかです。

以上、全16頭の血統解説でした!

血統表(C)netkeiba.com

2023.2.17 post

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フェブラリーS穴馬血統

昨年(2022年)は上位人気での決着となったが、それ以前の過去4年は人気薄馬が一頭は馬券になっていた。
人気薄(6番人気以降)で馬券になったのは5頭。

2021年2着エアスピネルはMill Reefの血を内包し、同3着ワンダーリーデルはNever Bendを内包。
2020年2着ケイティブレイブはRivermanを内包しており、
2019年3着ユラノトはMill Reefを持っていた。

Mill ReefもRivermanもNeverbendの直仔であることから、このレースの穴馬注目血統は「Never Bend」ということになる。

 

今年の人気薄出走馬の中で
Never Bendの血を持つ馬は・・・

アドマイヤルプス(14番人気)
ケンシンコウ(10番人気)
スピーディキック(6番人気)

※人気は2.18前日発売時点のものです。

以上、フェブラリーSの穴馬血統についてでした。

2023.2.18 post

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YRA@血統調査員

少しでも役立つ競馬情報を。2011年~2016年までの5年間、北海道を拠点に毎日馬のお勉強に明け暮れていました。 2023年から再び拠点を北海道に移し、血統調査員として執筆活動に邁進中! 夢は雑誌で連載すること!

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