血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
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よろしくお願いしまーす(^^)/~~~
今週は東京1800mの重賞
エプソムカップです!
今週からリニューアルしました。
まずはデータから整理していきます。
それではみっちゃんよろしく!
目次
【エプソムカップのデータ】
はい!
それでは、エプソムカップ過去10年のデータを見て、どんな傾向のあるレースかつかんでいきましょう。
人気について
まずは、人気順別の成績を見てみましょう。
見ていただいたら分かる通り、上位人気馬が好成績を収めていることが分かると思います。
下位人気の馬も一定の割合で馬券内に入っていますが、人気が下がるほど成績も落ちていますので、馬券内に入れるかどうかは慎重に検討する必要がありそうだなと思っています。
枠について
次に枠番ごとの成績を見てみましょう。
内枠、外枠にあまり成績の偏りは見られませんね。
これから枠順が決まっていくと思うのですが、例えば「外だから切る」みたいな極端な考え方は必要なさそうだなと見ています。
馬ごとの特徴を踏まえて、馬券の構成を考えていきたいところですね。
脚質について
続いて脚質ごとの成績を見てみましょう。
先団・中団からの競馬をした馬の好走が目立ちますね。
特に先団、前目の位置で競馬をした馬が勝率・連対立ともに高い数字となっています。
逃げ馬は1勝しか挙げていませんが、総数が10頭となっていますので、このレースでも逃げ馬には一定の警戒が必要なんじゃないかなと見ています。
騎手について
次は騎手ごとの成績になります。
まずは、戸崎騎手が8戦して馬券内に4回、うち2回は勝利をあげています。
あとは、ルメール騎手と川田騎手も高い成績を収めていますね。
特に4歳馬タイムトゥヘヴンで出走する戸崎騎手ですが、4歳馬に乗った時には5戦して1着2回、2着1回と非常に相性の良い条件となっています。
馬齢について
次に馬の年齢別データを見てみましょう。
出走数はそれほど多くないものの、4歳馬が圧倒的な成績を収めていることが一目で分かりますね。
今年は、ジャスティンカフェ・タイムトゥヘヴン・ノースブリッジ・ヤマニンサンパの4頭が出走予定となっています。
俺はこの辺を積極的に狙っていきたいと考えています。
斤量について
最後に斤量別の成績を見てみます。
斤量56kgで出走した馬の勝ち鞍が9勝とずばぬけているように見えますが、参考にはしようとは思っていますが、そもそも出走数が多いのであまり重視する数字ではないかもしれませんね。
斤量が58kgで出走した馬は勝ち鞍がないことにも注目はしておきましょう。
今年は、ザダル・トーラスジェミニの2頭がこの条件で出走予定です。
もちろん、10年間に58kgで出走した馬は7頭しかいないので、データとして参考にしにくいのですが、ザダルに関しては昨年このレースを勝った時の斤量が56kgでしたので、馬券に入れる・入れないの判断は慎重にしていきたいとおもっています。
以上、エプソムカップ過去10年のデータでした!
↑みっちゃんのデータに基づくハイクオリティ推奨馬はこちら!
【エプソムカップ全頭血統考察】
血統傾向はこちらから。
それではここからは
全頭血統考察スタートです!!
ガロアクリーク
父キンシャサノキセキ 石橋脩
父キンシャサノキセキについてはこちらで解説しています。
父キンシャサノキセキ×母父Kingmamboの組み合わせは、阪神C(G2)と小倉2歳S(G3)を制したシュウジと同じ。シュウジとはLyphardのクロスも合致しており、他にも米国系の母など何かと共通点が多い。
スピード型父に米国スピード型母を交配し、短距離馬を輩出した形だが、本馬の場合は母母母Riviere D’orがフランスオークス(芝2100m)やサンタラリ賞(芝2000m)勝ち馬で、さらにその母Gold River(フランス馬)は凱旋門賞を制覇している名牝系。
ここまで見る限り牝系の適性が濃く受け継がれている格好。
中山記念時には「全体的にキンシャサノキセキ産駒は中山が得意で、本馬も皐月賞で3着に入着。脚元の不安は解消されてきたようですが、まずは使ってからとなりそうです。」と考察し、4着と頑張りました。
だからこそやはり中山でという思いはより一層強くなりました。
コルテジア
父シンボリクリスエス 三浦
父は非サンデー系なのでサンデー系牝馬との配合が中心。
ロベルト系ということで活躍馬が牡馬に偏るという特徴がある。
代表産駒エピファネイアも母父サンデー系で牡馬。
本馬も母母系にサンデーサイレンスで牡馬。
父の成功配合パターンに合致しており、本馬は父に久しぶりの重賞タイトルをもたらした。
2020年ダービー時に「久しぶりついでに世代の頂点にも立ちたいところだが、東京の長い直線でどういう走りをすれば勝つことができるのか?ちょっと想像がつかないです。」と考察し12着。
そこから脚部不安により長期休養を余儀なくされ、このレースで実に2年ぶりの復帰。
まずは無事に回ってきて欲しい。
ザダル
父トーセンラー レーン
母母Magic BroadはセリマS(アメリカG3・ダート9F)勝ち馬。
父トーセンラーのG1勝ち鞍はマイルCSのみだが、菊花賞3着、天皇賞・春2着という実績が示す通り、幅広い距離適性を持っていた。
その為、種牡馬としても母スプリンターとの配合ではアイラブテーラー(淀短距離S(L))のような短距離馬を、中距離系の牝系との配合では本馬のように中距離馬を輩出、という風に配合次第で様々なタイプの産駒が出す。
本馬は先述したような中距離の牝系なので距離適性が中距離に出ており、昨年このエプソムカップを勝った。
このレースはリピートしやす傾向もあるので今年も引き続き評価しておきたい。
ジャスティンカフェ
父エピファネイア 横山典
父エピファネイアについてはこちらで解説しています。
母カジノブギは現役時1勝。
母母ギミーシェルターはアネモネS(OP)2着。
3代母オークツリーは福島記念(G3)2着。
そして4代母にはオークス馬シャダイアイバーに続くという牝系。
父エピファネイアは母父キングカメハメハとサンデーサイレンスを持つ牝馬との交配でデアリングタクトを始め、活躍馬を多く輩出している。
本馬の母父ワークフォースはそのキングカメハメハと同じKingmambo系でNureyevと3/4同血のSadler’s Wellsを内包。
そして母母にはサンデーサイレンスを持つので先述したエピファネイアの成功配合と似通う点が多い。
3歳でのデビューとなったが、そこから着実に一歩ずつキャリアを積んで4歳となった今年、オープン入りを果たした。
元々先週登録していた安田記念に出走が叶うようだと馬券に入れようと思っていた馬。
Sadler’s Wellsを持つことも、父系がRoberto系であることもこのレースにおいてはプラスとなるのでここでも推しておきます。
シャドウディーヴァ
父ハーツクライ 坂井
父ハーツクライについてはこちらで解説しています。
母ダイヤモンドディーバはアメリカ重賞(芝8F)勝ち馬。
父ハーツクライ×母系にDanzigの組み合わせは父の近年のトレンドで、早期始動ができる配合。
本馬も3歳時にフローラS2着からオークス(6着)に駒を進めていたが、父産駒らしくやはり年齢の成長と共に力をつけてきた。
前走ヴィクトリアマイル時には「血統的にも適距離は中距離にあり、良馬場なら少し忙しいイメージがあるが、タフになれば中距離適性があるこの馬にとっては追い風となりそうだ。」と考察したが9着。
そこから距離延長は望むところで、今度こそ馬場もタフになりそうなので条件は整った感はあります。
タイムトゥヘヴン
父ロードカナロア 戸崎圭
母キストゥヘヴンは桜花賞馬。
繁殖としてなかなか活躍馬を出せなかったが、本馬で待望の重賞初制覇。
尚、同じロードカナロアとの交配である全弟も勝ち上がっているので、ロードカナロアとの相性は良い。
その父ロードカナロアは、基本距離適性は1600mまで。
2000mくらいまではこなすが中距離の上級クラスでの活躍馬はアーモンドアイなどG1馬である場合が多い。
この1800mであればある程度なんとかできそうだが、ベストの距離ではないし、ロードカナロアの距離短縮なのでプラス評価はしない。
ダーリントンホール
父New Approach ルメール
父が重厚な欧州ノーザンダンサー型のSadler’s Wells系。
そこへスピードに富んだ米国ノーザンダンサー型のNureyev系の母父を組み合わせている。
さらに母母父も素軽いスタミナ系のGrey Sovereign(ナスルーラ系)なのでバランスが良い配合。
サンデーが入らないので瞬発力勝負は苦手。
時計のかかる馬場が最も合う。
Specialのクロス(Nureyev≒Sadler’s Wellsの3/4同血クロス3×4)があり道悪適性は〇
間違いなく馬場は渋った方が良い。
昨秋のマイルCS時には「古馬になり前走富士Sで「適距離はここ」ということを掴んだ感はあるので今後は狙いを決めて使っていって欲しい。」と考察し7着。
その時述べた富士Sとは東京マイル戦。
距離の適性レンジは1600~1800mなのでここも合う。
トーセングラン
父ディープインパクト 田辺
母母Pipalongはアイルランド産馬でG1・ヘイドックスプリントC(芝6F)の勝ち馬。
ディープインパクトにスピードの母を持ってくるというのは成功配合パターンの1つ。
ディープ×母父GalileoはローズS(G2)勝ち馬で秋華賞3着のカンタービレと同じ。
母父がSadler’s Wells系との組み合わせはオークス馬シンハライトと同じ。
スピードの母を持ってきているとはいえ、母父が重たいSadler’s Wells系で先述した2頭とは違い、牡馬に出ている分、完成は遅めで未勝利戦がある期間での勝ち上がりはできなかった。
だが格上挑戦をクリアして勝ち上がるとその後、5歳となった昨年オープン入りを果たした。
重賞初挑戦となった前走新潟大賞典は見せ場なく11着に敗れたが、ディープ産駒なので東京変わりはプラス。
トーラスジェミニ
父キングズベスト 原
トーラスジェミニの父キングズベストはアメリカ産馬。
主な勝鞍はイギリス2000ギニー(イギリスG1・芝8F)
半姉に凱旋門賞を制したアーバンシーがいる血統で、父系はMr. Prospector~ネイティブダンサー系という系統。
日本では2010年のダービー馬エイシンフラッシュが代表産駒。
父キングズベスト×母父マンハッタンカフェの組み合わせは、サンプル数自体が少ないが、本馬の他にも複数勝ち馬を輩出している配合。
キングズベスト産駒は、スピードの持続力を引き継ぎ、逃げるスタイルが合う馬が多いです。
本馬は現役の中ではその筆頭ともいえる存在。
その脚質ゆえ常に上位争いを求めることは難しく、展開などハマった時に馬券になるタイプと言えます。
いつ来るかは読めないのですが、こういう馬はマークが甘くなった時こそ。
そろそろほっとかれる頃合いではありますが・・・。
ノースブリッジ
父モーリス 岩田康
父のモーリスがロベルト系+ノーザンテーストの組み合わせということで、3歳時には中山適性が高かった。
古馬になり母父アドマイヤムーンが出てきた感あり、条件戦を東京2000mで勝ちオープン入り。
今回も緩やかなペースを作って大仕事をやってのけたいところだが、同型がいるので思い通りのレースを作れるかどうかがポイントです。
ハッピーアワー
父ハービンジャー 長岡
母サクセスシルエットは現役時14戦2勝(条件馬)。芝の1800m
血統背景は父ディープインパクトに母父Storm Catという黄金配合。
5代母にはアメリカ重賞(ダート9F)勝ち馬のNarrateがいる牝系。
父ハービンジャーに母父ディープインパクトの組み合わせは、クイーンC(G3)勝ち馬のプレサージュリフトやオープン馬ケイティークレバー、ヒンドゥタイムズと同じ。
戦歴からはなかなか食指が働かないが、近走出遅れが少しずつ解消されつつあるので外枠なら馬券のチャンスはあるかも(とわっしゃるが教えくれました)。
ヤマニンサンパ
父ディープインパクト 川田
母ヤマニンパピオネは現役時24戦4勝(条件馬)。
3代母にはアメリカのオークリーフS(アメリカG1・ダート8.5F)勝ち馬のワンオクオブラインがいる牝系。
父ディープインパクト×母父スウェプドオーヴァーボードの組み合わせはサンプル数が少ないが、香港ヴァーズを勝ったグローリーヴェイズを同じ。
ディープ産駒にしてはデビューが遅めで、勝ち上がりは3歳夏。
4歳になった今年連勝でオープン入り。
特に前走格上挑戦となった3勝クラスでのパフォーマンスは見所があった。
本格化した今、重賞は初挑戦だが好勝負に期待したい。
以上、全12頭血統考察でした。
血統表:(c)netkeiba.com
↑YRAの血統的推奨馬はこちら!
https://m.mildom.com/playback/13970772?v_id=13970772-cagukaetkc6hltajkqd0&from=h5
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2022.6.10 post
【最終結論!】
期待度順位
1位ザダル
2位ジャスティンカフェ
3位ノースブリッジ
4位ダーリントンホール
5位タイムトゥヘヴン
6位ヤマニンサンパ