血統調査員のYRAです。
「血統表は競走馬の設計図!」ということで。
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今週は真夏の決戦!
スーパーG2・札幌記念です!
まずはデータから整理していきましょう。
それではみっちゃんよろしく!
目次
【札幌記念過去データ】
過去10年を見ていくと、2013年は函館でレースが行われていますが、まとめて見ていきたいと思います。
人気について
まずは、人気ごとの成績から見ていきましょう。
1番人気は2016年から6年連続で3着内をキープしていて、複勝率が80%と好成績を残しているのが目につきます。
しかし、過去10年では一度も1着になったことがないというのが不吉ですね。
今年は昨年の勝ち馬、アイドルホースのソダシが1番人気想定となっています。
昨年の斤量52kgから55kgに上がりますし、ソダシの評価は慎重にしていきたいと思っています。
また、勝ち馬は6番人気までに出ており、それ以下の人気で勝った馬は出ていません。
加えて、9番人気以下になるとほとんど馬券に絡んでこない結果となっていますので、大荒れということにはならなそうですね。
性別について
次に性別ごとのデータを見てみましょう。
牡馬が6勝、牝馬が4勝と分け合う形となっていますが、2着・3着の頭数を見ると牡馬が優勢となっています。
しかし、好走率でみると牝馬のほうが高いという結果になっていますね。
2年連続で牝馬が2頭馬券になっていることから、牝馬は要警戒です。
特に4番人気以内の牝馬の成績は【4-1-2-4】と複勝率64%と優秀な結果を残しています。
今年出走の牝馬で4番人気以内に推されそうな馬は、ソダシとユーバーレーベンです。
騎手について
次は騎手ごとのデータです。
6回以上出走している騎手に限定してみると、岩田康誠騎手が複勝率50%と安定した結果を残しています。
今年はレッドガランに乗って出てきますが、岩田パパが乗ると【1-0-1-0】と馬券外になったことがありません。
前走の新潟大賞典からの継続騎乗となることから、期待できると考えています。
ルメール騎手も複勝率約43%と好成績を残していますね。
今年はグローリーヴェイズに初騎乗で出てきます。
グローリーヴェイズは、(新馬戦を除いて)騎手が初騎乗での成績が【3-3-0-3】と連対率67%ということで見逃せませんね。
皆さんも注目しているであろうジャックドールですが、騎手面では少し不安な結果となっています。
枠別について
続いて枠番ごとの成績です。
突出しているのは1枠の4勝、複勝率38.5%というところでしょうか。
4勝のうち3勝は1枠1番から出ています。
2017年には、6番人気のサクラアンプルールが1着になっていますので、枠順には注目しましょう。
Aコースで行われた昨年と、函館で行われた2013年を除くと、1枠1番で6番人気以内に絞ったときに掲示板を外したのは1回のみと有利に働いています。
人気馬が1枠1番に入ったら積極的に狙っていきたいと思います。
年齢別について
次は年齢ごとのデータです。
昨年のソダシのように、3歳馬が出走すると軽斤量を活かした好走が期待できるのですが、今年の出走はありません。
ですので、4歳から6歳が馬券の中心になりそうですね。
7歳以上になると、勝ち馬を1頭も輩出していないことにも注目しておきましょう。
割り引きが必要かもしれません。
今年出走の7歳馬は、アイスバブル・グローリーヴェイズ・レッドガランの3頭が該当。
8歳馬は、サトノクロニクル、9歳馬はマカヒキが該当しています。
しかし、高低差の少ない右回り、洋芝のシャティン競馬場で結果を残しているグローリーヴェイズは年齢を要因に軽視をするのは危険だと思っています。
斤量について
次は斤量ごとの成績を見ていきましょう。
今年は牝馬が55kg、牡馬が57kgでの出走となっています。
前走との斤量の比較を見てみると、斤量増の場合は増減なしと大きな差はありませんが、斤量減の場合は好成績を収めています。
斤量減で出走するのは、ウインマリリン・パンサラッサ・レッドガランの3頭です。
斤量減で牝馬に絞ると【4-1-2-5】の複勝率が60%近くまで跳ね上がります。
斤量面で見ると、ウインマリリンの評価は上げたいと思います。
脚質について
続いて脚質ごとのデータを見てみましょう。
後方から最後の直線勝負、というタイプは好走しにくいという結果がでています。
札幌競馬場はコーナーが緩やかなため、3コーナーから4コーナーにかけてマクリが成功しやすいという特徴もあります。
近走でマクって結果を残しているのは、アンティシペイトとグローリーヴェイズの2頭です。
アンティシペイトは前々走の福島民報杯で1着、前走は七夕賞で3着という結果を残しています。
今回はメンバーレベルが上がるのでどこまで通用するのか判断が必要かなと考えています。
グローリーヴェイズは昨年9月のオールカマーでマクリを披露し、前目で競馬をした馬が掲示板を占める展開が向かない中で3着と好走をしています。
また、上り最速を記録した馬が複勝率、驚異の92.9%というデータも出ています。
良馬場であれば34秒台、稍重であれば36秒台の上りの脚が使える馬にも注目しましょう。
同舞台で見てみると、アンティシペイトが昨年8月にオホーツクSで上り34.7の脚を使って1着という結果を残しています。
前走との比較
最後に前走との比較をしていきましょう。
一目見て分かる通り、前走重賞組が好成績を収めています。
場所で見ると、前走東京組が【6-4-2-22】と馬券を多く生んでいます。
距離に関しては、同距離が【3-3-4-52】の複勝率16%、延長が【4-3-1-31】の複勝率20%、短縮が【3-4-5-30】の複勝率28.6%というデータが出ています。
その他でいうと、レース間隔が2~4週の馬は【1-0-0-22】と不調傾向であり、5~9週が【3-4-3-47】、10~25週が【6-5-7-40】というデータも出ています。
以上、データでした!
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【札幌記念血統傾向】
ディープインパクトvsハービンジャー
「D」と「V」にも注目
2021年(良)
1、 クロフネ V
2、 ディープインパクト
3、 ハービンジャー D
2020年(良)
1、ハービンジャー D・V
2、ハービンジャー D
3、オルフェーヴル D
2019年(良)
1、 ハービンジャー D
2、 ディープインパクト V
3、 ディープインパクト
2018年(稍)
1、ディープインパクト V
2、ディープインパクト V
3、ハービンジャー D
2017年(良)
1、キングカメハメハ
2、キングカメハメハ
3、キングカメハメハ D・V
2016年(稍)
1、ネオユニヴァース
2、スクリーンヒーロー D
3、ステイゴールド V
2015年(良)
1、ディープインパクト D
2、キングカメハメハ
3、ジャングルポケット
まずは種牡馬について。
直近4年では、ハービンジャーが2勝・2着1回・3着2回の計5頭が馬券圏内に入着。
ディープインパクトは1勝・2着3回・3着1回とこちらも計5頭で、種牡馬争いはがっぷり四つ。
ポイントの血はそのハービンジャーが内包する「Danzig」
過去7年で3勝・2着2回・3着4回と計9頭が馬券になっている。
その他では「Vice Regent」を持つ馬も3勝・2着2回・3着2回の計7頭とこちらもなかなかの好相性。
また札幌芝2000mに相性の良い種牡馬はロードカナロアで勝率15%、連対率30%、複勝率42%。
さらにステイゴールドも勝率14%、連対率23%、複勝率30%とこちらも優秀。
【札幌記念全頭血統考察】
アイスバブル
父ディープインパクト 水口
母ウィンターコスモスは不出走。
全兄にエプソムカップ(G3・芝1800m)3着のグリュイエール。
母母ミスパスカリはマーメイドS(G3・芝2000m)で3着。
父ディープインパクト×母父キングカメハメハの組み合わせは、ダービー馬ワグネリアン、秋華賞馬アカイトリノムスメ、ジャパンカップ2着のデニムアンドルビーなどと同じ。
上述した馬達のように本馬も中距離戦線で活躍している。
洋芝は比較的得意なタイプで昨年の函館記念で2着。
札幌記念も同距離となるが、ここは昨年同様メンバーレベルが一気に上がるので厳しい戦いとなりそう。
アラタ
父キングカメハメハ 横山武
母サンシャインはエルフィンS(OP)勝ち馬。
母母バルドウィナはフランス重賞(芝2100m)勝ち馬という下地がしっかりとした牝系。
父キングカメハメハに母父ハーツクライの組み合わせなので距離は中距離~。
じっくり成長していくあたり母父の血が色濃く受け継がれているように見える。
4歳時の昨年1勝クラスからオープンまで一気の4連勝で重賞戦線へ。
その初戦となった福島記念(G3・芝2000m)では3着と力は示しましたが、その後の金鯱賞など一線級の相手にはなかなか上位に食い込むことができていない。
前走の洋芝(函館記念)でも6着と水準以上では走れているが、そこからさらにメンバーレベルが上がることはマイナス。
アンティシペイト
父ルーラーシップ 横山和
母アンチュラスはファンタジーS(G3・京都芝1400m)2着。
父ルーラーシップについてはこちらで解説しています。
父ルーラーシップ×母父ディープインパクトの組み合わせは、菊花賞馬キセキと同じ。
成長力のある血統で5歳になった今年リステッド競争を勝つと、前走七夕賞でも3着。
ここはそこからさらにメンバーレベルが上がるが、今後ここで走ることが大きな経験となってさらなる成長を促して欲しい。
ウインマリリン
父スクリーンヒーロー 松岡
スクリーンヒーローはロベルト系なので基本牡馬に偏る。
牝馬での重賞勝ち馬はこの馬とクールキャットの2頭のみ。
スクリーンヒーロー産駒でダンジグのクロスはジェネラーレウーノと同じ。
2頭とも中山が得意で、本馬も日経賞とオールカマーを快勝。
この馬には以前から遠征競馬に関して以下のように述べています。
エリザベス女王杯「天皇賞(春)の時にも述べたが、弱点は遠征。関西遠征ではまだ馬券になったことがないことは頭に入れておきたい。」と考察した通り、16着大敗。
大阪杯「今回も遠征なので軽視しようと思っています。」と考察して16着。
前走宝塚記念「今回も引き続き関西遠征ですから軽視します。」と考察して7着。
今回は北海道遠征ですからここも積極的には買いません。
グローリーヴェイズ
父ディープインパクト ルメール
母母母メジロラモーヌは牝馬三冠馬。
父ディープインパクトにリファールのクロスは三冠牝馬ジェンティルドンナを始め、多くの活躍馬に見られる父の成功配合パターン。
昨年末の香港ヴァーズで2回目のG1制覇を達成しました。
長らく一線級を相手に好レースを見せてくれていますが、海外G1を獲っていることを踏まえると、洋芝のここはアドバンテージがありそうです。
但しディープの7歳という部分は割引となります。
ケイデンスコール
父ロードカナロア 古川吉
父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。
父ロードカナロア×母父ハーツクライの組み合わせは、本馬の他にもトロワゼトワル(京成杯AH(G3))、ヴァルディゼール(シンザン記念(G3))といった重賞馬を輩出している。
また、海外でもブルーダイヤモンドステークス(オーストラリアG1)を勝ったTagaloaを輩出している注目の配合パターンである。
キンカメ系×ハーツクライなので成長力はバッチリで、昨年は年明け早々、京都金杯1着→中山記念2着→マイラーズカップ1着と充実期を迎えました。
しかし頂点へ挑んだ安田記念とマイルチャンピオンシップでそれぞれ10着。
一線級相手ではどうしても見劣るという印象は否めません。
そこを考えればここは一線級が集まるレース。さらには距離延長ということで食指は動きません。
サトノクロニクル
父ハーツクライ 斎藤新
父ハーツクライについてはこちらで解説しています。
母トゥーピーはイギリス産馬でフランスの重賞を勝ち、フランス1000ギニーで2着に入着した実績馬。
父ハーツクライに母父Roberto系の組み合わせは、ホープフルS(G1・中山芝2000m)を勝ったタイムフライヤーと同じ。
そこにさらにNijinskyなので本質的にスタミナは高そう。
いくら晩成型のハーツクライと言っても8歳。さすがにピークは過ぎた印象。
ジャックドール
父モーリス 藤岡佑
3代母にアメリカのG1を5勝(ダート9F~10F)した名牝It's in the Airがいる牝系。
父モーリスはサンデーサイレンスを持ちつつ、非主流な血統で構成されているが、本馬は牝系にサンデーはなし。
その分、牝系にはアメリカ血統が凝縮されており日本に適したスピードを引き出している。
そのスピード力を武器に5連勝で初重賞(G2・金鯱賞)を手にしました。
そのまま一気に頂点まで駆け上がることができるか、と期待された前走大阪杯は5着。
楽に逃がしてもらえない中での結果なので健闘したと言えるだろう。
G2のここは当然見直せますが、G2といってもメンバーレベルは高いのでやはり気持ちよく逃げさせてもらえるかが鍵となりそうです。
ソダシ
父クロフネ 吉田隼人
父クロフネについてはこちらで解説しています。
母ブチコは現役時、16戦4勝(条件馬)。白毛のブチ模様で人気を博した。
母母シラユキヒメも白毛馬だった。
父クロフネは、母に「Mr. Prospector+サンデーサイレンス」を持つ馬との配合が〇で、朝日杯フューチュリティステークス(G1)を制したフサイチリシャール、NHKマイルカップ(G1)のクラリティスカイ、さらにJBCレディスクラシック(G1)を連覇したホワイトフーガもこのパターンである。
また父は産駒の活躍が牝馬に偏りがちな所謂「フィリーサイアー」でもある。
馬場適性としては芝・ダート兼用種牡馬だが、勝ち鞍はダートの方がはるかに多い。
ということで母系からの血統と総合的に見て、ダート適性は「ある」と判断したい。
ダート初戦となったチャンピオンズカップ時には「クロフネ産駒としては柔らかさが勝っているのは間違いない。ダートの上級戦で活躍するには硬さが足りない。古馬混合のダートG1ということでパワー自慢が集まるメンバー構成を考えれば、推せる材料を見つけるのは難しいというのが正直なところ。」と考察した通り、12着大敗。
そしてフェブラリーS時には「芝スタートのコース形態はプラスですし、さらに雨が降って足抜きの良い馬場になれば、条件は整うと言えるでしょう。それでどこまでダートの上位陣に近づけるか。」と考察し、3着。
前走ヴィクトリアマイルでは「芝スタート+得意なマイル戦がハマった感じだったので、純粋な芝マイルに戻るここで再びG1馬の輝きを取り戻して欲しいと思っています。」と考察し見事3度目の戴冠。
ここも昨年と同じ舞台なのでもちろん合いますが、昨年は3歳だった為斤量に恵まれた点もあります。
55kgであのパフォーマンスを再び出せるかどうかがポイントとなりそうです。
ハヤヤッコ
父キングカメハメハ 池添
母のマシュマロは12戦2勝(条件馬)。
母母シラユキヒメからはブチコ~ソダシ(桜花賞馬)へと繋がっている。
この馬も白毛一族らしくダートが主戦場。
オープンまで勝っており、日経賞(G2・芝2500m)でも5着と頑張った。
このあたりはさすが万能キンカメの血といったところか。
天皇賞・春では「ただし、だからと言って春の盾を獲るレベルにあるかと聞かれると疑問があると言わざるを得ないです。」と考察した通り15着。
そこから前走函館記念では見事1着ということでこの馬の立ち位置は見えた気がします。
ここも引き続き北海道ですが、G2とは言え、レベルはG1級。
そこを思えば前走以上の上積みがあるとは思えないのです。
もちろん雨が降れば恵まれます。
パンサラッサ
父ロードカナロア 吉田豊
父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。
こちらでも述べたように、父ロードカナロアは自身が持つNureyevの血を増強することで大物を輩出しやすくなる。
本馬が母方に持つ3/4同血のSadler’s WellsはホープフルSと皐月賞を制したサートゥルナーリアと同じ。
中山記念時には「昨年の本レースは出遅れから見せ場はありませんでしたが、もともと血統的にはここは合う舞台です。」と考察し、見事逃げて優勝。
そして前々走では違う逃げ味を見せてなんとドバイターフ(G1)を勝ちました。
前走宝塚記念時には「距離的には2000mまでの印象ですが、世界の舞台で非根幹距離を勝ったわけですし、色々な形で逃げの手を打てるようになった今なら残り1Fもなんとか持たせることができるのではないでしょうか。」と考察しましたが、ハイペースが祟り最後は力尽きて8着。
距離短縮の今回は見直せます。
フィオリキアリ
父キズナ 鮫島駿
父キズナについてはこちらで解説しています。
母クリアリーコンフューズドはアメリカ産馬で現役時31戦6勝。
アメリカG1・マディソンS(ダート7F)で3着に入着。
現役引退後、日本に輸入された。繁殖として本馬が初仔。
3代母Toes Knowsはアメリカ重賞勝ち馬(ダート8.5F、8.0F)で、モンマスオークス(アメリカG1・ダート9F)で2着に入着した実績を持つ。
父キズナはディープ直仔で母方に重厚な血を内包する。
その為、種牡馬として交配はスピードの血を取り入れることが成功パターン。
本馬の母は先述したようにダート7FのG1で3着に入着したスピード馬なのでこのパターンに合致する。
3勝クラスを洋芝の函館2000mでクリアしたので適性はありそうだが、メンバーレベルが高いここで好走できるかは・・・?
一歩ずつ力をつけてオープン入りした馬だし、オープンクラスではもう少し経験が必要だろう。
マカヒキ
父ディープインパクト 武豊
父ディープインパクト×母父フレンチデピュティは本馬の他にショウナンパンドラ(ジャパンカップ、秋華賞)も同じで他にも活躍馬多数の成功配合。
5年前のダービー馬も種牡馬の需要がなくてもう9歳。G1戦線の生き字引的存在。
何度も言っているように、この配合は年をとって硬くなるけん渋った馬場の方がよくなる。
昨年久々の勝利となった京都大賞典は渋った馬場では無かったが、道中の時計の推移が速く最後はバテ比べレースとなった。
そこが本馬に向いたことは否めないだろう。
その後、ジャパンカップでは14着、京都記念では11着。
前走大阪杯でも「ここも余程向かない限りは難しそうです。」と考察した通り14着。
ディープインパクトにVice Regentの血を内包しているので本来は合うのですが、さすがにもう歳が・・・。
ユーバーレーベン
父ゴールドシップ Mデムーロ
父ゴールドシップについてはこちらで解説しています。
母母にフラワーC(G3・芝1800m)を勝ったマイネヌーヴェルがいる牝系。
父ゴールドシップはステイゴールドの直仔でサンデーサイレンス系の長距離砲。
オークス時に「血統背景から距離延長は望むところ」と考察し、秋華賞時には「距離短縮は気がかり」と述べたようにやはりこの血統は長い距離でこそ。
ジャパンカップではその距離延長の後押しもあり、メンバーレベルが高い中で6着。
前走ドバイでも5着と能力の高さを発揮したのでこのメンバーの中に入ってももちろん見劣ることはないし、洋芝も◎。
ただし、血統的には休み明けは割引が必要タイプです。
ユニコーンライオン
父No Nay Never 坂井
父No Nay Neverはアメリカ産馬。フランスのG1モルニ賞(芝6F)の勝ち馬。
血統ラインは~ヨハネスブルグ~Storm Cat~ノーザンダンサー系。
このラインを見てわかるように基本的には短距離タイプを輩出しやすいが、本馬は母父High Chaparral(イギリスダービー(イギリスG1)、BCターフ(アメリカG1))が出て中距離仕様に(High Chaparralの父はSadler’s Wellsと言った方が中距離適性のイメージはしやすいかも)。
ヨハネスブルグ産駒が洋芝◎なように、この系統はパワーがいるような重たい馬場が良い。
昨年の宝塚記念で2着に好走した後、蟻洞を発症してしまい、1年の休養を余儀なくされました。
そこから復帰となった前走プロキオンSではダートということもあり、16着。
復帰戦を比較的脚元に負担のかかりにくいダートで走らせたことは好感で、もともと先述したように洋芝は◎の血統。
結果はどうあれ、この舞台は合うでしょう。
レッドガラン
父ロードカナロア 岩田康
父ロードカナロアについてはこちらで解説しています。
父ロードカナロア×母父シンボリクリスエスはオープン馬ダノンスプレンダーと同じ。
ダノンスプレンダーは日本の主流血統サンデーサイレンスを持たず、適性がダートに出ているが、本馬は母母父にサンデーサイレンスで芝向きに。
さらにNijinskyが1本なので、早め先行から持続力で押し切るタイプ。
距離2000mは得意とするところだし、札幌2000mに相性の良い種牡馬ロードカナロアというところも魅力。
以上、全16頭の血統考察でした。
血統表:(c)netkeiba.com
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暑い日が続きますが、そんなこの時期はやっぱりTシャツが良いよね?!
それでは今週もエンジョイ競馬よろしくです(^^ゞ
2022.8.19 post